■ 10月の戯言 ■
10月1日
いやぁ、秋ですねぇ。昨日は、家の前の通りを風に乗ってフワフワと白い小さな綿のようなモノが浮遊してたんで、「おぉ、これは持ってると願い事が叶うとゆー、ケセランパサランに違いない」と両手を振りかざしながら追いかけたんですが(傍目には不気味)、捕まえて(握りつぶしてた)よくみると団子状態で飛んでいたタンポポの種子集団でしたよ、チッ。心細いからって、徒党を組むな紛らわしい!
そうこうしていると、学校から帰ってきたEちゃんに挨拶をされる。
彼女は、小学6年生だというのに、背は高いし手足も長く、尻の位置がわたくしよりも上。
「トンボが沢山飛んでるねぇ」
今度は二人でトンボ捕獲作戦です。
彼女が片手を上げ、細長い人差し指を立てると数分後に1匹のトンボがとまりました。客観的にみても、隣で同じ格好をしているわたくしの指の方が、トンボからは目に付きやすいのに・・・。太いしさ(寸足らず?)。
午後、車を転がし銀行へ。
自動扉の前に立ち、急いで行内へ入ろうとすると、扉が開くよりも踏み出すのが早かったらしく、体の右半分をガラス扉に強打しました。ドーン!グワッシャ~ン!扉が割れんばかりの物凄い音がし、用事を済ませ銀行の外へ出ようとしていた目の前のおばさんが思わず「イテッ!」という顔をして身を縮めましたが、ぶつかったのはわたくしの方ですヨ。
おかしい。
いつものタイミングで歩いたはずなのに・・・。
痛さよりも、そっちの方が気になりました。
もしかして、ここ数日で指先も顔も身体も成長しちゃったんでしょうか・・・横に・・・。
10月2日
「もしもし、高橋さんですか。ピーロート・ジャパンさんからお荷物預かってるんですけどね・・・」
「・・・」
「どうも、ワインみたいですよ」
おぉ、もしかしてどこぞの懸賞に当選したとか? 応募した記憶はないけど。
「心当たりはありますか?」
「うーん、うーん」
心当たりなんか全くないけど、いただけるモンは有難く頂戴しなければ。あ、でも対応には気をつけないと「オイ、本当は心当たりなんかねーんだろおまへ、だったらくれてやるものかっ!」なんて言われちゃうからね。
「そーですかそーですか。いやぁ、あれね。うんうん。嬉しいなぁ~。まさか送ってくるとは、ワハハ」
「あっそ。んぢゃ、代金は24,880円だから。これから持っていくんで、お金、用意しといて下さいよ。んぢゃ・・・ガチャ、プープープー」
ギャー! どうなってるんだ? プレゼント商品ぢゃないのか? 頭を掻き毟りながら部屋の中を歩き、薄い過去の記憶を手繰り寄せる。いや、取りあえず金を下ろしてくるのが先か? 車の鍵、鍵・・・。
あ"・・・。
数日前、T家の奥様に「今からワインの試飲会やるんだけど、心細いから来てよー」と誘われ、タダ酒飲みたさに浮かれ気分で出向いたら、スーツを来た営業マンが2人、畏まってテーブルについていました。その正面に座ったT家の夫婦も、これまた眉間に皺を寄せ、営業マンの喋る言葉に真面目腐った顔をして頷く。
「あぁ、貴方もどうぞ。まずは白から。すいません、シャブリはないんですよ。こちらはカベルネソーヴィニヨンです、ええ、オーストラリアの赤・・・そうですか、飲みやすいですか。フルーティですからね。あぁ、樽の香りがしたほうがよろしいのですか。では、サリーチェとかどうでしょう。重厚ですがまろやかですよね。では次がコレ、我が社が力をいれてるドイツワインです。そうでしょ、飲み口もスッキリしてますからね。あ、そっちは御察しの通り格付けが一つ上です。ラベルが銀色なんですよ。で、数段上なのがこの金のラベル。おいくらだと思いますか? わぉ、ニアピン賞ですよ。レストランなんかで頼むと1万以上取られると思いますけど。え?日本産のワインですか・・・申し訳ありません。扱ってないんです。
あ、もう一度、この3種類を飲み比べたいと? 畏まりました・・・どうぞ。フランスの白もおかわりですか? はいはい。あ、チリワインの方もですか、どうぞどうぞ」
10本のワインを何度も試飲し、いい気分に浸っていると携帯にメールが。かっちゃん@旦那からでした。
「今、T家でワインの試飲してるから、おいでよ」と、返信した数分後、ニヤけた顔で彼はやってきて勧めもしないのに席につき未使用のカップを差し出す。
「ほいぢゃ、もぅ一度あちしらも」と、気になっているボトルを引き寄せ手酌で飲み始めるT夫婦とわたくし。
2時間近く試飲(にしては大量)は続き、午後10時を回ったあたりで、営業マンが切り出しました。
「どうですか? 普段、店頭で名前や国で選んでも、いざ飲んでみると不味かったということ、多々或るでしょう。直射日光に当たりっぱなしだったり保管方法が酷い所もありますからね。できれば店内の照明にも当てたくないくらいなのに。こういった販売方法だと、そういう間違いはおきません。美味しいと思ったものを直接お宅へお届けするわけですから」
4人の客、酔っ払って気が大きくなってます。購入するかしないか、その一番大事な問題が頭から消えうせ、「買うならコレだな」と其々が選んだワインの良さを主張。
「ただ、1本づつの販売はしてないんですよ・・・。最低6本。ですから、2家族で赤3本、白3本、というセットでお求めになっては如何でしょう」
