about travels

旅や散歩・山歩きがてらのイクスカーション(小旅行)を紀行文に。

湯西川・軽井沢---1999..295.1 栃木・群馬・長野

皆さん、連休中はどう過ごしましたか。

ぼくはあちこち車で走ってきました。

東北自動車道を走り、那須・塩原を抜けて平家の落人伝説のある山奥の湯西川温泉(栃木県ですが奥鬼怒・尾瀬とかの近く)で一泊しいろりばたでの夕食で岩魚(イワナ)や、鯉こくをいただきました。
久々に温泉に何度も入ってきました(^^)。透明でサラッとしたお湯です。湯西川は10年ぶりくらいなのです、その頃はまだまだ秘湯という趣が強かったのにだいぶ観光地化されつつはありました。でも、温泉に入る以外過ごしようのない本当に落ち着くところです。
涼しいところなので何とまだ桜がやっと咲いているところでした。

ここは平家の落人伝説があり、かつて山中を逃げ延びた一団が男子誕生を祝って幟(のぼり)をかかげたところ源氏の追ってに見つかり湯西川までさらに奥深く逃げ延びてきたといいます。そのため、今でも鯉のぼりは上げない習慣が残っています。

その後日光を過ぎ、霧降高原という牧場地帯を抜けたのですが、山の中ではまだ残雪もあり、湖は氷が張っていました。
山を降りたところで、尾瀬のトチの花から取った蜂蜜を売っていたので買ってきました。
食べたことありますか。マーガリンといっしょにパンにぬって食べています。
100%蜂蜜なのと、トチ独特のこくがあるみたいで気に入りました。
レンゲとかアカシアの蜂蜜も試食したのですが、それぞれ風味が違うのですね。
直売店の方が不在だったので、近所の奥さんが呼びに行って店を開けてくれました。
お店の人に試食させてもらったキャラブキは醤油と蜂蜜だけで煮たもので、お茶に良く合いました。お店の人とひとしきり話して、栃木と比べてなまりが少ないように思いますが、どうなのでしょうね。

で、ここで帰るつもりだったのですが、天気も良いし、GWの前半で以外と空いていたので
群馬の沼田から長野自動車道に入り、軽井沢にもう一泊してきました。
軽井沢では石焼き釜で焼いたドライフルーツ・ナッツがたくさん入ったパンを買ってきました。
なかなかおいしくて、軽井沢に行くといつも買ってくるんです。

その帰りに「横川の釜飯」という名物を食べてきました。
難所の碓氷峠のあたりにあるオギノヤという弁当屋さんが作っていて、
鶏肉と山菜と栗、あんずの甘酸っぱく干したものが入っています。みなさんご存知ですか?
横川駅の近くには鉄道記念文化村のようなものができていて、大変な人出でした。4月にオープンしたみたいで、かつて碓氷峠越えに使用した機関車なども展示されていました。

東京はすっかり暑くなってきました。とうとうこないだの日曜は半袖のポロシャツで過ごしました。(でもまた梅雨時とかに寒くなるんですよね、関東地区は…。体調に注意しましょう。)

京王百草園(もぐさえん)---1999.2.28.san 東京 日野市

     3月22日まで梅祭り。お茶会、琴、大正琴、土日は酒蔵祭りも。京王線百草園駅10分。
     
9時から5時まで。042−591−3478。

◆たまの日曜日、天気もいいので梅を見に出かけることにした。買ったばかりの「ウォーキングマップル多摩・武蔵野」(昭文社刊1,143円)を眺める。おすすめコース付きの地図帳である。京王線沿いに百草園をみつけた。

◆京王帝都電鉄は新宿から多摩・八王子方面を結ぶ私鉄。沿線には梅見どころが多い。新宿から1時間足らずでのどかな田畑も見える頃、百草園駅に到着。普段は停車しない急行も梅のシーズンは停車。しかしウォーキングを兼ねていくので一つ前の聖蹟桜ガ丘駅から1時間ほどかけて歩くコースをとることに。

◆歩き始めてしばらく小高い丘を上り宅地を抜けると道を間違えたかと思うような農村風景。家々の軒先にも小さな梅がほころぶ。鳥がさえずり気持ちがいい。しかしだんだん山道になってきた。心配しつつ登りつづけると下ってくる梅見客がぞろぞろ。急に下り坂になり道が開けると一転、大賑わいの梅園入り口だ。

◆小高い丘になっていて石段を少し登っていく。途中入園料を払う。普段は無料だが梅の頃だけ300円かかる。入るともうそこここに梅が。色とりどりなのがいい。白、薄桃、ピンクは特に見上げると青空に映える。

◆小さな広場は出店でにぎわう。甘酒が200円で売られていた。梅を見ながらの甘酒は暖かくておいしかった。酒粕で作ったものでなく、麹(こうじ)使った本物だったと思う。

◆別の一角では酒蔵祭りということで地酒の利き酒と販売をしていて大人気。この日は有名なところでは新潟の菊水、八海山、越乃白梅を売っていました。小ビンで1,500円程度と銘柄にしてはお手頃価格。利き酒させてもらった越乃白梅を買ってしまいました。一本残っていた八海山と迷ったけど、初めて飲んだ白梅に。sakeのページで紹介した銀盤とは違い、きりっとした味。

