
- 営業的なニーズによる認証取得・維持の必要がある場合は特別として、外部の監査(審査)機能に依存しない、自主監査(内部監査)によるMSの継続的改善が組織本来のマネジメント形態と考えております。
また、同じ監査目的に対して、各審査機関やMS間で整合性或いは共通性の配慮に欠ける“内部監査形態”は、先々MS運用の行き詰まりを招く原因になると考えております。
- 作業現場を持つ組織にあっては、安全衛生マネジメント活動としての全社的な安全巡視(パトロール)活動も内部監査機能に該当しますので、特定のMSの内部監査機能に偏らない理解が必要です。
- QMSやEMS等を継続的に改善する上で、内部監査が重要且つ作業量の大きな業務であることは、関係者全員が認めるものと考えておりますが、QMS等の運用開始当初は、多くの組織が、先ずは手始めに自組織規定(手順書・作業指示書)を基準文書とした内部監査から始めておりますが、問題は、その後の進化・進展の歩みにあります。
例として、更新審査後でも、システム構築時に作成した手順書を基準文書とした監査に留まっていたら、内部監査実施の費用対効果はバランスしていないと思われます。そして、この様な組織の内部監査の多くは、形式的或いは形骸化の傾向にあると思われます。
- 顧客満足に軸足を置いたQMSの内部監査の場合、更新審査後でも、顧客満足度に関する情報収集・記録・トップマネジメントへの報告の仕組み、或いはパフォーマンスデータの変動/傾向分析など、その適否に監査の目が向けられていない場合は、主要な部分に進化・進展の目が向けられていないといえます。
アウトソースを対象とした第二者監査がプログラムに織り込まれていない例も同様です。
- マネジメントレビユーが充実したものである為にも、その前提として、充実した内部監査が不可欠です。
内部監査プロセスの有効性や効率の評価は、組織が運用する全MSを複合的に捉えた内部監査機能としての実施することが望まれます。
- 何れに致しましても、長年の実務経験から、進化・進展は一気には進みませんので、着実に一歩一歩、年単位で活動を進める必要がある業務と考えております。そして、その延長に外部監査(審査機関)に依存しない“自己適合宣言”形態による外部表明形態への進化が有ると考えております。この進化(取り組み)により、認証取得・維持に伴う経費の節減分を、内部監査機能充実(内部監査員の量的・質的強化)のための費用に振り向けることが可能になります。
- Office SATOMSは上記考え方に則ったコンサル或いは研修を提供させて頂きます。
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