訪問販売には様々ありますが、客を酔わせ、ときどき煽てて気持ちよくさせ、気が大きくなったところを狙うというこの方法。商談成立率はけっこう高いんでしょうね。客側も気分よく買い物できるわけだし。ただ一つ難点なのは、保存法や各ワインのレクチャーを懇切丁寧に説明してくれたとゆーのに、脳内記憶形成細胞が停止状態だったこと・・・。しかも、配達のおっさんから電話を貰うまで、購入したことすら忘れてたとゆー始末・・・こっちは酔いが原因というわけではなさそうですが(汗。
10月3日
「ラミパス」と「ケムンパス」って似てるな~と思ったら、一気に頭の中が赤塚不二夫ワールドに。そういえば「クソタケイ虫」ってのもいたよな、とネットサーフンで調べていたらおもろいサイトが釣れる釣れる・・・。欲しいよ、花札(特に水島牛次郎のヤツが)。
ついでに、公式サイトにも飛んでみた。
これでいいのだ横丁「昔の写真だぃ!」のアイドル菊千代にホロリとしてみたり、バカ度テストもやってしまう、暇な主婦。
わたくしのバカ度ははじめちゃんクラスだそうです。天才ってことですよねウフン。ちょっと有頂天になりコメントを読んだら・・・「バカの劣等生です。パパという生きた教材に恵まれているのに、まったく影響をうけないのはむしろ勉強不足といえるでしょう。バカ道を学びたいならば、毎日『これでいいのだ!』を500回発声してバカ心を学ぶことから始めましょう。あきらめずに真面目に努力すれば、いつの日かバカのエリートになれます」ですと。
なりたかないわぃ!
つか、その前にテストの結果はたったの24点だったんですが・・・。
これでいいのか?
10月6日
4~5日と愛犬を連れてキャンプへ行ってきました。
キャンプ場へ辿り着く途中、大粒の雨に見舞われ「今回も諦めた方がいいのか?」と気持ちが萎えたりもしましたが(某地方局のハゲ気象予報士め、嘘ばっかコキやがって!)、2日目の昨日は終日ポカポカ陽気。午前中で撤収するつもりが、急遽食材買い出し部隊(2名)を近くのスゥパに派遣し「お昼の芋煮大会」が行われ、オレンヂ色の夕日が山の向こうに沈みそうになるまで遊び倒したのでありました。
自宅に戻ったのは午後6時過ぎ。
ヒーヒー言いながら2匹を風呂に入れ、キャンプ道具を車から下ろし玄関前に並べる。
あぁ、疲れたけど楽しいキャンプだったよ、満足マンゾク~と一息ついたところで妙なものを発見しました。
我が家の庭と道路の境は、柵や塀で仕切られていません。入居して最初の冬、庭の芝生が高さ数センチの雪ですっかり隠れ、よし、今日の午後はこの真っ白くなった庭で愛犬と新雪の踏み心地を思う存分楽しんでやろう、などと思っていたら・・・。
フカフカの雪で覆われているハズの我が家の庭は、学校帰りの小学生軍団の足跡と、家の前の道路でUターンしようとした車のタイヤ痕で見るも無惨に荒らされていたのです。もしかしたら、普段から車は芝生の生えた我が家の敷地に頭や尻を突っ込みUターンしてたのか? あぁ、だとしたら、芝ちゃん、ごめんよ。
そんな訳で、車だけは入ってこれないように敷地の境に数本の枕木を立てたんですよ(かっちゃん@旦那が)。
その枕木の一つに、ビニール袋が。
重りになるような物体が中には入っており、風に飛ばされることもなく鎮座してます。
「うむ、どこぞの誰かさんのお土産かしらん。手渡そうとした高橋家がこの週末留守だったからと、目に付きやすいように枕木の上に置いていったのか?」
近づいてビニール袋を手に取ろうとしたそのとき、中に入っている物体の正体が判明しました。
糞です、糞。犬の糞。ちり紙なんぞでコーティングされてない、大量直(じか)糞。一応、袋の口は結んでありましたが、そのせいで糞の回りの袋には見事な水滴がついてます。
「誰ぢゃー!ここまで拾っておきながら自宅に持ち帰らず投棄するとは・・・ううむ」
トイレに流すこともできず、仕方なく我が家の「燃えるゴミ」用ゴミ箱に投入。
涼しくなってきたとはいえ、ヤツの臭力は半端ぢゃありません。新聞紙とビニール袋3枚の厚着をさせたのに・・・。ゴミ箱の蓋を開けるたびに部屋中に広がる糞臭は、鼻だけでなく、目と脳味噌をほどよく刺激し気力と体力を奪っていきます。
お陰で、玄関前に散乱したキャンプ道具は未だにそのままで・・・。
10月7日
命より大切な物ってないと思うんだよね。頷いてるってことは、分かってるんだ・・・。
さっきね、熱を測ったら7度4分あったんだよ。私にとっては物凄い高熱。そう、見ての通りフラフラで身体に力が入らないの。視界もぼんやりしちゃって頭も痛いし。風邪引いただけなんだとは思うけど。
額に手を当ててくれちゃって・・・何? 測ってくれてるの? 優しいのね、ありがとう。
でね、死にそうなこの状態でデートだなんて自殺行為だと思わない? だよね、そうだよね、貴方もそう思うでしょ。だからさ・・・今日は勘弁してよ。仮病だろって? 疑うの? ほら、熱いぢゃない。ココ! 私の額。
や、や、やめてよ。
そんな大きな声を出さなくっても、ちゃんと聞こえてるんだから。俺の方が熱いって言ったんでしょ。
頭が痛いんだってさっきから言ってんのに、耳元で叫ぶなんて・・・グスン。
命より大切な物ってないんでしょ?
