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& Architecture 世界の建築見て歩き
Santiago
Calatrava
サン
ティアゴ カラトラヴァ
-by tomoko-
Oriente Station ( Estacao do Lisboa Oriente ) オリエンテ駅
at Lisboa in Portgal
パリでエールフランスを乗り継いでリスボンの空港に着いて、その足でオリエンテ駅に向かった。
私にとって、イタリアから3年ぶりのカラトラヴァ。
とにかくまずは、何を置いてもこのカラトラヴァのオリエンテ駅を見なくては。
ポルトへの列車は12時9分発。出発時間が来るまで。
そして3日後。
日没くらいに帰り着くつもりで予約していたポルトからの列車が、目の前で、あ〜行ってしまう。。出発してしまい。。つまり乗り遅れ。。
予定の1時間遅れでここオリエンテ駅に戻ってきた。
でも着いたら、なんだかちょうど日没くらいだった。。。!
日の入りは20時半くらい。サマータイムのポルトガルの日は長い。
しばしのち、ライトアップに輝く素敵なオリエンテ駅!
オリエント駅の主題は、コンクリートの橋の上に創った森である。私はいつも建築は人工的な介入だと考えている。
建築は自然を模倣することすらできない。
1本の木ですら、画家や建築家の模倣した木は実もつけず、自然とは言い難い。
セザンヌの絵のリンゴはリンゴではなく、寓意的な意味でのリンゴなのだ。
美術と同様、建築は日常の中で芸術的感動の源を与えてくれる直接的で素朴な手段だと思う。
〜「現代建築家ビデオ/DVDシリーズ」の第35巻 Santiago Calatrava から、Santiago Calatravaの述懐より 〜
ポルトガルでは彼の唯一の作品。
1998年のリスボン万国博覧会に合わせてこの駅は開業した。
立ち並ぶ樹々による屋根を持つ大地(プラットホーム)の下には世界(コンコース/メトロ)が広がっている。
このオリエンテ駅は、私のなかのカラトラヴァのイメージとは少し違う作品。
駅舎全体の、構造・骨組みの美しさは彼の建築ならではだが、
プラットホーム上の“森”よりも、テージョ川に向かう正面エントランスやバスターミナルの屋根の意匠のほうにカラトラヴァらしさを感じる。
こんなかっこいい屋根のバスターミナルってほかにある?
ポルトガルを代表する現代建築家、アルヴァロ・シザのリスボン万博のポルトガル館もすぐ近く。
2012.07
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updated:Aug,11,2012
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