■ 4月の戯言 ■

4月1日

狂犬病注射のために、愚犬2匹を動物病院へ連れて行きました。他の患者さんがいなかったので、先生と1時間以上も与太話をして、注射代金、サラの薬代、〆て1万6000円近くをツケにして貰った(財布に金が入ってなかった)挙句に、歯磨きにもなるとゆー犬用のおやつ1袋をせしめて獣医を後にした妻と2匹。

病院から駐車場へ続くアプローチは、スキー場なんかでよく見かける金属でできた格子状の下り坂になっておるんですが、下が見えるためなのか、それとも穴に足を突っ込んでしまいそうになるのが怖いからか、そこを歩くのを嫌がるBJ。

「何事もチャレンジだっ! 恐怖心を消し去って前へ突き進むのぢゃー!」

ヘルニアの治療中であるサラを右腋に抱えていたため、BJを無理にでも歩かせようとリードを引っ張る妻。

頑として動こうとしないヤツ。

「仕方ない」

格子状の坂道の上り側に尻を向け(そもそも、この向きが失敗)、サラを抱えたまましゃがみ、左腕でBJを抱き寄せる。

「よっこらしょ」

立ち上がろうとした瞬間、前へつんのめって金属格子の地面にしたたか膝を打ち付けました。

「うんぎゃー!」

こんなとき、自分に何が起ころうと愛犬に危険を及ぼしてはならねー、とゆー正義感が働き(妻、偉い!)、合計20キロ以上の錘を落とすまいと膝を突いたまま何故か高く掲げてしまったものだから、その勢いで膝がズルズルと落ちていってしまいました。勿論金属の格子状の坂で擦りながら。なんつーんですか、妻の膝が大根の切り口だとしたら、正に大根おろし作ってる感じでズルズルー。

半泣き状態で2匹をなんとか車の中へ放り込み、自宅へ向けて発進。

途中、信号待ちしている間に疼く膝を掌で撫でてみると…

ナンヂャコリャー!

おもっくそ流血しとりました。両膝から。

そんな妻の「ここ一番の時に身につけておいたらいいラッキーカラー」は赤ですって!

やったね…(涙。

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私信ですが、獣医さーん。「財布に金が入ってないんで、今日の支払いはツケでよろしく。あ、明日耳を揃えてもってきますけん」なんていいましたけど、今日はエイプリールフールぢゃないですかっ! 嘘をついてもいい日ぢゃないですかっ!

てことで、明日もって行くのやめました。支払日については今日中に電話ください。

「もぅ払いましたやん!」って言い切っちゃいますから。

4月4日

歯の治療が終了したと思ったら、顎が痛くてたまらんです。大口開けて笑えないので、常におちょぼぐちです。顎関節症になったのかもしれんゾ、などと脅されてるんですが、多分、年下の歯科医が妻と離れることを拒んで、先日の最終治療のときに何かこっそり埋め込んだんだと思います。年下の歯科医の罠に嵌って、また歯医者通いが始まりそうです。妻と付き合いたいのなら、そんな回りくどいことしないで、治療の椅子に横たわっているときに襲えばいいのに。上からガバっと。まったく最近の若いモンは…。

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最近では豆を挽くのが面倒で、ドリップコーヒーを使用している妻。食後にコーヒーでもと湯を沸かし、一杯分の袋を破って中身を取り出した…つもりが、コーヒーの袋だと思ったそれはホカロンの袋で、しかもホカロンのシール部分をベリっと剥ぐまで何の違和感も持たなかったわけで。

とゆーか、シール部分が剥きだしになったホカロンを尚もマグカップにセットしようとしていたボケっぷり。

夫がボケたら、その模様をライブカメラでネット公開しようぢゃないか。

炊飯器の蓋開けて挨拶している姿とか、冷蔵庫の扉開けて妻の名前呼んでる姿とか、箪笥の引き出しかき回しながら愛犬探している姿とか…そーゆーのを全国に配信して笑ってもらうのよ。

なんてことを随分前に友人と話したことがあるんですけど。

この様子だと、妻のほうが夫よりも先にボケてしまいそうです。

やばいです。

「今日の太陽は緑色」とか「アタシの指、何度数えても6本あるんですけどー!」とかわけわからんこと言い出したら、コイツとうとう悪化しちゃったのねと拍手でも打ってやってください。

4月6日

「この特殊な消しゴムは、気に入らない部分を消してしまうことができるのです」

消しゴムだからね。

「そして、この特殊ライナーで、お気に入りの形に描き直せばいいわけです」

わおー。

「お客様のその波田陽区ばりの細い目。40年もそんな目で、さぞ視界が狭かったことでしょう」

わおー。ほっとけ。

「この消しゴムで綺麗に消し去って、新しく大きな目を描けば、あなたの住んでいるド田舎からでも富士山が見えるようになりますよ」

わおー。富士山見たい見たい! 買う買う!

自宅の洗面所で封を開け、さてやるゾ。うはは、夫が帰ってきたら「妻、なんだか美人さんになったみたいだ」なんて惚れ直すのかもしれないよ。いや、多分実際には「せ、整形だとーっ!? 幾ら費やしたんだ貧乏人のくせに!」と嘆くのかもしれないけど。でもお買い得商品だからね。金額を伝えれば「妻、でかした!」ってきっと褒めるね。褒めてその後自分でも使うね。

ジーコジーコジーコ。

消える消える。面白いように消えていく。

元からあったかどうかわからないような細い目が、みるみるなくなっていくー、。

そしてライナーで描けばいいのだな。浜崎あゆみ以上にデカい目ん玉を。

ギャー!

