■ 12月の戯言 ■

12月1日

いやぁ〜、随分と久しぶりの更新でございます。いつの間にやら月も変わっちゃってるし。

「何サボってたんだよ、このクソ女!」と舌打ちしたそこの貴方…。えっとですね、クソなのはわたくしではなくPCなんですよ。いや、わたくしも相当のクソですが。

何が気に食わなかったのか、いきなり立ち上がらなくなりまして。かっちゃん@旦那のPCとLANで堅い契りを結んでいたんで、そっちからわたくしのPCのコントロールパネルの中を覗いたところ、なんと、急激ダイエットを試みたらしく、スッ空カーンになっておりました。要するにディスクがぶっ壊れてしまったわけです、はぃ。

電波系の女ぢゃないと思ったのに、それでも壊れて1週間は禁断症状に悩まされましたよ。何が辛いって・・・ゲームができないのが(笑)。

で、その間、何をやってたかとゆーと、ちまちま犬服を縫ってみたり、ご近所さんたちと酒盛りに興じてみたり、庭の木に電飾を巻きつけてサンタの到来を待ちわびてみたり。いやぁ、どれもこれも生産性のないことばっか。

金がないと嘆きつつも、PCがないのは非常に困るので(ゲームとかゲームとかゲームで)ニゥPC(ココのやつ)を購入することにしました。

受注生産ですよ。金を振り込んだら作り始めるとゆーシステム。しかも国内ではなく、中国で。

数週間後に届いたPCを立ち上げたら、中国で作られただけに・・・

「睡的惜也制作了。工賃也是煙草費。必要的部品失敬。故使用感不能保障(出鱈目)」

なんてゆーメッセージが表示される(わけない)のかもとドキドキしましたが、普通に動き始めたのでちょっとガッカリです・・・いや、安心しました。

これで今日から心も新たに更新作業に打ち込めますねエイエイオー。

とかいいつつも、数日前から金がないと嘆くわたくしに、友人が「内職」を持ってきてくれまして。内職、それは専業主婦が家にいながらにしてできる簡単作業。内職、それは顔も洗わずパヂャマのままだろうがパンツ一丁だろうがファッション性も問われず、いつでも楽しく屁がこける緊張感のない仕事。

チューリップの球根700個が入ったケースを持ってきて、こいつを1個づつ袋詰めしてダンボールに梱包してくれといいます。

翌日、友人を伴って業者が受け取りに来た際、

「どうだった?」

と聞くので、胸を張って「なんのこれしき・・・たわいもなかったわぃ、フェッフェッフェ」と大見得を切ったら、その翌日、奴らは再び球根を持ってきやがりました。その量、6ケース。ええと、ざっと計算すると4200個の球根っつーことですねウェ〜ン。それ以外にも組み立て前のダンボールやら、断衝剤の束やらシールやらを、玄関前にばら撒いて「んぢゃ、こいつもよろしく〜ヒヒヒ」と言い放ち走り去っていきましたよ。

圧迫感満載の我が家。ついでに、わたくしの両肩にもかなりの圧迫感が・・・。こんな調子ぢゃぁ、PC代のタシどころか、逆に針灸代に飛んでいきそうな気も・・・。

12月2日

宇都宮信金に続いて、9月中間決済で1,862億円とゆー赤字を出し(関係者らが鼻血を出したかどうかは不明)、結局破綻してしまった足利銀行。サイトを覗くと金融庁の検査がえらく厳しかったと泣き言が綴られておりましたが(笑。そうですか、キミもやっぱり国有化ですか。公的支援っつーやつですね。ナンボ援助してもらえるんで?

情報収集衛星H2Aの打ち上げに失敗して、数百億円の損失ですと。

そんなニュースを聞きながら、球根を1個づつ袋に詰めていく。

1包み2円のチマチマした内職。

あぁ、笑いが止まんねーぜっ。ギャッハハハハハハ(涙。

高橋家も国有化して頂けると・・・モゴモゴ。

12月3日

「うちの商品はですね、なんちゃらを配合した…でですね、只今キャンペーンを実施してまして。トラベルセットをですね、無料でお送りしてるんですよ」

「あっそ。タダなの?」

「ええ。キャンペーン中ですから。無料です」

「タダなのね。タダならちょーだい。送ってよ」

「ええと、トラベルセットは無料なんですが…送料の方が480円ほどかかるんですけど…」

「ええーっ!タダぢゃねーぢゃん。だったらいらねっ」

「あ、お待ちください。ええと、ええと。だったら特別に送料無料でご提供させていただきますので」

「?…あっそ。んぢゃ、よろしくー」

このようなやり取りが先週、某化粧品会社と高橋家の間で交わされました。で、おねいさんの言った通り、送料無料で送られてきた小包。その中には、ちんけなサンプル化粧品セットとビデオテープが。

