『第2次世界大戦全戦線ガイド』 正誤表・質問と回答
このページには、『第2次世界大戦全戦線ガイド』の正誤表と、同書に寄せられたご質問への回答を、掲載しています。
なお、ごく単純な誤植、誤字、脱字はこの他にもいくつか発見されておりますが、恐れ入りますが割愛させていただいております。
<正 誤 表>
- p. 18 地図(上段) メリリナ→メリリャ
- p. 42 地図 第18軍→第8軍
- p. 43 左段 粛正→粛清
- p. 50 上段 大型砲塔に2名が入って→大型砲塔に3名が入って
- p. 59 左段 ハリファック→ハリファックス
- p. 60 右段 グデーリンアン→グデーリアン
- p. 80 地図 カボン→ガボン
- p.127 地図 プリチャチ→プリピャチ
- p.139 左段 マンシュタイ→マンシュタイン
- p.149 上段 赤城と翔鶴(p.155)の図が逆
- p.183 上段 B-17の全長 228.8m→22.8m
- p.212 右段 ポートモレビー→ポートモレスビー
- p.223 左段 協力に→強力に
- p.228 左段 ビセルタ→ビゼルタ
- p.268 地図 プリペット河→プリピャチ河
- p.276 右段 スラプティクス→スラップスティック
- p.305 地図 チェルノブノイ→チエルノフツイ
- p.319 右段 バクラチオン→バグラチオン
- p.329 左段 モッテカッシノ→モンテカッシノ
- p.336 地図 モウガン→モガウン
- p.337 左段 モーガウ→モガウン
- p.354 上段 空母「雲龍」の全長 447m→227m
- p.365 左段 台湾沖港空戦→台湾沖航空戦
- p.370 コラム 国債→国際
- p.378 地図 バトラン湖→バラトン湖
<明確化と補遺>
- p.57 護衛艦ハント型の解説で「後に復活した」のは何ですか? また「その目標」とは何の目標ですか?
- 復活したのは魚雷発射装置です。「その目標」とは、ハント型護衛艦の設計目標です。
- p.67 He111の説明で「昼間高速機として登場したが、第二次大戦では夜間爆撃でも迎撃による損害が大きかった」とはどういう意味ですか?
- He111は第二次大戦開戦前に就役しています。その時点では昼間高速爆撃機でしたが、急速な航空機の発展により、第二次大戦中期以降、昼間爆撃作戦に参加することが難しくなりました。そこで夜間爆撃機として使用されるようになりましたが、すでに夜間爆撃機としてすら、速度や防御の面で脆弱になってしまっていた、ということです。
- p.72 「ゲーリングのこの目標変更で」とありますが、どういうことですか?
- ドイツ空軍が爆撃目標をロンドンに変更したことをさしています。
- p.74 何の地図ですか?
- ドイツのイギリス侵攻作戦の地図です。地図の名称を記載していないことをお詫びします。本サイトの作戦地図ページをご覧ください。
- p.105 「大西洋航空指揮官」とは官職名ですか、組織名ですか?
- 「フリーガーフューラー・アトランティック」の訳で、ドイツ空軍の組織名です。戦域を担当する「航空艦隊」の下に置かれる「航空軍団」や「航空師団」と同列の組織で(規模はやや小さい)、戦域に特化したものです。大西洋のほか、「アフリカ航空指揮官」「ロフォーテン航空指揮官」「黒海海上航空指揮官」などがあり、新規設置、統廃合されながら、大戦を通じてかなりの数が置かれました。
- p.109 「スウィープ」(機銃掃射)とは、fighter sweepのことですか?
- ここでは単に「機銃掃射」の意味で使っており、戦闘機が特に任務として行なえば「ファイター・スウィープ」と呼ばれたでしょう。機銃掃射は戦闘機だけの任務ではなく、機銃を多数搭載した機銃掃射用爆撃機の話もあります。私の勉強不足で明確な回答をしかねますが、完全な固有名詞としての"fighter
sweep"は確認できていません。
- p.116 ドイツは空軍でも「航空艦隊」というのですか?
