■ 6月の戯言 ■

6月1日

「チグリスユーフラテス」と「乳首、振るんです」って、聞き間違うくらい似てるヨ、と思ったんですが、一夜明けるとなんだよそれ、です。昨日は一日片付けに没頭してたんで、頭おかしかったんですねきっとそう。

今朝、やってきましたよ、建築診断士ミスター・シカマ。弟子だとゆーおねいさんを引き連れて。

「士」のつく職業の人って、どうしてもスーツ姿をイメーヂしがちですが、ミスター・シカマのファッションは違ってました。釣りの達人が羽織るような、ポケット満載のメッシュ地ベストにニッカポッカ。足元は勿論、地下足袋でコーデネートです。

「大丈夫なんかね、ミスター・シカマ」

そう思ったわたくしの不安をかき消そうと思ったのか、首からぶら下げた免許証のようなものを提示。

確かに、そこには仙台市が認定した「士」だと記載されてました。ただ、建築診断士ではなく耐震診断士となってましたが・・・。

まずは雨の中、土壌の調査。砂防池のある隣の土手へ降りていき、土留のコンクリを入念に調べる。水抜き穴から顔を出しているシマヘビを発見しても動じることはありません。うむ、場数を踏んでるだけあるんだねミスター・シカマ。

家の中に入って壁の亀裂の原因を調べ、床下に潜ったり天井裏に頭突っ込んだり(ナルヘソ、こんなコトするのにスーツぢゃできないわな)した後、図面を見ながら分かりやすく説明してくれました。

我が家の構造は1階部分が仕切りのないワンルーム型。壁がないのが問題だそーです。そんな訳で、補修工事をしても再度同じような地震がくれば、同じ場所に同じ亀裂がまた出来ちゃうんですと。つまりですね、補修ぢゃなくて補強の工事をした方がヨカ!っつーことです。補強の仕方も、いろいろと教えてくれました。

んがっ・・・金をかけない補強工事でも、その額、200万円。

「に、に、にひゃくまーんっ!?」

高橋夫婦、揃って復唱。そして仲良く両肩を落とす。

「おれは審査するだけだかんね。補強工事するんだったら、この家建てた業者にお願いしてみるとヨカ。200万円っつーのも、大まかな数字だから、業者がいくらっつーのかはわからんよ。もしも、業者が補強工事を渋った場合は、しかるべき処を紹介してあげっから」

ミスター・シカマは、地下足袋でアクセルペダルを踏み、黄色いビートルを転がして帰っていきました。

とまぁ、ここまでプコプコ書いたところで・・・。

パンッ!

物凄い音がしたかと思ったら、隣に置いてあるかっちゃん@旦那のPCからモクモクと煙が。このPC、彼が部品を購入して自分で組み立てたやつなので、補償なんつーのがありません。分解してみたところ、どうも電源ボックスの中のハンダ付けされたちっこい乾電池みたいなやつが爆発した模様。

かっちゃん、取り外した電源ボックスを持ったまま放心状態です。見つめるだけでは直りはしないのだよ、ダーリン。

「おれ、何か悪いことしたかよ・・・」

泣くな、泣くなよ男なら。200万円の出費に比べたらあーた、電源ボックスなんて安いもんぢゃ。

6月3日

先日の土曜日、丸一日を2階の片付けに充てたとゆーのに、未だにPCを置いているこの部屋の床には、いろんなものが散らばってるんですが・・・。面白かった本を拾い上げては「そうそう、これ主人公誰だったっけ」と途中で読み始めちゃったり、散乱したアルバムを手にしては「うわっ、コイツ、誰だよ」と見入ってしまったり、丸一日片付けてたといいつつ、実稼働時間は半分以下だったのが原因でしょうか(ダメぢゃん)。

そんな訳で、まだ住所不定のやつらがいるわけです。えっと、旅行なんて年に1,2回かしか行かないくせに、「おまえが入る気か?」と思う程どデカいバックが数点。弾けもしないギター。そして何故か鉄アレイ。こいつの特技は「床と同化すること」のようで、その業にやられたわたくしは、何度足の指をぶつけたことか。

「クロゼットに押し込みゃいいぢゃん」

ですね、ですよ。そうなんですが・・・。このちっぽけなクロゼットに収納されてたのが不思議なくらい多くの物が、全て床にぶちまけられると、やつらの旧住所がわかりません。既に再入居が決まったモノたちでさえ、そこは過密状態なのに。鉄アレイたちは浮浪者になっちゃったわけです。

うむ、どうすっぺ。

クロゼット総帥は頭を捻り、役立たずな奴らを抹殺する暴挙に出ました。さよなら、箱入りの粗品たち。つか、てめーらこんなトコに隠れていやがったのか。いや、その前に何者だおまへ。再入居却下ぢゃ。許さーん、出てこいコノヤロ。貴様らなんか、こうしてくれるわっ、グシャ、パキパキ、ズボボボ、ポイッ。ぐはは、総帥、公開処刑に大満足。

それを見ていた書棚国王も「わが国の住民は、殆ど価値のないクズ野郎ばかりだしな」と、クロゼット総帥を真似て一掃することに。

えっと、標的になったのは百科事典一家でした。

こいつらの歴史は古くて、りえぴさんが物心ついたとき実家の本棚にズラリと並んでいましてね。しかもジャポニカ(今は売ってないのか?)とブリタニカと確か2種類あったような。

高橋家が初めて清水の舞台から飛び降りるつもりで購入した書棚、それには是非百科事典を並べるんだブホホ、とブルヂョアチックな考えが浮かび、実家からブリアニカをわざわざ送ってもらったものなのです。歴史が古いだけあって、情報も勿論古いですよ。

こいつら一家は、次回廃品回収の日まで公開亀甲縛りの刑です。

でも、一応は頂いたもの(親に)。その旨を伝えて了承を得なければ、くれた人にも悪いですからね。早速実家へ電話。

「あー、あの百科事典。重いしさ、捨てようかと思ってんだけど・・・いいかな」

「なんねソレ・・・あぁアレか。あんたまだ、あんなの持っとったん?」

えっと、忘れてたようです。

「ほら、地震で本棚倒れたしね。重いモンは捨てたほうがいいかと思ってさ」

「そーよ、重いモンは持っとったってしょうがないけんね、捨てり捨てり捨てちまいーっ」

「だな、人間の中身が軽いくせに、持ってるモンが重いなんて、バランス悪いしね」

「そうそう。アタシも重いモン、捨てたいっちゃねー」

「・・・」

「今一番捨てたい重いモンはね・・・」

「・・・」

「子供」

6月4日

今週末キャンプをする予定なので、昨晩はメンバと綿密(でもない)な打ち合わせをいたしました。まぁ、実際は打ち合わせと称して呑んだくれてたんですが。

そんなわけで、今朝6時半に起床して朝飯をモリモリ食った直後、2時間近くもソファーで寝入ってしまう。あぁ、よく寝た。しかも寝違えた。首は回らないし腰も痛い。ううむ、この症状には安静がしつよーか?

