四季の写真館◆春の丹沢:ヤビツ峠−富士見橋から三の塔へ

雄大な富士山とミツマタ・ハクモクレン・桜の花々


年が明けてからというもの、今年こそはアイゼンを用意して、
雪の残るうちに一度は丹沢の山に入りたいなと思っていたものの、
ここの所、土日は風邪で休養日でした。
ようやく体調を持ち直した週末がやってきました。
4/2、いよいよ土曜日漂白の思いに満を持して今週こそはと思いつつ、
仕事の疲れか寝坊。。。うーん、せっかく天気が良かったのに。
明日こそと思いも新たに眠ったのです。しかし朝まで生テレビを見てしまったため、
寝たのは夜中の4時。。。それでも奇跡的に朝7時に起きました。30分後には出発。
といっても、今回は病み上がりなので、車で出かけました。
ヤビツ峠か富士見橋に車を止めるスペースはあるのです。
ヤビツ峠からだと富士見橋まで30分程度歩くことになります。
今回は体力も回復していないと思い、富士見橋近くに車を止める事に。
ここからなら片道2時間ちょっとあれば「三の塔」まで登ることができるはずです。
三の塔は山頂は草木もなく絶好の見晴らし。
ガイドブックによればその分風も冷たいから、ウインドブレーカーを持っていくように書いてあります。

さてさて車で出かけたのはよいが、寝ぼけてたのか、東名にのるはずが第三京浜にのってしまいました。
しかし、横浜新道・保土ケ谷バイパスを経由して何とか東名横浜町田インターへたどり着きました(^^;)
東京インターからのったのと比べると意外と金額的には同じくらいでした。でも時間はちょっとロス。
秦野中井インターに着いた頃には8時半でした。
そこから県道をとおり国道246を御殿場方面に少し行くと、左折してヤビツ峠に入る県道に。
ここからはしばらく山道。コンビニがなくて焦っていると、246からヤビツ峠までの間に
一軒だけampmがありました。おにぎり、ネギトロ巻きを購入。
お茶は中華街で買った茶葉から煮出したおいしいウーロン茶をミニポットに入れて持ってきています。
インターを降りて30分ほどでヤビツ峠。整備された20台ほどの駐車場は早くも満車。
登る準備を終えた人たちでにぎやかです。
それを横目に更に車で富士見橋まで進みます。歩く人を追い越すのはちょっと申し訳ない感じです。
富士見橋に着くとここには湧泉「護摩屋敷の水」があり、車で横付けしてポリタンクに詰める人で大混雑。
こんなところでそんなにいい水が出るとは思えないのですが。市から沸かして飲むよう注意書きあり。
でも、s60年、名水100泉とかに選ばれいてるとか。

写真は富士見山荘


雪解けの「ぬかるみ」とガレ場に備え、ロングスパッツ・軍手を着用、ステッキを手に出発します。
9時ですから、11時ごろには山頂にいるはず。
4月とはいえ山なので厚手のシャツとウインドブレーカーを羽織ります。
道しるべにはここから「塔の岳」まで3時間20分とあります。
「三の塔」までは1時間半ほどで、そこから更に一山超えると塔の岳まで進めます。



ほどなく登山道入り口に到着。ここからいきなりすごい登り。後ろからものすごい早さで登る人がいて(^^;
林道と交差するところまで10分ほど休みなく登りつづけ、すっかり息が上がりました。
こうなってはもう暑くて、上着を脱いでしまいました。

ここからは「三の塔」の手前にある「二の塔」をひたすらめざして登ります。
やっぱり病み上がりにはきついです。普段よりも、ばてるのが早い。少し登っては少し休みの繰り返し。
それでも40分ほど登ったらもう高い木はなくなり、後ろを振り返ると素晴らしい景色が。
左手には大山、眼下には秦野の盆地とその向こうの丘陵をはさんで、相模湾が春がすみの中で光っています。
左のかなたに江の島、右のかなたに伊豆半島。
更に進むと進行方向右手にお目当ての「富士山」が雄大な姿を見せてくれました。
かすんでいますが、雲はかかっておらず全体が見えて満足です。写真左手はめざす「二の塔」の稜線です。




富士を横目に眺めつつ、「二の塔」山頂へ。
この時点で10時半くらいだったでしょうか。ベンチで休んでいる人がちらほら。
すぐ近くに一段高い「三の塔」が見えます。一度下って登るようになります。
あと15分もいけば着くはずです。
しかしここから思わぬ難所が。。。
ヤブの中に狭い道が続くのですが、ぐちゃぐちゃになっていました。
スパッツなしのこぎれいな格好の人はちょっと無理な感じ。
コケそうになりながら、やっとの思いでヤブを抜けました。ステッキがないと転んでたことでしょう。



