2024年5月 調査。
「五月山愛宕神社丁石一覧のgoogleマップ」はこちら
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【出発点 |
【秀望台 |
【愛宕神社を |
約八丁辺りになると |
南西方向の眺望は |
北に望む、拝殿ばかりが |
思われますが】 |
すばらしい】 |
目立つが】 |
目次
1.参道概要
2.参道を辿る
3.丁石全般
4.丁石一覧
5.丁石詳細
1.【参道概要】
当丁石の目的地は五月山愛宕神社とします。東に大広寺がありますがこれではないでしょう。
元禄八(1695)年の参道標石が無くなり、昭和初期に「林田安平(炭翁)」が俳人たちに呼びかけ、自作の句を刻
み丁石を建てた、とする記事をwebで見掛け、出掛けたものである。
元禄は勿論、昭和初期の参道も確定できないが、今の大文字コースに沿って、六丁を始めに4基が確認出来ま
したが、「一丁」丁石だけはコース上になく、五月台広場の東50m程の山中に置かれていた。
明治42年測図の地図では、秀望台より下は現在の道と異なっている様で、昭和4年でもほぼ同じに見えます。
昭和42年の地図に至って現在の状況に近くなります。wikiに「五月山ドライブウェー、1958(昭和33)年に開通」
とあるので昭和初期では明治の頃の道に沿った場所に置かれていたと考えられます。
尚、大文字コースとありますが、現地にある方向指示板には「がんがらコース」「ウォンバットコース」等と
もあり、良く分りません。又、一部ドライブウェーを通行することになり注意を要する。
一丁丁石は多分本来の参道ではなく、現ドライブウェーを避けて移設されたものと想像する。現在の参道は、
五月台の南から自動車道を通り、南へ張出した尾根部分で車道と別れ、東に階段を20段程登り、踊り場で北に折
れて神社南の鳥居迄、更に階段を登っている。このルートで二丁丁石が置かれている。
今置かれている一丁石のルートを採ると、一丁までが1.5丁、一丁から境内西端までが0.5丁となり、合計距離は
2丁強で良しと出来るが、到着地点に鳥居も無く神社にも正対しないため、正規の参道には成り得ない。
私見ですが、一番町に近い丁石群であろう。幼稚園児等も通る安心の道であるが、傾斜はそれなりにあり、年
寄りには結構コタエます。
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2.【参道を辿る】
先ず、当参道の起点であるが、丁石の約束事である「最初と最後が特別で、中間は同じ意匠」により判断した
いのですが、当丁石群に於いては残存するものの内「六、一丁」にはそのような特徴が無く、難しそうである。
取敢えず五月山動物園の入口前にある、「大文字コース700m」の案内板を起点として、地理院地図を使い距離
を測ると800mを越えるので、八丁地点として歩測をはじめます。
それでは参道を辿りましょう。
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【1.起点から東を見る |
【2.蛇足ですが |
【3.推定七丁と思われる |
【4.橋を越えて20m先 |
右は公園総合案内書 |
南の車道脇には |
地点を東に見る |
右、秀望台へ曲がる |
正面の道へ】 |
道標があります】 |
丁石らしきは無し】 |
大文字コースの標示はない】 |
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【5.推定六丁を40m過ぎて |
【6.六丁丁石を北に見下ろす |
【7.六丁丁石を南に見て |
【8.6丁から1丁辺りを |
北を見る、曲り角に丁石 |
汚れてはいるが |
左(東)へ折り返す |
東に見る。五丁は |
上から、お母さんと子供】 |
掃除をすればOK】 |
背後は下る道か】 |
前後には見つからず】 |
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【9.20m程で秀望台が見える |
【10.元禄三年七月廿四日と |
【11.想定四丁を北東に |
【12.参道から振返る |
北を見る、曲り角に丁石 |
慶応元年の銘を持つ |
見て、車道から |
車道を通る以外道は |
上から、お母さんと子供】 |
石の鳥居は参道を示す】 |
山道に進入する】 |
無かった】 |
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【13.三丁丁石を北に見る |
【14.三丁丁石を北に見る |
【15.三丁を北に見下す |
【16.三丁から80m三ツ辻 |
車道を最短距離で登ると |
少し下が隠れている |
中央やや右に丁石 |
参道は左に登る |
三丁丁度の位置になる】 |
落葉を掃除します】 |
奥へは道無し】 |
右、ひょうたん島へ】 |
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【17.二丁丁石を北に見る |
【18.二丁丁石を西に見る |
【19.二丁を南西に見下す |
【20.二丁から30m五月台 |
三ツ辻から20m登り |
歌の一部と詠み人が |
20m先に分岐があり |
南の三ツ辻に当る |
左、循環式トイレの下】 |
読み取れなかった】 |
大文字コースは右へ】 |
左、案内板方向へ】 |
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【21.五月台を北西に見る |
【22.一丁への階段を東に見る |
【23.一丁を東に見る |
【24.一丁の南西面 |
車道を渡り広場内へ |
広場中央、休憩所の |
尾根上部の広場の北部 |
右に道があるが |
神社へは車道を右へ】 |
手前を尾根に登る】 |
中央小さく丁石がある】 |
参道ではない】 |
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【25.一丁を西に見る |
【26.一丁からのゴール点 |
【21-1.愛宕神社下 |
【21-2.愛宕神社の鳥居を |
奥、下の五月台に続く |
東に神社が見える |
車道から階段を登り |
北に見る、本来の |
背後は神社の西に出る】 |
境内の西部に出る】 |
北に折れ神社へ】 |
到達点=0丁】 |
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3.【丁石全般】
1.丁石の起点は不明であるが、現存する丁石の最遠のものは六丁であり、参道の途中と思われる為、それ以遠
の地点である。現在の大文字コースが、参道であるなら八丁辺りが起点になると考える。
2.目的地までの残存距離を示す丁石である。
3.大きさや様式が統一されており、同時に建てられたものであろう。紀年銘はなく残存距離の下に俳句が書か
れ、詠み人の俳号がある。
4.道路整備等に依る為か、距離の誤差が多いと思われる。
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4.【丁石一覧】
五月山愛宕神社丁石一覧
丁数 | 北緯 | 東経 | 紀銘 | 俳号 | 特徴 | 大きさ | 地理院地図上の距離 (m) | 表示距離 (m) | 誤差
(m) |
6 | 34.830895 | 135.426644 | 六丁 愛宕火の松明散らす町下向 | 白舟 | 最も遠い石 谷側に有り不自然 | 75x18x12p | 711 | 654 | +57 |
3 | 34.832790 | 135.428122 | 三丁 愛宕火や夕靄せまる麓町 | 雨夕 | 三ツ辻東部 | 69x18x12p | 279 | 327 | -48 |
2 | 34.832808 | 135.428623 | 二丁 愛宕火の暮れゆくまゝに消にけり | 丁□ | 俳号が読めない | 83x16x14p | 194 | 218 | -24 |
1 | 34.833817 | 135.428877 | 一丁 愛宕火は斜にとほる池田かな | 香山 | 現参道を外れ移設か | 82x18x12p | 78 境内西端迄 | 109 | -31 |
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5.【丁石詳細】
1.六丁、丁石
角柱 75x18x12p
N34.830895 E135.426644



