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パトリシア・コーンウェル「業火(ごうか)」
 
相原真理子訳 講談社文庫 98.12.15 857円

 まだ途中なんですが、おもしろいです。最初登場人物を覚えるのがなかなか大変ですが、シリーズなので一度覚えるとほぼOKです。
 検死官シリーズで一躍有名となった作者自身、元検死官。だからリアルな描写とストーリーがあふれている。
 コンピューター犯罪・DNA鑑定など織り交ぜつつ、アメリカの病巣と立ち向かう人々の苦悩は深い。凶悪な犯罪者が捕まっても、えてして人権保護の関係上たびたび復帰してくる。そして、自分を追いつめたものに復讐をしようと狙っている。しかも、邪魔だてするFBI−権力機構やマスコミとも対決しなくてはならないことさえある。しかし悲しみにくれながらも悪を前にしてじっとしてはいられない人々の闘いの描写はすさまじいとともに魅力的である。ストーリーも今3分の2ほど読んだがどういう展開になるのか全く予断を許さない(?)。そこがサスペンス・ミステリーの世界で彼女をベストセラーたらしめている所以(ゆえん)だろう。