そんなある日のことです。
ラジオ体操が終わり その日の仕事の内容などの確認をしていると
何やら大きな歌声が下の甲板から聞こえてくるではないですか。
これから仕事を始めようと しているのに、朝っぱらから一体全体なにを している
のかと見ると、
若いのが一人 壇上に立って 皆の前で大声で楽しそうにマイクで歌っ ているのです。
皆 拍手喝采で それはそれは楽しそうでした。
よくよく聞いてみると 今日は彼の誕生日なのだそうです。
納期が大分せまってきて、朝は日の出と共に、夜は遅くまで休日無しで働きどうしで 皆 結構疲れて
いるなか、誕生日の来たものを いちいち紹介し 本人にはフィリピンの国の歌を大声で歌わせ
皆で楽しく祝って 今日も安全に気をつけて がんばって いこうと誓い合って いるのです。
国民性と言うか 彼等の心底からの明るさに 感服しました。
明るいだけでなく、大変統制が取れ 規律正しく 無事故で 立派な仕事を やり遂げてくれました。
すばらしい国民だなと 我々日本人は 皆 感心し 感謝したのです。
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インドのボンベイの沖合い約100キロくらいの海上で、
海底ガス田の採掘用の施設を 建設していた時のことです。
海中に立てる鋼製のやぐらは アラビアのデュバイで、
その上に載せるデッキやプラントは 韓国や日本で、
ホテルのような居住区は シンガポールで 各々製作し
台船で はるばるインドの洋上迄運んで来て、
北海から持ってきた大きなクレーン船で 据え付けて組み立てました。
据え付けたあと、
フィリピンから雇った約250名ほどの作業員により
いろいろなプラントのつなぎ込みをし、実際に動くようにしました。
日本から持っていった大きな作業船に 皆と一緒に寝泊まりし
毎朝そこから やぐらの上に移って仕事をしました。
我々監督する日本人も、実際に工事をするフィリピン人も
毎朝作業船の上で
(我々は作業船についているヘリデッキの上で、
彼等は作業船の甲板の上で)
別々にラジオ体操をし朝礼をしてから現場に乗り込みます。

