ニュースレター(NEWSLETTER)NO.107

三菱十字号(1947)


日本サイクリング協会誌

渋谷氏からのEメールによると、最近「日本サイクリング協会」機関紙『サイクリング』の創刊号を入手したとのこと。巻末の同協会規約のページをみると、名誉会長に森村市左衛門や会長に式場隆三郎の名前が見える。昭和30年3月1日発行。

アズキ自転車

アメリカのフランシーヌという女性からの質問Eメール。
私は、最近ビバリーヒルズの紳士から日本の自転車を買った。それは、アズキ Azuki (Century)と言うサンツアーの部品が付いた婦人用自転車です。1980年頃のものと思いますが、この自転車の製造会社等教えて下さい。

この自転車はカワムラ自転車鰍ェ製造したもので、当時カリフォルニアのウェスト・コースト自転車鰍ェ販売した自転車です。いくつかのモデルが作られ、グレードによりサンツアーとシマノのコンポーネントで組み上げられた。サンツアーは品質も良くアメリカ人にも好評であった。生産された期間は1970年から1980年頃まで。貴女のアズキ自転車は良いものと思います。(回答:八神氏)

モールトン・ミーティング

11月19日、伊豆長岡温泉でモールトン・ミーティングが開催された。この日は生憎肌寒い曇り空であったが、この日のためにモールトン博士は帰国の日程を変更し、10時半頃イベント会場に現れた。そして自ら新シリーズのモールトン・スピード「パイロン」とブリジストン/モールトンの新製品を詳しく説明した。午後からは試乗会とモールトン博士とのサイクリングも行われた。

『Mac Fan internet』

この度、当研究会のサイトが『Mac Fan internet』2001年1月号
(12月8日発売)の特集号「Webで振り返る20世紀」で紹介される予定。

「Pirate、海賊号」自転車

私は日本製の自転車を所有している。ブランド名は「Pirate、海賊号」。この自転車についての情報を知りたい。(米国、ボブ氏からのEメール)

「Pirate」というブランド名は記憶に無い。日本では有名な商標ではない。一般に、日本ではほとんどのメーカーは、主要なブランドを除いた2番目及び3番目のブランド名を輸出用に使用した。従って、「Pirate」は2番目か3番目のブランド名ということになる。第2次世界大戦後、日本の自転車工業も徐々に回復し、1960年代に入ると国内はもとより海外市場でも品質の良い自転車として受け入れられるようになった。この次期には、シマノの3スピードギアも登場している。なお、この自転車にはHATANIブランドのモデル750番のサドルが付いているが、これは大阪にあったサドルメーカーだ。チェーンの全ケースを含む他のパーツは当時の標準的なコンポーネントと言える。これらの特徴から総合的に判断すると、この自転車は昭和30年頃の標準的婦人用車である。(回答:八神氏)


2000.11.23 作成