六丁(南面)
┌―――――――――――――――――┐
│六丁 愛宕火の松明散らす町下向 │
│ 白舟 │
└―――――――――――――――――┘
他の面、なし
2.三丁、丁石
角柱 69x18x12p
N34.832790 E135.428122



三丁(南面)
┌―――――――――――――――――┐
│ 雨夕 │
│三丁 愛宕火や夕靄せまる麓町 │
└―――――――――――――――――┘
(「夕」は「久」等もあるか)
他の面、なし
3.二丁、丁石
角柱 83x16x14p
N34.832808 E135.428623




二丁(南東面)
┌―――――――――――――――――┐
│ 丁□ │
│二丁 愛宕火の暮れゆくまゝに │
│ 消にけり │
└―――――――――――――――――┘
(詠み人は「可□」かもしれない)
他の面、なし
4.一丁、丁石
角柱 82x18x12p
N34.833817 E135.428877



一丁(南西面)
┌―――――――――――――――――┐
│ 愛宕火は斜に │
│一丁 香山 │
│ とほる池田かな │
└―――――――――――――――――┘
他の面、なし
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【10.明治18年測量地図に |
五月山愛宕神社丁石等 |
昭和初期とは異なる】 |
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【11.明治18年測量地図に |
道筋が分かる様丁石を除き |
公園事務所西の道標等拡大】 |
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【12.池田南部の道標】 |
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