42.高取町壺阪寺の百度石(道標ではない)

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高市郡高取町壺阪3 境内壺阪大仏の北西前、北側象の石像の東後ろに西を正面に建つ
頭丸型角柱 128x24x23.5p(頂高3p)
N34.426094 E135.809780


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(西面)
┌─――――――――――――――――┐
│(梵字)百度石          │
└―――――――――――――――――┘
(梵字「ウン」は阿シュク如来の種子か)

(南面)
┌─――――――――――――――――┐
│(梵字)文化十四丁丑歳六月吉日  │
└―――――――――――――――――┘
(梵字「アク」は不空成就如来の種子か)

(東面)
┌─――――――――――――――――┐
│       泉州堺       │
│(梵字) 施主  神南邊隆光   │
└―――――――――――――――――┘
(梵字「キリーク」は阿弥陀如来の種子か)

(北面)
┌─――――――――――――――――┐
│(梵字)大願成就         │
└―――――――――――――――――┘
(梵字「タラーク」は宝生如来の種子か)


(文化十四年(丁丑)六月1日とすると、西暦1817年7月14日月曜日となる。)
(webに「天竺渡来大釈迦如来石像(総高15m)は「壷阪大仏」と呼ばれ、平成19年に開眼。」とする記事が
 あり、この像に対する百度石とは考えられないので移設は間違いないと思われます。)
 また、各面に梵字が刻まれており、それらは金剛界五仏の内の四仏に該当すると思われ、その方角が、
  西、阿弥陀如来 /キリーク(現、東)
  南、宝生如来  /タラーク(現、北)
  東、阿シュク如来/ウン  (現、西)
  北、不空成就仏。/アク  (現、南)とされている様で、設置の向きも180度回転させられているよう
 に思われる。
  百度石の建て方は「百度」の面が対象物に正対しているので、詣る神仏は東側にあったと想像できる。)
(東面に「神南邊隆光」とあり本人が書いたものとできる。紀年銘もあり、「邊」の文字も綺麗に見え絶好の
 資料である。当然、他の項で問題にしている「邊」「邉」問題に関しては、「邊」となります。)

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【1.仁王門を北に望む 【2.多宝塔角より大仏を南東に望む 【3.当石を東に望む
 仁王門を奥に進み  中央やや右の木の後ろに  左下二基の石柱が並び
 多宝塔角を右に折れ  石柱が見えるが、其の石の  手前の赤茶けた石が
 大仏前に出る】  右側に隠れて当石がある】  当百度石となる】

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【4.百度石西面拡大 【5.百度石南面拡大 【6.北面大願部分拡大
 梵字は「ウン」  「文化十四丁丑歳…」  「大願成就」の
 梵字下に「百度石」  戊午は干支、歳は年  「大」の筆跡が他石の
 神仏と正対する面】  1817年7月頃になる】  「大道心」と同じか】

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【7.東面施主拡大 【8.東面施主拡大 【9.東面施主拡大
 「泉州堺」  左側に  「隆光」
 とした】  「神南邊」とある】  と読める】

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【10.神南邊の邊拡大 【11.頭頂部を北東に見下ろす
 右上部「白」とするが  明確な稜線が無く
 「邊」とします】  頭丸型とした】
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