■ 4月の戯言 ■
4月1日
4月に入ったとゆーのに、朝晩はまださっぶいとーほぐ地方とわたくしの財布の中身。
風呂上り、床につくまでの少しの時間、寒いときには手作り高級和製ガウン(かっちゃん実母@はる子作どてら)を羽織ります。九州女だった昔、どてらとゆーものはパンツが見え隠れする程の萌え丈という認識でしたが、流石、とーほぐのどてらは違いますね。踝が隠れるどころか、床を掃き掃除しちゃえそうな長さですよ(アチシだけ?)。入っている綿だって、半端ぢゃありません。もぅ詰め込めるだけ詰め込んだ感があって、重いのなんの…。
で、昨晩も石鹸の香りを放つ身体にまとってみたんですが。
なんか臭いんですよ。
合わせた身ごろのあたりから、ポワ〜ンと異臭がこみ上げてきてですね。
「うっ、ぐっ、うぉぉぉー! なんか、くっさいんだけど、これ」
「…」
「一度も洗ってないからかね」
「…」
「つってもほら、風呂上りにしか着ないから汚れるわけねーべ?」
「…」
「あぁ、吐きそうな臭いする」
異臭マニヤを自負する(してない)わたくしが、脱いでしまいましたよ。
なんかね、夏場、汗かきの人が1ヶ月履き続けた靴下に、納豆をビッチリ詰めて振り回したときに香る臭いとでもいいましょうか…。嗅いだことないけど。
単品だったら、どちらも嫌いぢゃないんですが、複合技で責められると堪えます。
「ハァハァハァ、やっと新鮮な空気が吸えたヨ」
「つかさ、風呂上りにしか着てないわけぢゃん、それ」
「そだ」
「つことは、その臭いは、お前の体臭っつーことだろ」
そ、そ、そーなのかそーだったのか?
4月2日
昨日の戯言に書いた、高級和製ガウンの呼び名がかなりの反響を呼びました(そうでもない)。ここは一つ、作った本人に確かめるのがよかろうと電話をかけてみる。
「あのさーほら、随分前に貰ったさー、ガウンみたいなどてらみたいな丹前みたいな着物みたいな布団みたいなやつ、あれってなんつーの?」
「なーんだべ、こっちさいつ来るのや?」
「だからー、あれ、なんつーか教えて欲しいんだけど」
「こねのか?」
耳悪いんですかね。
「いくよ、いくいく、そのうち。だから教えて」
「あぁ、あれか」
聞こえないフリだったようです。くー、今回もはる子さんの押しに負けてしまいましたよ。まだまだ修行が足りませんね。
「なんだべー、あれ使ってたのか?フフフ」(ちょっと嬉しそう)
「フフフ使ってたよー。風呂上りに。そろそろ暖かくなってきたから片そうかと思ってるけどね(通訳@すんげーくさいから捨てようかと思ってるけどね)。で、あれ、なんつーの?」
ドキドキドキ。
暗号のような言葉かもしれないと思い、ペンを握った指先に力が入る。一語一句聞き逃さないゾ! さぁコイ!
「ねまき、だ」
4月3日
365日連休のまだ前半。飯食ったり電話したり昼寝したり糞したりと忙しい毎日を送っているわたくしですが、かっちゃん@旦那はスーツに着替えて出勤しなきゃいけないのでもっと大変です。雨が降ろうが雪が降ろうが出かけていくなんて、とてもわたくしにはできません。すっげ。
今、時期的に仕事が忙しいのか、連日、帰宅がすこぶる遅くてね。一昨日は朝の6時、昨日は午後9時頃一端帰宅して、晩飯をかっ込んだ後再び会社へ行き、帰ってきたのは午前1時過ぎ(らしい)。今日も何時になるか分からないといいながら、我が家の車にパソコンが入ってそうなダンボール箱をいくつも積み込んで出かけていきました。
えーと、多分ソフト開発、それがお仕事。
でも、妻は詳しいことがよくわからない。
「教育委員会の仕事だ」
あぁ聞いたことはある、それ。学校の先生にとって、水戸黄門の印籠みたいな言葉だよな確か。
「宮城県教育委員会っつーの?」
「2市6町のだな、広域行政事務組合てのがあってねなんたらかんたら、教育委員会の仕事をなんたらかんたら委託してなんたらかんたらうだうだうだ」
「つまりあれか、スカートの丈の長さとか決めるんかね?」
「…もぅいい、話すのやめる」
でへへ、教育委員会って、株式会社?とか追加質問してたら殴られてましたかね…。何だか、すっごく難しい仕事をしているらしいことは理解できましたよ。
4月4日
自分を3Dモデルに仕立て上げてみよう!というサイトを見つけまして…。いや、そのサイトはモデル作るのが目的ぢゃないんだけどさ。勿論やってみましたよ、暇だし。で、これがわたくしなんだそーです。
尻デカッ。
写真下に矢印がある通り、サイト内では回転なんかしてくれちゃいます@りえぴモデル。でも横向き写真は、あまりの貧乳さに悲しくなったのでアップするのはやめました。
つか、これって似てるんでしょうか。えーと、実際には髪の毛はプリン色だしボッサボサです。顔はもっと下膨れ。手足だって、こんなに細くないし、長さ半分ってとこでしょうか(半分?)。
てことは、ドラえもん3D引っ張ってきた方が早かったのか?
