■ 8月の戯言 ■

8月1日

昨日だか一昨日だ、忘れまいましたが、某番組に犬の躾のミラクリストとかゆー男がでておりました。画面を食い入るように観察していたのではなく、本を読みながらBGM代わりに映像と音声を垂れ流していただけなので、間違った解釈をしているかもしれないんですが・・・。

食事中にテーブルに前足を掛け、食い物を強請る愛犬をどーにかしてくだちぃ、とゆー芸能人の愛犬に対して、件のミラクリスト男が行ったのが足を掛けそうになると犬目掛けて水鉄砲放つことでした(多分)。

冷夏とはいえ、取りあえずは夏休みに突入し、それなりに夏を満喫しようとしているのか、我が家周辺の道路では水鉄砲の掛け合いに興じている小学生男子が見受けられます。最近の水鉄砲マシーンって、すんごいですね。ランボーが使ってたM60機関銃の小型版みたいなやつで(大袈裟)、片手ではとても持てそうになく、腋に挟んで両手で支えるといったやつです(あ、M60は設置タイプだったっけ?)。色は大手おもちゃ店のロゴのようにカラフルなんですが、放たれる水の勢いはかなりの威力。

先日、散歩中に水鉄砲に興じる小学生集団と鉢合わせしてしまいまして・・・。

それまでキャッキャと騒いでいたうちの一人が、「あの犬らを標的にしよーぜ」などと叫び、標準を我が家の愛犬に合わせました。

銃口(とゆーのか?この場合も)から出てくるのは水だと分かっちゃいるんですが・・・「標的にされる」という事実は相手が小学生だろうが大人だろうが、スーツ姿だろうがバカボンスタイルだろうが、兎に角誰であろうと凄い恐怖です。

「関係ないモンに向けるんぢゃないわい、このボケ!」

そう言い放って、走り去ったんですが、心臓バクバクでしたよ(小心者)。

余りにも飛躍しすぎた考えかもしれませんが、あの時の恐怖を考えると、ミラクリスト男の行為は「痛い」としか感じられないわたくし。

つか、あいつの躾って何よ。

彼の行っている刷り込み行為には、「ダメ」「NO」「イケナイ」(言葉)=「やってはいけないコトを認識させる」とゆー繋がりが全くナイぢゃん。つことは、前出の食い物を強請る犬が、例えば拾い喰いをするとか噛み癖があるとか、他にも治さなきゃいけない問題が山積みだった場合、どするんだ?その度に水鉄砲なのか? 

「おイタをしたときは、水鉄砲が効果的らしいね」

散歩中に会った犬飼のオーナーがミラクリスト男の出演していた番組を見たといい、「今度試してみようと思ってね」と笑顔で語る。

「水鉄砲も、最初の1発は効いたんだけど、慣れるとダメね。遊びだと思って向かってくるから。今度はエアガンで試してみようかしら」

そう言い出さないことを祈るばかりです。

8月4日

先週の土曜日、昼間買い物に出かけると浴衣を着た中高校生がウヨウヨいるのを目撃。自宅に戻り、近所の人に「祭りでもあるのか?」と訊ねたら、ここいら辺で一番大きな花火を上げるC町のお祭りがあるという。

「いくべいくべ!」

グータラ主婦は、出店のイカ焼きやら焼きソバを晩飯代わりにしてしまえば、台所に立つ必要ないもんニ、とニンマリするも、それを夫に悟られちゃいけない。

「花火が見たい〜」

シャワーを浴び、浴衣を羽織る。着付けている間に、一汗かいてシャワーを浴びた意味がなくなったりもしたんだけど・・・。

C町に辿り着き、一体どこで祭りが行われるんだろうと高橋夫婦はキョロキョロしながら歩く。いえね、昼間はあんなにいた浴衣ギャルズが一人も見受けられなかったんですよ。幻覚だったんでしょうか・・・。通りに人も殆どいないし。

「本当に、ココでいいのか?」

「祭りでもないのに、こんな格好で歩いてたら、バカかね?」

「いや、おまへがバカかどうかは格好で判断しなくても・・・」

「んだとー!?」

そんなほのぼのとした会話(どこが)を愉しみながら、目的地も分からずズンズン歩く。ドンドンピー、ピーヒャラドンドン。前方からお囃子の音が聞こえてきました。ホッ。お祭り情報はガセぢゃなかったんだね。バス停4つ分直進すると、やっと浴衣ギャルを発見。「あのギャルに続けー!」ですよ。

会場はC町小学校のグラウンド。校門を抜け、グラウンドを覗くと、芋の子洗うほどの人だかりです。ひょえ〜。

「兎に角、何か腹に入れるべー」

「イッカヤキ、イッカヤキ〜」

グラウンドの外周に沿って多くの出店が並んでいましたが、イカ焼きの看板は見つけられず・・・。

「んぢゃ、ヤッキソバヤッキソバ〜」

・・・。

『売り切れ』

腹の足しになるモンなら、この際なんでもいいやい。探せ、探すんだ食い物を。

ええと、殆どの出店ではおばちゃんらが「全部売れたなぁ〜」と言いながら集計してました。「残り僅かだよ〜」と叫ぶ出店では、ジュースと綿菓子を買い求める浴衣ギャルズが行列してるだけ。綿菓子なんて、100本食っても、虫歯を増やすだけで何の腹のタシにもなりませんよブヒ〜ン。空腹の為、胃袋が「グーグー」シュプレヒコールあげてお祭り騒ぎです。こうなったら、花火どころぢゃありません。

そんなわけで、高橋夫婦の祭りはグラウンド1周しただけで終了。どうせC町まで遠征したんだから、旨い魚食わせる店でポン酒でも呑むか、と来た道を戻ろうとしていたら交通整理をしているおっちゃんが「8時半から花火が始まるヨ」と教えてくれました。上げる場所は、高橋家が歩いていた道の左側にある空き地。空き地の入り口に消防車が数台停まり、消防署員も慌しく動いてます。

時刻は8時27分。おぉ、あと3分。

高橋夫婦、迷わず近くの酒を売ってる大型デスカウント店に入り缶ビールを購入。液体で胃袋デモを沈静化させる計画にでました。酒屋を出ると、隣のだだっ広い空き地には、それまで誰もいなかったのにワラワラと人が集まってます。

