Office SATOMSのコンサル(支援)理念

トップダウンのマネジメントシステムを対象とした支援に当っては、MS構築・運用の基本的要件を外さないことを基本理念としております。

第一は、コンサルタントの責務として、コンサルの最初の段階で、トップマネジメントと、合理的なMSの構築・運用を支援させて頂くための基本的な考え方について協議・合意させて頂くことです。そのためには、組織機能全体を経営レベルで俯瞰できる力量(トップダウンのコンサル実務経験など)が必要と考えております。そして、このステップは、“鉢植え的MS”を回避する上では不可欠なものと考えております。

因みに、ISO 10019:2005(JIS Q 10019:2005)「品質マネジメントシステムコンサルタントの選定及びそのサービスの利用のための指針」では、トップマネジメントがコンサルタントの評価及び選定のプロセスに参画することを求めておりますので、最初の段階で協議・合意させて頂くのが適切と考えております。

第二は、QMSやEMSの様なトップダウンのマネジメントシステムは、組織としての一つのビジネスシステムの一部として個々のマネジメントシステムが構築され、運用されることが不可欠な要件です。従って、コンサルを開始させて頂きました2000年4月以降終始、上記基本要件として支援させて頂いております。

即ち、“縦割り的MS”或いは“鉢植え的MS”は、“業務運営改善のツール”として有効に機能するものでは無いと考えております。Office SATOMSは、“地に根を張った骨太のMS”として支援させて頂くことを理念の骨格としております。“木を見て森を見ず”的な捉え方、その結果としての“鉢植え的なMS”の構築は絶対に避けるべきと考えております。
また、鉢植え的MSの状態で内部監査やマネジネントレビユーを継続しても、本来目的の達成は期待出来ないと考えております。

第五は、コンサルタントの審査登録機関に対する独立性に関するものです。
運用組織の立場に徹したコンサルを提供させて頂くためには、独立性の担保が必要と考えております。
特に、後記の“自己適合宣言”への移行に関わるコンサルについては、独立性の担保なくしては出来ないものと考えております。

上記の考え方は、内部監査員研修などMS関係者の要員教育についても言えることで、この視点が織り込まれていない研修コースは一本筋が通っていないものと考えております。

第三は、適切なサンプル文書・参考資料、記録様式の適時提供に関する理念です。
限られたコンサル回数、コンサル期間で、第一の理念に沿ったMSの基礎作り支援させて頂く為には、適切なサンプル文書等の提供が至って重要なものと認識しております。
特に、コンサル開始時点で、組織全体の規定類の発番体系(規定類の識別管理規定)が規定されていない組織の場合は、業種・業態を考慮した当該サンプル規定の提示が“鉢植え的MS”防止に不可避な支援と考えております。特に、MSの構築経験の無いメンバーによる、限られた期間内での構築支援には、コンサルのノウハウをサンプル文書等で可視化して提供することが重要と考えております。

第四は、第二の理念に関連するもので、システム文書と記録様式の構成と形態に関するものです。
各MSシステム文書の構成や記録様式は、“一つのビジネスシステムの一部としてのMS”と認識し、既定システム文書を活かし、規定を適用する者の立場で作成支援致します。システム文書の構成や形態は、受審形態(単独審査・複合/統合審査)に左右されるものでは無いと考えております。
なお、システム文書(規定類)の量や管理書式の形態は、業種、組織/要員運用規模・業務の複雑度、要員の定着度/力量レベルなどに左右されるもので、一般的には、少ない規定でのマネジメントは、変動の少ない業務運営と能力レベルの高い整員等が前提になると考えております。

第五は、コンサルタントの審査登録機関に対する独立性に関するものです。
運用組織の立場に徹したコンサルを提供させて頂くためには、独立性の担保が必要と考えております。
特に、後記の“自己適合宣言”への移行に関わるコンサルについては、独立性の担保なくしては出来ないものと考えております。

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