◆丘を上りきると梅はなく裏手はフェンス越しに竹林になっていて人もまばらで静か。ふと景色をみると、なんと多摩川越しに新宿の高層ビルが見える。眼前の梅に気を取られているのかこの素晴らしい眺望に気づかないようだ。ひとり思わぬ感動に浸って足を止めて見とれていると後ろの人も気づいたようだった。

梅沢渓谷(養老渓谷近く)---1999.1.16.sat

◆会社の友人と8時前に錦糸町駅待ち合わせということで土曜の早朝家を出て電車に乗る。乗り換えの品川駅でうどんを食べて千葉行きの快速に乗る。品川から総武線快速で1時間余りで千葉市の先の市原市五井駅に到着する。JR総武快速も車両が新しくなったのはいいが、4人がけのボックスシートがほとんどなく通勤優先のロングシートでは行楽気分も出ない。しかし、わざわざ京葉線の特急さざなみ号に乗るのは面倒だし金銭負担が大だ。
◆一方、五井駅からのりかえた小湊鉄道は35年も走っているディーゼル車両で超ローカルのオモムキである。お互い鉄道会社の資材経験者で特に友人は車両担当だったからこの連結器はあの会社製だなとか珍しそうに眺めていた。私は施設関係担当だったので擦り減って山のなくなったレールに目が行ってしまう。
◆一日フリー乗車券なら1,700円で太平洋側の終点上総中野まで行って帰ってこれるのだからお得である。五井駅でこの存在を知って買うことにした。しかし、自動券売機にはフリー切符はなく、運転士さんにどこで買えばいいか聞いたら、ホームの事務所に案内された。昔の鉄道の世界はこんな感じかなというのんびり和やかな事務所だった。小湊鉄道は駅ごとに放し飼いなのか野良犬なのか犬がホームや線路脇でひなたぼっこをしていた。小一時間かかったが旅情と眺めに飽きることはなかった。
◆最寄の養老渓谷駅に着いたら、改札のおばちゃん(近くの住民に委託だろう)にハイキングマップをもらって見た。実は直前まで鋸山(のこぎりやま)にいくつもりだったが、総武線に2時間半も乗っているのがつらいということで、ローカル線の旅と相成ったわけだ。だから、地図もコースもない。しかしハイキングコースがあるのは知っていた。マップと駅前の案内図を見ると、梅ヶ瀬渓谷というのがあってそこからもみじ谷、大福山展望台というコースが手ごろそうだ。多少アップダウンもあって大体15キロ足らずと手頃なので決めた。メジャーな養老渓谷とは方角が違うので人も少なく、静かな歩きだった。途中渓谷では岩がけからの豊富な岩清水が落ちてきていて、それがたくさんのツララとなっていた。内陸だから夜から朝は相当冷え込むようだ。中でも、地面の草木に落ちた清水が氷となってまとわり付き、小さな氷柱となってそびえたつ姿はしばし足を止め見入ってしまった。豊富なコケや地衣類の渓谷を5キロほど歩いて山の登りが始まった。もみじ谷といわれるだけあって落葉がまだたくさん残っている。さぞ秋はきれいだろう。少し休みながら1時間少しで展望台に到着。品川駅で購入した駅弁鳥そぼろ弁当を食べた。友人が近所で買ってきた鳥のからあげもおいしかった。
眺めは房総の大地状の広い山並みがずっと見渡せた。その頃には正午も過ぎ雲がにわかに出てきて日が陰り風が寒くなった。帰りは舗装された林道をしゃべりながら淡々と帰った。
◆帰りに千葉駅で途中下車して、一杯飲もうとして店を探した。
パルコの近くの富山の酒「銀盤」を看板にしている料理屋があり、高いよなぜったいといいつつもやっぱり気になってそこに入った。友人は金沢出身で北陸の酒も料理も知っているし、自分も実は地酒の中で一番好きなのがこの看板の銀盤なのだ。当時地酒ブームもまだの頃学生のとき、たまたま近所の酒屋で銀盤の冷酒のミニボトルを何故か見つけて飲んだのが地酒との出逢いなのだ。普通うまい酒は風味が飛ぶのがもったいないというかお燗はつけない。しかし、この店は銀盤を普通の酒として置いているのか、燗があつたのだ。ワインもかなわない豊潤な米の香りは知っていたつもりだが、燗なので口元に持ってきたとたんに、かぐわしく、フルーティーという域を越えた米の香りがぐっと来た。これはある意味贅沢な飲み方だった。また行ってみたい・・・。料理も味付けが関東風ではないが関西とも微妙に違うものだった。たらこの煮物、これは何とも言えず銀盤に合った。たらこといっても塩辛いあれではない。これはぜひ北陸に行って食べていただくしかない。友人によると普通におかずとして食べるらしい。
◆しかもこの店はそんなに高いことはなかった。年配の夫婦とあとひとりでやってる店で二人で7,000円もかからなかった。ひざびさのおいしい酒に満足して、帰りの総武線は二人ともぐっすり寝てしまい、あやうく乗り過ごしそうだった。燗で飲む酒を見直した旅でした(^^)