■ 1月の戯言 ■
1月3日
明けましておめでとうございます。
元旦から、高橋家は念願の雪中キャンプへ出かけてまいりました。
この野営で妻は、初日に冷凍保存された死体の、そして二日目にタコ糸で縛られて寸胴鍋に沈められるブロック肉の気持ちが少しだけ分かったような気がしました。
要するにですね、元旦の夜中はすげー寒かったわけですよ。
で、−9度でも快適睡眠を保証しますヨっつーシュラフに、口だけを出し殆ど蓑虫状態で寝たら、夜中、己の吐く息で口の周りに結露ができ、それが完全に凍って氷柱になって、寝返りを打った拍子にそのミニ氷柱がシュラフの中へ落ちてきやがるし、時間が経つにつれてマットの下の雪の冷たさがじんわりと背中や尻に伝わってきて、凍死するんぢゃないかと思うくらい辛い思いをしたとゆーことと、それを踏まえて二日目の夜は背中や腹にホカロンを5,6個貼り、ついでにシュラフの中にもホカロンをいやとゆーほど投げ入れ、ネックウォーマーを首と頭に巻いて完全防寒で寝たら、茹で豚になってしまうんぢゃないかとゆーくらい暑い思いをしたっつー話なんですけど…ハァハァ。
こんな思いをしたのは、突然イケメン男に変身し、カヘバーに一人で呑みに来ている女性を片っ端からナンパしてホテルに連れ込み、「おいどんは死ぬまでに1000人斬りをするダス!」とかほざいてた悪夢のような初夢と関係あるんでしょうか。
1月5日
午前10時、某人に「今日来い!絶対来い!」と脅されたためへ、某所へ行くためエンジンをかけ車に積もった雪をドサドサと下ろす。暖気が終了したところで、いざ発進。駐車場から自宅前の道路へ出ようとギアをバックに入れてアクセルぶひぃ〜ん…ぐわーっ!
タイヤが空回りしとるがなーっ!
ハンドルを切って前進しようにも、すっかりタイヤが雪に嵌ってしまったらしく微動だにしない。つか、車に積もった雪を落とした場所が悪かったらしい。
走行距離、僅か15センチ。
泣きそうになりながら、駐車場の雪かき。それだけぢゃ、再びエンジンをかけても自宅の前の道路でスタックしてしまうかもしれない。
汗を流しつつ、今度は道路に積もった雪をかき、路面に分厚く張り付いた氷も砕いて避ける。
ちょいとそこまで車で出かけるのに、1時間半。一般女子なら化粧をして美しくなるのに要する時間。その時間で、妻はすっかり汗臭くブ細工さに磨きをかけてしまった。
午後0時、ようやく始動。
家の前の坂道を、時折雪にハンドルをとられつつもトロトロと進み、角の家をゆっくり曲がる。
あれれ?…なんてこったい。
ねーぢゃん、雪。
我が家周辺だけが豪雪地帯なのか?
1月6日
ワイドショーで、以前一緒に仕事をしていたことがある或る男性(正確には、コイツに妻は雇われていた)が準強制猥褻容疑で逮捕されたことを知り、ちょっと驚く。といっても、驚いたのは猥褻行為を行ったとゆーことではなく、そいつが映画監督と呼ばれていたこと。
当時から、プロデューサーだとかディレクターだとか、横文字の肩書きを鼻にかけ(つか、名刺に勝手に印刷しただけ)、数々の著名人と知り合いであることを自慢し(実際には相手からはどう思われていたのかは疑問だけど)、メディアでは知られていない著名人の秘話を語ることで自分の周りに女性を集めていた男。
自分の好みの女性には楽な仕事をさせ、たんまりと金を払い、いつもベタベタ。で、ベタベタされてる女もバカだから、こんな男のそばにいることがステータスなんダ!とすまし顔。バカ同士が磁石でくっつきあってる感じ。
今考えると、妻が当時からチビ、デブ、ブスだったというのが、三つの高価な財産のような気がする。
それにしても、ふーん、映画、作れたんだー。あんな薄っぺらな男に。
驚くとゆーか感心するとゆーか。ま、観たいとは全然思わないけど。
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去年の夏、妻は名古屋に住む愚弟に頼まれて仕事を手伝った。そのギャラ5万円。妻の去年の年収は5万円とゆーことになる。年俸が低いとお嘆きのスポーツ界選手の皆さん、下には下がいますよーっ!