呑んだ次の日のダルダル現象は過去に何度も経験済みな癖に、ちっとも学習しません。やっぱダメ人間です。

昨日、本屋で「キッチンで使うダッチオーブンCOOK BOOK」と「QJ」を手に入れました。「ダッチオーブン〜」はほら、週末キャンプするしね。

ペラペラと頁を捲る。ローストビーフ、うまそー。ピロシキ、うまそー。チリコンカン、なんぢゃソレ、でもうまそー。

実をいうと、ダッチオーブン自体、持っていない高橋家なんですが・・・(ダメぢゃん)。しばらくは写真を眺めて、脳内ドーパミン発射させまくるわけです。

買うぞ絶対。200万円借金すること考えたら、電源ボックスだってダッチオーブンだって安い買い物ぢゃ。あ、そういえば、同じことを叫びながら生協で平野レミのレミパンも予約購入したっけ。こうして奈落の底に落ちていくのでしょうかガハハ

それを見越して無意識のうちに一緒に買った「QJ」。求人情報誌ですよ。

「貴方のやる気、応援します!」「貴方のやる気を活かす職場です!」「やる気が一番!」

QJのどの頁もヤル気連呼ですよ。やる気のない奴はクズ扱いです。

「あなたの力が必要です!未経験者だって大歓迎」

おぉ、そうかそうか。そうまで言うなら考えてあげても・・・。

「年齢20〜30才位まで」

んだとーっ!?

ええとね、年齢的にはみ出してるトコばっかなんですが。例えセーフだとしても、学習能力のないダメ人間は、やっぱいらねってことですかね。

6月5日 その1

今朝のニゥスで女性アナウンサが「こつしょしょーしょー」と連呼してました。早口言葉の練習をもっとした方がよろしいかと・・・。渇舌のよろしくないわたくしやかっちゃん@旦那にダメ出しされるなんてね、ケケケ。

昨日、犬友達と散歩中、社名の入った原チャリに跨る制服姿の女性を見つけて、彼女の会社の話になる。

「あそこの捕まった社長だか会長だか、けっこう若かったんぢゃなかったっけ」

「え、そだったっけ?」

「確か38歳。いや、36歳だったかな。どっちかだ確か」

「ふーん。千葉県の人だったよね」

「あ、そなの? ふーん」

ダスキン元会長、1億8千万円特別背任容疑で逮捕。捕まった元会長の名前は千葉弘二。1978年、38歳の若さで取締役にはなったが、逮捕された現在は63歳のぢーさんです。

「あれくらいのこと、ニュース速報で流す意味あんのかね」

「ピピっとか番組中に鳴っただけで、また地震かよーってビビるよ」

「ドーナツなんか、年に1回も食わないしさ」

「だぁね。たとえ主食がドーナツでも、会長だなんて庶民には関係ないね」

「ホンット、迷惑な奴、千葉県の36歳だか38歳だかの男」

一応はね、ダメ主婦なりに数字や名前を記憶してるんですよ。ただ、覚えた数字や名前が何を表しているのかまで覚えられない。元会長が実は女性だった、とゆースパイスがあれば記憶力もすこぶるアップしたと思うのに・・・。

6月5日 その2

この家を建てた業者からアンケート記入の依頼がありました。なんでも、新しくリホーム部とゆーのを作るので、それに伴い現在住んでいる家に対して何か思うことあれば書き込めっつーことです。

ええ、ええ、もぅね、記入スペースが小さく感じるほどありますよ、書きたいコト。

我が家を担当していたY氏とゆー糖尿チックな営業マン。リストラなのか一身上(糖尿悪化?)の都合なのか、いつのまにか退職していましてね。その後、誰が我が家の担当として引き継いだのかも、つい最近まで分からなかったわけです。普通、「今度担当することになりました、拙者何がしでござる」とか言って挨拶に来るもんぢゃないんすか?

補強工事の見積りをお願いしたら、「補修工事に手一杯で、今すぐは対応しかねる」とかほざいて後回しにされてるし。

開いた口が塞がらなかったのは、耐震診断士ミスター・シカマに用意しておけと言われた図面のコピー。

契約書と一緒に業者に貰っていたものをコピって渡すと、「この落書きみたいなモノが図面だとおっしゃるアルカ?」とミスター・シカマ。

家を購入して手元に渡ってくる図面って、背表紙ついてる程分厚い物だとゆーぢゃないですか。どこにどんな種類の木材が利用されてるとか、長さはどーだとか・・・。

「もっと詳しい図面があるハズだから、コピーしてもらっておいたほうがヨカ」

そうミスター・シカマに言われたので、Y氏の後を引き継いだと思われるO氏(今回の地震で外人と初めて我が家にやってきたおっさん)にその旨を伝えてみました。

「えっと、社屋が移転しましてな・・・んーと、図面がどこにあっかわかんねのすガハハ」

撃っていいですか・・・?

アンケートの5択部分は、勿論「どちらでもない」、「やや不満」ではなく「不満」の欄に〇を。「不満」の前に「大いに」とゆー冠をつけたいくらいでしたよ。記入欄のない質問にまでツラツラと苦情の文をしたため、遠目で見るとどす黒くなった用紙。学生時代の答案用紙でさえ、こんなに丁寧に記入したことはございません。

記入後、業者の封筒に入れ自宅の郵便受けに投入。

午後、玄関に出ると郵便受けにあったソレは忽然と姿を消し、扉の横にファンシ〜な包装紙に包まれた箱がありました。けっこう重い・・・。熨斗紙には「アンケートへのお礼」と書かれてありました。

ベリベリと包装紙を破り中を開けてみると、ピーター・ラビットの石鹸、ハンドソープ、入浴剤のギフトセット。

うむむ・・・。

頂き物をしたからとゆー訳ぢゃないんですが・・・いや、頂き物をしたからかな・・・ほら、現金なヤツだし。ペラペラのタオルとかだったら撤回はしないよ、ほら、現金なヤ・・・。で、貰った後でナンなんですが・・・いや、あの、その、「信用ができない」とか書いちゃいましたが、あれは「信用できないとかできるとか・・・」に訂正しようかしまいかと悩んだり悩まなかったりで・・・モゴモゴ。

6月6日

ゾロ目の本日は、恐怖の日なんだそーです。6とゆー数字がラッキー7より1少ないから、悪魔の数字として忌み嫌われてるからだとか。高橋家は、数日前から不幸で恐怖な日を送ってるんですが、この期に及んでもっと恐ろしいコトが起こると? やめちくびー。