あれこれ順序正しく顔面に擦り込んだり叩き込んだりするのが面倒で、2,3回試した後はそのまま放置してました。勿論、ビデオテープは一度も開封されることなくゴミ箱行きだったので、どの順番で使用するのが正しい使用法なのかも未だにわかっちゃいないんですが。

「あ、もしもし。こちらステハニー化粧品(バレバレ)のKですが…」

一昨日、またもや電話がかかってきました。

「ご利用になられましたか?」

「あー」

「いかがでしたか?」

「えと。ビデオ入ってたんですが」

「ええ。使用法などをビデオで説明させていただいてます。ご覧になっていただけましたか?」

「テープは入っとりましたが、デッキが入ってなかったんで…」

「……」

Kおねいさん、笑ってもくれませんでしたよハハハ。

「トラベルセットはお使いになりましたか?」

「あー、まぁ」

「で、どうでした?」

むむ、結局アレだな。買ってくれってことだな。てことは下手に「よかったヨ」なんてことを言うとマズいな(つか、2,3回しか使ってないので感想もクソもないんだが)。そう思って、つい…。

「いやぁ、湿疹だらけになって大変でしたわ、ワハハ」などと口にしてしまう。

「どの辺に?」

「うぐぐ、目の周りとか…そう、目の周りが赤くなるし、痒いし痛いし」

そう言いながら、相手に見えるわけでもないのにポリポリ顔を掻き毟ってみたり。しかし、敵もさるもの。いやぁ、お宅の商品、残念ですがわたくしには合いませんでしたよと言っているのに、諦めることなく切り返してきます。

「ええと、それは良い兆候なんですよ。つけた瞬間に赤くなったりする場合は皮膚の拒否反応ということも考えられますけど、数日後の場合は毒素がね、毒素が出ているんですっ! このまま続けていただくと、きっと赤みが引くだけでなく前以上によい結果が得られますから。当社の製品はですね、マイナスイオン水を配合していますからアトピーの方も安心して使える商品なんですよ。お客様のような敏感肌の方にも低刺激でうんちゃらかんちゃら…」

つか、Kおねいさんの語りは、合いの手を入れる隙も与えずこの後延々と続きます。

5分、10分…。

受話器を持ったまま突っ立っていると、我が家の愛犬(♂)が股間に鼻先を突っ込み、太ももにしがみ付いてグヘグヘハァハァと息を荒げながら腰を振り始めました。おい、やめろー!この変態めっ。長電話になると、いつもこーなるのはなんでだ? 足を振り、手を翳して追いやると、余計に興奮して迫ってくるアホ。

そんな大変な事態に気づくことなく、Kおねいさんはまだ喋ってます。ローションに含まれる成分がどんなものかとゆー、素人には分かりにくい専門的な話をまるでマニュアルを読み上げるように…。

えっと、小心者でいきなり受話器を置くとゆーことができないわたくしは、ソレを愛犬に渡し(床に置いただけなんすが)ました。

「マイナスイオンがどのように体にいいかといいますとね…」

「ハァハァハァ、ブヒー、グシュン、ハァハァハァ」

鼻水でまみれた受話器から、かすかにKおねいさんの声が聞こえてきます。

「今使われてる化粧品などにはパラベンなど、お肌によくないものが…」

「ハァハァハァ、ブシューッ、ンガググ」

「マイナスイオン水がですね、血行を高めて新陳代謝を促進するんですよ…」

「ブーーーーー、ブーーーーーー、ハァハァハァ」

こうして愛犬とKおねいさんの交信が15分以上経過。

「ええと、いっぱい喋ってもらったんですけど、長電話にうんざりしたんで切っていいですか?」

「えっ?!」

「んぢゃ…ガチャン」

ちょっと良心が痛みます。ごめんなさい、Kおねいさん。でも、きっと、話の途中で「おねいさん、今、どんなパンツ履いてるの?」なんて聞いても無視して喋り続けていたんでしょうね。脱帽です。

電話を切った後、何か満足気な顔をしていた愛犬。いったい、おねいさんのどんな情報を仕入れたんだか。

12月4日

湯船に文庫本を落とした、死にたい。

どこぞをパクったような出だしですが・・・(汗。

入浴中、本を読むわたくしがいけないんでしょうか。いえね、昨晩はどうも頭の中で茄子が踊ってたもんで、つい手元が狂ってしまいましたよ。ちくそう、外ぅめ。

お札を濡らした場合は、窓に貼り付けておくと綺麗に乾くといいますが。

全522頁のその文庫本は、いったいどうすりゃいいんでしょう。

閉じているハズなのに、なんだか盛り上がったように見えるのは、数頁がパリパリに乾いたからでしょうか。この調子で行くと、完全に乾ききったころには広辞苑並みの厚さになるんぢゃ?

