第二話 「大好き!カッパ短パン」の巻


 ついに、ついに、やせチビのわたしにもピッタリなサイズのものを見つけた。

(だいたいね、ないんですサイズが。特にボトムは。本当はムストーとかサ、はきたいのに、冗談でしょ〜って言うくらいブカブカで、もう泣く子も黙る恐怖のタンソク女〜っ!って感じ。
女性も着られる日本人向けのSサイズとなると、どうしてもH印になっちゃいます。とっても不満・・・)

 例によってH印のものですが、もう今は製造中止になってしまっているのをマリンヴァンスの片隅に発見。何と、優しいIさんが「もう在庫分だけで終わりだから半額でいいよ」という。
素敵だ。しかも、まるでわたしのために売れ残っていたようなSサイズ。

 スプレーを被るほどじゃないけれど、デッキの上を水がツーっと流れてきてお尻が濡れちゃうという時にとっても便利。トラウザースははくのが面倒!上着を脱がなくちゃはけないし、特にデッキを駆けずり回るわたしみたいな人足クルーは動きにくいし。その点カッパ短パンはセーリングパンツの上からサクッとはけるし動きやすい。

「うに」ともお揃いなのだー。
うれしくて、家に帰って早速鏡の前で試着。それだけはくと何とも間抜けなので、わざわざセーリングパンツと重ねばきしてみる。ついでにチョッキも着てみたりして。クランクの格好もしてみたりして(笑)。
(え、チョッキじゃない?ベストって言うの?わたしが着るとどうも「チョッキ」がしっくりくるんだけど)
で、ふと我に返る。
「・・・これは世間一般では決して許されないファッション・・・」
でもいいのー。ヨット界ではー。

 というわけで、大好き!カッパ短パン。
さぁ、皆さんもカッパ短パンをはいてみませんか。

 

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