が、このギャラ、実は未だに支払われてはいない。
昨日、一番下の弟ユージから電話をもらった。九州で金貸し屋さんをやっている弟だ。
「正月、兄貴らも実家に帰ってきて会ったばい。子供2人連れてきて、NさんとこやらUさんとこやらHさんとこにまでいってお年玉、よーけかっさらって帰ったけんねー」
ユージも2人に千円ずつ払ったのだという。うわっ、3歳と1歳にならぬ赤ん坊に千円ですかっ!(そのくらいが相場なの?)
「なんそんくらいで驚きよんねっちゃ! 親父やお袋なんか、もっとやりよったばい。帰る頃の2人のお年玉袋なんか、俺の財布より分厚くなっちょったけ」
ぐわーっ。
でも、赤ん坊には金の価値なんてわかるはずもなく、全て両親の懐に入るんだろうなぁ。と思ったところで、去年のギャラ、5万円が頭を掠める。
まだ、貰ってないぞーっ! 子供のお年玉をそっくりそのままへそくりにするなら、こっちに横流ししろーっ!
笑いながらその話をユージにすると、「まだもろてないんね。身内に、そりゃ余りにも不義理っちゅーもんばいねぇ」とこれまた笑いながら言った。
そして金貸し屋さんらしい言葉を付け加えてくれた。
「息子が払えんっちゅーなら、親から取り立てなたい」
5万円ごときで、妻の家族は分裂してしまうかもしれない。
1月11日
「雪の中のキャンプって、やっぱいいねー。冬場の田舎って空気が澄んで綺麗だし〜」
「心も身体も洗われるようだね〜」
「ほんとだよ。日々の生活でついた垢が、一気に落ちる感じ〜」
なんつって、性懲りもなくまたもや二泊三日の雪中キャンプから帰ってきた日の風呂上り、耳穴に綿棒突っ込んだら驚くほどの耳糞がとれたんですが…。
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なんだか随分とコミックソ(複数形)をアップできず、焦る気持ちはあるのですが…、そんなことより、炭と化した食パンの端っこ(ごとき)との決闘に、妻の前歯(差し歯)が「バキッ!」っとゆー奇声を上げ、立っているのもやっとなくらいのフラフラ状態でございます。グラ〜グラ〜。
歯茎と差し歯の境目に舌先を当て、チューチュー唾液を吸う度に何やら薬品らしき味が口内に広がります。
この酸っぱいとゆーか、苦いとゆーか、如何とも言いがたい味。
美味しすぎ。
これを味わえなくなると思うと、歯医者に行くのも気が進まないなぁ…と。
1月13日
意を決して、やっとこ歯医者へ。焦げた食パンに体当たりし、ガキっと鈍い音を立てた差し歯。
マスクをつけた若い歯科医師は「レントゲン結果を見ると、やはり差し歯の支え部分が割れてますね」とおっしゃった。
抜歯をして両側の歯を削りブリッジにする方法もあるが、裂け目も小さいのでしばらくはセメントでくっつけて様子を見ようではないかと勧めてくれる。想像以上の負荷がかかるので、今後固いものを前歯でカチ割ろうなどとは思わないように、との条件つきだが。
「そのほうがお安いですし」
愛犬の具合が悪くなり病院へ連れて行っても、獣医には「AとB、治療法は二つありますが、Aはお金がかかるのでBにしませんか?」と言われる妻。
よっぽどナリが貧乏チックなのか?