12月8日

4コマ漫画にも描きましたが、いやぁ、サラのヒートで散歩中のBJは大変なコトになってますよハァハァ。前回までは、「こんなトコロで、そんなコトをするとは、公然猥褻だよコノヤロー!」と引っぺがしてたんですが…。

これも、ガキんちょの性教育に役立つかなぁと思ったりで(ならん)放置することに決めました。

「うわー、BJが変なコトしてるー」

「これはだね、子孫を残そうとする本能的な行為なわけだよ、まぁ、的は得てないがね。ほら、サラが尻をちょいと上げてBJの鼻っ面へ持っていったべ。こうゆー行動をロードシスっつーんだけどな。要するに雌が発情しとるわけだ」

「あ、何か飛ばしたっ!」

「あぁ、これは精液ではないのだよ。人間でゆーとだな、第一ちんぽヂ…いや、精子の入ってないカウパー氏腺液とかにあたるわけだな。

ちんこの付け根のあたり、陰嚢ぢゃなくてそう、こっちな…。尿道球腺つーのが硬く膨らんで、ココに亀頭球と呼ばれる玉みたいなのが2個できる。ちんこを入れると、この亀頭球が鈎針のような役目を果たして抜けなくなるわけだな、なかなかの高機能だろう。世のオトーサンたちも、コレを真似て真珠を埋め込んだり…いや、何でもない。亀頭球、はい、ココ大事ね。試験に出るから覚えとくよーにっ!」

「…」

「この状態でヘコってもだな、前立腺液っつーのは作られてないわけで…あ、前立腺液っつーのは精子を勢いよく動かすための栄養みたいなもんだな。この後、やる気のある雄犬は180度体を方向転換して、尻と尻を合わせるコイタル・ロックっつー体勢になって完全ロックオンっつーわけだよガハハ」

「あ、離れた」

「うー、まぁ、そもそも耳の穴を狙っても、子供ができないっつーのはキミにもわかるだろうがね、ハッハッハ。BJには知識が足りないっつーことで、やる気だけは認めてやっておくれ」

「…」

「良いこのみんなぁ〜勉強になったかな〜? 次回の授業は亀の交尾についてなんでぇー、T君ちの亀をよーく観察しておくよーにっ! はい、解散ーっ!」

子供にも分かりやすく説明したつもりですが、わたくしのHPはどうもココには「有害と思われるコンテンツを含むサイト」だと考えられているよーで(笑。

12月9日

延長コードを買いに近所の大型スゥパへ。家電売り場をぐるぐる周り、やっと目的の商品を見つける。んがっ、商品棚の前には台車に堆く積まれた品出し前の商品の山が…。か弱いわたくしは、この台車を動かせそうになく、近くにいた男性店員に荷物を移動してもらうことに。

「ちょっとすんませんが…。あのー、この荷物、ココに置いてあると商品が見えんのでよそにやってもらえませんかね?」

眼鏡をかけたその店員は、わたくしが声をかけても返事一つしません。それどころか、チッと舌打ちですよ舌打ち。

なんですか? その程度の荷物(積載高は身の丈以上)くらい、テメーでなんとかしろよボケッ、っつーことなんですか? それとも、品出し前の商品だって気づいたんだったら、テメーが品出ししろよっつーことなんですか?

わたくし客アルヨ。

しかもね、溜息ついて台車のあるところまで歩く間、こいつの口をヂ〜っと観察してたら、ブスって言ってるし。絶対言ったし。唇が動いたし、ブスって。ブスってブスってブスって…(フェードアウト)。

「おいゴルァ、神様である客に向かって今、ブスっつったな。そーのー口でぇー」

店員の重なる両唇を摘んで振り回すわたくし。

「ひぃー、な、な、何するんですかっ、言ってませんってば、痛いです痛いです」

指先にさらに力を入れるわたくし。

「んーんー、んにんんんぷー」(解読不能)