4月6日
「ちゃんと便所には行ってんだよな」
「んだ。行ってんだ。んで、パンツ下ろして」
「うむ」
「用を足した後はトイレットペーパーで拭いてもいる」
「拭いた後はちゃんとパンツはいてさ、便所の水だって流してさ…完璧なんだけどなー」
「汚物が流れるトコロも、ちゃんと確認して便所出てきてんだよ」
「そうそう」
「それなのに、しばらくすっとなんか腰の回りがジメジメすんのに気づくんだ」
「不思議だよなー」
いいトシした夫婦が寝小便ネタを肴に酒を飲んでる姿って、いかがなものか。
二人とも最後の寝小便がいくつのときだったのか、思い出せないほど昔のこと。それなのに、夢の中のストーリーと湿った布団と臀部に張り付くパンツの感触は覚えてる。わたくしなんか、未だに酔っ払って便所に入ったときは「これは夢か現実か…」と一瞬考えてみたりするし。
寝小便のトラウマ。
「前頭葉が未熟だったんだな、あの頃は」
なんぢゃそりゃ。よくわからんが、そーゆーことにしといたろぅ。で、またあと数十年したら、前頭葉が老化してバカになる。
同じような夢を見て、布団の中を深夜の熱帯雨林にしちゃうわけだ…。
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JKCっつーところから、小冊子が届きました。日本金玉クラブとかぢゃないですよ、ジャパンケネルクラブ。犬飼の人なら知っていると思いますが。
この小冊子、総頁30程度の薄っぺらなヤツで、どの頁も一色刷り。届くのを心待ちにしているオーナーってどのくらいいるんでしょうか。
作ってる人には悪いですが、高橋夫婦は、捲りもせずにゴミ箱に投げちゃうのが常となりました(だったら購読しなきゃいいぢゃん、っつー話なんですけどね、デヘヘ)。
何がそうさせるのかって、んもぅ犬イラストの表紙からしてキモいキモいキモぃぃぃ。
作者がリアリテーを追求しているのか、はたまたメルヘン路線で作品を仕上げようとしているのかわかりませんが、わたくしにしてみたら、もぅ梅図かずおよりもオカルト入ってるとしか思えません。どの読者からも「なんとかしろよ、あの表紙」とゆー苦情が届かないんでしょうか。
えーと、今回届いたやつのイラスト。
タマがあるのに、サオのない柴犬。
どっから小便すんだよ…。
4月7日
かっちゃん@旦那のために、大奮発して購入した枕。現在、夜はわたくしの後頭部に張り付いてます。あ、取り上げたわけぢゃないですよ念のため。そこまで鬼妻ぢゃないです。
「もうちょっと、俺は高さのある枕の方がいい。だから、お前、これ使っていいよ」と言って、渡されたんです。で、本人は1980円の枕を自分で買ってきて使用中です。
育ちのいいわたくしの高級後頭部には、高級枕の窪みがピッタリヒット。
なんか、直立不動のまま眠れそうな、そんな予感。寝相の悪さまで解消してくれそうな、そんな期待。
「きっとこの枕を使えば、高級感溢れる夢が見られるに違いなーいっ。金箔で尻拭いてるところとかさ(発想は貧困)」
舌なめずりしながら、目を閉じる。
えーと、朝起きたら、目が開けられませんでした。
誰かに強力接着剤で悪戯されたのかと思いましたが、ただ単にコッテリ目糞で瞼が張り付いていただけでした。
いや、そんなことよりも、問題なのは目覚めたときの体勢です…。首をサポートするために高くなってる部分に、わたくしの前頭部が張り付いてましたヨ。
要するにですね、うつ伏せで、思い切り下を向いて寝ていたわけです。寝ながら何をしようとしていたんでしょうか。隠れて臍のゴマでも取るつもりだったんですかね。何時間この格好でいたのかわかりませんが、今も顔上げると激痛が走るので、うなだれっぱなしです。モニタ見るのも、すんげー大変。
そう、寝違え…。
今日は、道に落ちた小銭探しデーになりそうです。
4月8日
昨晩から今朝にかけて、携帯にとんちんかんなメールが立て続けに届いてまして。ちょっと楽しいので放置してます。
A「こんばんわ。アドレス、当たってた?」
B「これでいいんだよね、当たってるよね」
当たってるも何も、おたくらのコト、知らないし…。まずは名前を名乗りなさい。そうすれば、「大当たり!」と返事してあげます。
その数分後、またもや別の人から、
C「冷やかしだったんですか?サイト辞めちゃった?今日とか会える?」。
えーと、ごらんの通り、糞サイトながらまだ細々とやってますよ。で、待ち合わせ場所は駅前の農協会館を指定してもよいですか? 勿論、仙台駅前の…。来られるモンなら来てみなさい。おばちゃんが、がぶり寄ってあげますから。
