04.最終月を迎えて・・・最終章

時は9月27日(月)・・・前日の会社一般公開日の振り替え休日のこの日、
今年最後の川遊びに出かけた。
何時もより遅めの朝を迎え、のんびりと朝食をとり、師匠宅へ向かう。
なんとなく、どんよりとした曇り空・・・少し蒸し暑く感じる。
師匠宅で、のんびりとコーヒーをすすり、奥様を交えしばし談笑。
「何処行きますかねー?」
「この時期、何処も同じでしょう」 「わざわざ遠くへ行ってもねえ」
「近くて゛楽な方がいーじゃん」と言う事で、TV撮影の川へ向かうことに。
密かに計画している「例の計画」を実現するために。

2日目の撮影で入った堰堤工事から次の堰堤までの間を釣り登ることに。
午前9:30現地着、工事のゲートが空いていて??川へ降りると現場小屋
があり、重機が動き回っていた (T_T)
白いヘルメットに緑の線の偉い人風の方に「通らせてください」と声を掛け
ついでに、工事の内容をさり気無く聞く。
結果、川前面を塞ぐ堰堤ではなく、真中にスリットを入れて人の出入が可能
な形になるようだ。やれやれ・・・・と重機が並べた不安定な石をそろりと
歩き川へ降り立った。
水温16℃、水量丁度良い感じ。いかにも「出そう」な流れである。

「ここぞ」というポイントを丹念に丹念に流すも、
まったく無反応。
たしかに昨日あたり入った形跡はあるが・・・
まったく出ない。
師匠と二人で集中力が切れつつもサグリ、時折
出るも手のひらサイズばかり。
足跡が消え、人の形跡が見えなくなった辺りから、
ようやくらしいサイズが顔を出し始めた。

カメラを構えたその時に師匠のロッドが弧を
描いた。

ようやく出た手応えある感触に顔が綻び
「ハイポーズ」・・・
・・・・・・の瞬間に痛恨のブレイク!

それから、お互いにイワナを味わいつつ、終点の堰堤へ到着。
やはりこの時期は魚は少ないね。。。などと言いつつひたすら歩く・・・・
昼飯も食わずに淡々と釣り上がったので、時計など気にせずにいたが、時計を
見た途端に腹が泣く。
午後3:00を少し過ぎて車へ到着。
遅い昼飯を食べながら夏の撮影の思いでに浸る。しばしの休息のあと、林道を
つきぬけてT川へと向かう。
葦が背丈以上に伸び、とても釣りどころでは無い状況だが、どっこい
そんな場所にイワナは元気に居た。5:00を過ぎて日も傾き、ススキを撫でる
風が少し冷たく感じ「秋」を思う。そして今年の川遊びは終わった。
「例の計画」の成功を祈りつつ・・・・第一段階は無事終わり禁漁を迎えた。