まぁ、どの角度から見てもセレブに見えないのは承知してるけど。
差し歯を引っこ抜くのは痛みを伴うからと麻酔を打たれ(この麻酔注射の方が絶対痛いよーな気がするんだが)、無事に差し歯を取り外される。歯科医が妻の口から目を離した隙に舌先で差し歯のあった箇所をつついてみた。
歯ぁなくなっとるがなー(当たり前)。しかも、歯茎に何やら穴らしきもんがポッカリ開いてますやんかぁー。きもっ。んで、この穴から異臭漂ってますよー。クンクン。異臭だけど、ちょっと癒される香り〜。汗かいた足の指の股みたいな…。せんせ、アンタは好きですか?この香り。くさー、とか言いつつも何度も嗅いぢゃう香りでしょ、ね。あ、でも看護婦さんもせんせもマスクしとるしね。嗅げないなんて、可愛そう。うわっ、くさっ。スーハースーハー。やっぱ、くさっ。スーハースーハー。
「ええとですね、やはりこの穴の周辺のコノ辺りがグラグラしちゃってるんですよね。ご自分で確認していただきたいんですけど」
そういいながら歯科医は手鏡を取り出し、妻に渡した。
「ほら、ココ。この周辺。見えますか?」
フンッ、ヒィッ!
妻の両肩が揺れる。
「(穴を形成する歯茎にめり込んだミニ土管をピンセットらしきもので摘んで)ほらね。動いてるでしょ」
フンッ、ヒィッ、ヒィッ、ヒィッ!
妻の両肩が小刻みに揺れる。
「あれ?痛いんですか?麻酔効いてるハズなんだけどなぁ」
ヒィィィーーーーーッ、カッ、カッ、カッ!
妻の揺れ、益々激しくなる。
仰向けに寝た妻の胸の辺りに置かれた鏡の中には、顔を動かさずに真下を見ようと必死になっている妻の顔があった(殆ど白目)。
うわ、右の鼻の奥に見えるあの塊は正しく鼻糞! フンッ!フンッ!鼻息を荒げても、当の鼻糞は鼻毛にしっかりしがみついてびくともしない。もっとよく鼻糞観察しようと黒目をグルグル回すと、より一層だらしなく開かれていく口。口の周りは、家を出る前に急いで歯磨きしたその残骸が粉砂糖のようにこびりついている。さっきまであった前歯はないし、おまけに抜けた歯の歯茎部分には穴あいてるし。穴の色は黄色いし。やっぱり臭いし。
ヒィィィーーーー、カッ、カッ、カッ!
「どうしたんですか?」
ヒィィーー、カッ、カッ、カッ、カッ!
歯科医は口に突っ込んでいた器具を引っこ抜き、妻に尋ねた。
「グヒャヒャヒャヒャー、すげー顔っ!」
妻、しばらく笑が止まらず。
こんなおもろい顔を一日にいくつも拝める歯科医って、ちょっといいな。
1月17日
随分前にたまたま某所で読んだコメントが忘れられない。リンクを貼ろうと思ったけど、元ネタがどこにあるのか探せないので、当時コピペして保存していたメモ帳からそっくり貼り付けてみる(違法?)。
「体のあちこちが痛いと思って病院に行ったら、色んな検査をされて余命宣告を受けました。 残り半年だそうです。悲しむ家族がいないのが幸いです。 天涯孤独で施設で育ち、大学を出て、人並みに就職・結婚しました。 子供には恵まれませんでしたが、幸せでした。 妻は9年前の震災で亡くなりました。友人も震災や病気、事故、自殺等で多くが鬼籍に入っています。 彼らに会えるのが楽しみです。宣告を受けた時、彼らの顔を思い浮かべて嬉し涙が出ました。 先生に『余命宣告をして嬉し涙を流す人は初めて見た』と言われました。 延命治療は一切拒否し、天命に任せるつもりでいます。 私だけが泣ける話ですが、御容赦ください。
…
9年前の震災で妻は生き埋めになりました。 掘り出そうとしましたが、迫ってくる炎に恐怖を感じ、妻の泣き叫ぶ声を尻目に逃げ出してしまいました。 その後の孤独な9年間は、妻を見捨てたことに対する懲役と思い、一切の楽しみを捨てて生きてまいりました。 ようやく許してもらえたのかと思い、安堵の気持ちで胸がいっぱいです。 あの世で妻や友人たちと再開した時、どのような顔をすればよいのか分かりませんが、 もう一度顔を見ることができるだけで満足です」