そしてその数分後、「メールもらったアキラです!」と、アキラらしき奴からのメール。あんた、誰。某局番組「ベストタイム」に出ている、時計作るのが好きなアキラ? あぁ、だったら我が家もルームメーク頼んぢゃうよ、コテカ姿でも違和感なく過ごせる南国パプアテイストな部屋にリホーム…。
そして今朝。
「これでいいの、浩? 川元」
謎が解けました。わたくしは、浩だったようです。何者だ、浩。
つか、何やってんだよ、浩。
しっかしあれですよ、放置してますとかいいながら、こいつらに体よく放置されてるのは、わたくしの方だったりも…(汗。
アドレスが当たってるのかどうか、正解は気にならないのか?>A、B デートの約束がしたいんだったら、その返事は聞きたくないのか?>C
4月9日
とんちんかんメールも、10通までなら楽しめますが、40通以上も一気に頂くと流石にゲンナリですよ…。ほぼ5分おきに届くメール。そのどれもが「このアドレスで合ってる?」「当たってるよね」といった捻りのない男子からの糞メールばっかだし。
そんなわけで、数通よこした「アキラ」とゆー人に「送信先、間違ってると思われ」と送り返してみる(捻りなしの直球)。
「出会い系サイトでアドレスを教えられました!ごめんなさい」
意外とちゃんとした日本語が返ってきましたよ。
どうも、わたくしのアドレスを勝手に載せた輩がいたらしいんですな。しっかし、出会い系サイトとは…? 犯人は男日照りの続くわたくしに、潤いを与えようとでもしたのでしょうか。えーと、顔面東京砂漠なのは別に男に飢えてるからぢゃないですヨ、念のため。つか、かっちゃん@旦那の存在は何処に?(笑
いやまてよ、昨日の話では、わたくしは浩だったハズ。てことはあれか、この40人は浩を素敵な兄貴だと思っているアッチ(どっち?)の人たちなのか…。
携帯の達人である知人に救済を求める前に、まずカス・タマーセンタのおねいさんに相談してみようそうしよう。ナニナニ、3桁の電話番号なんだなピッポッパ。
プルルル。
「はい、アンドーです」
今後、何度かやり取りをすることになるかもしれないからな、うむ、そうか、アンドーか、と名前をメモ紙に書き取っておくのも忘れない用意周到なわたくし。
「あのですねー、あちしは金かかるから携帯でネットなんてやんないんすけど、どーも覗いたこともないような出会い系サイトにこのアドレスが流出しちゃったみたいなんすよ…」
「はぁ…大変ですね」
「こゆ場合って、誰がそゆ悪戯をやったとかそっちで解析できるんすか?」
「…さぁ」
ナヌ?
「さぁ、ってアナタ…いや、あちしみたいな被害にあったってゆー人、他にも連絡してきません?」
「えっと、高橋さんですよね…」
「そだけど」
「アンドーですが」
あぁ、そんなコトは分かってるよ、最初に聞いたし。
「こーゆー被害にあった人からの苦情とか、今まで受けたことないんすか?」
「いや、だからアンドー…」
えーっと、ここでやっと気づいたんですが、カス・タマセンタぢゃなくて何故かお隣のアンドーさんちに電話が繋がってました。
真面目でおしとやかな奥様。
あわわわわわ、簡単な経緯とごめんなさいを10回繰り返しましたが(日本語勉強したての外人風カタコトで)、まだ言い足りませんすいません。
「いえいえ、ただびっくりして…」
そりゃするでしょう。
「いきなり、ワケわかんないことまくし立てちゃったし」
「ええ、何喋ってるのかわかりませんでしたよフフフ」
今日、どんな顔をして会おうかしら…(恥。
4月10日
金鳥の芳香剤「花の香り」のCMを見ると、つい真似っこして喉の奥から青ナメクジが飛び出そうになります、カーッペ。
CMといえば、お茶。滑り台から滑り降りて、座っていた男子の背中に思い切り蹴りを入れ、「奪っちゃった〜」と抜かす松嶋菜々子。「ごめんなさい」はどーした! このCMを目にする度に、早く病院に戻りなさいと叫んでしまいます。そいえば、滑り降りて蹴りいれるシーン、ここ最近カットされてるみたいですが、何か苦情でも受けたんでしょうか@笹緑茶(だっけ?)。
ついに、バグダッド広場のフセインの銅像が倒されましたね。
市民は「今日は歴史に残る日だ!」と叫んでましたが、ヤンキースタヂアムでも松井が満塁ホムラン打ったとかで観客が同じコト言ってましたよ。
いや、そんなことは別にいいんですけど…。
落書きしたフセインの肖像画を掲げてる人も、あちこちにいましたねぇ。
でもですね、なんか物足りなさを感じたり。
で、何が原因なのかわかりました。
落書きの仕方です。
イラクの人たちにはないんでしょうか、目じりに烏の足跡つけたり、耳毛生やしてみたり、額に「肉」の刺青描いてみたり、青っ洟を垂らしてやるぞー!とゆーそんな願望。
わたくしなら、銀蝿付きのうんこ帽子を被せてみますが…。
4月11日
「以前あったページ、もうリンクはってないんですね」