宅配のおっちゃんが、大きな箱を抱えてやってきました。

随分前に、父の日のプレゼント用にネットで注文していた作務衣が入った箱。福岡に住んでいるりえぴ実父には、手渡しできないため「郵パックにて父の日当日着」となっている。

かっちゃん実父@すんづろさんには、去年の父の日、甚平をあげた(ハズ)。今回の作務衣は、プラス100円で扇子がついてるので、ちょっとグレードアッピですよ(プラス100円で雪駄のサービスもあったけど、惜しくも雪駄品切れ中)。しかも、袖には「高橋」とネームまで刺繍されてる。いや、本当は平仮名で「すんづろ」にしたかったんだけど・・・。

「父の日の贈り物、作務衣でいいかな」

そうかっちゃん@旦那に相談したら、それヲレが欲しい、作務衣欲しい、作務衣買って、と聞いてもないコトを寝言のように繰り返した。寝言は寝て言えコノヤロと思いながらも、どうせついでだと彼の分も注文してあげた優しい妻。

そんなわけで、我が家に届いた大きな箱の中には、かっちゃんの物とすんづろさん用の作務衣が入ってたわけです。

宅配の受領書に捺印するのも忘れ、ベリベリと箱を開け、「うわ、そだ、こんなの頼んでたんだ、ふぇぇ〜。すっかり忘れてたよカカカッ。いやそれにしても思ったよりしっかりした作りだね、いい仕事してますなー、と思ったらホラ、手間をかけましたって書いてある、やっぱねー。素人が見てもイイモンってのは分かるもんだぁね〜」などと作務衣相手に誉め殺しプレイを熱演していたら、観客のおっさんが白けた顔でポツリ。

「金・・・代引きだかんね。九州の分もこっちで受取ることになってっから」

締めて12,915円。

6月6日は悪魔の数字、恐怖の日・・・。

6月9日

いやぁ、本当に楽しかったな、充実した週末を過ごしたヨとキャンプの余韻に浸っていたところ、午後9時近くになってヤツはやってきました。我が家を建てた業者の営業おやぢ、O氏です。

キャンプ場にまで電話をかけてきて、日曜日の午後6時から7時の間に「図面を持ってお伺いします」と言っていたのに・・・9時ってどーゆーコトよ、あん?

「遅いねぇ。先に晩飯にしちゃおっか・・・でも食べてる途中で来られるのもヤだしねぇ」

携帯番号を教えてくれとお願いしたら、持ってないだのぬかしたおやぢです。遅れるなら、事前に電話の1本寄越すのが常識なんぢゃ? 

いや、高橋家は「今日は、もぅ来ない」方に1.000点賭けてたわけなんですが(何を?)。

「あ、こいつ頼まれてた図面だっちゃ」

O氏がテーブルの上に置いたそれは、わたくしが想像していた重々しいものではなく、B4サイズの紙切れ3枚。そのうちの1枚は、建物引渡しのときに貰った契約書に挟んであったやつと同じものでした。

もぅね、わたくし、約束の時間を守れなかった上、電話を寄越さなかったっつーのに既にブチ切れてましてね。かっちゃん@旦那とO氏が喋っている話を、最初は静かに聞いてたんですが、辛抱たまらなくなってしまったわけです・・・眉間に皺寄せっぱなしでいるのに。

「あのさ、もし貴方の住んでる家を建てた業者から、こんな紙切れ数枚が図面ですって渡されたらどーっすか、不安ぢゃないっすか」

「つか、こんな落書きみたいな図面ぢゃ、そもそも家建ちゃしないでしょ」

「悪いけど、他のどこの業者も、こんな粗末な図面ぢゃないよ」

徐々にタメ口へ。

O氏はなんだかシドロモドロ。図面は何処にあるのかわからない、だの、いや最初からないだの、外人が建てた家だからね、外人はそんな詳細図作らないのかもと、言うことがコロコロ変わる。

「ヒビが南側ばっかに集中しとるっつーのは、どう説明するんだか。耐震については大丈夫とか言い腐りよるけど、結果がこの家なんだべ、あん?」

そして終には攻撃的に。テーブルの下で作っていた握りこぶしの中指第二関節が、「発射準備完了!」と引っ切り無しに脳に指令を送ってきます。その指令を理性で抑えるのに一苦労でしたよハァハァ。

それまで豆鉄砲を食らったような顔をしていた彼の口がへの字に曲がり、なんだか泣き出しそう。涙は営業マンの武器なんですか? 武器ですね。ついつい、「いや、貴方個人を責めてるわけぢゃなくてね(責めてる)、担当者が変わったときも連絡一つ寄越さないそーゆー業者の対応姿勢に不安になっちゃったわけですよ(不安ぢゃなくて不満なんですが)、で、住んでる者としては、その不安を払拭したいわけでね」などと低姿勢になったわたくし。

「はぁ・・・ですな、うむうむ」

「・・・」

「私なんか、本当は5月一杯で退職だったのに、地震なんかが起こるから6月一杯までに延びちゃって・・・静かに退職するつもりだったのに忙しくてたまらんのですよ」

ハァ? 下手に出たらこれですか。おやぢの老後なんて、高橋家には関係ないです。つか、それを言うなら、このボロ小屋で過ごす高橋夫婦の老後はどーなるんだウガーッ!

結局、今後は部長だか支店長だかと直接話をすることにして、O氏を追い返しました。が、結局今度やって来る部長だか支店長にも、どうせ最初から話をしなきゃならんのだろうなぁと思うと両肩が落ちますねガックシ。

キャンプの余韻まで奪った、クソ業者め・・・。

6月10日 その1

かっちゃん@旦那のPCが完全復活してないので、写真の編集も漫画のアップもできずにいます。つか、どーせアップできないんだろ、と描いてすらいないんですが@クソ漫画。

「肩がこって首は回らないし・・・できることなら、取り替えたいよ」

そういって嘆く友達は、豊満な胸の持ち主です。最新技術を施したブラヂャーを装着すると雨宿りができそうなくらい突き出し、上半身を捻るたびに遠心力でその大砲が伸縮しているように見えます。多分、あのワイヤーつきのカバーを取っ払うと、札束や印鑑が挟めて移動式金庫の役目果たしそうなくらいに垂れ下がってしまうんだろうけど。