・・・。
え? 「俺の命よりはな」・・・って意味で頷いたんだ。
ぢゃぁ、貴方の命の次に大切な物として扱ってよ・・・私の命を。
え? 駄目なの? ぢゃぁ3番目? 4番目? 何? もっと下ですって? 酷いのね。
それなら、貴方にとって2番目に大切な物って何?
・・・あぁ、やっぱりそれなんだ。
てことで、行ってきます・・・散歩。
10月9日 その1
飼い主が病気になったり悲しんでいると、愛犬がそっと寄ってきて「大丈夫?」と心配した表情で覗き込み頬を舐めてくれる。そんな話をよく聞きますが・・・。
週末旅に出るのでなんとしてでも体調を戻さねば、と薬を齧り横になる。午後3時を回った頃1階へ降りると、2匹は既に玄関の前に並んで座っておりました。力が抜け、階段にへたり込んでも近寄ってくるわけでもなく・・・。
「あぁ、そうかい。連れてきゃいいんだろ、いくよ、いったるよ」
具合の悪い時には、普段より重く感じる2匹の体重。ふらつきながらも抱きかかえ、外へ連れ出しました。
「糞したら、すぐ帰ろうね」
そう声をかけたら、分かったような顔をします。
愛犬に引きずられている飼い主の髪はボサボサ。頬は赤く瞼も腫れぼったい。糞が道路に落下する前に確保してやろうと、バックから5枚重ねのちり紙を取り出し左手に持ったまま右に左にとふらつきながら歩く。
いつもなら、自宅から数メートルのこの場所でいきなり息むサラ。彼女のお気に入りの糞ポイントなのに・・・。
「素通りかよー」
さらに数メートル進む。
「おぉ、こっちでやるんだな」
丸めた背中が「出産間近」の信号を送ってきたので、すかさず足元に手にもっていたちり紙を敷くと、その途端彼女は背中を伸ばし、ちり紙の上に大量のしっこを放ちました。
ちり紙が黄色く染まっていき、道路に張り付いていきます。溶ける・・・溶ける。
嫌がらせですか?
糞をしたらすぐ帰る。
15分程度の散歩のつもりが、この日に限って2匹はなかなか糞を出さず、あれよあれよという間に隣の隣のそのまた隣の団地まで連れて行かれ、結局2時間近く歩かされたわたくし。
もしかして、くたばってしまえ!とでも思っているんでしょうか・・・。
10月9日 その2
発熱した一昨日、晩飯を作るのが面倒で我が家のメニゥは簡単おでんになりました。次の日の朝も昼も、そして晩も。今日の昼まで土鍋の中の具材は居座り、やっと先ほど空になったところ。
大根をザクザク切りながら思ったんですが・・・。
根菜類を煮るときは、煮崩れしないように面取りしましょー!なんてコトをいいますが、実際にいるんですかね、面取りしている主婦。
「食えるところをわざわざ切り落とすなんて、勿体ない!」
わたくし? 勿論やりませんとも。煮崩れたら汁ごと飲み干せ・・・ですよええ。
10月10日 その1
「ひゃっ! すいませんすいませんすいません、もしもし、えっとですね、あーうー、うちの前の道路にですね、あーうー、自転車がね、多分ね、高校生のやつでね、あーうー、高校のシールが貼ってあってね。あーうー、転がってるんですよハァハァ」
「・・・はぃ?」
朝、かっちゃん@旦那に「警察に一応連絡を入れておきなさい」と言われたので、りえぴさん初めての挑戦です。
開口一番謝ってしまったのは、実をいうとその前に2度も「110」をプッシュして繋がる前に切ってしまったから。
悪戯ぢゃないですよ、ハニー。ハニーが電話口に出たら、懸河之弁一瀉千里一気呵成(何がなんだか・・・)、立て板に水のごとくこの熱い思いをぶちまけよう。あ、そのためにはイメトレが必要だなと、思いとどまったからです。その割には、どんなシチュエーションも頭に浮かんでこなかったんですが(イメトレ大失敗)。
「あーうー、もしかして盗まれたとか、そゆのぢゃないかなーと思って・・・。いつからかって? えっとえっと、昨日・・・いや一昨日かな、違う違う3日前くらいからあったようななかったような・・・うーん、どうでしょうねぇ」
ここ数日間で思いつく自分の悪事といえば、郵便局の駐車場でほんの数センチ白線をはみ出して車を停車させたこととか、引っこ抜いた庭の雑草と収穫前に黒く腐ってしまったトマトの実を隣の調整池の土手に投げたとか、朝食のハムエッグを二つに切り分けるときにかっちゃん@旦那の分のハムまで少しばかり自分の皿に乗せたとか、その程度なのに、なぜかハニーが警察官だと思うと心臓バクバクです。
