四季の写真館◆春の鎌倉:ふじとつつじと春ボタン(2000年5月)




初夏も近いこの頃、古都鎌倉も花盛りの季節。
とはいえ、ゴールデンウイークの鎌倉は人ごみを見にいくようなもの。
特に写真を撮るとなれば、人気の少ない早朝しかありません。
宵っ張りの私にとっては苦痛。しかも連休中の遅寝ぐせで、なかなか眠れず。
しかし、5時起きを決行。目的があればできるものです(笑)
6時に家を出ていざ鎌倉。7時には着きました!
早朝の鎌倉は散歩するお年寄りのほかは人影もまばら。
近年原宿化が著しく、いつもは鎌倉の風情とは程遠い「小町通り」も閑散。
お店もせんべい屋さんが1軒開いていたくらい。
そんな小町通をすぎてまず向かったのは、鶴岡八幡宮です。

ここではハルボタンが見頃。今の時期、ボタン庭園が作られています(有料)。
ただし、ここは9時からでまだ開いてないので帰りに寄りました。
(帰りに寄りましたが、簾の屋根があって暗いので撮影は難しかったです)

八幡宮できれいだったのは、藤棚です。



少々鉄骨が無骨ですが、長い花房そして文字どおりの藤色がとてもきれいでした。
藤棚の下に入ると香りも強く漂っていて、驚きました。
高貴な色香は古くから日本人に愛されてきたという訳が実感されます。 フジの香りは初めてでしたが春らしい甘いものなんですね。




八幡宮を後にして向かうのは本覚寺。
若宮大路の東側に並ぶ筋の「小町大路」(小町通とは別)を南(海方向)に進むと
1キロもない距離です。
ここはこじんまりしていますが、色々な花がひっそり咲いています。
遅咲きの八重桜が満開となっていました。



八重も淡いピンクだと上品なものですね。

そのすぐ近くに隠れるように咲いている今が盛りのハルボタンを見つけました。



こちらは上品ながらも華麗なピンク色でした。




古都の風景になじむボタン。
ですが、この花はフジと違い、中国から奈良時代に伝来した外来種です。
中国では古く唐代からボタン文化が広まりましたが、日本では鎌倉、室町時代以降。
鎌倉には、仏具仏像の彫刻から派生した「鎌倉彫り」がありますが、
ここでもボタンが題材とされてきたそうです。



さて、次に向かうのはツツジの寺「安養院」
山沿いに左に巻くように歩いていくとすぐです。さすが観光名所だけあって
案内板もあるので歩きやすいです。山とは違う...当たり前か(^^;)

ここは北条政子が夫の頼朝の菩提を弔った長楽寺が前身。
寺号の安養院は政子の「法名」だそうです。



ツツジも今が真っ盛りです。




門構えからしてツツジで囲まれています。
ひとつの花がたくさんある寺といえば、
昨年写真を撮りに行った「明月院」のあじさいが思い出されます。




こんなにもびっしりとした咲き方だと、愛らしいツツジも迫力ですね。
ここに政子の墓ともいわれる小さな塔があります。
寿福寺にも墓と伝わるやぐらがあるので、どちらかは供養塔のようです。




つづいて、向かうのは「安国論寺」。
「立正安国論」で知られる、日蓮宗の開祖「日蓮」の草庵であった所。



ここのフジはまだ盛りではないのかもともと短いのか、こんな感じでした。
しかし、色にはやはり高貴さを感じます。

ここは高台になっており、ツツジなどを見ながら登っていくと裏手には
海を望めるポイントがあります。ここに鐘つき堂もあります。
その途中、念仏宗の門徒に襲われた時に白猿の導きで身を隠したと伝わる、
南面窟という岩窟もあります。




ここには他にも色々な花が咲いていました。この花は?教えてください。




このツツジは白の中に赤の模様があり独特な美しさを見せています。



鎌倉には寺が多いことと関係あるのでしょうが、懐石料理やおそばを食べさせる店が
多く見られます。
私も学生時代に先輩から教わっていらい、鎌倉にくれば必ず食べています。

今回は歩き終えてまだ11時前でしたので、
さすがに開いているお店もなかなか見つかりませんでした。
最後に何度も行っている若宮大路沿いの駅に近いお店が開いていました。
ざるの大盛りを食べて満足満足の旅を締めくくりました。
多分一人目のお客だったからでしょう、そば湯がまだかなり透明でした(笑)

花を満喫する鎌倉の旅、早起きで3文以上の得をした気分で帰途に着きました。
鎌倉駅で大船名物の駅弁「アジの押し寿司」を買って午後会う予定の友人の おみやげとしました。これも美味ですので行かれた方は是非どうぞ。
850円です。他に鯛の押し寿司もあります。


いかがでしたか?
あなたもぜひ、早起きして古都かまくらを満喫して見てはいかがでしょうか。

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