ドド〜ン、ヒュルル〜、ドッカーン。あぁ、始まった・・・すっげ。

いやぁ、都会の花火に比べたらしょぼくれてはいますが、目と鼻の先で打ち上げられる花火を真下から見上げるっつーのは迫力満点ですよ。

「うひょ〜、頭に火の粉が落ちてきそ〜」

広場にいた若人の半分以上はシート持参で寝転がってましたが、それ正解。僅か20分間の饗宴でしたが、その間ず〜っと後頭部を背中に貼り付けるように(化け物?)首を曲げていた高橋家は、年内中首の体操は必要なさそうです(つか痛〜っ)。

本日の花火も終焉を迎えようか、とゆーとき、天に向けて上がるはずの1発がデスカウント酒屋目掛けて飛んでいき、店からモクモクと白煙が立ち上りました。

その何発か後、今度は高橋家が立っている場所の前方僅か100メートル付近でドカンと爆音がして同じく白煙が・・・。

「ありゃりゃ〜、あっちさいったべな」

「ほんとだなぁ〜」

集まった花見客の殆どがC町の住人。動揺している様子は全く見られません。つことは、誤爆は毎年のコトなのか? だから寝て見るのか? 小心者のわたくしは、勿論前方で立っている見物客を見つけ、その人の後ろにへばりついてましたが・・・。なかなか、ドキドキ感のある楽しい花火大会でありました。ううむ、来年もまた来よう。この冷や汗を流しに。

次の日の日曜日、我が家から見下ろせる場所に建つ老人ホームで、老人のための夏祭りが行われました。昼間聞こえていた盆ダンシングミューヂックや下手なカラオケが終わり、辺りが暗くなった頃「花火を始めます〜」という放送が。

パンパンパーン。

C町の花火よりも、もっとしょぼくれた乾いた音が聞こえてきました。

「あぁ、花火が始まったね」

「ちっちぇー音。つか老人の余命の音か?(おい)」

田圃の真中で上げている老人ホームの花火。こちらは、我が家のリビングから見下ろすことができる花火でした。

明日は仙台七夕祭りの花火があがります。友人が連れて行ってくれるというので、久しぶりに見にいくつもりなのですが、曲げる首の角度は何度なんだろう。

8月5日

お喋りな男とゆーのは、兎角女に嫌われがちのようですが・・・。

わたくしの弟2人は、顔にいくつ口がついてんだろ、と思うくらいのお喋りです。長女はこんなにおしとやかで無口なのに、同じ血が流れているとは思えません、ええ。長男のTは、幼少の頃、戦国時代モノの本が好きで、三方ヶ原の合戦で家康が信玄の怖ろしさに糞を垂らしながら逃げ帰った話なんぞを、見てきたように語ってたものです。後々調べると、ありゃ糞ぢゃなく腰にぶら下げていた兵糧の味噌が雨で溶けてしまい、糞に見えただけだったらしいですが。まぁ、そんなことはさておき・・・。弟たち二人は、どちらもその饒舌とゆー技(技?)を活かして、次男は取り立て屋、長男は営業(何の営業なんだかは、何度聞いてもよくわからず)をやってるわけです。

名古屋に住んでいる長男Tからかかってくる最近の電話の内容といえば、まぁ、大抵が会社か嫁の愚痴なので、受話器を取る前に話が見えてしまうんですが(予知能力)・・・。

昨日もTから電話がありました。

「誕生日のメール、ありがとー」

そう、今月の2日が誕生日だったので、「あんた、いくつになった?あちしは25だけど」とメールを送っていたんですよ。

奇麗な嫁と、可愛い(と親は思い込んでいる)娘に1つおっさんになった祝いでもしてもらったのかと問えば、

「それがさ、仕事から帰ったら誰もおらへんがな〜」。

嫁は娘を連れて実家へ里帰りしてたそうです。しかも泊まりで。

「次の日の俺の朝飯、どーすんぢゃ」

まぁ、嫁の里帰りはしょっちゅうのことなので、それほど切迫した様子でもなく、姉は勿論放置です。つか、そもそもわたくしにどうしろと? ですよね、ですよ。

以前、会社を辞めたいと言い出し、その旨を会社に伝えると「辞めるなら慰謝料払え」といわれ(なんちゅー会社だ)、会社に慰謝料を請求されたことを嫁に話すと「そりゃ、困るね。お金は困る。何とか小指くらいで我慢してもらえんやろか」と真顔で優しくアドバイスしてくれたそうです。

なかなか出来た嫁です。

「やっぱさ、一人っ子やと思いやりっちゅーか気配りっちゅーか、ないね。でも盆暮れ正月は向こうの実家ぢゃのーて、九州に帰りっぱなしやしなぁ。あいつにも色々と無理をさせとるでなんちゃらかんちゃら」

要するに、惚気たかったわけですね。この蒸し暑い時期に、すんごい迷惑です。もっと、背筋も凍るようなゾっとする話を今度は一つよろしく頼むよ。

お盆休みには、T夫婦、そして次男のU夫婦も実家に集まります。

あぁ、帰りたい。帰って毒吐きながらインフレ家族マーヂャンしたい・・・。

先ほど、補強工事の請求書を業者のおっさんが持ってきました。今週中には入金してくだちぃとのこと。今年のお盆休みの帰省は・・・金銭的に・・・無理。あぁ。

8月6日

昨日、仙台七夕前夜祭の花火大会に出かけ、かなりの距離を下駄で歩き回ったら、親指に水ぶくれを建造しちゃいました。まだ直径2,3ミリ程度なので、今後の成長が楽しみです。どんどん膨らめ〜。そして破れろ〜。あぁ、早く皮を剥いでやりたい・・・。捲ったり裂いたり剥いだりする行為って、快感ですよウフフ。

そんなわたくしのささやかな趣味話はさておき、昨日、美しい写真をヂャンヂャン撮るぞ〜と意気込んで出かけたのですが、先ほど再生したらやっぱりしょぼい画像しか残ってません。

これって、ビル爆破? いや、原爆のきのこ雲? 人魂にも見えるし・・・それともただのゴミ?

時々、愛犬に焦点を合わせてシャッターをきったものの、こちらもやはり何を撮ってるのかわからないものばかり。

あのね、撮りたいものがね、中心にないのよ。花火や愛犬を真中に写したつもりなのに、半分切れてるし。何故?