いや、過去何十年も遡れば、そりゃありますよありますとも。駅のホームに並んでる人目掛けてゲロ吐いて逃げちゃったとか、酔った勢いで電車の隣に座ったおっさんにコンサートチケットを数十枚売りつけたとか、道路のど真ん中で平泳ぎの練習して歩行者の邪魔をしたとか、店のテーブルをお立ち台代わりにしてつまみ出されたとか・・・。でもほら、酔ってたわけだしぃ~若気の至りだしぃ~時効だしぃ~もぅ渋谷とかでは飲まないしぃ~モゴモゴ。
「〇丁目の高橋さんね。んぢゃ、今からそちらに向かいますから。えっと、いらっしゃいますよね、ご自宅に。ちょっと話しておきたいこともあるし」
ハニー、我が家へやってくるといいます。
何故、うちに来るんだ?
もしや犬糞投棄犯人に仕返しをしてやろうと思っている、この心の内を読まれてしまったのか、しまった!(違
ええと、数分後、パトカー1台が自宅前に停車し、制服をきたハニーが部下を引き連れてやってきました。
「あー、高橋さん? 自転車、一応調べれば持ち主がわかるから、署のほうにもって行きますわ。んでねぇ、近くの交番の電話番号とかわがんねのすか? こーゆーことはね、わざわざ110番するんぢゃなくて、そっちにかけてもらいたいんだっちゃ」
10月10日 その2
手元には先日のキャンプ写真がどっちゃりあるんですが、わたくしがホトショップを立ち上げるとPCが金縛りにあうようでフリーズしてくれます。この指先から出る怪しい霊気を、マウスが察知しちゃったんでしょうか。そんなわけで、写真の編集をサックリ断念してクローゼットの前で念仏を唱えてます。
「パンツーパンツーババシャツクツシター」
えっと、2泊3日の旅支度です。あれも必要、これもいる。そっちよりこっちの方がまだマシか。などと、少しでもボロっちくないやつを選び鞄に詰める。まぁ、どれも着古したボロ服なのにはかわりはないんですけどね、うっさい。
「あぁ、だめだめ。この鞄ぢゃ入り切んねー」
出したり入れたりを数時間。夏よりも冬の方が嵩張るんですよ、防寒具の数々で。
なんか、既に旅から帰ってきたときのように疲れてるんですが・・・。
キャハ! だったら行く必要なんかねーぢゃん、ってか。
嘘ですよ、うそうそ。あぁ楽しみ。
10月14日
白樺に囲まれながら旨いものを胃袋に押し込み続け、3日間一度も出さずにいたら口から出そうになってしまった昨日の夜。我ながら圧力に負けない肛門皺の強靭さに敬服ですよ。とかいいつつも、限界を超えた今朝、脱糞後のウォシュレットに飛び上がりそうになりましたが・・・。いえ、別に久しぶりに出した巨大うんこの形状をココで自慢する気は毛頭ないので、お食事中の方、安心してそのまま箸をお運びくだちぃ(これだけ書いておきながら)。
連休の初日、東北自動車道の下り線で高橋レーシングチームのショーでもやっているのかと見間違うくらい見事に横転した車がありました。運転手や同乗者の安否はわかりませんが・・・。上り線を走行しながら下り車線を観察していると、あれよあれよとゆー間に車幅が狭まり、数分後には動かぬ車が数珠繋ぎ。心優しいわたくしは、前方の情況が全く分からないまま渋滞に嵌り身動きできずにいる運転手に、「その向こうでね、事故ってんの。もぅすんげーことになってるよ」と逐一報告しましたよ、心の中で。
数時間後、上信越道に入るとハイウェイラヂオから前方に事故車在りというアナウンスが。今度はこっちが渋滞に嵌ってしまいそうです。
しだいに車の数が増え、遥か彼方にハザードをつけている車が固まっています。オーマイガッ。左に目をやると路肩にボンネット部分が潰れて無惨な姿で横たわる車を発見。
「普通乗用車とか軽トラックの事故だったら、ここまでっは渋滞しないんだろうけどね」
そう。きっとそう。反対側車線は兎も角、わたくしたちが走行していた道路は数分前までそれほど車が走っていなかったので、事故車が走行車線に停車していたとしても、速度がゼロになるほど渋滞するはずはなかったと思うんですが・・・。
「ベンツだからだな、きっと」
小市民の性というか、貧乏人の僻みとでもいいましょうか・・・。
ボンネットが潰れた高級車を見ながら、やーいやーいとか、ざまぁみろとか、身を乗り出しながら何か一言いわずにはおれなくなるんですね、きっと。
「いやぁ、玉突き事故に遭っても無傷だったとかゆー話を聞く程頑丈に出来てるらしいベンツが、ここまで見事に潰れてると爽快だぁね」
え?