肩がこって大変なのは、その巨乳のせいだと言うわけですよ。

でもね、控えめに主張させてもらいますが・・・。

仰向けで寝ているのかうつ伏せているのか間違われるわたくしだって、肩こりに悩んでるんですよ。かなり。

あぁ、彼女が言うように、この肩を取り替えることができたらいいのに。

クローゼットを開けたら、ハンガーみたいに肩が掛かってるってのはどよ。衣紋掛け代わりにもなる肩のストック。

「今日は肩甲挙筋が程よく盛り上がったコイツをつけて、ボブサップチックにいってみっぺ」

肩こりの原因が巨乳だと言い張る友達には、肩のストックよりも替え乳房があったほうがよろしいのかも。引き出しに並んだいろんな乳房。

「息子に母乳を飲ませるなら、これがいいわね」と選ぶ授乳用替え乳房の乳首は長めとか。他にも、彼氏や旦那の好みによって色柄(柄?)などのバリエーソンも様々あったりして。

いや、わたくしはいりませんよ。替え乳房なんて。巨乳にだなんて、なりたかないです。サイズ変わると、それに合った乳バンド、買わなきゃだしさ(貧)。

つか、マジ痛・・・。きっと、貧乳なわたくしが肩こりになる原因は・・・借金増額きっとそう。首が回らないから肩がこる。

6月10日 その2

生協で注文していたレミパン。本日、筆おろし(違)でございます。ガラス面のある蓋は、自力で立つことができちゃうので置き場にも困らないし、内側に付着した水滴や油が垂れない工夫も施されてる。蓋を取らなくても水を注したりスープを投入できちゃうとゆー便利機能は、ものぐさ主婦に大助かり。

「なかなか出来たヤツだな、レミパン。どうせなら、この注入機能を初おろしで使ってみたーいっ!」

そんなわけで、今夜のメニゥは餃子です。いや、実をいうと3束98円とゆー安さで売られているニラを発見したのが決め手なんですが。ビバ、ヂャスコの火曜市!

一緒に買ってきた豚挽肉に、醤油と酒をぶっかけしばし放置。白菜は思ったより高かったので、冷蔵庫の中で少々くたびれかけているキャベツで代用することに。ザクザク切り刻まれたキャベツを塩揉みです。

我が家では、餃子のタネにみじん切りした生姜や長葱、大量大蒜を肉に混ぜ込んだ上、スライス大蒜までトドメに投入いたします。

スタミナつきまくり、大蒜臭漂いまくりですよ奥さんプハ〜ッ。

あぁ、ニラと胡麻油の香りがステーキング。

「ウォリャー!」

気合を入れてタネを練ったら、皮に包んでいくわけです。

「いっこ〜にこ〜さんこ〜」

ええと、餃子って、どーして具と皮のバランスが取れないんすかね。絶対、皮が何枚か余ったり、具が余って皮だけを追加購入しに走ったり。ピッタンコで包み終わるっつーことがない。何度トライしてもこーゆー結果なんですが。そこんところを巧く調節してくれる機能っつーのは、つけてもらえないんですかね、レミパン・・・。

6月11日

引き篭もり主婦、友人に街へ連行される。いや、そーぢゃなくて、マブチとゆー布屋で買い物をするとゆー友人の邪魔をしにくっ付いていっただけなんですが。

初めて足を踏み入れたソコは、近所のヂャスコ内にある手芸用品店とは比較にならないほどデカくてね。裁縫音痴の女は方向音痴でもあるため、友人にピッタリ張り付いてないと迷子になってしまいそうでしたよハァハァ。

「ほら見て、こんな布地もあるよ」

テカテカ光るキルチング。

「うわ、すっげ」

「こっちも、ほらね」

ラメ入りレースはゴーヂャスシミーズ(古)でも作るためにあるんでしょうか。

「うわ、すっげ」

小物は違う階の売り場だと、スタスタ歩く友人。その真後ろでキョロキョロとあたりを見回しながら後をつける田舎者(挙動不審)。家庭科3の女には、店内にいる客が皆裁縫の達人に見えてなんだか肩身が狭い。

愛犬用のチョーカーを作るからと、それに必要なものを探している友人の横で、時折バカの一つ覚えのように「うわ、すっげ」と合いの手を入れてみる。

陳列棚の前に張り付いたままカニ歩きしていると、ビーズを発見。

「あぁ、そういえば以前こいなのでチマチマ小物作るのに精出してたことあるよ。懐かすぃ〜・・・つか、肩こるんだよね、こゆのって・・・ね、ね・・・」

友人のシャツの裾を引っ張って、顔を覗き込んだら、それは全く知らない人でした。友人、いつの間に整形手術を!しかも手術失敗か?(違)

「ひぃ、す、すんません。友達かと思ったもんでゲヘヘ」

頭を掻きつつ、逃げるようにその場を立ち去った田舎者。間違われた女性は、フンと鼻で笑ってました。あぁ、ヘルプミー。ちょっとピグモンが降臨しそうになってましたよ。都会って、こわーっ。

友人には「今、キミと間違って知らない人に声をかけちゃったよ」と告白しましたが、そう伝える直前に、実はもう一人間違って声をかけそうになった女性がいたのは内緒。

6月12日

我が家の前の6メートル(くらい)道路では、幼稚園児や小学生が集団になって遊んでいる。道路を挟んだ向かい側はのり面になっており、枝を振り回して決闘シーンに興じてみたり、木々に絡まった蔦に捕まりターザンを演じてみたり。木の陰には秘密裏に造られた彼らの(お粗末な)基地もあるらしい。我が家の玄関からそれは丸見えで、ちっとも秘密ぢゃないのだが、そういう茶々は入れずに静かに見守っている。

遊びに熱中した彼らは、左右の確認をせずに斜面を駆け下りてくることがある。

子供を跳ね飛ばすかも・・・そういう危険があるので、こののり面の前を往来する町内ドライバーは常に徐行だ。

2台を除いて・・・。

バイエルン地方のエンジン工場を意味するとゆー青と白のエンブレムを額に貼り付け、我が家の前を通る輸入車は「この印籠が目に入らぬか、この洟垂れ小僧たちめ」といわんばかりに毎度何故かのり面前で急加速。運転席に座っているのは、挨拶もロクにできないご婦人である。

以前、アスファルトの上で脱糞した愛犬の糞を拾っていると、わたくしの指先僅か数センチのところで黒いタイヤが軋み、危うく右手を潰されるところだったあの時の犯人もこの車だ。

「な、なんだよー! 普通徐行するべ。つか、避けるべ、もっと!」

走り去る車に、糞を握ったままの右手を突き上げ死ね死ねビームを送ってはおいたのだが、ビーム力不足につき届かず。

「いつか、あのおばはん、誰かを轢き殺すね」

愛犬を連れて散歩をする人たちはそう口にするが、婦人の車は何を急いでいるのか今日もエンジン全開で町内を走る。

もう一台は、ダンプ。

初めてその派手にデコレーションされたダンプを見たときは、何故住宅街にこんな車が?と思ったのだが、町内にその持ち主が住んでいたからだった。

巨体故、威圧感を与えまくって走っているダンプ。道の片側にチビた車が停まっていようものなら、蹴散らさんばかりの勢いだ。別に大きさや排気、騒音の問題はこの際免じてやる。が、この運転手、デカい車に乗っている人間は、庶民を見下しながら走っているので偉いんだと勘違いしているから困ったものだ。