右目をレンズに当て、左眼で見ながらシャッターを押していたんでしょうか・・・。

ちくしょー! 携帯電話のカメラで撮った方が、マシだなんて。

双眼鏡タイプのデジカメって、ないもんでしょうか。

プラプラと歩いている途中、「BJくんですよね〜、HP見てます」と声をかけてくれ、写真を撮ってくれた貴方。名前をお聞きするの、忘れてましたが・・・お、お、送ってくだちぃ頼みます。

8月7日

毎月1回の健康診断を兼ね、愛犬2匹を動物病院に連れて行きました。蚤ダニ駆除剤フロントラインをつけてもらい、フィラリアの薬とおやつを食べさせてもらい、皮膚用サプリ「メガビッツ」を一瓶頂いて2匹分で1万ちょい。触診の後、耳掃除、肛門腺絞り、爪切りをやってもらうんですが、我が家の犬たちはいつも「切る爪がないね〜」といわれ、ちょっと損をした気分になるので、今回は「ほいぢゃ、代わりにあちしの足の爪をどうかひとつ・・・」とアニマルナースに言ってみましたが、一笑されて終わりでしたよチェッツ。

病院を出て帰ろうとしたら、我が家と同じ犬種を散歩させているご婦人を見つけました。おぉ、珍しい。

徐行しながら後部座席の窓を開けると、早速我が家の2匹が顔を出し、ご婦人にご挨拶。と、微笑ましい書き方をしましたが、実際のところ、やつらは「オイ、こっち向け、おばはん」と言ってただけなのかもしれませんが・・・。

彼女は、我が家の2匹を見て、微笑み、そして何故か泣き出してしまいました。

「元気ねぇ、貴方たちは・・・元気ねぇ」

彼女が連れていたのはオス犬。なのに、妊娠中なのかしらと思うくらい乳房が真っ赤に腫れ、乳首も自転車のグリップのように肥大していました。

「いいわね、貴方たちは元気で・・・いいわね・・・」

あぁ、病気なのだな。道理で歩いている後姿に、覇気が感じられなかったわけだ。

病気についていろいろ教えてもらいたい気持ちはありましたが、ご婦人の泣き面を目にするとそれも躊躇われ・・・。運転席の窓を開け、お近くにお住まいですかと尋ねてみる。彼女はソロソロと腕を上げ「すぐソコ、ホラ、アソコ」と人差し指を伸ばして教えてくれました。涙で前が見えていないのか、指の先には空き地しかなかったんですが・・・(野営中?)。

その後、ペットショップに歯磨き用のガムを買いに出かけレジに並んでいると、わたくしの前にいたおっさんと太ったおばさんが、それぞれの家の犬の食事について話をしているのが耳に入りました。

おっさんの籠の中には、トップブリーダー推奨と謳われる某社の缶詰が山のように入っており、一方のおばさんは毒々しいコーティングが施されたパッケーヂの、ヂャーキー、チーズ、クッキーといったおやつ類一式を太い両腕に抱えていました。

「うちはね、猫缶しか食わなかったんですよ、犬のくせに・・・ワハハ」

「あら、まだいいわよー。うちなんか、ドッグフードを食べないから、これがご飯なの」

「お互い、我が儘でダメ犬ねぇ〜ブォホホ」

ダメ飼い主にダメ犬呼ばわりされる犬が可愛そうです。

数年後、この太ったおばさんは、住宅街で会ったご婦人のように、元気な犬をみて泣き出すのかもしれません。

8月8日

昨日の戯言で、沢山の「このクソ女め」メールをいただきました。あ、嘘です。沢山といっても、4通なんだけど。「貴方は随分と冷たい人間だ」といったものです。病気の犬を目にして「可愛そうだ」の一言が何故ないのか、ですって。

やーね。

こゆ人って、障害者を前にすると「可愛そう」とか言っちゃうのかしら?

なんて、おすぎのようなピーコのような喋り口調で始めてみましたが、言葉の足りない部分があったのは確かです。ごめんなさい。病気の犬を連れたご夫人が、犬用おやつを主食にさせてたとゆーわけぢゃないので(聞いてない)、そこのところはどうかひとつ・・・。

あまり難しいことを考えると、脳内細胞が爆発してしまうので勘弁してくだちぃ。

嬉しいメールもありました。七夕祭りの前夜祭、花火大会前に会った方からのメールです。当日撮っていただいた写真が添付されていました。

上段左がサラ。koharuさん作氷の和キャミ着用。

上段右はバカボン風味のウータン。

下段がバカ風味なBJ。

どうでもいいですが、間違って「Alt」+「ローマ字」キーを押してローマ字変換ぢゃなく何変換つんだ?カナ変換?そいつで「上段」って入力して変換キーを押すと「マラ無し血耳」って変換してくれます、わたくしのPC。

 

バスの中からブヒ3匹を見つけて、わざわざブラリ途中下車の旅しちゃったそうです。当日わたくしが撮った写真は、何がなにやらさっぱりなので、貴重な3枚です。ありがとう!

8月12日

昨日の夕方から、1週間の予定で、3軒隣のSさん一家はハワイへと旅立ちました。「ハワイがなくなるのよ、フンガー!」と興奮して旅行を計画したらしいのですが、ハワイ島が沈没するわけぢゃなく(んなわきゃない)、仙台、ハワイ間の直行便がなくなるからです。

このお宅にはジュディーという賢いゴールデンレトリバーとノエルというちょっと警戒心の強いヨークシャテリア(どちらも♀)の2匹がいるのですが、旅行中の世話を不肖ながら請け負うことになりまして。といっても、豚小屋@高橋家に2匹を迎え入れるのではなく、S邸へお邪魔し散歩に連れ出し飯を食わせるというもの。外でしか排泄しないため、昼間と寝る前にも裏庭に放り出し、しっこをさせてくださいと鍵を預かりました。

「あ、でも早朝の散歩は土曜日と日曜日だけでいいから」

車で3分程の場所にSさんの親友Nさんが住んでおり、午後働いている彼女が、田舎に帰る土日以外の朝の散歩は引き受けてくれたんだそうです。そんな訳で、昨日の夕方、そして寝る前、2度S邸へ顔を出しました。

いつお邪魔しても、モデルハウスのように奇麗に片付いているS邸。

台所のカウンタに、2匹のフードとおやつが小分けにされて並べられ、その隣にあったクリアファイルの中には旅行日程、宿泊ホテルの連絡先が印刷された書類と旅行保険の控え、そして2匹が通っている獣医の診察カードが入っており、Nさんとわたくし其々に宛てたメモも添えられていました。

「庭のキュウリとトマト、熟れたら好きなだけ取って食べて下さい。お世話になります」

トマトは我が家のプランタでも毎日収穫できるので、キュウリだけありがたく頂戴しようウホウホ。

「今ごろはまだ飛行機の中かぁ」などと、眺めても楽しくない他人の旅行日程を壁掛け時計の針と見比べ、「座席の上でも正座とかしちゃって、周りの人に座高の高い女だとか思われてなきゃいいけどねイヒヒ」などと、ちょっと意地悪なことを想像してみたり。