「さっきは舌打ちもしやがって。その汚い鼻の穴に割り箸突っ込んで脳味噌カックンカックンいわしたろか、ワレ〜!」

「うわわーん、ごめんなさい」

「好感のもてる挨拶と信頼感を与える応対の仕方っつーのが接客業のマナーぢゃろうがっ! 客を何だと思うとるんぢゃ」

「あぁぁ、すいませんでしたぁー」

店員は売り場でいきなり土下座。

「そんなことしてもらうために言うたんぢゃないわぃ。面を上げぃ」

わたくしは彼の背中に足をかけ、背中の桜吹雪を見せようと袖をたくし上げるも、実はBCGの跡しかついてなかったのに気づき断念。

「以後気をつけるので、どうかお許しを…」

「うむ。そこまで言うなら水に流してやっても」

こうして、また一人道を外しそうになった男を救済した…えっと想像上で。

実際はですね、ええと、ええと、歯軋りしながら入り口まで走って行き、お客様のご意見承りますんで、気づいたことがあったら何でも記帳してご意見箱に入れてね、とかゆーコーナーがあるので、紙切れに鉛筆の芯を折りながら書き込みましたよツラツラと。

このスゥパでは、エスカレーター横の掲示板に、各意見に対する店側の謝罪やら感謝やらが記載された紙切れがペタペタ貼り出してあります。

「レジの○×さんは、5回に1回はおつりを間違う。頭悪すぎーっ!」

とか、名指しのものも多々あります。

「えー、レジ係りは他にもごまんとおりますな。5回に1回間違うとゆーデータを出す前に、○×さん以外のレジに並んでは? つか、アンタこそ頭悪すぎーっ!」

などとゆー回答は流石にありませんが。

「延長コード買わせろ!!!!!」

ええと、ワナワナと震える手でしたためた一文がコレでした。

つか、結局ちゃんと買ってるのに。

「しまった! 店員の名前書くの忘れた」(それ以前の問題)

気づいた時は、用紙は既に箱の中。

頭悪すぎなのは、わたくしですね。

12月10日

機体位置確認。

鉄系統、電波系統、ゼラチン系統、たんぱく質系統点検オッケー。

担当員配備確認。

「発射準備、全て完了しておりまーっす」

秒読み開始っ!

メインエンジン着火。

「3…2…1…投入!」

ええと、鍋に具材をぶっこんだ後、連絡がありました。

「今日は飲み会あっから、晩飯いらねー」

す、す、水曜日はいつも普段より早く帰ってくるから、そのつもりで準備してたっつーのに。いいですよ、こうなったら一人鍋、やりますよ。うぇーん。

12月11日

おでんとか水炊きとか、そゆ鍋なら一人でもまぁ我慢できますが…すき焼きだったんですよ、昨晩のわたくしの一人鍋メニゥは。しかも使用した電気グリル鍋の直径は35センチ。食材全部突っ込んだら、一人でこんなに食えるかー!っつーほどの量。火力を強くすると箸を動かす速度よりも早く煮汁が煮立ってなくなっていく…。高速ベルトコンベアのごとく口に運びましたとも。高橋部屋の女力士は頑張りましたよゲフゲフッ。

お陰で満腹中枢が壊れ、午後7時から早くも生欠伸の連発。

食後にすぐ横になると牛になるとかいいますが、無意識のうちにソファーの上で眠り呆けてましたウンモ〜ォォ。きっとナルコレプシーです。

二時間後に目が覚めたときは、頭が割れるように痛くて、首は回らなくなってるし、おまけにちょっと吐きそうでしたよ。あぁ、もしやこの痛みは軽い鬱病からきているのか? とか、いやもっと大変な病気なのかも…くも膜下出血とか髄膜炎とか。

「あめんぼ赤いな、あいうえお〜浮き藻に小エビも泳いでる〜柿の木栗の木かきくけこ〜」

とりあえず、言える。うむ、言語障害はないよーです。

「トーキョトッキョトキャキョキュキョーキューキョトッキョキョキャ」(東京特許許可局今日急遽特許許可)

早口言葉も完璧です。

ぢゃぁ、いったい何?

ええと、ソファーで寝たせいで風邪ひいて寝違えちゃっただけですかね。

でも、尿道結石持ちだし生理不順だし、きっと高脂血症だし脂肪肝だし糖尿病予備軍だろうし、家の階段を上り下りするだけで動悸やら息切れはするし、冷え性だし、肩こりはあるし、リューマチかもだし、口内炎できてるし、体臭がおやぢ臭いし、ビタミン欠乏症だし、アル中だし、口唇ヘルペスだし、カンジダっぽいし、うんこは出ないくせに臭い屁は出すぎだし、鼻の奥に疣みたいのできて鼻糞かと思って引掻いたら鼻血ブーだし。

こ、こ、こんな女ですが、どうですか>妻夫木クン(汗。

12月12日

おもろい猫ゲーを発見しました。

コチラ

でも、猫好きの人にはどーかと。

効果音がね、いや、アノ、ソノ…。

12月15日

「ひょえ〜、こんなコト、ありそうだから怖いね。つか、やってるんだろーなー、米国なんてさー…フンガーッ(鼻息)」

先日、TVで流れていた『スパイゲーム』を観ながら、声を荒げる妻。映画館の巨大スクリーンで見たいと思いながらも、それが叶わなかった映画です。ロバート・レッドフォードとブラッド・ピットが出ていたアレ。中国で捕まってしまったCIAエーヂェントの一人を、見殺しにしようとする国家に逆らい助け出すとゆーもの。

