16.堺市北区向陵中町3の道標(河内国内)

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堺市北区向陵中町3−8−3 妙寺池公園北西端の小堂中に南西を正面に建つ。
蒲鉾型角柱 90x30.5x17.5p(頂高3p)
(外龕部82x26x-0.5p、内龕部80x24x-2p、光背部34x20x-5p、立像部17x16x3p、蓮台6x15x4p)
N34.569566 E135.496483


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南西面
┌─――――――――――――――――┐
│            釈 妙善 │
│            □ 浄円 │
│      右 かうや □ 妙仙 │
│(梵字)(座像)  道      │
│      左 やまと 信誉浄安 │
│            西誉妙玄 │
│            覚月貞正 │
└―――――――――――――――――┘
(梵字は「キリーク」阿弥陀如来の種子か)

南東面
┌─――――――――――――――――┐
│(なし)             │
└―――――――――――――――――┘

北東面(写真無)
┌─――――――――――――――――┐
│(なし)             │
└―――――――――――――――――┘

北西面
┌─――――――――――――――――┐
│(なし)             │
└―――――――――――――――――┘


(『大阪の街道と道標』武藤善一郎、平成11年発行では、1A)
(現在(2021)の阪神高速堺線が通る道より東は和泉国となり、向陵町を越えると河内国内となり、対象外であるが、
 調べたので載せておく。)
(当地を明治の地図で見ると今池の西池畔上の道(北西ー南東)に竹内街道から分かれた道が西から合流する三ツ辻
 に当っており、南東へは一本道となり黒土町1丁目の竹内街道の辻に出る。ただ今池の堤がここで東に曲がってお
 り地図には書かれていない道が有ったと想定すれば四辻となり、今池の南東端から長曾根村に直行する小径に進む
 事が出来そうである。四辻と成れば、現在の南西面を、北西、或いは北に面して置けば、「左やまと」は長曾根か
 ら金田へ進み竹内街道を示し、「右かうや」は黒土町で竹内街道を横切り中百舌鳥辺りで西高野街道に合流すると
 案内していると出来問題は無くなる。果たして堤の上の道があったかどうかである。現在では公園の北辺となって
 いる道が存在し(車は通行不可)東の高層住宅地より一段高くなっている。
  四辻であったとして、元位置は現小祠から北西30mの、今では大きな五つ辻の中と思われる
N34.569684 E135.496220
 堺市堺区向陵中町3−8−3の民家の北側ではないかと想像する。)
(作り自体は非常に凝っており綺麗であり、石質のせいか光っている様にも見える。祠や堂に入れられたもの全般に
 いえる事であるが、もう少し見えるように配慮して頂きたいものである。又決まって前垂れを付けているがこれも
 見えにくくする要因であるが、上部の梵字から察するに「地蔵」ではなく「キリーク」阿弥陀如来像と思われ、少
 し奇異に思える。龕部は約2p彫り下げられているが、その外側を1p程の幅で数ミリ程度削り二重にしている。
 彫り下げた面に案内が書かれ、更に彫り下げた上で像部を浮き彫りにしており、像や蓮台部は5p程の高さ持って
 いる。道案内の下部には戒名らしきものが六人分見えるが、中央の「道」の右下から一部剥離が有り読めない部分
 がある。供養塔を兼ねるものであろう。
  上部の摩耗具合から、長らく直接手に触れられる状態にあったものと想像する。)

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【1.道標を北に望む 【2.道標を東に望む 【3.道標を北東に望む
 右側の大きい祠内  右奥、黒土町へ  小祠内中央が当道標
 後の道は公園北辺】  後団地は今池跡か】  祠も屋根壁で覆われる】

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【4.道標北西面南下部 【5.道標南西面上部 【6.道標南東面下部
 右側の面に  外側から順に  右側の面に
 文字は見えない】  彫りこんでいる】  文字は見えない】

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【7.道標頭頂部を北東に 【8.道標南西面下部 【9.旧堤上から北西を望む
 見下す、背後へ  「右かうや」「道」  突当り左に当道標
 緩く下がる】  「左やまと」と戒名か】  左右共に池であったか】

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【10.道標南西面上部 【11.道標南西面下部 【12.道標元位置辺りを
 梵字から  右から「釈 妙善…  南東に望む
 阿弥陀如来像か】  覚月貞正」とした】  白い車止め辺りか】

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【13.堺市の道標】
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