そのとき、クリアファイルの一番下に挟まっていた用紙が目に入りました。

そこには、「万が一、何かあったとき・・・」と書かれています。

財産分与の記載の他に、「ジュディーとノエルは、Nさんに全権を委ねます。その際、預金、もしくは保険金より300万円を持参金としてNさんに譲渡します」と書かれていました。

なんだかね、見ちゃいけないものを見たような気になったり、うわっ、こんなコトまでちゃんと書いて出かけるなんて、やっぱ凄いな、年の功?などと感心したり、そうだよな、何があるかわからないもんな、我が家も万が一の時に備えて何かしてなきゃと考えさせられたり、一度にいろんな感情が噴出しそうになった瞬間でしたよ。

Nさんは、数日前から午後の仕事を始めたそうですが、それ以前は毎日のようにS邸を訪れ、Sさんと一緒に2匹の散歩をしていました。Sさんが考える、飼い主とペットのあり方について、共感しあえる仲であり、そして何より、ノエルが家族以外で心を許す唯一の存在。

高橋夫婦に、万が一何かあったとき・・・。2匹の全権を委ねられるような人がいるだろうか。「後はアタシが責任を持って面倒をみてやるよ」と嫌がらずに引き受けてくれる人(できれば、喜んで引き受けて欲しいけど)がいるかだ、この爆裂犬2匹を・・・。

8月17日

送り盆である16日、やっと暇ができて墓参りに行くことができました。かっちゃん@旦那の田舎では、13日の迎え盆にゴチャゴチャと派手な精霊棚を作ります。茄子や胡瓜にブスリブスリと割り箸を突き刺した似非動物を位牌の前に置いたり、たとえ電球が切れて光らなくても、回転筒が回らなくても、あるモンは全部使わにゃというケチ根性なのか、ありったけの盆提灯を並べたり、どこから取ってきたのか数本の笹を部屋におっ立て、難しい漢字が並ぶ短冊をいくつもぶら下げたり・・・一つ一つに意味はあるらしいんですけどね。

例えば、ホラ、似非胡瓜は馬を意味していて、先祖の霊がこの胡瓜馬に乗り猛ダッシュでこの世に帰ってこれるように。ついでに似非茄子は牛を表していて、この牛でゆっくりあの世に帰ってくれますように、とゆー願いを込めてるんダ!とか。

そんなトリビアの泉的前置きはどうでもいいんですが・・・。

わたくしたちが昨日、実家へ顔を出すと、牛舎の前で蕗の筋取りをしていたはる子@かっちゃん実母さんに「墓参りさいぐのけ? いぐんだったら、おめーさだけで行って来い」といわれました。

早朝、送り盆イベンツも済ませたらしい和室を覗くと、沢山のみやげ物や供物が山積みにされたままにはなってはいたものの、派手な装飾は取り払われ、いつもの地味な仏壇に戻ってました。要するに実家の盆イベンツは全て終了した後っつーわけです。今更やってきて墓参りか、このサック罰当たりめ、っつーことでしょうか。

線香に火をつけ、ラーメン丼ほどのデカいリンを2度鳴らし、両手を合わせる。こゆとき、必ず「繰上げ返済できますよーに」とか供養というより祈願してしまうダメ女は、他にも思いつく限りのお願いを先祖にした後、経机の引出しから線香を2束掴み取る(盗み?)。これだけを持って墓参りにゴーゴゴーです。

車で5分。

足がないらしい先祖の霊は、墓場から実家の仏壇部屋まで何分かかるんだろ。なんたって、両足がないからね。いやでも、足がないっつーことはフォーバークラフトみたいに移動しちゃうのかな、それだったら速いよな・・・3分かかんないかも、などと想像している間に寺へ到着。

あちこちで放尿する、これまた罰当たりな愛犬と共に墓参りの開始です。

これまで何度も訪れた先祖の墓。その度に、はる子さんに「これは裏の庄屋の墓、こっちは隣の墓」などと説明を受け、「ソレって別に先祖ぢゃないぢゃん」と喉元まで出かかりながらも、一緒に参ってたんですが・・・。

今回はかっちゃん@旦那と二人きり。

改めて墓石を見ると、先祖の墓らしき物の両隣も、そのまた両隣も、「高橋家」と掘られてる。

どれだ、どれなんだ、先祖の墓は・・・ウガー!

「戒名の下に、ほら、ぴーちゃん(曾ばぁさん)の名前があっぺ、これだべ」

要するにですね、その隣も、またその隣も、とりあえず高橋だし、いっとくか、いっとくべ、ってなわけで、わけもわからず7つほどの墓に線香をあげてきたわけですよ。ただ、連立する高橋墓の中に一つだけ、鈴木っつーのがありましてね。はる子さんと墓参りにきた時は、その墓にも供物を備えてたような気はしたんですが、高橋ぢゃないし面倒だからやめとくべ、とこの日は手を抜いたわけです。

その祟りなんでしょうか。

実家で食事を済ませて、そろそろ帰るかとゆー頃になり、頭が割れるように痛くなり始めまして・・・。

十年以上も前に、同僚が転職先で頭を抱え、いきなり「ウォー!」と叫びながら床を転げまわり、運ばれた病院先で亡くなったとゆー話を突然思い出し、あぁ、わたくしは頭痛で死亡するんだろうか、などと不安になるくらい兎に角痛かったわけです。

鈴木家の呪い、恐るべし。

いや、単に風邪をひいただけなのかもしれませんが・・・。

こ、こ、今度墓参りするときは、ケチらず線香あげるよ、だから許してくだちぃ、鈴木さん(って、一体誰だよ)。

8月19日 その1

「今日はBJの誕生日だよ」

いつもは、帰りに乗るバスの時刻だけを事務的に送りつけるかっちゃん@旦那が、珍しくこんなメールをよこしました。

おぉ、ナント、そーだったのか。BJよ、1つまたおにーさんになったんだなぁナデナデ。愛犬の誕生日には犬用ケーキを用意したり、ご飯にスペシャルトッピングを乗せたり、おもちゃをプレゼントしたりと、裕福なご家庭では豪華な祝い方があるようですが、我が家ではいつもより多めにボデーを撫でてあげるとか、聞きなれない声色(キモい)で祝辞を述べるとか、おやつのフード1粒を2粒に増やしてあげるとか、懐を痛めないゴーヂャスさを追求しておるわけですよ。当のBJも、普段より多めにちんこ汁を衣服になすりつけてくれて、喜びを分かち合ってるんですがね、あぁ幸せ(涙)。

「誕生日なんだってよ、おまへ。わかってる?」

一頻り戯れ合った後、何気なしに血統書を引っ張り出して調べたら・・・ちょっと待て〜ぃ!