「日本でもあったりしてねー、こゆこと」

「うーむ」

「ちょっと前までは、今の北朝鮮みたいだったんでしょ? 国に雇われて諜報活動してる人とか、絶対いたね。だとしたら、その残党が生き残ってるんだろうし…いや、そうぢゃなくても今だって…死んだことにされて、活動してる人とかもいるかもー。ニキータとかそだよね」

「…」

「スパイってさー、悟られちゃいけないんでしょ。普段の生活は地味なんだろね。もしかしたら、知り合いでいたりしてー。気づいてないだけでさぁ〜」

「いいから、黙って観てろ…」

振り向いてもくれません。

「あのね…」

「…」

「実はね…」

「…」

「アチシ…ずーっと隠してたけど…」

「…」

「こっそり2階でPCいぢってたのは、ゲームしてたとか、そゆのぢゃなくてね…いろんな情報を集めたり…」

「…」

「スパイなんだよ…」

「…バカ?」

やっとこちらに顔を向けてくれたかと思ったら、コレですよ。バカ?ですって。

「いや、バカぢゃなくてスパ…」

ひとーつ、スパイはコンプーターとか科学に長けているべきである。

ひとーつ、スパイは語学に堪能でなければならなーいっ。

ひとーつ、スパイは人から好かれる性格でなければ勤まらなーいっ。

ひとーつ、スパイは口が堅くなくてはいけなーいっ。

人差し指を唇に当て、黙っていろと言う代わりに、「我が国の防衛庁長官のフルネームすら言えないアホなオマエに、んなモン勤まるか。っつか、国も信用してねーって」と目が訴えてました。

よく分かってらっしゃる。その通り。PC一つ自力でセットアップできないし、日本語すらちゃんと喋れてないし、わたくしの名前を耳にしたら舌打ちする人多いだろうし、そんな女に誰が依頼しますかいな、なぁ。

12月16日

大掃除とゆーのは、普段手をつけてないトコロを綺麗にすることらしいです。レンヂフードの奥とか、風呂の天井に貼り付いた換気扇とか、網戸とか。あぁ、どれも5年近く放置ですよ。

友人は「昨日、食器棚から食器を全部取り出して中を拭いたら、けっこう汚れてた」と申しておりました。今日は靴箱の中と客間の押入れの掃除だそうで、ご苦労なこってす。

あー、今年くらいはうちもやんなきゃなー。

そんなわけで、取りあえず掃除機を引っ張り出しました。

が、この年期モノの掃除機、こいつの汚れがまず気になります。なんたって、掃除ぢゃなくて「大」掃除だからね。補強工事のときにスチーブが垂らした白い塗料が、本体のあちこちにこびりついた掃除機。柄の部分にはソレを相手にヘコるBJが擦り付けた不思議汁なんかも。まずは、乾燥した汁退治から始めようと雑巾で拭き始めると、拭いた端から鼻汁を飛ばしてくれる可愛い奴ら…。あっちいってろー!

ヘッドの部分をひっくり返してみると、ブラシに付着した綿埃を髪の毛やらシモの毛やらがグルグルと締め付け、吸い込み口が見えないほどです。この極太埃ハムと化したブラシの、どこに掻き出す力があると? ひょえー。

以前から、わたくしはどうもこの掃除機のことが好きになれませんで。

後ろへ回ると臭いし、吸い込んだゴミを塵状にして噴射してるようだし、とゆーのは以前にも書きましたっけ。

紙パックを使用するやつって、交換サインみたいのがついてるぢゃないですか。コイツは、購入当初から、どれだけゴミを吸い込んでもそいつが機能してるところを見せたことがありません。人間で言うと、負けを認めず延々食い続ける大食い選手というところでしょうか。「箸、止まってるやん。全然食えてないし。顔色悪いぢゃん」と頃合を見計らって、タオルを投げなければならないのです。で、ここからもセコンドは大変です。新しい紙パックと交換するために、腹を開けようとしますわな。

強情なんですよ。異常なくらい。

歯を食いしばって「誰が己に腹の中を見せるモンカーッ!モンクァッカー!」てな具合ですよ。

毎回、爪が折れそうになります。

欠陥商品なのかと思いきや、かっちゃん@旦那がセコンドに入ると即効で体を許すくせに。

普段、わたくしの3歩後ろをついてくる腰の低さには感心しますが、時折振り返ると腹を出してサボっていたりするわけですよ。見てないと思ってひっくり返るなーっ!