数軒先のT邸ガレージの前に、その家を訪ねてきた友人の軽自動車が駐車してあった。駐車スペースはT邸の私有地だ。

角を曲がってきたダンプ親父。曲がりきれずに軽自動車にぶつかりそうになっている。

「切り返すのかな?」そう思いながら我が家の玄関前からボ〜っと眺めていると、開けた窓から身を乗り出し執拗にクラクションを鳴らし始めた。1分、2分、3分・・・。

T邸では宴会をやっていたのか、軽自動車の運転手はなかなか出てこない。

そのうち、近隣住民たちが何事かと窓から顔を出す。

「・・・?」

やっとクラクションの音に気づいて玄関から顔をだしたT邸住人に向かって、このダンプ親父の最初の言葉は「ジャマナンヂャ、ゴルァ!」だった。T氏の友人が車に乗り込む間ぢゅう、ずっと後ろから罵声を浴びせる親父。

運転席から降り、T邸のインターホンを鳴らして、「すいません。(私の運転技術がないばっかりに、曲がれなくなりました)車を避けてもらえませんか」という常識的な行為が出来ない輩。別の家に仕事できていた造園業者の軽トラ運転手に、喧嘩腰でつっかかっていこうとしている場面も数回目撃したことがある。

「ったく、あーゆーヤツにはいずれ天罰が下るよ」

そう思いながらかれこれ5年。

昨夜のニゥスで「自転車で登校中の高校生 ダンプにはねられ死亡」の報道が。交差点で左折しようとしたダンプが、横断歩道を渡っていた高校生を巻き込んだという。ダンプの運転手は「気づかなかった」といい、数メートル高校生を引きずり、後方を走っていた車に注意されやっと停止。注意されなきゃ、彼の身体がボロ布のようになるまでどこまでも走り続けたのかもしれない。

「事故を起こしたダンプは・・・」

アナウンサーの声で、画面に見覚えのあるダンプが映った。町内から、煩いクラクションとだみ声の罵声がしばらく消える。

6月13日

かっちゃん@旦那が勤めている会社の近くまで行く用事があったので、「昼飯を一緒にどうか」と電話してみる。

「お昼、一緒に食べよーよ」

「あん? はい・・・あぁ」

大抵のおとーさん方は、妻が会社に電話を掛けてくるのをあまり好まないようですが、我が家もそのようです。すんげーつれない返事に、このまま帰ってしまおうかと気持ちが萎んだりしましたが、「会社に逃げてきてんのに、ここまで追いかけてくんのかこのクソ女。お前の顔なんか見ながら昼飯食ったら、気分悪くて美味い白飯も砂利の味ぢゃボケ」とは言ってなかったので、お昼休みになるまで待つことに。

歩道の植え込みを囲う、手すりなんだか腰掛けなんだかよくわからないものに尻を預け、鼻の穴から煙を噴きだしていると「おい」と声をかけられる。

おやまぁ、お早いお越しで。薄汚い妻の姿を、都会の行き交う人には見せたくないのでしょうか。

「昼休みさぁ、1時間ないんだよね。11時45分から12時半までだから、ゆっくりできないよ」

おーまいがー、なんて過酷な職場なんでしょう。それならば、早く店に入らねば。ええと、結局考えるのが面倒だったので、彼が出てきたばかりのビルに再び入り、地下にある和食屋へ。

普段から、どちらかといえば無口の部類に入る旦那ですが、今日はとりわけ口数が少ない。10分、15分、昼休み時間が経過するに従ってテンションがどんどん急降下。

「今日さ、昼礼の当番なんだよね」

「なぬ?」

なんでも昼休み明けに、社員一同の前で講釈を垂れなきゃいかんのだそうです。なるほど、彼にとって今日は当に13日の金曜日。ジェイソーンです。

「手、叩きながら『はぃ、どぉ〜もぉ〜』つってマイクの前に立つんか?」

「アホか」

「梅雨になると雨が二百パーセント降るそうですね。何故かって?ほら『梅(倍)雨』と言うでしょう(落語)、とかゆーつかみでどよ」

「・・・」

「言葉に詰まったら、とりあえずコマネチとかキャイーンとか宮迫みたいに『タァカァハァシデッス』とか、やっとけ」

「・・・」

「十八番の『夢の中へ』とか熱唱して、本当に夢の中へ逃避しろ」

「いや、お題は決まってんだよ・・・テレビについて」

「おぉ、そか。テレビといえば、NHK不払いの会の会員ですヨといえば受信料払わなくていいとかゆーお得情報どよ」

「・・・」

「あ、ナカノさんの友達んち、家にTVを置く場所がないからってベランダに出してて、雨ざらしだったからか、こないだ爆発しちゃったらしーよ」

「・・・」

「ほら、雨ざらしで観ないように、とは説明書に書いてないし・・・ねぇねぇ、いいネタになった?なったべ?なんねか?んぢゃあとは・・・」

愛する旦那のためにいろいろとアイデアを出した妻ですが、彼の顔を覗き込むと、その目がもぅ喋るなと訴えてました。心臓バクバクなんでしょうか。今ごろはもぅ喋り終わった後なのかな。

昼礼の制限時間ってあるのでしょうか。わたくしだったら、終業時間まで喋り続けてあげるのだけど・・・・。

6月16日 その1

日曜日、町内の子供会で廃品回収を行う日だとゆーんで、2階の一部を占領していた百科事典一家(亀甲縛り中)を我が家から追い出すことに。

「新聞一族もこの際、我が国から追放だよ」

と、思ったら荷造り用の紐が残り僅か10センチ程になってました。回収の時間は午前8時半。慌てて近くのコンビニに走るわたくし。ゼーゼー。

店内の文房具コーナーの前に立ち、荷造り用の紐を捜す。

「売り切れ? そ、そんな・・・ココまで走ってきたのに、品切れ中だなんて惨い仕打ち・・・いやまてよ、荷造り紐を守る会とかが、わたくしに買わせないよう別の場所に隠したのだな。そんな陰謀に負けるかケッ。ヤツめ、男性用下着グンゼパンツの裏に隠れおって・・・ないか。テッシュボックスと見せかけて、お前、本当は荷造り用の紐なんだろう、え? うむ、違うか・・・この髪留め用の黒ゴムめ、昨日までは荷造り用の紐だったんだろう、え?」