BJの誕生日って、8月29日やんけ。このドアホ。

「いやまてヨ、早とちりしてBJとサラを間違っただけなのかもしれないしね・・・」

ガサガサガサ・・・サラの血統書を引っ張り出す。

サラ 誕生日 8月19日。

彼がメールを寄越したのは、8月18日。昨日の夕方です。いずれにしても間違ってるわけですよ、このスットコドッコイ。いや、2匹の誕生日を覚えてなかったわたくしもわたくしですが・・・。

お互いの誕生日とか、結婚記念日とか、そゆのでさえいつも忘れてるダメ夫婦ですからね。

ええと、そんな訳で、サラ・・・お誕生日、おめでとう(汗。カリカリフード、2粒でええかぃ?

8月19日 その2

まだまだほんのり頭が痛いので、昼寝をしようと思い衣服を脱ぎ捨て布団に潜り込む。この体勢が既に昼寝とは呼ばないのだよバカモノが!とか、昼寝評論家(いるのか?)には言われそうですが・・・。

ええと、ガッツリ3時間近くも熟睡してしまいました。やっぱり昼寝とば呼ばないですかね、これだけ寝入っちゃぁ(汗。

で、夢を見ました。

その昔一緒に仕事をしていたエリさんと、セレブの集まるパーチィに参加している夢。セレブってのが何なのか、よくわかりませんが。ビラビラした洋服を着ていかなきゃいけないっつーんで、わたくしとエリさんは、なぜかレースのパンテーにレースのシミーズ(死語)姿。どこから見ても叶姉妹と瓜二つ(勘違)ですね。食うだけ食って、呑むだけ呑んで、あぁ、セレブのパーチィといっても、畳敷きのトコロないしぃ〜、焼酎ないしぃ〜、居酒屋行って呑み直すべ、と帰ろうとしたところで、なぜかテツandトモの一人に呼び止められる。テツだかトモだかどっちなのかわからないけど青い方、デブの方。この男がセレブの集まりにどうしているのかはわからないけど。ついでに言えば、別にファンでもないのになんで?っつー感じですが。

「こっちに来なよっ」

顔と身体とジャーヂ服に似合わず、おもっくそキザに親指を立ててエレベーターの扉を指す青デブ。

青デブだよ、普通ついてかねーだろ、いかねーよなオイ・・・ええと、行っちゃいました、夢ですから。

でも、エレベーターに乗ったのはわたくしとエリさん2人だけ。階を表示するボタンもなく、扉が音もなく閉まると箱がいきなり横に回転しながら落ちていく。ヒェ〜!

あまりのGに、エリさんの顔はムンクの叫びだよ、すんげーブス。エリさんも、ムンクの叫び顔で、わたくしを指差しムンクムンクと涎を垂らしながら叫んでるよ。真似すんな!

どれだけの時間、その密室に閉じ込められていたのかはわかりませんが、扉が開き外に出ると、そこは小汚いアパートの一室でした。部屋の中には顔も名前もよく知らないけど、本人がゲーノーヂンなんだ!と主張している汚れ芸人の男女が数名。焼酎、ありますよ好きなだけどーぞ。一芸も披露しますよハイド〜モ〜。あ、面白くないですかすいません。などと、奴らにご機嫌取られまくり。

そこから時間はブっ飛び、朝を迎えてまして。

煎餅布団から起き上がろうとしたら、わたくしパンテーがTフロントのようにヨレてましてね。そのパンテーの脇から何故か亀の子たわしが出てるんですよ(フックに引っ掛ける金具付き)。マズイ、押し込んどかなきゃ! いや、そこでなぜパンテーに押し込むかなぁ、たわしだよたわし。つか、そもそも前日からシミーズ姿でウロウロしていること自体、頭大丈夫かおまへ、なんですが。あぁ、チクチクして痛いイタイと悶えつつも立ち上がると、台所で腰に手を当て男らしく歯を磨いているエリさんを発見。仁王立ちは素敵ですが、パンテーずり落ちて尻の割れ目がチョイ見えてました。

「これから、どーする?」

「帰る」

汚れ芸人の一人にココはどこだと尋ねると、鳥取砂丘だと教えられる。

つことはあれですよ、エレベーターが回転したり落ちたり上がったりしながら、本州を3分の1くらい移動しちゃったっつーことですよ。出発地点がトーキョだったのか仙台だったのか、よくわからんが。すっげ。

で、夢とゆーもんは、おかしなもので、その高速不思議エレベーターでやってきたなら、それに乗って帰りゃいいものを、「あぁ、あちしは車があるんだよ(アパートの外の駐車場に停めてあった。いつやってきたんだ、車!)。車ごとエレベーターに乗せるなんて、できる?できないよね。しゃーない、だったら運転して帰るか」なんて、トンチンカンなことを真顔で言ってる。そのくせ、犬の散歩の時間までに家に辿りつけないかもヒィ〜ンと泣きそうになったり。

「エリさんも、乗ってくよね」

「やだ。あちしは新幹線で帰る」

ええと、女の友情は儚いものだっつー夢だったんでしょうか。つか、たまには連絡よこせっつーことなんでしょうか、エリさん。

かつて、仕事の打ち合わせと称してビール呑みまくってみたり、二人でタイ旅行に出かけ、プールサイドでビール呑みまくってみたり、砂浜でビール呑みまくってみたり、レストランでビール呑みまくってみたり、まくってばかりのわたくしたちでしたが。彼女は今、年下の旦那と年下の息子(当たり前)と、引っ越していなければ幕張で暮らしているハズです・・・。お互いこんな格好で再会しましたが(したわけぢゃない)・・・元気にしてますか?

8月21日 その1

朝食の後、茶碗を洗っているとマイハンドパワーにより陶器の器が真中から真っ二つに! いや、別に力を入れたわけぢゃないんですけどね。元々ヒビでも入ってたんでしょうか・・・。

「ありゃりゃ、割れちまった。縁起の悪いこと(根拠なし)」

などと暢気に割れた器を捨てようと自分の指先を見ると、割れた片割れが左親指の腹に突き刺さっておっ立ってるぢゃないですか。なんとゆー、羨ましいくらいのバランス感覚!

