豊中市上新田3丁目10−6 府道2号線から20m程東へ入った、上新田墓地の中の、
ほぼ南向きに建つ六体の地蔵の西(左)横に、南を正面に建つ
(説明の木杭が抜けた状態で、石垣に立てられており、道標自体は、移設されていると解説されている。)
尖頭型角柱 32x南面15.5x14p(頂高3p)(含、下部6pセメント付着部)
N34.800348 E135.497141
南面
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│南無阿 │
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西面
┌──――――――――――――――┐
│為万人 │
└――─―――――――――――――┘
(横の木杭に、講願主岸□とある)
東面
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│左 大坂 │
└――─―――――――――――――┘
北面
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│右 くま │
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左横にある白木杭の説明
南面
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│ 二00九年三月□□□□氏 │
│南無阿 │
│ 当上新田墓地にて見っけられる│
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(□…□は、発見者の名前であろう、略した。)
西面
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│ 講願主岸□が建てたもの │
│為万人 │
│ 大坂道に三基存在する │
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東面
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│ 横関街道で │
│左大坂 │
│ 大阪・天満へ │
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北面
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│ 旧在所 旧 新田小学校角 │
│右くま │
│ 三国街道との分岐 │
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(旧在所 勝尾寺街道・三国街道の合流点 大阪府文化財「旧新田小学校」北の角)
(『とよなか歴史文化財ガイドブック』2014年、市教委編では、三国街道を、目いぼの渡しから、高川沿いに
北上し、服部緑地の東端を通り、吹田市の桃山台抜け、再び豊中市の新田で府道2号と合流する道としてお
り、勝尾寺街道は、岡上の町から熊野町仏眼寺の南を通り、熊野町東で府道2号となり、上新田の東で山田
街道と分かれ、箕面方面に進む道としている。)
(道標は深く埋められている様に見えるが、下部が遺失しており、スカート状のセメントが、6p程度の高さ
で付けられて、土の上に置かれているだけで固定はされていない。説明の木杭も含めて仮設状態であろう。)
(木杭の説明通りなら、元位置は、上新田3丁目−3−1の、旧新田小学校の北角
N34.798608 E135.496190
辺りと思われ、「左くま」が「左熊野田村」を指し、現府道2号を南西に進むことを案内するものであろう。
明治の地図では、当辻は、三叉路であり、逆Y字型をしている。この南部に、現北面をそのまま北面して置
けば、案内に不整合は起きない。)
(東面の解説にある「横関街道」は詳しくはないが、神崎川を吹田の榎木の渡しを通るようなので、北条町4
丁目14で高川西堤防上の道(三国街道)から、東に分かれ、江坂、蔵人を通り、榎木橋を渡る現府道134号
を示すものであるなら、三国街道へ進めと同義であり、大坂への解説としたものであろう。)
(同じく西面、「願主岸□」としているが、出典は不明である。
そこで、「大坂道に三基」を手掛かりにすると、箕面市に「為万人講在中法界 願主岸貞」なる道標が、二基
有るようで、「為万人」を「為万人講」とする事で、これを、同一の願主の根拠とされたものかと思われる。
下部の遺失前に直接確認された上での、解説であれば良いが。
尚、「為万人」の下に、言扁の「`」と、旁の上部らしきものが見え、「講」の可能性は高い。
箕面市の一基と比較してみる。
石の大きさは、高さを除き、当道標が15.5x14p(頂高3p)で、箕面が15.5x15.5p(頂高4p)とほぼ同じ。
筆跡は一部、「無」や「坂」が似ていないが、その他はよく似ていると思う。
石質はどちらも花崗岩であろうが、同種とは思えず、摩耗の度合いは、当道標の方が進んでいる様に見える。)
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【1.墓地を東に望む |
【2.道標を東に望む |
【3.道標を北東に望む |
【4.道標を北西に望む |
右奥、墓地へ |
白い木杭と地蔵の |
六体の地蔵の左 |
奥左右は府道2号】 |
左右、府道2号】 |
間に当道標】 |
更に左に木杭】 |
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【5.道標を西に望む |
【6.元位置を南に望む |
【7.豊中北部の道標】 |
セメントの下は |
瓦屋根が旧新田小学校 |
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土のみ、埋没部は無】 |
左奥(南)三国街道へ】 |
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願主同定の為、箕面と当道標を比較してみた。左から「講名部」、「六字名号部」、「行先部」とした。
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【8.左が箕面、右が豊中、箕面六字名号下部に願主名「岸貞」が見える】 |
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