そういうメールを数通いただきました。
Bubuのページ(注:ブラウザの「戻る」でしか戻ってこられません)です。
サイトをリニューアルした際にリンクを外したんですが、単にわたくしの我が儘からです。
人に対して随分と横柄な態度を取ってしまったよ、自分は一体何様のつもりだったんだ? などと自己嫌悪に陥ったとき、あのページに漂流しては「この頃から、いったい自分はどれだけ成長したのかな」と頭を捻ってみるわけです。
「あぁ、やっぱダメ人間だな」と、いつも答えは同じですが…。
BJが病気になって「助からないかもしれない」と獣医に言われたときにも、気づけばあのページを眺めてましたっけ。
文章の下手さは相変らず、しかも思い返せば当時のわたくしは随分と打算的な人間でもありました。でもあれが当時の素直な気持ち。添削したくなる気持ちをグっと堪えて、手直しもしてません。
まぁ、要するに現実逃避の場所ということです。現実逃避の場所であり、改めて現実を見据える場所。
そんなわけで、そろそろあのページは独り占めさせて欲しいかなと…。
(なんていいながらも、上でリンクはっちゃいましたが)
4月14日
選挙が終わって、やっと道路が静かになりましたね。
投票前日、雨の降る中、愛犬を散歩させておりまして…。BJはマンホールが便器だと思い込んでいるフシがあるらしく、その日も道路の真中の彼的便所を発見していきなり背中を丸め脱糞。
そこへやってきたのが、開けた窓からニョキニョキと腕が出た騒音ばら撒くカーですよ。
犬が力んでいる間も、わたくしが糞を拾い上げている間も、停車してこっちを凝視したまま最後のお願いコール。まぁ、通行の邪魔をしたのはこっちなんですが…。
「そこの美しい有権者の奥様! 投票日にわたくしの名前を書く白魚のようなその指先を、糞で汚すなんぞ勿体無い! わたくしが代わりに拾ってさしあげましょう!」と車から飛び降りてきて、素手で拾うくらいの男気は見せてもらえませんでしたよ、チッ。
代わりに、わたくしが糞を素手で掴んで男気を見せ付けておきました。ちり紙って、雨水で溶けちゃってヤ〜ネ。
「ご苦労さまです、ご声援ありがとうございました〜!」。
声援なんか送ってません。糞まみれの手をみて、舌打ちしていたの、気づきませんでしたか? あれだけの音量でがなりたてているから、耳、おかしくなってるんですかね。
その後、住宅街をズンズンと歩き、今度はサラの落とした糞を拾おうとしたら、正面から先程の車が。
ここでも一旦停車して、お願いコールをBGMに糞拾い作業をするわたくし。
この日の散歩中、4度も遭遇しちゃったんですが…。
どうも、ストーキングされていた模様。
先日、庭先でボヤンヌしていたところ、敵に眼をつけられてしまったわたくし。
選挙カーが我が家の前に停車し(素通りした後バックで引き返して来た)、全員が車を降り、マイクを握る候補者がわたくしのためだけに講演を開始しました。聴衆一人。
でもですね、その距離わずか2メートル足らずですよ。マイク通して叫ばなくても…。
開始1分で自宅に引き篭もってしまいました@ダメ有権者。家の中に引き篭もっても、なお続く一人舞台。
可愛そうなので2豚を聴衆者として玄関先に送り出したんですが…。
その逆恨みだったんでしょうか@ストーキング。
そんな刺激的な毎日も、終わりました。
ストーキング演説の効果は、年齢と顔で選んぢゃうわたくしには全くありません、プフ。
4月15日
SOHOという4文字を見て、「あらまぁ、どんな団体なのかしら」と思っちゃうダメ主婦にとって、安心在宅ワークといえば内職ですね。
「ラクな内職があるヨ」と、儲け話(まさに銭単位の儲け)を持ちかけてきた友達。彼女は粗品用ペラペラタオルを畳んで紙で包んだり、DMを三つ折にして封筒に挿入したり、近所でも評判の(そうでもない)内職達人なのダ。
「いやぁ、タオルはさ、もぅ部屋中綿埃だらけになって掃除が大変だったし、DMなんて、折ってるときに指先切ったりして危険だったけど、今回はすっごくラクそうだよ」
聞けば、地元新聞「河北新聞」のマスコット@かほぴょんの検品なんだという。
名前から分かるよーに、ウサギです、やつは。
で、河北新聞さん…ノバうさぎに続けっつーことなのか、かほぴょんを中国で大量生産してとーほぐでばら撒くつもりらしいのです。
「出来上がったぬいぐるみの、眼とか耳の位置があってるか目視検査するだけだから」
ラクそー、マジ簡単。やるやる、やってやる。
うさぴょんに囲まれる生活が、いつから始まるのかなグフフ、とワクワクしてたわけですよ。家中に並んだうさぴょんの顔が福沢諭吉になったりと、妄想の中でも妄想しちゃったり。
「あれさー、なくなっちゃったヨ」
えっつ?