指の腹から器を抜き取ると、おとーさん指は見事にパックリといっちゃってました。

「ウギャー! 痛い痛いっ! かっちゃん、痛いっ! しぬぅー」

思わず叫んでしまいましたが、嘘です。パックリの瞬間は何の痛みも感じてませんでした。ごめんなさい。切れた個所を右手で広げて、その深さを確かめたりしてると、いやもぅ、それはそれは大量の血液がドクドク溢れてきましてね。その血を見た途端、痛いと叫べ!喚け!悶えろ!と脳から指令が送られてきただけです。意識不明にならないようにでしょうか。

熱を持ち、ジンジンと指先が疼きだしたのは、かっちゃん@旦那に防水用の絆創膏を巻きつけてもらってから。こうなると、後片付けパワーもエンプチーです。お陰で、只今、シンクの中には汚れた皿がてんこ盛り。

数日前に巻いた絆創膏が、右手の薬指と人差し指にはあります。何時の間にかザックリ切れていたので、こいつは多分、カマイタチ。きっとそう。

それにしても、親指の腹を怪我すると、いろいろと厄介ですね。便所に入りパンツ下ろす度に絆創膏がスッポ抜け、腰や大腿部を血で染めてしまいます。

あぁ、スプラッタ週間が終わったと思ったら・・・。

8月21日 その2

以前ココで書いた、男子を轢き殺してしまった近所のデコトラを運転するおっさん。

数週間前から、見覚えのある派手なトラックがアクセル全開で家の前を通るようになったので、先日ハンドルを握るおっさんの顔を調べてみました。奴です、ガラの悪い、アノおっさんです。

刑事上は、業務上過失致死罪で処罰されたわけですよね。とすると、5年以下の懲役か禁固または50万円以下の罰金刑。罰金が50万円以下って、冗談でしょ?っつーくらい低い金額ですが。

随分と昔、病院の待合室で手にした週刊誌に「命の値段」と題して、誘拐や強盗で亡くなった人の金額を提示した頁がありました。例えば、幼児誘拐犯5千万円を要求するも既に幼児を絞殺していた、とゆー場合は幼児の値段は5千万円。コンビニでガムを盗み、注意した店長を刺殺という事件だったら、この店長の命の値段はガム1個の金額だとゆーわけです。安いお金で殺されちゃたまったもんぢゃないヨ、などとおちゃらけた感じで締めくくっていたこのライターには、こちらを読ませたいくらいですが。

轢き殺された男子学生の命の値段がいくらなのかはさておき、件のおっさんは、懲役を免れたとしても、行政上免許停止や取り消しにされてるハズですよね。なのに何故?どーして、アンタは車を運転しとるんぢゃー!

某掲示板で「私は半年前、死亡事故で業務上過失致死罪に問われました。前科があるにも関わらず、罰金の略式で済みました。人間の命は尊いけれど、だからといって無謀な通行人ばかりが良いとは思えません。人が悪くても運転者が悪くなってしまうのです」という書き込みを見つけました。

いや、左右を確認せず車道に飛び出す歩行者や、信号を全く無視したチャリンカーがいることは確かかもしれないけど・・・人が死んでるんですよ、その罪の重さって罰金刑だけで許されるモンなの?

おっさんも罰金払って、ハイ帳消し!なんでしょうか。てっきり、今ごろは交通刑務所の中で臭い飯食いながら家具作ったり作業服縫ったりしてるんだろうと思っていたら・・・。

おっさんと同じ団地内に住む奥様の話では、事故後数日間は警察署の駐車場にデコトラが停まっており、おっさんの姿も見かけなかったけど、その次の週あたりから自家用車を毎日のように運転して何処かへ出かけていたといいます。

そして昨日、集会所の前に停めてあった軽自動車に向かって、このデコトラが長時間クラクションを鳴らしておりました。軽自動車の運転手がその音に気づいて集会所から出てきたとき、以前のように罵声を浴びせられたのかどうかは確認してませんが。

あのけたたましく長時間鳴りつづけたクラクションの音には、自責の念とか全く感じられないんですが・・・。いや、兎に角わたくしの頭の中は「?」マークだらけです。何故なぜどーしてホワーァァイッ!

8月22日

トシと共に張りがなくなり老け顔になっていく原因は、頬骨筋や口輪筋が衰えるからなんですと。重力に逆らって、いつまでもプックリした頬を保つためには、笑顔を作って表情筋を鍛えろー!ってことですね。

んで、こないだTVでも、笑顔と真顔を繰り返せば頬骨筋が鍛えられて若返るとかいうとりました。

昨日ニゥスで流れた、ユニバーシアード大邱大会の開会式。北朝鮮と韓国が合同行進してきたときの、美女軍団の喜びようといったら、見ているこっちが恥ずかしくなるくらい凄まじかったです。頬骨筋がコメカミまで移動しそうな勢いの笑顔。一方、日本とアメリカの入場行進のときには、魂抜けたんか?と思うくらいの無表情さ。

「凄いね。この人ら、きっと表情筋モリモリだね」

「確かに・・・」

美女軍団の顔面体操を見ながら、笑顔、呆け顔を繰り返すアホ夫婦。

今朝はなんだか顔が痛いです・・・。

8月26日 その1

365CALENDAR.netとかゆーところから、「アナタんちの犬も登録してカレンダーを作ってみんかね」というメールが届いたので、早速登録してみる。サラの登録は難なく終了。

「おっしゃー!やっとBJの方もデータの打ち込みは完了だヨ、レッツ送信!」

**ワンちゃん名は全角カタカナにして下さい。ブラウザの「戻る」ボタンで戻ってやり直して下さい。 **

おぉ、そうか間違っていたのか、やり直しな。つーわけで、ブラウザで戻ってみる。

**警告 : ページの有効期限切れ・・・うんたらかんたら**

更新ボタンを押すと、さっきプコプコ入力したデーターは全て空っぽ。

チクショー!ブラウザで戻れっつったぢゃんかよー。普通入力画面に戻ったら、それまで打ち込んだデータはちゃんと表示されるんと違うんか? 最初から全て再入力かよアホンダラー。

2度目。今度はちゃんとカナ入力にしてやったぞ、参ったか!と自信満々で登録ボタンを押すと、またしても「やり直せ」の画面が。どうも、今回はメルアドを全角で入力してしまった模様。

んだとー!そんなバカな。

しかし、ブラウザで入力画面に戻っても、自分が打ち込んだデータが消去されてるので、確認すらできない。

フンガー!今度こそ3度目の正直っつーやつだ。鼻息荒げてもう一度やり直す。プコプコプコ。

今回は、データの送信がうまくいったようで、登録画像を指定してくだちぃとゆー画面に。そうそう、これこれ。この写真を貼り付けてやるよ、と先日撮ったヘボ写真名を指定する。

**画像ファイルの大きさが、8Kバイト以下です・・・画像の質悪すぎー!いくらしょっぱい画像しか撮れんっつっても、もっとマシなやつ持ってこんかぃ、この腐れ女!(注意書き後半は幻覚)**

あぁ、そうかい。んぢゃ、指定しなおすよ。と思ったら再び空欄ばかりの入力画面へ。

なにぃぃー!ええと、そんなわけで、朝っぱらから怒りの鉄拳を振りながらBとJを何度タイプしたことか。

つか、もしかして、BJはフレブルらしくないから、登録を拒否されていたんでしょうか。うーむ、ボステリの欄だったらすんなりいったとか?

