6.大阪市鶴見区今津中4の道標(河内国内)

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大阪市鶴見区今津中4−1−48 今津小学校南校舎、体育館渡廊下出入口の西部に南を正面に建つ
頭丸角柱 145x31x32p(頂高6p)(尖頭型の上部が丸るいとすべきか)
N34.692948 E135.576958


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南面
┌―─――――――――――――――┐
│  寶山寺 角ノ堂 中垣内   │
│左             みち│
│  大龍寺 星田 妙見宮    │
└――――――――――――――――┘

東面
┌―─――――――――――――――┐
│  大峯山 八尾 平野     │
│右        ふじ井寺 道 │
│  高野山 平岡 稲田     │
└――――――――――――――――┘

北面
┌―─――――――――――――――┐
│天保十三寅年          │
│      世話人 徳庵講中  │
└――――――――――――――――┘

西面
┌―─――――――――――――――┐
│        河州      │
│すぐ 大坂    光明組    │
│          先達 伊助 │
└――――――――――――――――┘
(「州」はくずし字で書かれている)


(『大阪の街道と道標』武藤善一郎、平成11年発行では、338)
(先ず、現在置かれる今津を見ても、或いは元位置の元鴻池橋(徳庵橋)の南詰の何方にしても、摂津国内ではなく、
 河内国内の道標と思われる。『天保河内国絵図』にも「今津村から摂津国放出村まで九町」としており、疑いない
 でしょうが、今回道標の存在が確認出来たので、関連として載せて置きます。)
(さて、元位置が微妙なのですが、『鶴見区のhp、道しるべ、今津小学校内』に「徳庵橋の南詰に建っていた」とあ
 るが、現在の道に於いて辻が同定出来ない。『今昔マップ on the web』明治の地図で天保時代の道を想像すると、
 徳庵と橋本の間、寝屋川(北側)と並流する直前で、五箇中水路(五個井路)と、六郷川(井路)とが合流する地点に道
 (橋)があり、これら三川の堤防道が東に延びている状況と思われる。
 言い換えると、大坂方面から来て、寝屋川を北から南へと橋(現、徳庵小橋)を渡り、南詰に着くと、寝屋川左岸道
 がすぐ北東に分岐している。道なりに進めば、上記の二川を跨ぐ道(或いは橋)が南に続くのであるが、五箇中水路
 の右岸(北岸)道と、六郷川左岸(南岸)道が、東方に分岐している。即ち辻の候補が3箇所考えられ、先の二辻は、
 三ツ辻で、六郷川左岸道は変則四つ辻に見える。
  尚、現在の徳庵橋は架け替えられ、やや下流(西)側に移動し、現徳庵小橋が徳庵橋であったと思われる。
  先ず、現西面の「すぐ、大坂」は現、徳庵小橋を北に渡り古堤街道を西、京橋に進むとする。
 次に東面「右、大峯山…」は現徳庵駅に向う南への道しかない。
  さて、現南面の「左、宝山寺…」から、寝屋川右岸(北岸)の古堤街道と、寝屋川左岸道は北東へ進む為、候補か
 ら除きます。辻候補が一つ消えました。
  五箇中水路右岸道を東に進むと、寺嶋から加納村へ到達する道が見え、これを仮に北路とする。
  六郷川左岸を東進すると、三嶋、新庄、古(小)箕輪、加納村となり、恩智川左岸(西岸)に突当り、生駒麓の大龍
 寺に到達できる。現府道168号(石切大阪線)に相当すると思われ、これを南路とする。
 南路4.4q、北路4.0qと五箇中水路右岸道がやや近く、明治の地図で道幅も広い様である。
 依って、「右」と案内する道は、北路を示すと考える。
 即ち、これらを満足させる、五箇中水路右岸道の分岐辻に建っていたとすると、
 東大阪市鴻池徳庵7ー31、住吉神社の南西の四辻
N34.696847 E135.583009
 当時は三ツ辻の南東部に、現南面「左、寶山寺」を北面させ、案内の無い現北面が川に面していた。)

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【1.通用口を南西に望む 【2.道標を北西に望む 【3.道標を北東に望む
 左に入るとプール前へ  道標は校舎の入口の  左(西)面に「すぐ大坂」
 正門は西側と思う】  西側に小さく見える】  右面「左/寶山寺…」】

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【4.道標南面拡大 【5.道標南面中部右 【6.道標上部を北西に望む
 「左、寶山寺…  「角ノ堂」は  頭丸角柱としたが
 「大龍寺…道」】  「住道」であろう】  若干稜線が残るか】

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【7.道標東面拡大 【8.道標東面下部 【9.道標北面上部
 「右、大峯山…」  「平野」  左面「天保十三…」
 中央下部「ふじ井寺」  「ふじ井寺」寺はくずし字  下中央に「徳庵」
 最下部に「道」】  「稲田」とある】  同左に世話人がある】

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【10.道標西面上部 【11.道標西面下部 【12.道標北面下部
 「すぐ 大坂」は  「河州」は河内  「世話人」
 北西に徳庵小橋を渡る】  「光明組」は大峯信仰か】  「徳庵講中」は何の講か】

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【13.道標元位置を南東に望む 【14.徳庵小橋南詰の案内図に 【15.神社前より元位置を南西に望む
 中央やや左、四角い  赤字で加筆してみた  中央やや左、ワンボックスカーが
 コンクリート製の橋柱辺り】  複雑な交差点である】  出て来た白い柵の辺り】

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【16.大阪市鶴見区の道標】

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