聞けば、とーほぐ上陸を果たしたうさぴょん集団、コメカミから耳が生えてたり、後頭部に耳が張り付いていたり、目玉がやたらと離れていたりと、50個中48個が欠品だらけだったとか。
「検品やるだけ無駄だってさ〜」
えぇぇ、わたくしの福沢諭吉がぁぁー。いや、平等院鳳凰堂(10円玉)がぁぁー。
そ、それだけで内職中止なんですか。この際、かほぴょんぢゃなくてアホぴょんで売り出そうとか、そーゆー考えもないんですか。残念。
主婦のへそくり大作戦も、夢に終わりましたよガックシ。
4月16日
昨晩から頭が頭痛で痛いです(間違った用法)。お陰で、新聞の「米イラク戦争」とゆー文字が「コメとイクラの戦争」に見えてドキドキしちゃいます。この世からイクラ丼がなくなるのは困る…(違。
大阪の松浪健四郎議員が、暴力団組員に施設秘書給与を肩代わりさせてたそーですね。中島らもの大麻所持に続き、顔つきや言動で人を判断するりえぴさんにとっては、なんとも驚きのないニュースですよ。
「あぁ、やっぱり…」
つか、
「今更?」
英国のブレア首相も、一時期は「ケビン・コスナーに似て、ちょっとステーキ(ウフ)」なんて思ってましたが、戦争が始まると顔つきが変わったし。
うむ、こう考えると、選挙のときに顔で投票するわたくしって、あながち間違ってないかも…ぬんっ。
などと思いつつ、鏡を覗いたら、やる気なさそな浮腫んだ顔。腫れぼったい瞼に、淀んだ眼。口の脇から耳方向にかけて、白く浮き出た涎の跡…。ニっと笑ってみたら、ひび割れちゃいましたよ@涎
「あうっ、放火犯の似顔絵で、こゆヤツ見たことあるかも…」
いや、放火犯だって、表に出るときは顔くらい洗うよな。あぁ、頭が痛い…。
4月17日
友人のお父様が他界しちゃったんですが…。「ご愁傷様です」と、声をかけられなかったりえぴさんです。どうも、この「ご愁傷様」という言葉、今まで嫌味で使われている場面しか遭遇したことがなくってね…。結局、「ちゃんと眠れてんの?」とか「大丈夫?」とか、友人と同じように自分の顔を歪めて口にするのが精一杯。
「あぁ、どうしても言えないよー『ご愁傷様』って」
かっちゃん@旦那にそう話した後、友人のご主人が「いやぁ、この度は義父のことで色々とお世話になります」の挨拶をしにやってまいりました。いえね、ゴミ置き場の掃除当番を代わったり、夕刻門灯を点けたり、たいしたことぢゃないんだけど頼まれまして。そのために、自宅の鍵を持ってきたわけです。
ご主人が訪ねてきた際、運悪くうんこ中だったわたくしは、個室に軟禁状態だったのでかっちゃんが対応。力みながらも、シモから糞、脳からドーパミンだしまくり聴覚神経を玄関方向に集中する。
「くぅぅー、聞こえねっ」
わたくしと友人が喋っている声なんて、便所どころか2階の風呂場(あ、うちは2階に風呂があるんすよ)にまで届くとゆーのに。全く男って、ボソボソ喋って歯切れ悪いのね。
「あぁぁー! さっきお前があんなことゆーから…」
「んだよー」
「ご愁傷様って、嫌味で使ったのしか聞いたことないとかさ」
「だってそだもん」
「だから、おれ、何にも喋れなかったぢゃん」
そうか、喋ってないから聞こえなかったのか。なーんだなーんだ。耳が遠くなったわけぢゃなかったんだなヨカッタヨカッタと喜ぶ妻。
一方のかっちゃん@旦那は、
「頭にさぁ『本日は』ってつければおかしくないぢゃん。『本日はご愁傷様でした』って。言えばよかったよ、ちくしょー」。
かっちゃん@旦那が無口なのは、もしかしたらわたくしのせいなのかもしれない。
4月21日
ネットで注文していたミシンがやっと届きました。これで、我が家には使えるか使えないかは別として、3台のミシンがあるっつーことです。
ガハハハ、腕は兎も角、数では勝ってますね(誰に?)。
それにしても、メーカー希望価格が65,000円なのに、19.800円で売っちゃうってのは、どーなの? メーカーの価格設定がそもそもボったくりってことなんでしょうか。まぁ、消費者が格安で手に入れられるってことは嬉しいことなのでいーんですが。
で、このNUIKIRUとゆーやつ。ネーミングのしょっぱさに両肩が落ちちゃいましたが…えっと、生まれつきなで肩でした。
「グヘヘ、布地は買っておいたからな(安売りで)、やるぞー縫うぞーレッツラゴー!」
添付されていた説明書を開いてみる。
普通、家電製品の取り扱い説明書ってペラペラ捲れる小冊子仕様になってるでしょ。それがこいつは違うんだな。新聞サイズの紙にセコーく両面印刷され、それが3つ折りされて入ってる。つーことはね、「さぁ読むぞ」とまず広げると、目の前に広がる文字は全部逆さまなんですよ。フリスク口にして本が逆さまだったと気づくヲツムの弱いボディービルダーを思い出し、舌打ちしながら説明書をひっくり返すわたくし。