8月26日 その2

雲を眺めるのが結構好き。特に夕日に染まったやつ。オレンジ色と水色の2層になったアレ。あの雲のお陰で、なんだか、下手な画家が描いたような嘘っぽい空になる。

石原良純氏は雲の変化に興味を持って天気予報士になったらしいけど、わたくしにはそんな甲斐性まではない。

ただ、ボ〜っと眺めるだけ。

雲を眺めるためだけに、酒を用意する。大き目のグラスに氷をゴロゴロと入れ、ボンベイサファイアとトニックをドボドボと注いだやつ。

デッキに出ると、塀に両肘を乗せ、尻を突き出した格好で日の入りまでの数十分を過ごす。

灰色に広がった薄い雲は、空全体を水墨画の海面にする。その海面の垣間に所々どす黒く見える雲の塊は孤島のようで、南国の海を簡単に想像させてくれる。気分はアロハオエ〜ップ。なんて、安上がりな逃避行。

手前に浮いてる菱形の雲は、きっとUFOなんだヨ。矢追純一も気づいてないだろうけど、雲を隠れ蓑にして地球人を観察してるんダ!手を振っておくか?いや、連れ去られちゃ困るから、顔を向けずに横目で観察しよう、フフフ。

あっ・・・。

手の甲に落ちた涎で、我に返る。

雲を眺めるとき、決まってわたくしの口は開いたままだ。

8月27日 その1

ここ数日間蒸し暑くて、愛犬の散歩もたいそう難儀でありました。

掛けた眼鏡がずり下がり、大村崑みたいになってたのは、汗のせいではなく顔面バリアフリーだからですが何か?

車で聴く為のCDを総入れ替えしようと、リビングのラックから古いCDをガサガサと引っ張り出しました。おばちゃんが聴くには、ちょっと無理があるかと思えるようなハードロックばかりです。ZENOとかtenとかHELLOWEENとか。流石に、リズムとりながら頭振って、脳味噌プルプルさせることはありませんが。

で、あぁ、このCDも久しぶりに聞いてみっぺ、とケースを開いたHAREM SCAREMの来日記念アルバーム「LIVE ONES」。美女軍団とか女子十二楽坊に負けない、カナダの技巧派美男子軍団です。あ、約一名生理的に受け付けない顔をした男もいますが・・・。

多分、購入したのは5,6年前。

当時、何度も繰り返し聴いたはずなのに・・・。

2枚組だったことに今更気づきました。チクショー!貴様、こんなトコロに今まで隠れてやがったのか! いや、存在自体知らなかったんですがね。

アホですね、ええアホです。

7曲も入ったDISC1を、5,6年目にして初めて聴くわけですよ。

CDを買っても、ライナーノーツとか読まず、タイトルすら頭に入れないとゆーダメっぷり。つか、ほら、ロック系のライナーノーツってさ、黒地に白抜き文字とかが多いのよね。いや、下手したら黒地に灰色文字なんつーのもあってさ、目ぇ疲れて3行以降はシャッターが下りて閉店しちゃうのよ、わたくしの両目。それにさ、CDひっくり返して曲名見ても、全部苦手な英語が印刷されてるだけだしさ、2枚組のくせに他のCDケースと厚み一緒だしさハァハァ。

「儲けちゃった(違う)ヨ、ラッキー!」

思った以上にこのDISC1がすんばらしくて、すごく得したような気分になってる勘違い女なわけです。

もしかしたら、まだわたくしに一度も聴かれず隠れているやつがいるのかも。

「小野田さ〜ん!」

CDラックに向かって声をかけてみる。

「・・・」

横井さんとお呼びすればいいんで?(違。

8月27日 その2

我が家の犬BJが去年苦しんだ「自己免疫介在性溶血性貧血」とゆー長たらしい名前の病気。同じ病気の愛犬を持つオーナーさんのために協力してほしいという話があり(ココ)、今まで封印していた闘病中だった頃の写真やビデオを見直した。

ステロイドの投薬治療で、胴回りの肉が重力に負けすっかり落ち、背骨と肋骨が浮き出した胴体は後ろから見るとまるで雫のよう。筋肉のなくなった後ろ足は、踏ん張ることができずぴったりと揃ってしまってる。いや、ぶら下がった真っ白いふぐりの幅だけ、かろうじて開いてたけど。

この病気は簡単にいうと、免疫異常のため、自分で自分の赤血球を破壊していくとゆーもの。赤血球を自力で一定量作ったとしても、壊してしまうペースの方が速いから、貧血症状になってしまう。厄介なのは、治癒したと思っても再発する可能性があるということ。

飼い主として、一体何がしてあげられるんだろう。

獣医任せで自ら治療に手出しができないもどかしさ。

歩くのが辛そうでも、歩かなければ僅かに残っている筋肉だって落ち、立つことすらできなくなってしまう。リードを離し数メートル先に進み、手にしたフード1粒を差し出すと、血の気のなくなった真っ白い顔でヨロヨロと前進する。1ブロック1周するだけの短い距離だったけど、1時間はかかったと思う。

栄養価の高いフードを与え、血にいいといわれるものに片っ端から手を出し、病気前と変わらない笑顔で接すること。そして最後は、信仰心などないくせに、神に祈る。

当初は「こんな毎日がずーっと続くのかも」「いや、こんな毎日が終わるときは、BJが死ぬ時なのかも」などと暗い未来を予想して、その都度彼から見えない場所で涙を流した。