というもの。
このレスを読んで、モニタの前で号泣してしまった妻。この某所というのは、巨大掲示板2チャンネルなのにーっ。ネタかもしれないレスに号泣しちゃったんだよー。いや、正直なところ、ネタであってくれという願いもあったりして。
阪神大震災からちょうど10年目を迎えた今日。
彼は妻や友人たちの元にもぅ旅立ってしまったのだろうか。
1月19日
買い物が終わって車に乗り込み、買った荷物が助手席から落ちぬよう確認しようと目を向けた瞬間、頭部に激しい痛みが走る。別に慌てていたわけでもないのに、車のドアに頭髪を思い切り挟んでいた。
自宅駐車場に到着し車から降りる。助手席側に回るのを面倒くさがり、運転席側から買い物籠を引っ張り出そうとして、籠の縁をハンドルにぶつけた拍子にクラクションを鳴らしてしまう。そのあまりのけたたましさに自分でも驚き身を引いた瞬間、ドアの縁に頭部をしたたかぶつける。
買い物籠を冷蔵庫の前の床に置き、扉を開けて冷蔵庫に入れるものを引っつかむと押し込んでいく。この冷蔵庫の扉とゆーやつ、相手をしてやらないと冷蔵庫本体が恋しくなるのか接近してしまうし、我慢というのを知らないから長時間放っておくとピーピーピーピー泣き叫ぶようになり全く煩い。
一つ、二つ、三つ。
屈んで掴んでは立ち上がり食材を放り込んでいく妻。
この日買ってきたアルコール類は、6本入りの缶ビールケースを2つと、安売りしていた缶チューハイが6本。それに試飲してくださいと売り子のおねいさんにいただいた発泡酒が2缶ある。籠から冷蔵庫へ。妻が一度に搬送できるのは両手をフルに使っても2本づつ。えっさ、ほいさ、えっさ、ほいさ。目にも留まらぬ速さで(そうでもない)前屈運動、体を斜め下にまげる運動、体を捻る運動、腕を伸ばす運動を繰り返していく。
数本目をしっかりと両手に握り、立ち上がった瞬間またもや頭部に激痛。
冷蔵庫の扉にぶつけてしまった。余りの痛さに星がちらつくほど。
三度目の頭部受難。しかも3回ともほぼ同じ場所。
本日のGoo占いによる妻の運勢は
「つまらないミスが連発しそうな日です。大きなトラブルになる前に、慎重になって同じ過ちを繰り返さないようにしてください。何をするにも、まずしっかりとした計画を立てるようにするといいでしょう。その計画の段階から希望が見出せないようなものには、手を出さないことです。繊細さを持つことによって、危機を回避してください」。
車の乗り降りにも、買ってきた食材を冷蔵庫に放り込むのにも計画が必要だったとはっ!
因みに、Nifty星座占いによると「健康運があまり良くないので、のんびりゆっくりをモットーに、穏やかな生活を心掛けるようにしましょう」だと。
ソファーの上でブランケットひっかぶり、一歩も動いてやんねーからな今日は。
1月21日
相変わらず前歯がズキズキする。
抜糸してブリッジかけるより、セメントで固定した方が治療費はお安いですよと勧められて先週固定してもらったけれど、モノを食おうとするとどうもその前歯がグラついてるような気がするし。
昨日の歯科医。
「あぁぁー、痛んじゃいますかー。なるべく元の歯を残したかったんですけどねー。やっぱ抜歯しないとダメかもしれませんねー。今日のところは痛み止めを塗っておきますけど…あ、ついでに歯の掃除もしましょうね。んで、来週まで様子見て、それでも痛みがひかないようだったら、やっぱ抜歯しちゃいましょー」て。
安いからセメント固定にしましょーね。
安いから…。
安いから…。
結局、両方の治療代を剥ぎ取られるっちゅーことですやんかっ、ウガーッ!
