四国(ツナクリ山〜笹ヶ峰〜瓶が森)   記:伊東一江

日 時:2008516夜〜19日朝

山 域:四国

目 的:縦走

参加者:L山村(明昭)、伊東

タイム:5/17 6:10東予着〜日浦登山口10:05〜ダイヤモンド水10:40〜銅山越11:45

       西山12:30〜ちち山分かれ16:00〜丸山荘17:40

    5/18 丸山荘4:00〜笹ヶ峰5:00〜寒風山6:18〜伊予富士8:32〜東黒森9:15

       〜瓶が森ヒュッテ12:00〜西の川15:20   

 17日 去年の同じ時期に女4人で西赤石から東赤石を縦走した。今回は2人が参加できなかったが、反対の瓶が森へ縦走することにした。山村さんは計画書を警察に送る際、笹ヶ峰の方はあまり歩かれていないので、道迷いする人がいるので、装備をきちんとして、気を付けて下さいと言われたそうだ。初めての道はちょっとドキドキだ。日浦から登り、西山へ行く途中から見える西赤石はアケボノツツジで赤く染まっている。もう終わりかけだが、優しいピンク色が気持ちを和ませる。西山でコンパスを合わせ、ツナクリ山へと向かう。だが切れ落ちてる感じで、のぞくと、降りれるのかなと思い、休憩している人に尋ねた。ここは縦走路でないと言う。おかしいなと思ったが、引き返してもう一度合わせてみようかと話していたら、上がってきた人がいたので、どこから来たのか聞くと大永山トンネルからと言う。やっぱりここで良いんだと急な斜面を下りる。警察の言っていた迷いやすいのはここじゃないかと思った。西山の頂上の近くに三角点があり、踏み跡もあるので、そっちに行ったら方向が全く違う。でもつい聞いてしまうのもよくないな。自分も聞かれた時は曖昧なことは言ってはいけないと思った。

ツナクリ山もアケボノツツジが綺麗だ。頂上は気づかず通りすぎてしまった。土山越から樹林の中の急登を登り切ると、笹山の登りが見えてくる。丸山荘に予定の時間を過ぎると思い、電話を入れておく。笹山は足下が見えないので歩きにくい。

小蝿が異常に発生している。やっとちち山分かれに着き、もうすぐなのでここで休憩することにした。だが落ち着いて休憩すらできない。体中に小蝿がまとわりついて、ヤブ蚊にも刺されうんざり。丸山荘への分岐までは、急な笹山の斜面をトラバースするように道がついている。滑るし体も斜めになりながら歩くので疲れてしまった。丸山荘に着くと、明昭のパーティと出会う。石鎚山から縦走して来たそうで、明日は別子に下りていくそうだ。風呂があるので汗を流し、食事を済ますと部屋に布団が敷かれ、ゆっくりと寝ることが出来た。

 18日 今日は長い行程なので4:00に出発。昨日に登り口は確かめておいたが、やはり明るい内にもっと調べておくべきだった。暗いとはっきりした道が見つからない。コンパスを合わせ、差す方を入って行くとテントの明かりが見えた。テン場の側に道標があった。笹ヶ峰を登る頃に明るくなってきた。通って来た道、これから向かう道が遙か遠くまで見渡せる。笹山が続いているのがよく分かる。稜線を歩くので展望も良い。相変わらず小蝿に付きまとわれ、タオルを被って歩く。喉が渇き登りでは息が切れてしまう。山村さんは快調に前を歩く。寒風山を過ぎる頃から山を蛇行するように道路が走っている。必要な道なのかなと思うくらい何もない所なのだが。道路を横に見ながら暫く歩いていく。瓶が森までもうひと登りとゆう所で、時間短縮と理由をつけてズルをして道路に下りた。本当は私がばててしまったのだ。道路に下りると、もっと小蝿に襲われた。赤色を好むのか、私のザックの上を小蝿が渦を巻いて付いて来てると言う。瓶が森フュッテは閉鎖されていた。泊まる人がいる場合は白石小屋から来てくれるらしい。ここから西の川までの道のりは長いし、急な下りでしんどい。

以前、石鎚山からの帰りにこの道を通った時に「二度と歩きたくないな〜」って言ってたよな。途中に山シャクヤクの群生地があった。大分つぼみも膨らみ、一週間くらい後ならみごとだと思う。シャクナゲの木も沢山あり、咲いていたら綺麗だろうな。そしたらしんどい下りも少しは楽しいのだが。3時間以上掛かって、やっと西の川に着いた。丁度バスが来ており、急いで手を振り乗せて貰う。西条まで行き温泉で汗を流す。長い下りで足の裏に大きな水ぶくれが出来ていた。山村さんは自分で計画してこうして山に行けるのが嬉しいと言う。確かにそうだ。少しずつ大きな山へ行けるようになろう。