闘病生活を一緒に乗り越えられたからこそ、愛しい(顔はマズいが)。

「よく頑張って元気になってくれたね」

BJを抱きしめて健康に感謝。

この先、また再発して峠を越えなきゃいけなくなっても、君ひとりぢゃないから。

飼い主の気持ちが通じたのかどうだか、愛犬は紅珍出してわたくしにヘコり始めた。くそっ・・・。

8月28日

置き薬っつーのが、ありますな。富山の薬だかなんだかよく知らないけど。2年前、「使った分だけしか請求しないし、常備しておくだけならタダだから是非置いてくれ」と20代後半の男に詰め寄られ、タダに弱いわたくしは根負けしてしまったわけです。パッケージに熊のイラストが載ってる便秘薬だとか、赤玉はら薬だとか、怪しい薬満載の薬箱。赤玉っつーと、アレぢゃないんですか、精力の衰えた殿方からコレが出ちゃうと打ち止めっつーやつ(違)。頭痛や歯痛に効くとゆー薬の名前なんて、「ズバリ(頭歯利)」ですよ。いや、別にどうネーミングしようがいいんですけどね。

風邪気味の時、わたくしとかっちゃん@旦那ではそれぞれ飲む薬は違います。で、一度に全部飲みきるわけぢゃないし、ちゃんと残ってるんですよ、こんな怪しい薬を置いとかなくても。要するに、男が持参したコイツは、常備したとしても一切手をつけない代物なわけです。まぁ、わたくしとしては、営業男救済活動みたいなもんだったわけですよ。

それがですね、この男、しおらしかったのは初日だけで、2度目からかなり図々しくなりましてね。犬が嫌いだから、玄関先で薬の数を数える間、あっちへ繋いでおけなどとぬかすし。

「おや、お疲れですか?」

「いや、昼寝してたらアンタに起こされただけだっつの」

「寝つきが悪いんだったら、コレなんかどうでしょうかね」

そういいながら、薬の袋を開けそうになってる。開けたらこっちが支払わなきゃいけないんだろ、いらねーよ、そんなもの。

金紙貼り付けたミニ屏風みたいなやつを厳粛な面持ちで広げて、その上に箱から取り出した薬を並べていき、個数を数えご丁寧に金額までつけていく。だから、使ってねっつの。引き出し開けてみれば、一目瞭然だろこのドアホ!と貧乏強請りしたくなるのを抑えつつ見下ろす。

「ええと、今回はご使用になってないですね」

今回だけぢゃないってば。2年間、全く手をつけてませんが? 要するに我が家にとっては無用の産物なわけですよ。

「だからさ、引き揚げておくれ、邪魔くさいし」

ゴネられました。どうして、この程度の箱が邪魔なんですか、置き場所に困るほど狭いようには見えませんがね、整理整頓できてないってことですか、もしものときにないと困るでしょう、そーゆーことを貴方は分かってない云々。

うっさいんぢゃー!いや、本当のところ、この男がかなりウザいんです。

「いいから、引き揚げてくれ。つか、当初、気に入らなければいつでも引き取りますて言うとったやないかぁー!ありゃ嘘か?」

男はモゴモゴと、こういいました。

「ええと、薬の引き取りは担当の人がいましてね、ほら、いつだったかやってきた年配の人。あの人が仙台の方に来たときぢゃないと引き取れないんですよ。えっと、お盆前くらいには来るかと・・・そんときに」

ええと、お盆はとっくに過ぎて、9月がそこまで迫ってきているのに、未だに薬箱はあります。

で、先ほど電話をしました。

「もしもし・・・」

「もしもし」

「もしもし・・・」

「あれ?そちら〇×堂さんぢゃないんですか?」

「あぁ、そうだけど、誰?」

電話に出たダミ声のおばはんも、かなり横柄です。ストーカーに狙われてイタ電かけられまくりのおねいさんぢゃあるまいし、電話に出たら、まず社名を名乗るのが普通なんぢゃ?社員教育は一体どーなってんでしょう、この会社。

「はぁ、いららいってことだね、わかりばしたよ、そのうち取りにいぐがら」

呂律の回らないおばはんは、そういって一方的にガシャンと電話を切りました。

本当に効く薬なら、まずあんたが飲みなさい。

8月29日

コンクリートの床にブロック塀。狭い駐車場の奥に青い目をした彼は繋がれています。車止めとして置かれたタイヤにリードを結び付けられて。この家の主の車が外出中の時は、雨ざらしの状態。数日間分の糞尿が床に散らばり、行き交う人や犬に向かって威嚇し飛び出そうとする度に、足元にある彼の糞は蹴散らされ、その不衛生さを目の当たりにする度に眉を顰めてしまいます。

昨日、小降りになったのを見計らって、愛犬を散歩させました。

友人と歩いた散歩コースは、彼の家の前を通るショートコース。

いつも吠えられる我が家の犬(サラ)は、その家の数メートル手前から身を乗り出し反撃体勢を作りながら進んでいくのです。まぁ、相手は繋がれているし、自分と接触することは絶対にできないとゆーのを前提にした行動なんでしょう。リードを握っているこの女は、キミが思っているほど強い後ろ盾ぢゃないのに・・・。

昨日の彼はいつもと違いました。

駐車場の前に差し掛かったとき、わたくしたちの気配を察知した彼は渾身の力を振り絞り、なんとタイヤを引きずったまま道路まで飛び出てきてしまったのです。これには本人自身が一番驚いたようで、それまで鼻の上に皺を寄せ歯を剥き出しにしていた顔が、一瞬にして不安そうな顔つきに変わりました。

「戻んなさい、自分の家に」

友人とわたくしは一緒になって駐車場の奥を指差します。

尻尾を落とし、ク〜ンと一鳴きした彼は自分の場所へ戻ろうとしました。けれど、今度はタイヤが重くて動けない。

友人もわたくしも、実はこの犬がちょっと怖い。家の主の顔を見たこともなく、狂犬病の注射やワクチンを毎年接種されているのかどうかも怪しい彼。今は困ったように自分の寝床を眺めているけれど、突然豹変してわたくしたちを噛まないとも限らない。

「でも、このままだと危ないよね。道路の真中にタイヤなんかが転がってたら事故になるかもしれないし」

我が家の愛犬を友人に託し、渋々近づいていく。

「待て!待てだかんなぁー!くんなよ、噛みつくなよ!口を閉じておけーっ!」

左掌を見せながら中腰になる。思った以上に手かざし効果はあるようです。よしよし、そのままジっとしてろ。今、タイヤを運んでやるから・・・。

「うわっ、おもっ」

結局、両手で転がしながら敷地内へ移動しました。

実をいうと、彼がタイヤを引きずりながらわたくしたちの前に飛び出してきたのは、これが2度目。もしかすると、他の散歩中の人も同じ目に遭ったことがあるかもしれません。その都度、驚いた通行人がタイヤを元の位置に戻してやっているのでしょう。

未だにタイヤに繋がったままの彼。

彼のことを知らないのは家の主だけなのかもしれません。

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