要するに、ナメてます。

サイクロン掃除機が買えない貧乏人だとバカにしてます。

くぅ〜、新しい掃除機がやってくるまで、コイツの天下だと思うとどうにもこうにも(鼻糞食べつつ)。

えっと、我が家の大掃除は結局何処へ…。

12月17日

クリスマスグッズ売り場には、いつもより沢山の人が集まっていました。随分と繁盛してるなぁ〜と思ったら、その人たち皆はお仲間だったようです。一人はクリスマスツリーに飾るガラスでできたオーナメントを2つ手に取り、自分の耳に当てキャッキャと騒いでいます。別の女も、羽のマフラーみたいなやつを自分の肩にかけてポーヂングなんかしてます。

多分お仲間だと思われるおっさん一人が、ちょっと離れた場所で携帯電話を取り出し2人に向けてカシャリ。

1枚では足りないおっさん、右手を上げろだの、胸を突き出してもっと足を開けなど、加納典明ばりに指示します。

調子に乗った女子軍団は、気に入ったオーナメントを手にしたまま腰を振りながらコスチゥムコーナーへ移動。

サンタ帽やらトナカイの角やらを次々と頭に乗せていきます。

とそのとき、一人がおもむろに袋詰めにされた男性用サンタ服を取り上げ、躊躇することもなく袋の口をベリベリ。

わざわざ出してサイズを確認しているのかと思いきや…周りの女軍団がやんやと騒ぐ中、洋服の上から着ちゃいましたよ。うわうわ、やっちゃったー。え? ズボンの方もはいちゃうわけ? ココで? そりゃいくら何でもしないでしょう。だってほら、アナタ、尻幅がかなり…ああぁぁ、無理でしょう? やめてー、破れるし…履いちゃいました。

その姿をまた、ニヤけ顔で撮っているおっさん。

一人が成功すると、だったらアチシもと女B、女C、女DEFらも次々違うコスチゥムの袋を引っぺがし、その場で着ようと広げます。

軽い暴動のようにも見えたり。

その一角の騒がしさにやっと気づいた店員が、慌てて駆け寄り「お客様〜お客様〜」と注意を促しました。

「すいません、お買い求めですか?」

女軍団は店員に向かって首を横に激しく振りながら何か言ってましたが、同時に喋り始めたので何が言いたいんだかさっぱりわかりません。

「この場所で試着されるのは困るんですが…」

「£▲#ギャーギャー! ◇&@メリクリスマス!!」(途中、メリークリスマスって言ったところだけわたくしに聞こえました)

女軍団にいつの間にかバス担当の携帯おやぢも加わり、合唱団のパワーはヒートアップ。手にしていたオーナメントを手近な棚に投げ捨て、着ていたサンタ服を脱ぐと、丸めて売り場に投げつけます(ミューヂカル?)。

「この商品はご試着できないんですけど…」

床に落ちたサンタ服を拾い、背中を丸めて畳み始めた店員さんの顔は、ちょっと泣きそうになってましたよ。

「Щ×ω!ギャーギャーギャーギャーギャー!」

立ち去る時の捨て台詞も、某国の方々は何を喋っているのかわかりませんでした。

12月18日

久しぶりにアクセス解析を覗いてみたら、「亀頭」で検索して来られたかたが、ここ3日間で8人もいらっしゃいました。いったい、何を期待して来られたんだか…。それにしても、犬サイトとして、これってどーなんですかね。イケてるんですかね。あ、破廉恥ブヒ犬サイトだから、いーのか?

友人の旦那様@まさちゃんは、大の甘い物好き。いいトシしたおっさんですが、クリスマスを前にして「丸いの、丸いの、丸いのがいいぃぃぃぃー」と魘されたように口ずさんでいるそうです。あ、ケーキの形ね。丸いままのケーキを一人で全て平らげるのが夢なんだそうで…。当然ながらそんなまさちゃんは、漫画家、滝田ゆう氏のようなふくよかな体系。

