秋の大祭
秋の大祭には石切神社の宝物が一般公開される。
穂積殿に保存されていて、見物人も少なく、空いていて間近かにゆっくり鑑賞できる。
1700年前の古墳時代にタイムスリップできる宝物である
神宝として古代より伝来した三角縁神獣鏡や環頭太刀柄頭など多くの宝物が展示される。
三角縁獣帯四神四獣鏡(22.3cm)が注目され、姉妹鏡として京都相楽郡の椿井大塚古墳、奈良の天理柳本の黒塚古墳から出土した物と同じ鏡であります。
卑弥呼が魏から貰った100枚の銅鏡といわれる三角縁神獣鏡、「三国志」魏志倭人伝に明記された銅鏡。
この近くの古墳に眠る人物が頭の側にこれをおいて埋葬されていたという。古代史の謎とし尽きない。
古墳時代(3〜4世紀)の遺物であるが、模様の明瞭さは当時の鋳型、鋳造技術の高さを物語る。
というのは、私も実際現在の鋳物やで銅鏡を製作したからである。模様の鮮明さや微細な模様が出来なかった。
昭和60年の夏、新聞各紙の一面に「東大阪石切神社4世紀後半の三角縁神獣鏡」等が発見された、と大きく報道された。見つかったのは三角縁神獣鏡3面を含む銅鏡12面など合計58点の豪華な遺物。
環頭太刀の柄頭も、物部氏の武器庫ともいわれる天理の石上神宮所蔵のものと同一の鋳型で製作されている。
これらの宝物は、正興寺丸山古墳にあった『反正天皇の御廟所』から盗掘などの経緯を経て石切神社に奉納されたと推察している研究者がいる。
理由として4世紀後半の権力を象徴する遺物と5世紀前半の首長権力者が近接するからである。(わがまち謎解き再発見2より)
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