サイクロン式集塵機を作ってみました!

 テーブルソーの切り屑は、今までは業務用掃除機で吸っていたのですが、ちょっと部材を切断しただけでも結構な量が出て、すぐに掃除機が一杯になり目詰まりもして、まめにフィルター掃除などをしなくてはなりませんでした。

 そこで、ペール缶とオイル缶(1リットル)を各々2個使い、サイクロン式の集塵機を自作してみました。

 最近の新しい製品で、家庭用の掃除機でも、“吸引力の落ちない唯一の掃除機”といううたい文句で宣伝している外国製の掃除機がありますが、木工用の集塵機では、このサイクロン式はポピュラーなようです。

 ホームページで自作の集塵機を紹介している木工家が結構いらっしゃり、中にはかなり高度な理論展開をされている方や、凝って試作を重ねている方などもお見受けします。

 やっぱりきちんと作らなければダメかな?と思いつつ、まあ、やってみんべ!ということで適当に作ってみました。
 
 側面につながっている銀色のアルミダクトが切り屑を吸い込む方で、テーブルソーにつながっています。また、上面の中央から出ている細い管が空気を吸引する方で、業務用の掃除機につながっています。

 

 中の構造は、写真のようになっています。この切り屑吸い込み管の角度や長さ、また、掃除機へ行く空気用の吸引管の長さなど、効率を追求するならそれなりのサイズがあるようですが・・・
 手元にあった材料を組み合わせただけなので、各部品のサイズは、自ずと決まってしまいました。

 サイクロン式とは、アルミダクトの中を切り屑を運んできた空気が、中央の吸引管の周りを渦巻きのように回ることから、そう呼ばれます。
 渦巻状の気流を作ることによって空気より重い切り屑が遠心力により空気と分離され、下のペール缶に落ちて集まります。それで空気だけが掃除機へ吸い込まれていくため掃除機には切り屑が溜まらず、目詰まりなどもなく吸引力が落ちないというわけです。










 アルミダクトは、テーブルソーの裏側につながっています。

 テーブルソーの切り屑は、結構細かいので、空気中に舞い上がり埃のように堆積していきます。

 でも、これからはそんなことはなくなります!(初めから付けとけって話ですよね!)














 で、効果のほどはと言いますと、写真のとおり、いい感じで集塵できてます。
 
 適当にありあわせの材料で作ったわりには大成功でした!

 次は、自動カンナに繋げるアダプターを作って、プレナーの鉋屑も集塵できるようにしようと企んでいます。

 完成したら、またアップしますので、乞うご期待!


   
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・サイクロン式集塵機 その2

サイクロン式集塵機 その2

自動カンナにつなげてみました。
 この手の機械は、集塵装置が無いとすぐに削りカスが山盛りになってしまうのですが、特にこのカンナ系は削りカスが比較的大きいので、普通の掃除機ではすぐにホースが詰まってしまいます。
 その点、このシステムでは直径100mmのダクトを使っていますので安心!
 集塵タンクとの接続状況はこのとおりです。
 調子に乗ってガンガン削っていたら、ちょっと吸い込みが悪くなったような気がしたので、おかしいなと思って集塵タンクを開けてみたら、こんなになっていました。
 一番上の部分が螺旋状になっているのがわかるでしょうか?