荒んだ気持ちは、ココ(タヨ子さんのページもお勧め)を読んですっきり解消。
三郎じーちゃんの歯は総入れ歯なのかしらん。
1月25日
看板を作っている小さな工場。その工場の前には、スポーツタイプの車が停まっている。この車を見つけると、運転席を覗き込むのが日課になっている妻。ハンドルの中央部に、有難い訓示(訓示?)の書かれた紙切れがセロテープで貼られているからだ。有難いとゆーのは、あぁ、漢字はちゃんと覚えなきゃネ、ってのと誤字には気をつけなくっちゃ恥ずかしいヨ、と改めて気づかされるから…。
で、本日のお言葉。
「感でん池2コ
トイレットペッパー
帰り忘れずに買うこと」
ありがとう。忘れるところだったよ。彼のお陰で、今日から数日間はうんこをしても豪快に尻が拭けます。
1月26日
恵俊彰のラヂヲ番組に時任三郎がゲストで出ていた。
酒の話になり、「お強いんですか?」と恵に聞かれた時任は「弱いです」と言いつつも「いくら呑んでも記憶をなくすとゆーことがない」と矛盾したことをほざき、最後に「よく、『酔っ払って自分が何をやったか、何を喋ったか全然覚えてないんだよねー』ってゆー人がいますが、そーゆー人が羨ましくてしょうがないですヨ」と締めた。
ヤッター!
今後は自慢しまくるぞ。妻はこう見えても時任三郎に羨ましがられる人間なのダ!
昨日、昼飯には何食ったんだっけ?
酒を呑んでなくても、記憶が途切れ途切れだし、同じコトを壊れたレコードプレーヤー並に繰り返すとこなんて「羨ましがる」とゆーより、もはや「崇拝」に値するんぢゃないのか(勘違い)。
スッゲー!
妻はこう見えても時任三郎に崇拝されてる人間なのダ!(暴走)
足の指は、しもやけでカニパンみたいになってるけど…。
1月28日
秘湯といわれる小さな温泉に一人で浸かっていると、脱衣所の方から1組の夫婦と、どちらかの母親らしき老婦人の声が聞こえてきた。
「あら、貸切かと思ったら誰か入ってるみたい」
「おや、ほんとだねぇ」
嫁らしき女の声は、異様に野太い。
「でもほら、こんなババシャツ着てたくらいだから、けっこうトシはイってるハズよ。だったらアナタが一緒に入っても気にはしないんぢゃな〜い?」
やつら、妻のしっこのシミが若干ついた下着を放り込んでいる脱衣籠を無断で検査した模様。混浴風呂ではないのに、旦那を含む3人で入ろうとしているようで、湯船に浸かっていた妻の身体がこわばる。
「お母さんと先に入って、アタシたちが様子を見てくるわよ」
恰幅の良い老婦人がタオルで股間を隠して浴槽の扉を開け、入ってきた。その後ろに続く嫁らしき女。
女?
充満する湯気ではっきりとは見えないが、嫁らしき女の顔は色白で、ブスと美人の2種類で女を分類すれば、まぁ美人の部類にかろうじて入る感じ。
だが、2,3歩前進して今まで老婦人で隠れていた下半身が露になったとき、思わず妻は叫びそうになった。
乳房は妻の目を射抜くように突き出てはいるが、あってはならないモノが股間にぶら下がっていたのだ。
なるほど、彼女は彼だったのか、ちょっと昔まで。
「いいわよね? いいでしょ」
上半身女下半身男は、妻の方を見て尋ねるというより言い含めるようにそう言うと、脱衣所にまだいるらしい夫に叫んだ。
「やっぱり若い子なんかぢゃなかったから、大丈夫みたいよ〜」
野太い声とは裏腹に、工事中女の口調は文字で描くと語尾に星やハートマークがついているような感じで、その気色悪さに妻は首まで湯船に浸かっていたにも関らず背中に悪寒を感じる。
冗談ぢゃない。ここは家族風呂ではなく女風呂なんだぞ。
妻は慌てて湯船から出ると、手近にあった洗い桶を引っつかみ、タオルで濡れた身体を拭くことも忘れて脱衣所へ走った。ガラリと扉を開けると、目の前に全裸になった男が立っている。こいつが工事中女の旦那なのかっ!