「読んだ読んだ、さて次のページ」
広げるとまた文字が逆さま。
読みにくいったらありゃしない。あ、御免なさい、嘘ついてました。
読んだわけぢゃないです、眺めただけです。だから、使い方とか、ちっともまだ頭に入ってません。
えーっと、まずは各部の名前をインプッツだ。
「なになに、ここが角板開放ボタンねフ〜ン。で、これが糸巻き軸でこっちがはずみ車…云々」
わかったわかった、そんなこたぁどーでもいい。つか、他のミシンと一緒でしょ多分。以前使っていたミシンだって、名称なんて覚えずカタカタやってたんだから大丈夫だ。試験に出るわけぢゃなし。
で、今回の新入りが今までの糞ミシンと違うところは、ロックカッターが内臓されてるところ(らしい)。だから、ロックカッターについて記載された個所だけはじっくり読んで頭に叩き込んでおかないとな。
「なになに、押さえは、付属のロックカッター専用かがり押さえをご使用下さい」
押さえって、何だよ、どれだよ…。各部の名前欄は、裏の下段。
バッサバッサ(取り説ひっくり返す音)。
あぁ、これな。
バッサバッサ。
続き続き〜。あ、待て。で、かがり押さえってやつは何だったんだ?
バッサバッサ。
えっと、ロックカッターのセットどころか、ロックカッター使用上の注意欄の個所で早くも挫折です。
取り扱い説明書を、丸めて捨てなかっただけまだマシかと…。
4月22日
昨日の朝、浮かない顔をして会社へ向かったかっちゃん@旦那ですが、帰宅してもその顔は曇ったままでした。今月6日、鈴鹿で行われたmoto GP決勝で転倒して重態だった加藤大治郎選手が、昨日死去したからです。喪に臥してたんですね。
若干3歳でちっこいポケバイに乗り始め、5歳で初レースに参加した彼。わたくしが5歳の頃って、一体何してたよ…。多分、自転車だってロクに乗れなかったと思う。
250CCクラスでは世界王者にも輝いてるし、motoGPクラスでもイケイケロッシをギャフンと言わせることができただろう、唯一の日本人ライダーだったような気がするよ。
26歳。早すぎるね。
その記事が掲載された昨日の某新聞朝刊。
顔写真入りで彼の訃報を綴った欄の隣には、「いじめ?中2自殺」の記事が。
「生きているのに疲れてしまいました…」と書置きして、自らの命を絶った女子生徒。
魂が永遠のものなら、死にたいと思っている彼女の体から魂だけを取り出して、彼の肉体に瞬間移動できればよかったのに…。
4月23日
ここ最近、我が家では、情操教育のためクラシック音楽を流しておりますの。ほら、胎教なんかにもいいとおっしゃいますでしょヲホホ。普段、落ち着きのない我が仔も、これで穏やかな性格になるのでは、と思いましてね。
えーと、オーケストラもの。
しかもフル・ボリュームで(犬、落ち着かず)。
数ヶ月前にやっと購入した小澤征爾のニューイヤーコンサート2002とかさ。2003ぢゃなくて、2002年のしかも正月コンサートだぞ。遅れてますね。
あと、ゴソゴソ探したら出てきたロイヤルヒル(ヒル?)の3枚組CDとか。
こうやって聴くと、流れてくる曲ってどれも過去、耳にしたことがあるものばかりなんですがね…。
「えーっと、これ…運動会でさ、行進すっときに流れてるやつだ」
クラシックに関する知識は、こんなレベルです。
これを機に、ちょっとタイトルなんぞ覚えてみようとCDケースを裏っ返してみたんですが…。
6.ビゼー「アルルの女 第一組曲」より「前奏曲」
7.ビゼー「アルルの女 第二組曲」より「間奏曲」ですと!
第一組曲の間奏曲っつーのと、第二組曲の前奏曲は、どこへ。しかも第三、第四があるのか気になってやきもき。つか、いちいち細かく分けずに一気に演奏させて「アルルの女」でいーぢゃんか、この出し惜しみビゼーめ。ヴェルディの歌劇「椿姫」より「第一幕への前奏曲」なんつータイトルも、よくわからんよ。3分50秒も聴かされて、結局第一幕にすら届いてないっつーことなのかそうなのか?
あぁぁぁ…クラシックって頭を使うわね。
こーゆー戦略が(戦略?)、「ばか女には理解できない高尚な音楽」にさせてるんですよ、きっと。
いやぁ、そーゆー歌詞、よく平気な顔して歌えますね、といつも感心させてくれる貴方たち。真似してみるのはいかがですか? 「恋のダンスサイト 第一組曲より間奏曲」とか「ラブマシーン 序曲」なーんて。
4月24日
時々、己の内に秘めた能力に驚かされることってないですか?
