レオナルド・ダビンチが自転車を発明したとする説は、1974年頃に発表され反響を呼んだが、その後この説を疑問視するドイツ人の研究家が調査にのりだし、この程それは偽物とする調査結果を明らかにした。
ドイツの自転車史研究家のレッシング氏によると、1960年代にダビンチの手書き原稿を修復したイタリア人のある修道士が、もともと描かれていた二つの円を自転車の車輪に見立て、ペダルやチェーンなどを加筆し、自転車に仕立てたという。
このスケッチが描かれた紙は、16世紀に保存上の必要から二つ折りに糊付けされていた。修道士が加筆する直前に、歴史学者のペドレッチ氏が強い照明を使い透かしてみたところ、当初描かれていたのは二つの円だけだった。このことをレッシング氏が突き止めたのである。
VCCの会報 THE BONESHAKER 誌、冬号bP45、頁11に特集記事あり。