わたくしだけですか、こう思っちゃうのは。
10月16日
「手術をしても、進行を抑えるだけで決して今以上に視力がよくなるわけぢゃないんだって何度も言っておいたのに・・・」
友人の義母さんが、先日、白内障の手術をしました。ココで時々ネタにしているまさ義母のことです。
「手術の後、やっぱり何度もしつこく言うんだよ。あー見えない、あー見えない、さっぱり見えないって助手席で。だから視力戻る手術ぢゃないんだから、見えるようになるわけぢゃないって先生が何度も仰ってたでしょって言ったら、前より悪くなっただの、ありゃヤブ医者だの暴言吐くし。そのくせ、次の通院時に病院の先生に、おや、少し視力が良くなったようですね、なんていわれたらコロっと態度が変わっちゃうんだよ。あーよく見える、見える見えるってニコニコしちゃってさ。全く可愛くないばーさんだよ」
まさ義母が無事手術を終えたお陰で、友人が彼女を訪ねる回数は週3回から週1回に減りました。
「先週は月曜日に顔を見に行ったから、火曜日から週末まで自由の身だぁー!自分の時間を大切にするぞー!なんて思ってたら電話がかかってきたのよ。パソコンを始めようと思うから買い物についてきて欲しいって。義母さんがいうには、目の悪い人でも声で反応するパソコンを使って何でもできるんだって。そーゆーのをTVでやってたから、自分も買って始めるんだって」
おぉ、いくつになっても「やろう!」とする意気込みは大切ですよね。今ぢゃ視聴覚障害者のための画面情報読み上げソフトなんかもあるようだし、パソコン教室も昔に比べれば充実してきただろうし、自治体によってはいくらか支援してくれるところもあるらしいし。
「まだ目が見えてた時期にね、プールに通うから水着を買いたい。一緒に選んでくれって言われてスポーツ店に行って、高い水着を買ったの。その足でスイミングクラブに見学に行って、入会金納めて帰ってきたけど、スクールにはそのとき以来一度も行ってないんだよ。
お習字教室に通うって言い出したときもそう。一式買い揃える手伝いして、入会金納めただけ。習字道具、箱から一度も出してないんだから。
だから、今回だって絶対買い揃えてお金払って、それでおしまい」
あぁ、それって高いボードとウェア購入しただけでスノーボード選手として長野オリンピックに出場できる気になっちゃってた昔のわたくしと似てるぢゃないの・・・。
まさ義母は、一応、友人の説得でパソコン購入は断念したらしい。
「でね、昨日、今度はこんなこと言い出したよ。
盲導犬の申し込みをしようかと思うんだ・・・って」
全国でまだ1,000頭にも満たない(確かそうだよね)盲導犬。全盲の人がこの国には10万人近くもいて、その中で1万人以上が手薬煉引いて待っているとゆーのに。
「だからいってやったわよ。義母さんは全く見えないってゆーんぢゃないでしょ、って。自分でご飯だって作ってるし、買い物だって私と一緒に行ってるぢゃないの。盲導犬を待ってる人たちはね、明るいとか暗いとかの区別だってつかない人たちなんだよ、全くお義母さんは図々しいって」
友人も愛犬家。今月から施行された身体障害者補助犬法に伴う番組も欠かさずチェックをしていたので、こーゆー問題には手厳しい。きっと、まさ義母さん、落ち込んぢゃっただろうね・・・。
「それがさ・・・返ってきた言葉が予想外だったんだよ。
『何いってんのよ、盲導犬ぢゃなくて、パピーなんとかよ。1年間預かるってやつ。ボランティアで募集してるらしいからね、それに申し込もうと思ってんの』
だって」
えっ? パピーウォーカーをやりたいですと?
「何が『何いってんのよ』ダッ! 己の世話もロクすっぽできないくせに、何ぬかしとんぢゃー! お前に仔犬の世話なんかできるかーっ! つか、あんたの育てた息子があの程度ぢゃん! 客に出した茶菓子を、手をつけないからって片っ端から食うし、上司の家だろうが私の実家だろうが人目も憚らずいきなり寝るし、糖尿だから食べ物に気をつけてやってると、通勤途中車の中でこっそりサラミ丸ごと食ってるし、あのデカいやつよ、普通は薄く切って食べるやつ! そのビニールゴミを車のシートの奥に捻じ込んで隠してるし! あぁぁーーーー! 誰か止めてぇぇー! 止めないならもっと言うぞーっ!」
面白いので勿論止めませんでした。この後、友人は我が家の前の道路で、まさ義母だけでなくまさちゃんの愚行を延々と1時間近く熱弁したのであります(大声で)。
10月20日
昨日、天気が良かったので蔵王の紅葉を見に行って来ました。過去に何度となく足を運んだことがあるのに、移り気な山の天気のせいで今までお目にかかったことがなかったオカマも鑑賞。この日はちゃんと営業してました。オカマショー万歳!