今朝出したうんこは、缶コーヒー「ジョージア」くらいの太さでビックリです。ビバ肛門。
何気なくTVをつけたら、TVショッピンヌ番組ばかりを垂れ流しているチャンネルになってました。前日、最後までTVを睨んでいたかっちゃん@旦那。妻に内緒でシルキーコート買って色白になろうとでもしているんでしょうか。
まぁ、いいんですが。
わたくしがつけたTVの中では、おねいさんがオーブントースターの説明をしておりましてね。
「この部分が使ってるうちに真っ黒になっちゃって、中に何が入ってるのか見えないことってありますよね。でも、これなら大丈夫」なんてことを言いながら、ちょうど、扉を外したところでした。
「お掃除もこれでラクラクでしょ。取り付けも簡単なんですよー」
今度は扉をつけるデモストレーソン開始。
ンガグググ。
どうもうまくいかない様子。けれど、やることはまだまだ沢山ある。焼き具合とかを試したりね。おねいさんの前には扉を外したオーブントースターと、もう一つ無傷のオーブントースターがありました。
「ぢゃぁ、こちらのオーブントースターを使ってやってみましょう」
時間に迫られたおねいさんは、自分の失敗はなかったことにして、もう一つのほうに手を伸ばした。しかし、こいつはコードが繋がってない。ヤバし、おねいさん。
「うーん、てことは、こっちしか使えませんね。ぢゃぁ、扉をつけなきゃ…」
扉つけのデモストレーソン再開です。
ンガグググ、ガシャン(扉虚しく落ちる音)。ンガグググ、ガシャン。
「アハハ、お客様から見易いようにつけようとすると難しいですね」
オーブントースターの背後から腕を回し、扉をつけるのはかなり高度な技術を要するんだとおっしゃる。
「ちょっと失礼して、オーブントースターの正面に回らせていただきますね」
ああ、いいさ。視聴者に尻を向けることくらい、この際許してあげよう。だから、さっさと取り付けてみたまへ。
ンガグググ、ガシャン。ンガグググ、ガシャン。
そのうちスタッフまでかけより、二人がかりでガチャガチャと作業し始めるも、それでもうまくはまらない。
「簡単なんですよ、簡単なんですよ、簡単なんですよ…」
呪文を唱え始めるおねいさん。すると、画面はいきなりオーブントースターの商品紹介静止画像に。視聴者は背後で聞こえるンガグググ、ガシャンを聞きながら、しばらくの間、頭の中で映像を勝手に作らなきゃいけなくなりました。
「はい、もぅ大丈夫です」
カメラが静止画像から動画に変わる。おねいさんは、無事扉を取り付けた風を装ってはいましたが、視聴者は皆気づいてます。もう一つの使ってなかったオーブントースターを移動させただけだってこと。2個あったハズの商品が1個だけになってるしさ。
TVショッピンヌ番組って生放送なんですか? ぢゃなかったら、撮り直しましょうよ。取り外しの便利なオーブントースターが、一度外したら二度と付けられない商品になっちゃうなんて…メーカーさん、怒りまっせ。
4月25日
「ピンポ〜ン」。
玄関の扉を開けたら、見知らぬおばちゃんが右掌を突き出した状態で突っ立っておりました。ペプシマンの真似かと思いましたが、そうではなさそうです。
「真光の業というものをご存知ですか? 手かざしの…」
あぁ、川崎市に住んでいた当時、高津駅周辺でよく声かけられてたよ。「貴方の健康と幸せのために、手をかざさせてください」って。でも、声をかけてくる若者の方が、わたくしより明らかに不健康で不幸せそうだから、ついつい「自分の頭に掌をかざしなさい」なんて言っちゃってたけど…それのことなんでしょうか。
「あぁ、ご存知ないですか。だったらちょっと説明させてくださいね」
怒涛の畳み掛けです。
「掌をかざすだけで病気が治るんですよ」
きたな。
「ガンが治ったという人も沢山いらっしゃいます。この真光の業によって、病気知らずの毎日が過ごせるというわけですなんたらかんたら」
ふーん。おばちゃんたちは、病気も掌で治しちゃうから病院なんていらないんだとおっしゃる。
「どこか調子の悪いところは、ございますか?」
「んーと、頭」
「頭痛ですか、それも手かざしで…」
「いや、頭が悪いんです、バカなんすよ。治りますかね」
この質問に真顔で即答ですよ、おばちゃん。
「もちろん!」
人の話は真剣に聞け!と授業中よく先生に怒られておりましたが、もぅ顔緩みっぱなしですわたくし。更におばちゃん、恐ろしいことを口にし始めました。
「今、食品に含まれる添加物なんかが問題になってるぢゃないですか」
「…」
「これも、手かざしで添加物が除けるんですよ」