- これは「Luftflotte」の半直訳です。直訳なら「空中艦隊」とでもなるのですが、本書では「航空艦隊」と訳しています。ドイツ空軍は航空部隊を海軍になぞらえるのが好きで、爆撃機を戦艦に、戦闘機を水雷艇に見立て、そしてBf110に代表される双発戦闘機を駆逐艦に見立てて「駆逐機」と呼んでいました。「駆逐機」は原語では「駆逐艦」とまったく同じ言葉です。
- p.117 機甲集団というのは何ですか? 軍集団、あるいは軍団ではないのでしょうか。
- 「機甲集団」とは、「軍集団」と「軍団」の間の、ちょうど「軍」に相当する規模の機甲部隊です。補給システムを近隣の「軍」に依存してるのが特徴です。バルバロッサ作戦開始数ヶ月後には歩兵部隊と補給システムを持ち、「機甲軍」となっています。
- p.150 イギリス軍が「ジャングル戦で役に立たないとして戦車を与えられなかった」という記述と、「日本軍が300輌の戦車を擁して攻め寄せたと知ると、イギリス軍はあっけなく敗走した」という記述は矛盾しませんか?
- イギリス軍上層部は「役に立たないので戦車はいらない」と判断していましたが、現場では「役に立たないので戦車は恐くない」とは思っていなかったのでしょう。
- p.184 「市民の士気を維持するために(、)爆撃機を捕捉するサーチライトを迎撃システムから外し(、)都市部に移動せざるを得なくなった」とはどういう意味ですか?
- 括弧で加えた読点が本文になかったため、意味がとりづらかったものと思います。 ドイツ軍は1942年に、それまで迎撃システムの一部として英仏海峡付近に配置していたサーチライトを、都市部周辺部へ移動しました。その理由は、実際に爆弾を落とされる市民の目の前で、迎撃をしているのだということを示す必要があったからでした。
- p.204 写真のキャプションと本文の内容があっていません。
- 写真のキャプションを削除してください。
- p.207 「カムフーバーライン」とは何ですか?
- イギリスのドイツ本土夜間爆撃に対して、ドイツ空軍のカムフーバー将軍が構築した防空システム線の(連合軍側の)通称です。カムフーバー将軍は夜間戦闘機隊の総指揮官でしたが、1943年秋、更迭されてしまいました。
- p.207 斜銃が「エンジンの間を撃つ」とはどういうことですか?
- 4発爆撃機のエンジンの間に燃料タンクがあり、それを狙うということです。
- p.332 「VT信管」とありますが、これは可変時限信管ですか?
- 違います。「VT信管」は「マジック・ヒューズ」とも呼ばれたアメリカ軍の新兵器です。VTは単なるコードで variable
time の略ではありません。簡易小型レーダーを搭載し、反射してくる電波のドップラー効果を利用して、目標に接近したことを弾丸が自分自身で知ることができるようにした装置です。可変時限信管の場合、弾丸が目標まで到達する時間を計算し、発射前にその時間をセットしてやらねばならないのに対して、遥かに迅速、正確な射撃ができました。ただし完全に外れた場合には、時限装置が働いて自爆します。
<地名などの表記について>
- 本文や地図で「ミッドウェイ」とありますが、通常「ミッドウェー」と書きませんか? またガダルカナル方面の記述で「サヴォ島」とありますが「サボ島」のほうが一般的ではありませんか?
- 本書の固有名詞表記については、少なからず一貫性を欠いていることをお詫びします。「ミッドウェー」は音が「ミッドウェイ」に近いのでそう表記しました。しかし別のところで「ノールウェイ」「スカパ・フロウ」とせず「ノルウェー」「スカパ・フロー」と書いている以上、ご指摘のとおり「ミッドウェー」がより適当であったと思います。
一方「V」の音は極力「ヴ」を使う方針で記述しようとしています。「V」音と「B」音との混同をさけ、外国語の地図などで探しやすいようにと考えたためです。
この他、「ムーズ河」と「ミューズ河」および「ブラッセル」と「ブリュッセル」は記述が統一できておりませんでした。これらは同一の地名です。
本書の目的とした「個々の話題の全体的位置づけを示す」ことから考えて、表記については「とりあえずわかればよい」というスタンスをとっています。世界の広範な地域の正確な表記を追求するとそれ自体が非常に大きな作業となってしまい、企画そのものが実現できなくなってしまうからです。しかし基本的なところでは、当然、より慎重でしかるべきでした。
以上、ご指摘、ありがとうございました。
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