あ、オカマってのは、噴火を繰り返した蔵王山の火口湖のことです。
いやぁ、コイツを見るために歩いた歩いた・・・。いえ、蔵王ハイラインとかゆー有料道路を走れば苦労もせずにオカマのもとへ辿り着けるらしいんですけどね。そこはほら、銀行の残高数字に気を失いそうになったことがあるくらいだしさ。つか、実際に膝カックンして倒れそうになったんだけど。あの時は支えてくれてありがとう、ミスタージョン。貧血ぢゃなくて本当は金欠だったの。大きな掌をアタシの腰に当てて、大丈夫ですか?って聞いてくれたわね。貴方の目には人を救うことに命を掛けてる、そんな力があったわよ。ええ、あった。あったはず。あったと言えっ! だから、きっとこっそりアタシのポケットに万札の束を入れてくれてるに違いないと思ったのに・・・チクショー!
す、すいません、取り乱しました。
そんなことよりあれですよ。紅葉シーズンとあって大渋滞だったんですよ。有料道路に入る随分手前から。そんなわけでトレッキングコースを歩いて登るべ、となったわけです。
やめときゃよかった。
降りてくる人の殆どが、バックパック背負って本格的な登山ウェアに身を包んだ人たちばっかだし。
何よりね、さびかったんですよ。啜っても戻ってくれない水っ鼻。
蔵王って、標高1800以上もあるんすね。ナメてました。
「そんなに急いで登るなーっ! 空気が薄いぞ!(そうでもない) 高山病にかかるぞー!(なわけない)」
2匹にも再三注意したんですが、やつらはならないんでしょうか。ほら、気圧の変化で耳がキーンとなるようなこと。
同じコースで無事下山したときは、両足が凄いことになってました。
ガクガクプルプルガクガク~。
太陽の光で変色する七変化オカマショーを見て、かなり緊張したようです(違。
えっと、当初の目的の紅葉は・・・山頂あたりは冬景色とゆーか禿山とゆーか枯れ木も山の賑わいとゆーか・・・中腹の滝見台あたりは見頃だったようですが、駐車場満車、路駐バリバリだったんで車中からガン飛ばしておくだけにしました。
関係ないけど、帰りに寄った某びっくりドンキー。洋式便座が高すぎて、座ったはいいが足が床に届きませんでしたがな。こーゆーところで驚かすとは・・・流石店名に「びっくり」をつけるだけのことはある。
10月21日
すいませんすいません。更新の催促を頂きましたが・・・頭働かないんですよ全く。
頭痛いんです。頭痛とゆーやつです。いや、正確には頭ぢゃなくて瞼とかコメカミの辺りなんですが。もぅね、数日前からずーっとこれに悩まされてるんです。バハリン齧りつづけてるんですけど、ちっとも効きゃしない。それどころか痛み倍増ですよ。
片頭痛とかぢゃなくて、もしかしたら脳動脈瘤が破裂してるとか、そーゆー大変な病気かもしれません。いや、別に吐き気とかはないんですが。むしろ、腹ぺこだったりするんですけどね。つことは、やっぱりただの片頭痛っつーことなのか。ううむ。
PCのモニタ眺めてると、すんげー痛むんですよ。眼球が拒絶します(老眼?)。お陰で、3連休山小屋素敵フォトの選別にも気合が入りません。
で、頻繁に目薬を点してたんですが・・・目の疲れとかかすみとかに効くらしいピンク色の怪しい液体。
1週間ほど点眼を続けて、さっき気づきました。
このOA用点眼液・・・使用期限が「2003・8」となってました。あうあう。だ、だ、大丈夫ですよね、まだ。
脳内マグネシウム不足が原因なんでしょうか。あぁ、いてぇ。
マグネシゥムマグネシゥム・・・手っ取り早く、磁石を頭に擦りつけてみたり舐めてみたり・・・(って、それはマグネット。
10月23日
「痩せ馬に蝿がたかる」という諺がありますな。「弱り目に祟り目」 とか「泣き面に蜂」と同じ意味で使われるヤツ。
天気がいいので裏のデッキ(腐れかけ)に椅子を出し、肩を揉んだりコメカミをグリグリやったりしていました。未だに片頭痛と格闘なんですよ。別に、難しいコトを考えているわけでもないのに、脳味噌がストライキをやっているんだと思われ・・・。
活字を読もうとしてもズキーン。TVをつけて画面を見てもズッキーン。
これ以上の無駄情報を脳に送り込んでくれるな、っつーことです。
そんな訳で秋風を感じながらウトウトしそうになっていると、わたくしの太ももに蝿がとまりました。
蝿の割には大きすぎると思ったら、合体中の蝿です。いくら肉付きがいいからって、この足をベッドにするなっ! いや、待て、雑草の一部だと思われたのか?
