第3回 ピザーラカップ

スタート:7月11日(日)午前6時
コース:葉山-平塚沖波浪塔-城ケ島南西沖ブイ-葉山(36マイル)
参加艇:18艇

 前日は久し振りに船中泊。夜中に土砂降りの音で目が覚めたけど、久々にキャビンでゆらゆら心地良く眠りについた。(ゆらゆらしてたのはワインのせいかぁ?)

 午前4時30分起床!ひぇえ眠〜い。スライドハッチを開け、キャビンから顏を出すと、もうどこのフネもチラホラ人影が動いている。北風はおさまらず霧雨が降ったり止んだり。朝集合のクルーと合流し、カッパを着込んで5:40出港。

 強風波浪注意報が出ていたけど、海に出ても思ったほど吹いていない。海面はフラット、風はアベレージ16〜18ノット、ガストで20ノットといった所。No.2では足りないかもということで、No.1ヘビーをセット。

 定刻どおり6:00スタートとなるが、ロングということもありゆっくりとアウターからスタート。まずはほぼアビームで烏帽子をかわしてから平塚沖の波浪塔を目指して行くレグ。新艇ガイアがただ1艇スピンを強行するが、タイトだったらしくブローチング後、シートを飛ばして吹き流している模様。HOBBY HAWKは飛び出したシンデレラに続いて沖寄りを走る。ジェノアにきれいに風を当てるため、外取りブロックを取り付ける。トップは開き気味にして少し逃がしながら、いい感じのスピードでひた走る。

 シンデレラ、ハートオブニッポン、ジェロニモ、と順当に大型艇が続き、ドンベから目を見張る速さで追い上げてきたガイアに捉えられ、5番手で進む。烏帽子岩をかわしてやや上して行くと、平塚波浪塔が見えて来た。回航後、次のレグは沖出しだが、スピンは微妙な角度。漁船や網を避け大回りし城ケ島南西沖ブイを目指す。

 暫くして若干風が後ろに回り、トップ集団がスピンアップを始めたのでこちらもすかさずアップ。風はやや上がって来たようで、この先は少し波も悪い。ビール先生かららんらんにヘルム交代。この辺りからトップ集団からはやや離されて、フリート全体もだんだんばらけて来た。後ろで赤いのがスピンをばたつかせ何度も切れ上がり蛇行しているので、ついついスピンシートをフィックス・・・。それでもシュラウドに腕を巻き付けて必死にスピントリム。

教えて!デレンボウ先生、
こんなタイトなスピンでも出し入れした方が速いんですかぁああー!

 レグ中央辺りまで来ると、ブローチングまではいかないけど、切れ上がってスピンが暴れブームが水をしゃくってコロンコロンと転がる。何度目かに転がった時、ガイのスナップシャックルが飛ぶ。先月の大コケが何となく頭をよぎるが、もうみんな手慣れたもんで、すぐにスピンダウン。半分まで降ろしてガイを付け、再びアップ。この時中途半端にはらませてしまったため、ハリヤードは遅れるはスピンは暴れるはで今度はシートのスナップシャックルが飛んでしまう。(うー・反省)結局この後、提灯もやらかしたりもう一度シートを飛ばしたりで後ろのフリートに一気に並ばれてしまう。一部始終を後続艇団に披露してしまい、右舷お子様が沸き立ち、寺さんがほくそ笑む顏が目に浮かぶ。(T_T)

 赤いの右舷お子様にせっつかれながら、それでもしぶとくリードを保ち、5番手をキープして南西沖ブイを回航。いよいよ、最後の真上りレグ。赤いのが先にタックし、HOBBY HAWKは暫く行った上でタック。右舷お子様はタックせず岸に寄せる模様。北寄りでは岸に行くのがセオリーだけど、一応同型艇の赤いのをみすみす沖に逃すわけには行かないのだよ〜。このレグではジェノアはきついのでNo.2で行く。トップを開くと言うよりフットを浅く平らにしてスピードを見る。艇速は赤いのよりいい感じ。と、この安心感が魔の中だるみ帯に繋がってしまう。約30分程、食べたり喋ったり居眠りしたり雑巾でビルジ拭いたりそれぞれ好き勝手にやっていたら、ふと気づくと赤いのが下に見えない。あれぇ、と思うとジブ裏前方で大きく下先行。せっかくらんらんが頑張ってくれてたのに、集中力を切らしているうちについに赤いのに先行を許してしまう。結局アタシたちってば、ただのお気楽サンデーセーラーって亊ぉ?トホホぉ〜(T_T)

 その後赤いのが岸に向けてタックしゲインを許す。ゲインを受け入れることになるが、これ以上沖出しするのは危険と判断し、遅れてタック。そしてホントに赤いのの上り角度には悩ませられる。
命名・上り殺しの寺さん。

 風もだいぶ落ちてきて、この上り角度に翻弄されていると自滅してしまうので、スピードモードに切り替える。
(今VMGは故障中で出ないので)スピードを読み上げながら細かくなトリムを試し、集中力キープで走る。

 長者沖でいよいよ右舷お子様とミート。だいぶ前を切られる(くうぅ〜っ)。岸が良かったのか?それともただHOBBY HAWKが遅れただけか?(笑)。後続艇はだいぶ後ろ。名島をかわしてからは、前からどんどん風が落ち、ぐーんと詰め寄る。遂にいつもの三つ巴!気付くと土砂降りの雨。いよいよ風が落ちたので、ジェノアにタックチェンジ。先行している赤いのが右舷お子様をルーズカバーしているので、最後尾のHOBBY HAWKにとっては絶好のチャンス。小さなヘッダでこっそりタックしフェイスを分ける。これで並ぶ(うしし)。フィニッシュのアウターまでリフトに乗りスーっと伸ばし最後のタック。赤いのが直前に入り、続いてHOBBY HAWK、9秒遅れて右舷お子様。うっしっし。この時村越さんの頭からは湯気があがっていた・・・(うそ)

 長かった超特大三角だけど、良い風に恵まれ12:27フィニッシュ。優勝はエタップからデュフォー・トロフィーに大変身したガイアがうれしい初勝利。(オメデトウもぎもぎ)。大型艇が大幅にリードしたのでほぼ着順どおりで、HOBBY HAWKは第7位!MDコンポをゲット。

というわけで、なんか赤いのに連敗中・・・
99年、これまでの対戦成績
対右舷お子様 6勝4敗  対赤いの 3勝6敗


   HOBBY HAWK
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