気づくと店のオーナーらしき人が、わたくしの真後ろに背中を向けて立っていました。万引き主婦だと思ってチラチラとこちらを偵察していた模様。

「ひ、ひ、紐が欲しいんすよ。亀甲縛りとか・・・いや、百科事典一家がね、違う、えと新聞縛るやつ」

怪しい者ではありませんという気持ちが、その言葉には込められていたので、何故か右手を振って「違う違う」の動作をし続けているわたくし。

「あ、出してなかったですね。すいません、今お持ちしますから」

安堵の表情を浮かべ、彼は店の奥へ走っていき、そして数秒後には手に白い荷造り紐を持ってやってきました。

「あぁ、コレよ、コレ。わたくしが探していたのは・・・」

満足しながら受取った荷造り紐を持ちレジへ向かう。

「168円です」

えっと、財布を開けたら50円玉一枚と10円玉2枚と1円玉4枚しか入ってませんでした(買えず)。

「カ、カ、カードでもいいすかね」

「クオカードですか? いいですよー」

「いや、そぢゃなくてコレ。一回払いで・・・」

168円をクレヂットカードで支払いしようと試みるわたくし。コンビニではカードが使えないって知ってましたか?つか、うちの近所のファミマだけが使えないんでしょうか。

「す、すんまっせん。金が・・・金が入ってなかったですよアワワワ。また来ますんで、それではさらば」

脱兎のごとく店を後にしましたが、「あれ、やっぱ万引き目的だったんすかね」などとオーナーとアルバイトのにぃちゃんが話していたとかいないとか。

自宅に戻り小銭を置いてある台所へ向かう途中、冷蔵庫にペタペタと貼り付けた紙を見てハっとする。

「6月は梅雨時につき、子供会の廃品回収は行いません」

6月16日 その2

女の腹はさほど減ってはいない。けれど、仕事から帰ってくる男のために飯を作る。午後11時過ぎ。疲れて帰ってきた男は、食卓に並んだ脂っこいオカズを目にして早くも胃液が上がる。空腹感が襲ってくるのは午後7時。その魔の時間が過ぎれば、逆に食べ物を受け付けなくなる。

こんなには入らない・・・そう思いながらも、作った女に悪いからとビールと一緒に胃に流し込んでいく。

女は午後7時前に一人で軽く夕飯を済ませたのだが、男が一人で箸を動かすのは寂しかろうと、隣に座り話し掛けながら漬物やサラダに箸を伸ばす。

「こんな生活を続けているから太るんだ」

「そうね。でも仕方がない」

どうして、もっと軽い夕食にしてくれないのかと強くは言えない男。もっと早く帰ってくればいいのにと、無理なことを考える女。

「しばらく離れて暮らしたほうがいいかしら」

「うむ」

男は最後の夕食を終えると、鞄にワイシャツや下着、洗面用具などを詰め始める。

「今度会うときは、お互い美しくなっていましょうね、さよなら御元気で」

朝6時半。女が目を覚ますと、既に男は姿を消していた。昨夜、身の回りのものを詰めていた鞄と一緒に。

「あー! ゴミ持ってってないぢゃんか、ウガーッ!」

かっちゃん@旦那、今日から1週間お江戸へ出張です。どれだけ腹が引っ込んで帰ってくることやら。

6月18日

昨晩は、何故か無性に南瓜のグラターンが食べたくなりましてね・・・。でも、冷蔵庫を開けるとチルド室に「今日中に食わんと、腐ってやるぞ」と訴えてくる鰹の刺身が。

こーゆーとき、どちらを選択しますか。

「勿体無いから、絶対刺身」

「食べたいモノを食べなきゃ」

ええと、1分だけ悩んで両方食べることにしました。食い合わせ最悪でしたよグヘ〜。

かっちゃん@旦那がいれば、この気持ち悪さを分かち合えたのに。

彼、お江戸に行ったきり、一度も連絡を寄越してきません。羽、思い切り伸ばしてるんでしょうか。それとも失踪ですか? 

トーキョーってとこは、デスコで恋して(古)ホテルで愛してドライブインでさよならする街らしいからね。そう浜田省吾が言ってるし。デスコなんか行くんぢゃないよ(ない)、きっとキミの得意のモンキーダンスは目立ちすぎて、強面のおにーさんに目つけられちゃうと思うし。白い粉高額で買わされることになるかもだ。そのときは、薄力か強力かちゃんと聞くんだよ。薄力粉なら、昨日、買ったばっかだからいらないから。あぁトーキョー怖いトコ。

などと、プコプコ打っていたら、たった今電話がありました。

「あのさー、壊れた電源ボックスの大きさ測っておせーて」

メヂャーを手にもち、PCのある2階へ駆け上がる。

「んと、どこが縦でどれが横でどっちが奥行きなのかはわからんけど、14センチと15センチと8.5センチ・・・」

「あっそ、はいはい」

プチッ、ツーツーツー。

おいこら! 元気にやってるかとか、歯ぁ磨けよとか風呂入ったかとか、宿題やれよとか・・・、言うコト他にないんかい?

6月19日

おばちゃんとして貫禄がつきつつある今でも、少女期のころに見ていた夢をたまに見ます。今朝方見た夢も、これでした。時間割表を見ながら、国語の教科書がない!縦笛がどっかいった!と机の上や引出しを引っ掻き回し、挙句の果てにはさっきまであったハズの時間割表自体が消えていてパニックに陥るとゆーもの。

寝汗はかくし、起きたばっかなのに疲労感タップリだし、要するに、この夢を見た日は最悪なわけです。

ええと、起きたときから頭痛がするしね・・・多分これは、昨晩洗った髪の毛を乾かそうと扇風機の前に座り込み、「ア〜」とか「ウ〜」とか声を出して「えへへ、違う人の声みたいだ〜」などと長時間やっていたのが原因だと思うんですが。

重い頭のまま歯を磨いていたら、勢い余って歯ブラシを鼻の穴に突っ込みました。右の穴。愛犬の散歩に出かければ、どこのどいつが放置したのかわからない糞を愛犬と飼い主、揃って踏むし。イライラ度がピークに達したのは、朝飯後、シーハーしようと思って爪楊枝を取り出そうとしたらひっくり返してしまい、床にツマヨーヂーズをばら撒いてしまった時。

「キェーーーィ!」

一人しかいないのに、叫んぢゃいましたよハァハァ。えと、皆さんは爪楊枝をひっくり返したらどーするんですか? 1本づつ洗って乾かして然るべき場所に再び収納するんですか? わたくしは、食べ物を落としても3秒以内に拾えば黴菌はつかないから食える!と死んだばーちゃんに教わったので、爪楊枝も洗わず収納ですが。それにしても、中腰になってチマチマ拾ってはケースに入れるこの動作が、たまらなく鬱陶しくてね。