本日のわたくしの格好といえば、緑色のトレーナーに草色のズボン。要するにイケてない青虫ファッションなんですが・・・。あ、今気づきましたが、青虫って青ぢゃなくて緑ぢゃんか。そういえば、信号の青だって、緑色だし、青菜とか青りんごだって緑色。ううむ、日本語ってヘン。
いや、そんなことはさておき、膝にとまった蝿カッポーは、悔しいかな、テカテカした緑色でしてね。玉虫色っつーんですか? 多分日本人には「銀蝿」と総称されてるやつらなんでしょうが・・・。なんか、己の服装と比べると、同じ緑なのにアイツらのほうがゴーヂャスに見えちゃって溜息です。
「シッシッ! そんなことは人目を憚ってやれ」
掌で払うと繋がったままの蝿カッポーは飛び立ちましたが、また数秒後には膝の上に着地。精力減退中の高橋夫婦に対する嫌がらせですか。
それともデッキぢゃなくて、このわたくしが腐りかけているというんでしょうか・・・。
「クンクン、確かに臭いが・・・」
おい蝿よ、言っておくが、これはどう見ても痩せ細った足ではないぞ。
10月27日
犬服って高いっすね。飼い主がユニクロで売ってる500円程度のシャツ着てるっつーのに、生地なんてチビットのくせに軽く3000円以上しますから。いやマジ、イヌクロとかできないでしょうか。そんな訳で、家庭科3の女が立ち上がりました(中腰で)。
近所のスゥパで購入した480円のフリース。これで4枚作ったので、1枚につき120円程度。一度洗濯したら使い物にならないかもしれませんが、そこはまぁほら、使い捨てだとしても120円だったら缶茶飲んだと思えば…。
で、BJに着せてみたんですが…。
なんなんでしょう。
犬友達のさくらちゃんに同じものを送ったら、可愛く着こなしていたとゆーのに。
お公家様とか、そゆ次元を超えてます。
何かに似てると思ったら…トンガリ頭の宇宙人。
BJよ、キミはコーン星雲のレミュラク星から地球征服にやってきたのか?
10月28日
ダイエー優勝セールなるものに行ってきました。別に欲しいモンはないので、冷やかしなんですが。いやぁ、凄いことになってましたよ。田舎にあるまじき大渋滞。15分で行ける距離を1時間以上もかけ、屋上の駐車場に辿り着いたら今度は停めるスペースが一つも空いてないとゆー賑わい。
雨合羽を来た誘導員が「進め、進め」と手にもった誘導灯をブンブン回します。
あぁ、そうかそうか、お前の停める余地などないから、とっととここから立ち去れっつーことなんだな、わかったよ。
わたくしの車を挟んだ数台が団子状態で坂を下り、1階のだだっ広い駐車場に降りました。
「おぉ!見つけた」
と思ったら、前の車の運転手も同じ場所を発見したようで・・・ちっ。
30分ほど駐車場内をグルグルと回り、入り口から離れた場所なら空いているかもとそちらへ移動しようとしたら、おっさん誘導員が「あっちあっち」と叫びました。
さんくす、あなたの指す方角に楽園があるのね・・・。
数メートル進むと、また別のおっさん誘導員が「あっちあっち!」と誘導灯で楽園の方角を指示(ひろみゴーのファン?)。
そしてまた数メートル先でも・・・。
「あっちあっち!」
「そっちそっち!」
天使の導きにより、見事楽園へ到着。
と思ったら、大通りに出てましたがな。ちくしょー!奴ら、出口へ誘導していた模様。財布の中に万札の入ってないやつは締め出してしまえとゆー社の方針ですか。
再度入店する気力もなく、阪神お疲れさんセールをやってる店に行って77円均一食材を買ってきましたがな。ダイエーに対する嫌がらせに・・・(なっておらず)。
10月29日
近所のT邸に3家族が集まり久しぶりの宴会です。
「なんか、最近、埼玉県っていろんな事件がよく起こるね」
「誘拐事件とか強盗事件とか・・・まぁ、埼玉に限らないけど」
「諸外国の銀行員には、日本のあのオープンな行内の造りって信じられないだろね」
「そうそう。行員の顔なんかも見えないようになってるし、どこだったっけ? 金の引き出しだって金額を書いた紙切れをカウンタんところのボックスに入れて蓋閉めたら、壁の向こうの行員が金をボックスに入れて・・・。絶対に手と手が触れないようになってるとこ」
「ヨーロッパだっけ、アメリカだっけ? 兎に角日本ってのは無防備すぎるようむ。もっと防犯を強化せねば」
「カウンタを鉄格子で仕切るとか? あ、相手が拳銃持ってたら鉄格子ぢゃ役不足だわな。強化ガラスで仕切るか。そうなると行員の声も老人には聞こえ辛くて、ATMとたいして変わらないわな」
「いやぁ、世知辛い世の中になったもんだ」
などと午後11時近くまで、こんな社会的且つ高尚な(どこが)話題で盛り上がったり・・・。
その翌日、Tさんから電話がありました。
