日本の黒曜石
石器&製作道具 
・日本の代表的な黒曜石の産地
■黒曜石は天然のガラスと言われるとおり固くて獲物の肉等を切り取りやすいので旧石器時代〜縄文時代ににかけて人々は、黒曜石製の石器を遠方の産地から調達し、道具として用いました。私は当初、東日本の遺跡から出土例が多く、子供の頃、阿蘇では見たことが無かったので、九州には無いと思っていましたが、信州の方からあると教えられました。その後、周防の方から九州で見つかった下記の石器を頂き、こんなにもあちこちにあったのかとビックリしました。因みに、阿蘇採れるものは純粋な黒曜石ではなくて、不純物が混じった少々脆い溶結凝灰岩に近いようです。
九州の黒曜石産地−−佐賀県
佐賀県 腰岳
*表面は黄土色で中は真っ黒
*不純物がなく良質
*佐賀県牟田。腰岳産の石器は、ほぼ、九州全域および、朝鮮半島東三洞から発見されています。
大分県
大分県 姫島
*表面と中も非常に珍しくグレーであるが、黒曜石の特徴であるガラス質
*不純物がなく良質
*姫島産の石器は、九州、瀬戸内海沿岸に広がっています。
大分県
 玖珠サービスエリア大分自動車道
熊本県
熊本県 坂梨滝室坂
 (阿蘇 一の宮町阿蘇外輪山産地)
*やっと出ました 阿蘇の黒曜石です。
*残念ながら不純物が沢山含まれもろくて、道具としては使い物になりません。但し、細石刃としては使えるかもしれませんが、もろすぎるのではないか。
熊本県 轟 (南関)
*軽石が固まったような感じで少しもろいようです。黒いところは石器に使えそうです。
熊本県阿蘇郡小国町 山甲川
*表面も中もは白黒のまだら模様
*白い不純物が含まれもろいです。
熊本県 浄土寺
*表面は特に茶褐色
*茶色の不純物が含まれもろいです。
熊本県 阿蘇郡小国町 下巣川
*表面も中も薄茶色と黒色のまだら
*薄茶色の不純物が含まれもろいです。
熊本県 阿蘇郡小国町 下竹原
*ざせざらした軽石が固まった様な石質
*不純物が混じりもろいです。
熊本県 阿蘇郡小国町 上適水
*表面は茶色と白色が混じっている、中は白色が混じっています。
*不純物が混じりもろいです。
長崎県
長崎県 針尾 中町
長崎県 大崎A 海岸
長崎県 淀姫(東浜)
長崎県 古里
長崎県 牟田
長崎県 孔雀園入り口又路
 (大崎B 海岸)
鹿児島県
鹿児島県 上牛鼻
鹿児島県 三船(竜ケ水)
鹿児島県 日東
<他県の黒曜石の産地について>
■関東地方、中部地方
・相模原 田名向原遺跡の再調査説明会に現地へ行きました。今から1万8千年前の旧石器時代後期の遺跡との事です。相模川の近くにあります。柱の穴、いろりの跡があるという一角を見ました。石器製作の工房跡出はないかと推定した人がいるようで今回、その検証をするための調査だそうです。石器類は残念ながら現地にはありませんでした。
ここで発掘された黒曜石の40%は、遙か長野県の特定地域産という分析結果だったようです。 相模川沿いに山から下ってきたようです。わさわざ信州から相模野まで何日もかけて移動し 一定の期間定住したかもしれません。当時、相模原にどのような動物がいたのでしょうか。 長野県産の黒曜石は石器として加工するのに最適な良質のもののようですね。 ちなみに九州産の黒曜石は姫島・腰岳産は不純物もすくないですが、阿蘇近辺のものは 象ケ鼻の溶結凝灰岩を初め、白い不純物が混入していて、ぼろぼろで石器製作には適さないせ いか広域に伝わっていません。最近、九州の黒曜石を目にすることが出来ましたが、長野県産も見てみたいものです。
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