結局、上下逆さまで収納されてるやつが半分近くあります。まぁ、B型女の仕事の出来なんて、こんなもんさ。

起きていてもロクなコトない。

そんなわけで、朝食後はソファーで二度寝です。そして夢を見ました。街をプラプラ一人で歩いていると、若者4、5人に指を刺されこういわれる夢です。

「うわっ、このオヤヂ、くっせー!」

「ほんと、くせーオヤヂ!」

朝見た悪夢は、性転換させるとゆーテでわたくしをいぢめます。くそぅ、起きてようが寝てようが、どっちにしろロクなことがないなんて・・・。あぁ、頭痛い。

6月20日

義母さんの日本語の使い方がおかしいと嘆く友人。夫@まさちゃんのお母様を、温かい目で見守りつづけているわたくしですが(所詮他人事)、またこの「まさ母語録」に新しい1頁が加わりました。

先日、義母さまのために高級枕を買って持っていった友人。その日はヘルパーさんが訪ねてくる日で、友人も初対面ということで挨拶をすることに。

ヘルパーさんは、しょっちゅう呼び出されても嫌な顔一つせず義母さまの話を聞いている友人を見て、なかなか出来た嫁だと誉めまくり。それに対する義母さまの返事が、コレだったそうです。

「ええ、まったく私のいうコトにことごとく反対する、いい嫁なんですよ」

えっと、文字にするとすんごく嫌味な言葉に取れちゃいますが、義母さま、始終笑顔だったとか。

その数日前、下駄箱を整理していて履けなくなったパンプスなんぞを「コレ、結構いい物だったのよね。ヘルパーさんにあげようかしら」と相談されたので、友人はやんわり諭したとか。

「ヘルパーさんはお義母さんより身長あるでしょ。足だって大きいと思うから入らないって」

「でも、いい物なのよ」

「流行りだってあるし、好みだって違うかもでしょ」

「いい物なのに・・・勿体無い」

しばらく押し問答が続いた挙句に言い放った言葉は、

「私だったら人が履きふるした靴なんて、気持ち悪くて履けないわ」。

えと、お義母さま、わたくし赤の他人ですが、いつかお会いしとーございます。

6月22日

眠らない街トーキョーから帰ってきたかっちゃん@旦那が、家に帰って来るなり腰の辺りが痛いと言い出しました。

「な、な、なにぃっ!? 腰ですと?」

トーキョは怖いトコロだと心底信じている妻は、夫がもしや腰を酷使する怪しいコトをやったのではないかと訝しがってみたり。彼がいない間、友人に「かっちゃん、もしかしたら女装とかが趣味で、こっそりやってるのかもね」などと言われたものだから、スポーツ刈りした頭で厚化粧をし、流行遅れのワンピースを着た彼が新宿2丁目界隈を内股で歩いているところを想像してみたりオエーップ。いや、実はトーキョ出張とか言いながら、高飛びしてたのかもしれないよ。人形焼とか雷おこしとかひよことか(あ、ひよこは元は福岡銘菓か)、東京に行ったとゆー証拠品も受取ってないしね。

日付が変わっても、痛みは治まらないらしく、「立ったり座ったりする度に激痛が走るんだ」と反って悪化している様子。

こうなると、原因は何であれ妻は心配です。

「兎に角、医者だ!」

妻が右足を負傷したときに、「バチ!っとか音鳴ったかね?あ、鳴ったの。んぢゃ切れたんだべ、靭帯」と、かなりアバウトな診察をしてくれた近くの整形外科に彼を搬送。

ギャング団の抗争中、呆けて歩いていて特殊な武器でやられたとか、カルト教団に変な液体注入されたとか、トーキョにしか存在しないトーキョウィルスにやられたとか・・・。などとドキュメンタリ番組「凶悪犯罪24時だか何だか」の映像を思い出しながら、分析してみる妻。

ええと、診断結果は「原因わからん」だそーです。

「その場所が痛いっつーことは、骨折しか考えられんのだけんど、レントゲンで診る限り骨に異常はないし、年寄りだとクシャミしただけで骨折すっこともあるけど、あんたの骨は太くてしっかりしとるしね・・・」

アバウト整形外科医は、「ゴルフの打ちっぱなしなんかで、腰を捻るっつー同じ動作を繰り返すだけでも疲労骨折すっことあんだ」とも言っていたそーです。

Tシャツの上から白いコルセットを巻いて病院から出てきたかっちゃん@旦那。

後で聞くと、プチ別居生活中、(少しでもスリムになってやろうと思っていたのかは謎ですが)ホテルで腹筋なんぞやってたそうです。

腹筋で腰痛。そして現在寝たきり生活へ。

深呼吸も出来ず、お陰で今まで以上に口数が減り、うんこの時だけソロソロと階下に下りてくる姿はまるで爺様のようです南無ぅ〜。動かないから当然食欲も減退。でもね、もしかしたら、腰痛のお陰で念願のダイエッツできるかもだね。

6月23日

「チャーリーズ・エンヂェル フルスロットル」の予告編がTVで流れる度に、キャメロン・ディアスとかゆー名前はドルフ・ラングレンが女装したときの源氏名なんだ! と思っていましたが、違いました。ほら、、ユニバーサル・ソルジャーの冷血軍曹とか、ロッキー4でソ連選手@ドラゴ役(だったっけ?)とかやってたムキムキの俳優。似てませんかね? 同一人物に見えて仕方がないんですが・・・目、腐ってるんでしょうか。

つか、キャメロン・ディアスってイケてる女なんですか?

なんてコト書くと、「人のコト言えるのか? この腐れ女」とか言われそうですが、ハリウッド女優と比較できるほどの身長がわたくしにありゃ、今ごろ女優やってますよ。身長だけかい! とゆー突っ込みは却下ですが。 

いや、そんなことより、キャメロンと一緒に出ているドリュー・バリモアってあーた、「ET」に出ていた女の子ぢゃないですか。いつの間に、あんなに大きくなっちゃったんでしょう。もぅおばちゃんビックリ。

いや、成長を確認しにこの映画を観に行くなんてコト、しませんけど。

70年代にテレビでやっていた、元祖チャーリーズ・エンジェルの方はちょこちょこ見ていたんですがね。F・フォーセットとJ・スミスの水着姿を見比べながら「F・フォーセットは随分と乳離れしているんだなぁ・・・でも萌え〜」とか思いながら。

で、そのドラマを映画化したやつなんでしょ、「チャーリーズ・エンジェル フルスロットル」ってのは。

頭脳派エンヂェル@サブリナ役をL・リューっつー人(誰?これ)がやってるような感じなんすかね。共通点は髪の毛が黒いっつーとこだけですが。

もしそーだとしたら、いかんいかん、いかんよ。サブリナは色気で勝負ぢゃないんだから。胸元の開いた洋服なんてダメです。トックリ、いやタートルネックで首までしっかり隠しなさい。コスプレするときも、ヨーロッパ騎士とか武士風鎧と兜でマニヤ(いるのか?)だけを狙うのです。

で、最後に姿を現すチャーリーは、実はスヌーピーのチャーリー・ブラウンだったとかゆーオチで・・・(ブチ壊し)。

何度も言うようですが、観に行きゃしないんですけどね、この映画。同じ映画なら、「さよなら、クロ」の方を観に行こうかと。妻夫木くんを拝みに。

6月24日

数週間も前から、かっちゃん@旦那は「頭の中でJINROのCMの曲が流れてる」と言ってましたが、今回の腰痛だか背中の痛みだかは、この曲が原因なのかもしれません(根拠なし)。曲といえば、最近、わたくしがついつい口ずさんでしまうのが、某国の律動体操のフレーズです。

出来ることなら、歌詞も覚えてみたーいっ!