会うたびに「食生活を考えてあげないと、大変なコトになる」と口うるさいお義母様。

友人は「結婚前から太ってたから、まさちゃんの嗜好の殆どは義母さんに責任があるハズ」と愚痴ってるのですが。

そのお義母様から、先日電話があったそうです。

「ちょっとアンタ、今、NHKで成人男性のダイエットについてやってるから、すぐに見なさいっ!」

他の番組を見ていた彼女は、渋々チャンネルを変え溜息をつきながらも最後までデブ観察をしたそうです。

その次の日の午前中、またもやお義母様から電話が。

「アンタ、昨日はちゃんと見た?」

「見たけどさぁ、あれって100キロ以上もありそうな相撲取りみたいなデブばっかだったぢゃないですかぁー。どこを参考にしろと?」

「知らないわよっ!」

「…」

「だって、アタシはあの電話の後、すぐ寝ちゃったんだから、フンッ」

わたくしが嫁だったら…二度と起きてこないように…(以下省略。

12月19日

「さっさと白黒はっきりさせろコンチクショー!」

クイズ・ミリオネアで、ひっぱりすぎのみのもんた。

この長〜ぃ間を全てサクっとカットしてしまえば、30分枠でもおつりがくるに違いない。気が短いわたくしは、見ちゃいないんで、どーでもいいんですが。

こっそりひっそり久しぶりに、フォトギャラリーのアダルツペーヂに写真を追加してみたり→こちら

12月22日

山形県のワイナリーから、社長の妻の名前をつけたスパークリングワイン「キュベ・ヨシコ」とゆーのが発売されてるそうです。社長が昔経営していた食品工場が火事で燃え、その当時支えになってくれた妻に対して、感謝の気持ちを込めて名づけたんだとか。キュベとゆーのは、「特別の」とか「選ばれた」とかゆー意味で、ヨシコが社長婦人の名前。

特別のヨシコ〜!う〜ん、いい話(そうか?)。

わたくしも、感謝している物に愛する者の名前をつけてみたぁーいっ!

頂き物の美味い麦焼酎「閻魔」を、キュベ・カッツァンと呼ぶことに(無理矢理)。心なしか、鼻腔に広がるヨーロッパの香りボンゾルノ〜(大分産)。あぁ、口の中に広がるシャルドネの旨味とコク(麦焼酎)。

いい感じです。

この調子でどんどん行きますよ(つか、逝ってしまえって?)。

土曜日に突然降ったドカ雪。こんな日には長靴と軍手が欠かせません。長靴の底はガッチリ雪を捕らえ、シャーベット状になった雪でも滑って転ぶのを防いでくれるしね。感謝。

今日から長靴もキュベ・カッツァンと呼んぢゃいます。

悴んだ素手で犬の糞を拾おうとすると、手元が狂ってきっと上手に拾えない。おろしたてマイ軍手の掌には、滑り止めのゴムがついていてどんな体制でもガッチリキープ。これまた感謝。

軍手もキュベ・カッツァンと命名。

「毛糸の帽子とマフラーにも感謝だよ」

あれもこれもキュベ・カッツァン、キュベ・カッツァン、キュベ・カッツァン、ビバノンノン。

全身をキュベ・カッツァンで覆いつくして散歩へ出かけると、溶け始めた雪の上でBJが腰を丸め早くも脱糞。ちり紙を雪の上に置いてしまうと糞が落下する前に溶けてしまいそうなので、キュベ・カッツァン軍手にちり紙を乗せ、そのままキャッチすることに。さぁコイ!きてみやがれ!

中腰になり、力む愛犬の尻の穴を凝視しながら、名捕手は構えます…と思ったらワイルドピッチでキャッチャーミット@キュベ・カッツァンの上にボトッ。

命名初日、糞まみれになってしまったキュベ・カッツァン。

顔面に犬糞をつけたかっちゃん@旦那の姿が頭に浮かびました。しかも笑顔で。

よかった…名前をキュベ・ツマブキとかキュベ・タケノウチとかにしなくて…。

12月25日

昨日はイブで、今日が本番ですよメリークリスマス。

「今日はクリスマス会だから、早く帰ってくるよーに」

「ふーん」

「えーと7時半開始ね。ご挨拶があって、そのあと持ち寄ったプレゼントの交換。あ、プレゼントの金額は300円だから。忘れないように用意しといてね。アミダで誰がどのプレゼント貰うか決めるんだっちゃ。

8時から賛美歌合唱。『諸人こぞーりーてー』と『いーつくしみ深き友なるイェスわ〜』を歌いまーす。歌詞を暗唱しとくようにね。

で、ケーキ入刀と乾杯と続いて、後は特別ゲストの『清!この夜』の独唱があって、貧乏ダンスがあって、その後は一人づつ一芸披露だからね。何か出し物考えといてよ。アチシは腹芸! かぶんないよーに」

「はぁ〜? で、誰が参加するん」

「貴方とわたくし」

「だけ?」

「だけ」

特別ゲスト(わたくし)に文句があるんでしょうか。

12月26日

予定通りに宴は始まり、プログラムは滞りなく進んでいく。

「それでは皆さん、ご一緒にお手元の歌詞カードを見ながら賛美歌112番を歌いましょう。さんはいっ!もーろーびとーこぞーりーてー。あ、どうしました?歌いだしがわかりませんでしたか。それでは、まずわたくしが歌いますので、同じように後からつけて。輪唱っつーことにしますか、そうですか。ではいきますよ。もーろーびとーこぞーりーてー」

