6. フィリピン人の朝礼 1989年(平成元年)

そんなある日のことです。

ラジオ体操が終わり その日の仕事の内容などの確認をしていると
何やら大きな歌声が下の甲板から聞こえてくるではないですか。

これから仕事を始めようと しているのに、朝っぱらから一体全体なにを している のかと見ると、
若いのが一人 壇上に立って 皆の前で大声で楽しそうにマイクで歌っ ているのです。
皆 拍手喝采で それはそれは楽しそうでした。

よくよく聞いてみると 今日は彼の誕生日なのだそうです。

納期が大分せまってきて、朝は日の出と共に、夜は遅くまで休日無しで働きどうしで 皆 結構疲れて
いるなか、誕生日の来たものを いちいち紹介し 本人にはフィリピンの国の歌を大声で歌わせ
皆で楽しく祝って 今日も安全に気をつけて がんばって いこうと誓い合って いるのです。

国民性と言うか 彼等の心底からの明るさに 感服しました。
明るいだけでなく、大変統制が取れ 規律正しく 無事故で 立派な仕事を やり遂げてくれました。
すばらしい国民だなと 我々日本人は 皆 感心し 感謝したのです。

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インド紙幣
”ボンベイ沖の海底ガス田用 施設”
ボンベイ沖の海底ガス田

インドのボンベイの沖合い約100キロくらいの海上で、
海底ガス田の採掘用の施設を 建設していた時のことです。

海中に立てる鋼製のやぐらは アラビアのデュバイで、
その上に載せるデッキやプラントは 韓国や日本で、
ホテルのような居住区は シンガポールで 各々製作し
台船で はるばるインドの洋上迄運んで来て、
北海から持ってきた大きなクレーン船で 据え付けて組み立てました。

据え付けたあと、
フィリピンから雇った約250名ほどの作業員により
いろいろなプラントのつなぎ込みをし、実際に動くようにしました。

日本から持っていった大きな作業船に 皆と一緒に寝泊まりし
毎朝そこから やぐらの上に移って仕事をしました。
我々監督する日本人も、実際に工事をするフィリピン人も
毎朝作業船の上で
(我々は作業船についているヘリデッキの上で、
彼等は作業船の甲板の上で)
別々にラジオ体操をし朝礼をしてから現場に乗り込みます。

作業船”神翔丸”
”作業船 「神翔丸」”
インドの地図
工事現場
ボンベイ
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