ついでに、あの振り付けもマスターしたーいっ!

ビデヲに録画された方、ダビングして送っていただけませんか・・・

律動体操だから、一人でやってもしょうがない。つことで、一緒に体操してくれる方もこの際募集します。

腰痛を引き起こすJINROのCMよりも、後遺症は大きいのかもしれませんが。

6月25日

家の中でだけは始終纏わりつく愛犬に、友達が「ちんこの皮被って寝てろ」と言っていました。

愛犬は寝るどころか、赤いちんこ出して飼い主を犯そうとしてましたが。友達の話ですよ、ええ。

ちんこ繋がりで恐縮(萎縮?)ですが、今朝散歩中、坂の下のほうで小学生3、4人が同級生らしき女子を囲んで何やら騒いでいました。女子は「いやーん! 恥ずかしい〜」とピンク色の声を出しながら腰を振って、小学生にはあるまじき女の武器を既に乱用。その姿に男子もギャハギャハと大笑い。

女子の反応に満足した彼らは、坂を駆け上がってきて今度は新たなターゲットを見つけたようです。そう、わたくし。

「コチン、って5回言ってみて」

「そう、コチンって・・・続けて言うんだよ」

わたくしが、口にするのを拒むと思っているのでしょうか、こいつら。

先ほどの女子のように、顔を赤らめ恥ずかしがって身体をクネらせるところが見たいのでしょうか、こいつら。

「ちんこ・・・に聞こえるっつーんやろ」

「・・・」

なんだか、がっかりした表情です。ヤバい、少年の夢を一つ壊してしまった。ココは一つ、新たなネタを提供しなければ・・・。

「んぢゃ、カチンデ、って5回言ってみ」

あぁ、咄嗟に出たのがコレかよ、おばちゃん。

いや、そんなことより、朝の挨拶はどうしちゃったんだ、おばちゃん。

6月26日

「そいつぁーココで見たらヨカ」と、律動体操の動画アドレスを教えてくれた方、わざわざありがとう。4種類もあったなんて、知らなかったですよ。わたくしの頭の中で飛び交う音符マークの羅列は、幼稚園児用の律動体操ミューヂック。PCのスピーカがストライキ中のため歌詞はわかりませんが(無音)、動画を見ながらちゃんとメロデーをハミング3分の1できちゃいましたよグフフ。

で、早速真似してみました。

コキ、グシャ。

首を捻ると湿っぽい音しますが、平気です。

グキッ。

肩の関節外れそうになりましたが、平気です。

ブチブチッ。

膝が鳴るけど、平気です。

ガツン!

脛をPC台の角にぶつけたけど、平気です。

なんだか健康になれそうな気がしてきました。1週間くらい飯食わなくても大丈夫そうな気がしてきました。いい具合に洗脳されてきましたヨ、ありがとう将軍様・・・。4パターン全てマスターしたら、次は美女軍団に挑戦です、マンセーマンセー。

なんて思いながら、体操してるんでしょうか、あの子供たちは・・・。

あぁ、痛い@脛。

老人のための律動体操をやるべきでした。 

6月27日

ここのところ、寒いくらいの仙台です。風呂上り、いつもだったらパンツ一枚で歯を磨き、そのまま寝床へGOなのですが、流石にこれでは腹が冷えて風邪を引くかも・・・。

そんなわけで、パヂャマを出すことにしました。

引出しを開けて、一番上に畳んで置いてあったのが七分丈のズボン。確か揃いの半袖があったハズと探してみたが見つからない。

普通だったら、上下揃ったやつを取り出し直して着るとか、上着の方は別のものを着るとかするんでしょうが、気の短いわたくしは違います。

「これだけでいいや」

ズボンだけを履いて、貧乳丸出し。その姿でしばらく呆けていたわけです。

「腹が冷えたらいかんからね」

ウエストのゴム部分を思い切り引き上げて・・・。

乳房の真下まで届くズボンに「これなら上着なんて絶対いらない」と大満足。でも、ゴムが緩めなので頻繁に引っ張りあげてなきゃいけないところが、ちょっとアレですが。

風呂から上がってきたかっちゃん@旦那、歯を磨きながらわたくしのその姿を盗み見てた模様。

「ア・・・」

「え?ナニナニ?」

ニヤける彼。あっ、その目は絶対いやらしいコト考えてるわね。んもぅ、こんなスタイルに貴方がソソられるなんて、知らなかったわよ。でもダメよダメダメ、子供が見てるわ(いない)・・・。

「アブドラ・ザ・ブッチャーみたいだ」

地獄突き食らわしたろか・・・。

6月30日

昨日、寝違えが原因で右に首を捻られなかったわたくしですが、今朝は左にも捻れなくなってました。ウィーンウィーン、横や後ろを見るときは、ボディも一緒に動かさなきゃね・・・あぁ、まるでロボットみたいですよ。我ながら、ちょっと面白い。

かっちゃん@旦那の紺色作務衣を洗濯しました。何も考えず、他の衣類と一緒に洗濯機にブチ込んで・・・。

干すときには気づかなかったんですが、さっき、さて自分のシャツにアイロンでもかけるかと広げたら、腋の下の部分が青く変色してるぢゃないですか。

かっちゃんのワイシャツやTシャツには、何の変化もないとゆーのに・・・。

ナンヂャコリャー!ですよ。

わたくしのシャツだけってのは、何故? しかも、腋の下だけってのも何故?

もしかして、この腋からは特殊な液体が湧き水のように染み出ていて、そいつと作務衣と洗濯汁が化学反応起こしたっつーことでしょうか。コスコスコス、ううむ、香りは特殊ですが。

ええと、半分くらいアイロンかけた後なので、青染みは見なかったことにして着ることにします。その代わり、腋の締まった女でいなくては・・・。

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