すいません、我慢できず吹きだして、デッかい唾飛ばしちゃいました。
「ブハハ、そうなの?」
「ええ、そうです(キッパリ)」
「んぢゃ待ってて、添加物入ったモノ持ってくっから…分かりやすいやつがいいよね。野菜には除草剤とかか。練り製品に使われてるのって、漂白剤だっけ。消えちゃうんだよね、手かざしで。蒸発させちゃうわけだ。すっげー!マリックもビックリだね」
叫びながら台所ではなく、洗濯機前のクローゼットに走り、ガサゴソと除草剤や洗剤を引っ張り出す。両手に抱えて玄関に戻ると…。
おばちゃん、「陽光ライフ」と書かれたチラシに化けてました。つか、いなくなってたんですが。見たかったなぁ〜、手かざしで容器の中の液体がグングン減っていくとこ。
4月28日
随分前に、お江戸に住む知人が「ゴールデンウィークに遊びに行くかも」と言っていたので、いつ頃来るんだろうねなどとまだまだ遠い先のことのように話していた高橋家夫婦ですが、世間では既にゴールデンウィークに突入してるんだそーですね。
今日も朝早くから仕事に出かけていったかっちゃん@旦那なんですが…。
ううむ、偉いな、かっちゃん。
昨日の遊びすぎが祟って体の節々が痛い妻は、ソファーに寝そべったまま「今日もおきばりやっしゃ」と送り出す。午前9時を過ぎたあたりで、動きもしないのに何故か空腹感に襲われ、このままぢゃ餓死してしまいそうな気に。冷蔵庫を開けると昨日の残りの竹の子ご飯とから揚げがあったので、早速揚げることに。
朝から揚げ物ですよ。
栄養のバランスとか、この際どーでもいいです。
さて残飯を食しましょうか、とテーブルセッテング。右側に新聞を広げ、手元にあったTVのリモコンをプチン。
小さい頃、食事中は食べることに専念しろ!とよく言われましたが、親元を離れるとブチブチネチネチ口うるさく言う人がいないので極楽です。
TV見ながらだろうが、新聞の上にボロボロ米粒を落とそうが、箸先で頁を捲ろうが、誰にも注意などされません。あぁ、大人って楽しいなウマウマゲフッ。
と、そこで画面に写った白装束の集団に目が釘付けに。フランケンシュタインかミシュランタイヤのマスコットかと思うその出で立ち。なんでも、スカラー波から身を守るためなんですと。自然に優しいこの美白団体は、森の木々をもスカラー波から助けようと白い布をグルグル巻きつけておりました。えっと、これって、スカラー波にやられて朽ちていくより、窒息死させた方が苦しまずに逝けるってことですか? つか、スカラー波って何だよ。
ショーコーに死刑が求刑されて、不気味な集団問題にやっと一区切りつくかと思ったら、またまたわけのわからないものが…。
春だからですか?
山の中に住んでいるりえぴさんは、ここにだけはやってくるなよ、と祈るだけです。
4月30日
「夕方から、雨が降るらしいよ」
大型連休なんか取れずカレンダー通り働かされているかっちゃん@旦那が、「そうだ、北へ行こう!」と突然言い出した昨日。北と言っても、目的地はただの県北だったんですが…。
途中、休憩のために立ち寄ったのが三本木の道の駅。この日は、ちょうど道の駅の北側を流れる成瀬川を覆い隠すように、いくつもの鯉幟が簾状態で飾られておりました。
それを目にして同時に歌いだす夫婦。
「やまよーりーたーかーい」
「違うべ!屋根だっちゃ」
「あ、そうか。屋根よーりー高い鯉幟〜。大きぃマゴイはおとーさん〜小さいヒゴイはおかぁーさぁん〜」
「アホか。子供たちぢゃ」
そうなんですか? 母さんはいないんですか? この歌は父子家庭の鯉が力強く生きてる様を謳った童謡っつーことなんですか?
母さん、新しい男作って逃げちゃったんでしょうか。母さんいないのに、楽しそうに泳いでる子供たちって…よっぽど酷い母親だったんですかね。酒呑んで暴れるし、飯炊きはしてくれないし、子供に「アンパン買って来い」とか包丁振り回しながらいうし、ゴミ出しなんかもしないから家の中は銀蝿が飛び回ってるし。そんな母さんだから、親父と結託して追い出しちゃったんですか?
「それよりさ、マゴイとヒゴイってなんだ?」
「ヒゴイのヒは、曾孫のヒ、かね。だったら、へんてこな鯉家族だな」
自宅に戻り、調べてみたら、真鯉って黒い鯉のことで、緋鯉ってのは観賞用の色つきの鯉だとわかりました。つまり、この家族はトンビが鷹を産んだとゆーか、とーちゃんダサいのに、子供はモデルとゆーか。
そう考えたらあれですよ、母さん鯉は、かなりの美形だったんぢゃないのかと。
つことは、ブ男亭主に愛想が尽きて、やっぱ若い男作って出ていったんだな…。
誰か、鯉さんと親しくお付き合いをされている方、詳細を教えてください(笑。