「今朝さー、出かけようと思ったら玄関の扉、外から悪戯されたみたいで鍵穴に鍵が入らなくなってたんだよー。高橋家の扉は大丈夫?」
つい数時間前まで3家族が集い、ドンチャン騒ぎをしていた家に、誰かが押し入ろうとしたんでしょうか。幸い、T邸の鍵を壊されただけで侵入した形跡はなかったようですが。
「うちは大丈夫みたいだよ。いつもだったら道路挟んだ向かいのAさんちのウィンディー、吠えるのにね。一体、何時ごろだったんだろぅ・・・」
わたくしが鼻歌交じりで湯船に浸かっていた頃かしら、それとも飲みすぎが祟って夜中に厠にたったときかしら。いずれにせよ、数件隣のT邸では扉一枚を隔てて見知らぬ男が(勝手に男だと決め付け)背中を丸めてこんなことをしていたのかと、想像するだけで怖い怖い。
防犯カメラや警報装置の設置。銀行強盗対策を施しても、ATMごと重機で持っていかれちゃ何もならない。
ワンドアーツーロック。民家に押し入る泥棒対策として鍵を強化しても、バール使って玄関の扉を強引に開けられちゃぁ何もならない。
不審な足音を耳にすると、愛犬が吠えて教えてくれはしますが・・・。それでも諦めずに侵入してきたら、どーするよ。まぁ、我が家の場合は盗る物なんぞないのが事実なんですが。
やっぱ、番をするのは犬ぢゃ甘っちょろいですね。そんな訳で、家庭科3の女、次はBJに熊の着ぐるみでも作ってみようかと・・・(役に立たず)。
10月30日
ここのところ、また頭の中にJINROのCMソングがエンドレスで流れて困ってます。そんなわたくしの横で、よくまぁ延々と眠り続けられること。あ、愛人とかではなく、愛犬2匹のことですが。
BJは時折4本足をばたつかせ、篭った声をあげます。
今朝の新聞には「愛犬がどんな夢を見ているのか、それを知る方法がある」と書いてありました。
なんでも、眠っている犬の顔に布をかけ(間違っても濡らした布を張り付かせぬよう)、その布を今度は自分の顔にかけて眠れば同じ夢を見ることができるんだそうですよ。白い布切れだとなおベスト(んなこたぁない)。
三谷幸喜が、わたくしの大好きなコラム「ありふれた生活」の中でそう言っておりました。
彼もまた、「シートン動物記」の中で椎豚氏(何人?)がそう言うとったと書いてます。責任を椎豚になすりつける腹積もりですよ奥さん。
まぁ、騙されたと思ってやってみろというので、快く騙されてみました。
タオル地のハンカチをサラと不細工顔して寝ているBJの顔にハラリ。両者とも無反応です。
待つこと数時間。
えっと、顔の上に乗せたつもりが、いつのまにかどちらも顎乗せになってました。
ついでに、2枚とも涎でグッショリ、ちべたくなってます。
このハンカチを、今晩わたくしの顔にかけて寝ろと?
か、か、勘弁してくだちぃ。
10月31日
かっちゃん@旦那は視力がよい。
「視力検査表のあの一番小さい『C』ってやつ。あれより小さいのを載せて、もっと正確に測って欲しいもんダ」と鼻息荒げていうので、きっと5.0くらいあるんでしょう(マサイか?)。けれど、視力がよろしいくせに、探し物を見つけ出すことができません。
「爪切りどこだっけ?」
「その棚の左の一番上の引き出しの中だよ」
ガサゴソガサゴソ。
引出しの大きさは、縦横高さ10センチ程度だとゆーのに「ない!ない!」と大騒ぎ。どれどれ、とわたくしが覗き込むと、あるぢゃんかボケ。
彼だけなのかと思ったら、友人の旦那様も探し物が不得手なんだといいます。ええと、あのまさ義母が生んだ、まさちゃん。
「こないださー、頭が痛いからバファリンあるか?ってまさちゃんが聞くのよ。薬箱の中にあるって教えたのに、バファリンが入ってないって騒いでね。薬箱の中を漁って『ノーシンがあったから、コレを飲む』って言うから、ノーシンなんて買った記憶ないんだけど、勝手にしろって放っておいたの。
そしたら、アイツ、その薬を飲んで頭痛がすっかり治ったって言うんだけどね・・・。
後で、薬箱を開けて確かめてみたら、やっぱりノーシンなんて入ってない。ついでにいうと、バファリンはしっかり入ってたしさ。まさちゃんがノーシンだって言い張って飲んだ薬、どうも腹薬っぽいんだよねー」
病は気から、といいますが、マサにそれですね、まさちゃん。
それにしても、彼らは探すフリをしているだけで、実は何も見てないんでしょうか?
それとも視野が異様に狭いとか?
視力の悪い人が、ピンホールの原理を利用して小さな穴から向こうを覗き見ると一瞬視力がよくなるといいますが・・・。
まさちゃんも裸眼での視力は1.0以上だといいます。
そうか、視野が狭いから視力がいいのか。
まぁ、いくら視力がよくても視野が狭くて動体視力が劣っていれば、しょっちゅう嫁に「この役立たずがっ!」と舌打ちをされる運命なわけで・・・。とりあえず、帰宅したらこんな検査をさせてみようかと。