盛り上がった大胸筋、左右均等にボコボコと突き出た腹直筋。どこも浅黒く日焼けして逞しい。
うわっ、なんでこんな完璧な身体をした男の相手が工事中女なんだ!(イチモツが完璧かどうかまでは、確認する余裕がなかった) 神様は不公平だーっ!(意味不明)
怯んだ妻に、男がだらしなく言った。
「上がるんすかぁ〜。なんか気ぃ使わせちゃったみたいで申しわけないっスね〜ダハハ、ダハ、ダハハ」
一歩後ずさりをして、男の顔を見上げると、首から上についていたのはまぎれもなくサラ金(サラリーマン金太郎)に出ていた高橋克典の顔。
ぎゃーーーーー!キ、キ、キミはソッチ(どっち?)の趣味があるアッチ(どっち?)の人だったのかーっ!だ、だ、騙したなっ!
とまぁ、こんな夢をみました。細部にわたって、随分とリアルでした。
よって、今日から妻のモデル@中西ハンナ(高橋克典の嫁)のプロフィールには「ちんこあり」というのが加わったのであります(中西ハンナ、いい迷惑)。
1月31日
A)4回
B)平均1時間強
C)1回、2回、2回、1回
えーっ、上記の数字はA)が本日を含めて、今までに近所のO歯科医院に通った回数でありまーす。んで、B)が待ち時間を含めて、妻が歯科医院内におった時間でありまーす。通院2回目のときは、30分以上の歯磨きレクシャーを受けましたゆえ1時間半以上の滞在でしたが…。
最後の、C)は、各滞在中に妻が歯科医院の便所を利用した回数でございまーす。
今日なんか、「絶対診察中に便所に駆け込まないよーにするゾ!」と、自宅を出る30分前に1放尿、自宅を出る直前に尿意はないけどとりあえず便所に入り下腹部をグイグイ押しながら搾り出すこと0.2放尿。完璧だと思ったのに…差し歯のお隣の歯をせんせーが削っている最中にタイム要請。
前掛けぶら下げたまま、待合室に並んでいる老若男女の前をデヘヘデヘヘと笑いながら(前歯抜けた状態)便所へ駆け込んでしまいましたヨ。
あーもぅあーもぅ!
朝一番の治療をお願いしているので、毎回病院へ到着すると(開業時間20分前)掃除中の看護婦さんがスリッパを揃えて出迎えてくれるんですが、今日なんて「いやぁ、いつもすんませんなぁ」と揃えてくれたスリッパに足を突っ込もうとしたら、おそ松クンのイヤミ@36歳ばりに靴下の先っちょがビロロ〜ンとなってるぢゃん!しかも両足。ついでに、踵がどちらも出てしまってて、イヤミより悪いしっ!
あーもぅあーもぅ!
治療費受け取るときに、いいのよ言って下さっても。
「次回は足のサイズにぴったり合った靴下を着用しましょうネ」って。
「次回からは、おむつつけてきてくださいネ」って。
羞恥心なんて、とうの昔に捨て去りました。
だから出来ちゃったんです、こんなコトだって。
「ガラガラガラー、ゴボゴボゴボー、ゲホッ、ガラガラガラー」
「口を開いたこの状態で、乾くまでしばらく待ってて下さいね」と放置され、次第に溜まってくる涎で思わず派手にウガイしちゃったんです。退屈で。無意識のうちに。いや、自分の涎で窒息しそうだったの(正当化)。だから、バキュームで涎吸い取って欲しかったのー。それを看護婦さんに気づいて欲しかっただけなのーー。それだけなのーーーーっ。
笑ってないで、助けて欲しかったのーーーーーーーっ。
その腹いせぢゃないですよ、せんせの指に噛みついたのは(←ずーっと口をあけてると、下唇が痙攣しだして、その動きを止めようと意識すればするほど下唇の動きが大きくなって、思わずガブリ。いやホント、すんませんすんません)。