ある添乗員の失敗

インド、とある街のホテルで、1989年頃の出来事です。日本人団体旅行者に添乗してきた添乗員が、ホテルのレストランで、マネージャにレトルトのご飯をいっぱい出して、何やら説明してました。マネージャは、シェフを呼んでいろいろ話をしてましたが、添乗員と握手して、話が終わったようなので、私が「大変ですねぇ」って声をかけました。

聞けば、翌日の観光場所付近には、レストランが無い(日本人の衛生観念で耐えられるレストランが無い)ので、日本からレトルトのご飯を持ち込み、それを添乗員さんがおにぎりにするらしいんです。たくあんや梅干し、海苔も持ち込んだそうです。話を聞いて、私はふと悪い予感がしたのですが、インドは食事が大変だとか、飛行機がしょっちゅう遅れるので大変だとか、一般的な話でその日は、別れました・・・・

翌朝、朝飯にレストランに行くと、肩を落とした添乗員さんの横には、大鍋いっぱいのビチャビチャご飯がありました。「ああっ!」と声を出してしまったのですが、添乗員さんがガッカリした顔で「まいりましたよぉ、あれだけ袋のまま暖めろって言ったのに・・」「昨日のシェフは今朝はいないんですよぉ。まったくなぁ」との事。悪い予感が的中・・

お読みの方は、じゃぁホテルでサンドイッチでも作ってもらえばいいとお考えの人もいるでしょうけど、あのパサパサのパンは、食べていると吐き気がする人もいるんですねぇ。。

私は、その日の午前中に、ボンベイへ移動したので結末はどうなったか分かりません。

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