「ブーブーブー」

「ハァハァハァ」

「そこ、寝ないでちゃんと歌ってくださいよ。うわっ、貴方もしがみついたりしなーいっ!」

いつぞやの特番で歌う犬だとか喋る犬だとかが出てましたが、我が家の2匹はそんな才能全くナッスィングでした。

「んぢゃ、プレゼント交換ですよ。貴方たちの用意したプレゼントは? はぁ? ないっ? 手ぶらで参加ですか、この不届きモノめ。そんなぢゃ、ケーキは差し上げられませんからねっつプンプン」

それまで、この会をあまり楽しんでいなかった参加者たちも、乾杯の後にステージに立った主催者の腹芸にやんややんやの大声援。

「あ、お客さん、お触りは禁止ですから。はいはい、そこーっ!かぶりつきのお客さんーっ!ダンサーにはお手を触れないように願いまーす」

気をよくしたダンサーは、昨晩こっそり練習していた小作ダンスも披露(15秒ほど)。一気にアルコールが回ります。

「いやぁ、皆さん、楽しんでますかーっ? そうですかそうですかヒーック。わたくしも嬉しいですよヒーック。もう一度、カンパ〜イッ」

あぁ、虚しい。

ビール2本とワインのボトルを1本空け灰のようになった午後9時半過ぎ、やっとかっちゃん@旦那は帰って参りました。

そんな訳で、今日はひどーい二日酔い。頭、痛いっすー。

12月30日

今年も、今日と明日の2日を残すのみとなりました。トップの画像が未だにクリスマスチックに見えるらしいですが、2004年のクリスマス前だしね!とゆー放置の方向で。

ところで、一年分の家の垢、落としましたか? レンヂ回りを汗水たらして掃除したその日の夕刻、飯炊き作業時に煮汁を噴きこぼしてしまったので、以来まろやかな脱力感が続き、今朝はズボンのファスナー全開でゴミだしに行っちゃいましたよ。結局、他所は6年モノの垢にしちゃおうと決めましたワハハ(やけくそ)。いやぁ〜1年ってホント早いですね。

犬を飼い始めて今まで、かっちゃん@旦那の実家に泊まるとゆーことがなかったのですが、今年はそれを実行しようかと企ててます。まだ「泊まる」とゆー報告は先方にしてないんだけど。

いえね、嫁の立場からすると、できることなら日帰りしちゃいたいんですよ。

米や野菜を頂くから、可愛くない姪っ子にお年玉をくれてやるのは百歩譲ってヨシとします。

でもね、でもね…。

正月の食い物がさぁ。

東北地方の農家の家が皆そうなのか、かっちゃん@旦那の実家だけがそうなのか、よくはわかりませんが、三が日のメニゥって決まってるようで。

正月といえば、おせち料理でしょう。

ねんだな、これが。

正月といえば、雑煮でしょう。

ねんだな、これも。

では元旦に高橋家が何を食ってるのかとゆーと…。

餅、餅、餅。餅のフルコースですよ。

テーブルの上に所狭しと並べられた餅は、前菜として納豆餅、付け合せにきなこ餅、サラダがおろし餅でメインディッシュにはずんだ餅。デザートにあんこ餅と飴餅が出てくるとゆー餅づくし。甘いもの苦手なグルメりえぴさんには、これはかなり辛いメニゥ。

「なんだべ、食わねのか? 食が細いなぁ〜。食え、食え」

餅ばっか、食えるかーっ!

搗き立ての餅に首まで浸かり、閻魔様に無理矢理口に餅を押し込まれる。そんな夢を今晩あたり見てしまいそう。

12月31日

わたくしのヘボPCは「おどるだいそうさせん」と入力すると、一発変換が「踊る代走左遷」となります。「踊る大走査線」でググってみると、一番最初に現れるのが「踊る大捜査線」オフィシャルサイト。だったら、代走左遷でも最初に出てくるようにしろよー!などと大捜査線オフィシャルサイトに叫んで見るも気づいてもらえず。

そんなことはさておき、明日からは2004年になってしまうんですね。明日は明日なのに、来年だったりもする今日は不思議な日ですよ。ぶっ散らかった部屋、焼き芋が作れるほど枯葉が山積みになっている庭。年が明けたら心を入れ替えますんで、小人さん、留守の間、掃除頼んだよ。

胃薬と便秘薬持参で、それでは行ってまいります〜恐怖の餅館へ。

皆様もよいお年を…。そして、来年も宜しくお付き合いくださいませ。

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