ニュースレター(NEWSLETTER)NO.90

三菱十字号(1947)


くるまたちの社会史
この程、斉藤俊彦氏の「くるまたちの社会史ー人力車から自動車までー」 という本が出版された。(中公新書、1997.2.25発行) この本は、人力車ではじまる車社会の近代100年の変遷を記述し、その中で ややもすると忘れがちな自転車にもスポットをあてている。
自転車史を研究するにあたり、たいへん参考になる一冊である。是非一読をお薦 めする。
また、P.25からP.28では当研究会のことも紹介されている。

K氏からのレター 
仕事の関係でイギリスに行っている K氏から。
VCC(ベテラン・サイクル・クラブ)の定例昼食会に参加し、その会話の中で 「ある地方で古自転車がぎっしり詰まった納屋を見つけた」と云うことで、 そこに行ってみました。はたしてそのとおりで、いろいろと引きずり出したところ、 サンビームが1台ありました。十数年来の念願がかないウキウキしています。 部品は全部揃っており、BSAサンビームでなく本物のサンビームです。
今年のポリーはこれで参加しようかと思っています。

3rd啓蟄の会
下記の要領で開催予定。

開催日、平成9年3月1日から3月2日

場所、千葉県保田市大帷子74 電話0470ー55ー9855

会費、1泊4食付き 15、000円

その他、自転車撮影会、スワップミートなど。
詳細は、03ー3874ー6054(櫻井まで)

外国の雑誌
八神商会(052-853-3281)で、下記の雑誌を斡旋。

Miroir du cyclisme 1965.11,No.65から1992.2,No.452
International cycle Sport 1968.5,No.1から1984.12,No.199(全揃)
Velo 1974.5,No.76から1996.11,No.326
Le cycle 1970.6,No.109から1996.12,No.240
Bici Sport 1976.6,No.1から1996.12

詳細は、直接電話照会のこと。

明治期のラージ?
先頃、東京・北千住のある倉庫から、明治期のものと思われるイギリスのラージ 号が発見された。このラージ号レーサータイプのもので、珍しいとのこと。
現在、製造年など自転車文化センターにて調査中。

朝日新聞のインターネットの記事(97.2.27)から
自転車デモ、3列並走ダメ

 地球の温暖化を防ぐために今年12月、京都で開かれる「地球温暖化防止京都会議」を盛り上げようと、東京の市民団体がこの春、都内で1千台の自転車が3列で走るデモを計画したところ、警視庁から「自転車は並走してはダメ」と待ったをかけられた。主催者側は「排ガスが出ない自転車だからこそ意義があり、一列ではデモの効果がない。デモ隊を自転車に置き換えたと考えればいいのに」と発想の転換を迫るが、警察側は「趣旨は理解できるが、道路交通法に反する」と譲らず、お互いの主張は平行線をたどっている。

 自転車デモを計画したのは、市民団体を中心に構成する「アースデイ1997イン東京」実行委員会(山根眞知子委員長)。京都会議を成功させるために4月19、20の両日、東京・代々木公園を主会場にフェスティバルを行う。

 そのメーンイベントが、自転車千台が横3列になって、ソーラーカーを先頭に渋谷、銀座、新宿を巡って都心を一周するデモ。車に依存し過ぎる現代社会を見直してもらおうという、日本では初めての試みだ。

 道路使用許可を得るため、2月、警視庁に相談したところ、答えは「自転車は道交法の制約を受ける」だった。警視庁警備一課によると、自転車は道交法で「左側寄り通行」(18条)と「並進の禁止」(19条)が定められているため、「一列で走行するか、どうしても並列になるならば押して歩くしかない。デモといっても、法律を守っていただかないと……」という。

* お巡りさん、あまり硬いことは言わないで、せめて1日ぐらいは許可したら。 当研究会からもお願いします。

第8回国際自転車歴史会議
今年で8回目をむかえる国際自転車歴史会議は、舞台を第1回目と同様、 記念すべきイギリス・グラスゴーに移す。
開催日は、8月27日から29日まで。 今年も有意義な会議になるものと期待される。


1997.2.27 作成