いよいよ山頂に到着。
上の写真は「三の塔」山頂で振り返ってみた「二の塔」。写真ではわかりませんが、
山並みの向こうに秦野の盆地が広がり、その向こうに相模灘が見えます。
「二の塔」と比べても風が本当に冷たいです。
ウインドブレーカーなしでは体温を奪われ凍えてしまいます。
全く周囲にさえぎるものなく、180度見渡せるので、マンホールのフタのような円形の鳥瞰図があります。
真冬の空気が澄んだ日であれば、アルプスも見えるようです。





富士を見ながらお昼をとりたいところですが、寒い。。。
小屋があるのでここで昼食をとる事にします。
お湯を沸かしている人もいました。
持ってきた熱いウーロン茶からは湯気が上りました。とてもおいしかったです。
写真はその小屋と脇から見る富士山。


初めて見えたときよりも時間が経つにつれ、だんだん霞んでいきます。
やっぱり山は朝のうちに山頂を目指すのがベストですね。
それでも丹沢の山々のかなたに見える富士は雄大で心も晴々します。

   

「三の塔」からはひと山はさんで「塔の岳」が近いのです。
まだ時間も早いので他の登山者は向かっていきます。行こうと思えばいけなくはない。
しかし、更に片道2時間では帰りがきつい。
ここはぐっとこらえて、山頂の景色を堪能して下山します。まだ温泉にも行きたいし。。。
下山はガレ場で足をとられないよう、石を転がさないよう慎重に一歩一歩しっかりと踏みしめて歩みます。
霞んではきましたが、相模灘や伊豆半島や江ノ島の景色も見やりながら、
たまにはこうして、のんびりと下山するのもいいもの。
パラグライダーが浮かんでいるのも、いくつか見えます。
やがて登山口まで降りてきました。



車でヤビツ峠を過ぎ、伊勢原市方面に戻り、七沢温泉をめざすことにします。
途中、黄色の花をびっしりつけた木々がきれい。更に山を降りて人里に出ると田園の中に
桜、こぶしなど春を告げる花がたくさん見えました。撮りたかったですが運転の車中からでは。。。

七沢温泉は大山に近いあたりです。近くに広沢寺温泉もあります。
まず日向薬師に到着、ここで、お参り。たくさんの人でにぎわっています。
ミツマタやハクモクレン(こぶしかも)がきれいに咲いていました。
桜はまだつぼみ。

   
このミツマタ、お堂の雰囲気と合う不思議な花です。
この黄色はなんと表現したらよいのか。
木によってまた微妙に違う色合いです。黄色とは限らないみたい。



   
たっぷりと花粉をためこんでいる杉。
三の塔付近はこんな杉はなくて花粉が飛んでるようには思えませんでした。
私は花粉症ではないので保証はできませんが。。。



ここから更にちょっと山道を行き、下ると七沢温泉街です。何軒の旅館があり、日帰り入浴やっています。
ガイドブックに載っている七沢荘を探します。
なかなか見つからず途中他の旅館の呼び込みに会いますが、無視して探していたら、
だいぶ先のほうに看板があり、路地の坂道をあがっていくとありました。



まだお昼過ぎだというのに同じような山がえりの人も結構来ていました。
伝統ある古い旅館みたいですが、花がたくさん。
旅館にはいると大繁盛で大忙しのお姉さんが、こっちをチラッとみただけで
ご入浴ですねと。早速1000円を払い靴を預け、露天に行きました。
下は七沢荘近くのハクモクレンの花。右は場所外れてますが縦に撮った富士山。
     
七沢荘の前に咲く桜。薄墨色で上品で好きですね。背景が青空だともっとよかったのですが。



露天の温泉も混んでいましたが、足をしっかりもみほぐしたので、後日筋肉痛もほとんどなし。
温泉はさらっともぬるっともしてなくてほどほど。
ただ、すぐに藻が発生する温泉ということで、お湯に緑色の藻が舞っていました。
和風の庭園調の岩風呂で、泡風呂もあり、空が広くて開放感たっぷりの温泉です。

ゆっくり入っても3時過ぎには帰途につくことができました。
帰りは高速代節約して246で。もちろん混んでますけどまだ夕方前だったので
日が落ちる頃には東京まで着きました。

邪道ですが、車で行くとやっぱり楽。楽だから邪道でもありますが。
山と花と温泉と、たっぷり楽しめて久しぶりに気分がよい週末を過ごせました。
出会った自然に感謝です。
そして、三の塔から下山するときに出会った
小学生くらいの子供たちのさわやかな笑顔とこんにちはのあいさつ。
いい思い出になりました。
また出かけたいものです。

ホームへ戻る