空手の練習を行っていると、必ず自分の実力というものを試して見たくなる。
当然練習の中で、練習生同士の強さ、上手さを目の当たりにしているはずですが・・・
他の道場の人は強いかどうか、自分の実力が通じるかどうか気になるものです。

逆に、負けるとヤダ。怖い。緊張するからヤダ等々、大会に出たくないのも道理。
「経験の為、大会に出た方が良い」も道理かもしれませんが、ちと気になります。

強くなりたいとの理由で、空手を始める方もいるかも知れませんが、
健康の為に始めた人も居るでしょうし、練習自体が好きな人も・・・。
だから全ての人に、大会参加を勧めるのは、如何でしょう?

ただ、大会に参加する人へは、苦言を呈したい。

勝つだけが、目標ですか?

勝負に勝ち負けは、付き物です。
クジ運が悪ければ、優勝者と一回戦で当たる事もあります。
運が良ければ、その人とは、決勝戦で当たるかもしれません。
判定では、審判の技のえり好みもあるでしょうし、苦手な相手スタイルの人も
いるでしょうから、優勝しても絶対強いとは云えません。

そこで、質問!
勝負にこだわる事も大切ですが、
今まで大会に参加した事で、何を得ましたか?
「勝った」「負けた」「ああ、悔しい」だけですか?

あっ、待った待った!「反省ですか?」反省だけならサルでも出来ます。
それじゃ、参加費がもったいないですよ!
優勝経験者なんて、早々居るものではありませんから、
殆どの人が、敗者なんです!
もっと建設的に考えましょう!

私が云いたいのは、「
目標を持って大会には参加しましょう」という事。
あの技が通用するかな?
どのくらい体力持つかな?
スピードは?パワーは?
他にもあるかもしれませんが、自分なりの課題を持って参加しては?

大会に出て、自身をつけた人、なくした人。
大会後、燃えて練習に励む人、燃え尽きて辞めていく人。
沢山の人々を見てきましたが、大会に出るからには、
やっぱり大会後は「一皮剥けて欲しい」

指導者としての本音です。




誰もが通る道 大会参加