なーも見えんがな。

なんて夢を見たんですが、これはこの期に及んでもまだ美しい女になりたいとゆー願望の現われなのでしょうか。それとも、詐欺まがいの商品に手を出すかもしれないってのを暗示してるんでしょうか。

今日も寝すぎで相変わらず瞼ボッコシの妻。

4月7日

ハラペーニョ入りの激辛パスタを建造してペロリと平らげた翌朝。辛味のありそうな特大うんこを排出。アンビリーバボー! うんこのくせに、ほのかな甘い香りがするんですけどー。バニラエッセンスに負けないくらいの甘ったるい香り。芳香剤としても、はたまたお料理の香料としても使えそうな、安らぎを与えるマイうんこ(糖尿病?)。

本当ですよ嘘ぢゃないって。

信じられない!って人は午前中のうちに我が家へきてみてください。

それまで流さずに保管しておきますから。

プ〜ン。

そのつもりだったんですが…。

でもなにやら、時間が経つと、やはりうんこはうんこ。あのバニラ香は何処へ。香りも鮮度が命なんですかね。

部屋中がうんこ臭い(流せ)。

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マイPCに搭載した分厚い(そうでもない)フィルターを掻い潜り、つい先日届いたメール。

「電話しました?」とゆータイトル。

はて、知り合いかもしれぬと中を開けると…。

「お久しぶりです。アドレス変わりました。さっき貴方の家の近くに」

本文、いきなりの尻切れ蜻蛉〜。

近くに何なんだよーっ! すごーく気になって、続きを待ってるんですけどー。

4月8日

もっすごい強風の中、買い出しに行って参りました。

もっすごい強風なので、いろんなモンが空中を舞っておりました。

もっすごい強風なので、走行中の妻の車のフロントガラスに飛んできたダンボール箱が張り付いてしまいました。

トマト入れるアノ箱。アノ箱が妻の目の前に!

「あぎゃぎゃー!前が見えん!」

咄嗟にガラスの向こうに張り付いたトマト入れるアノ箱を、こっち側から払いのけようと左手でフロントガラスをバンバン叩いた妻40歳。

春だから、で済ませられないアホっぷり。小学校から通い直せ、と自分に言いたい(言うだけ)。

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以前、酒の席で話題になった銀河高原ビール。

「ちょいお高いけど旨いって皆に飲まれるのは、きっと名前がお洒落だからなんだヨ」

と誰かが言うと、

「いや、銀河高原てのは、ヒットした銀河鉄道999からパクってつけたんだよ。そのまんま使うと著作権の問題なんつーのがあるから、銀河の部分だけ拝借してナ。実際には銀河高原なんつーそんな名前の場所、聞いたことないだろ? でも、お陰で高原と名のつくところでは名物ですよ、なんつって売ることができる。それで流行ったんだ」などと如何にもとゆー顔をして言う酔っ払い。

妻を含む他の酔っ払いも、思考停止状態にあるので「ふむふむなるほど」と疑いもせず簡単に納得。

それならヒットしたアニメと商品を合体させれば、自分たちももしかしたら億万長者?

ウハウハ。

プール付きメイド付きの豪邸でガウンを羽織り、ホッピーなんかではなく高価なブランデーを舐めている自分を想像しつつ、閃いた商品名を口々に披露する酔っ払い。

「もののけ森のワイン…森のあるとこならどこでも売れるよ…(幻覚見そう)」

「サザエ砂丘泡盛…全国の砂丘で!(少なーっ。しかも、生臭くてザラついた舌触りって感じだよなー却下)」

別に酒に限定しなくてもいーぢゃないかと誰かが叫ぶ。

「紅の豚まんー(さぶー)」

「んぢゃとなりのトロロ〜(オヤジギャグー)」

「ドラえ餅〜(ドラ焼きのほうがまだ売れるー)」

「ゴルゴ・んぞーらチーズゥ〜(まんまぢゃん)」

「アラレちゃんおかき(あられかおかきか、どっちなんだよー)」

所詮酔っ払いなんてこんなもん。酔っ払っていてもいなくても、(ヒット商品になるのかどうかは別として)名古屋人の欲張りな発想には勝てやしない。いやもぅホント脱帽。

金しゃち名古屋赤味噌ビールて…。

4月11日

若い医師に頂いていた痛み止めの薬を飲んでも相変わらず顎の痛みが引かず、下手したら痛みが酷くなっているようなので、いつものO歯科へ。

「噛みあわせが悪いから痛いのかもしれん。開口障害は相変わらずあるし、ここんところ顎だけぢゃなくて耳の付け根あたりも鈍痛が走ったりするし、肩こりも酷くなってきたし…」とネットで入手した情報や知人の意見等を総合して、妻の見解を報告。

「それぢゃ、ちょっと削って噛み具合が甘くなるように調節するから」とO医師は言ったけど、その前に舌打ちしたのを妻の右耳はキャッチしたんだからなーっ!

ウィーンウィーン。

「どうですか? これでいいでしょ。カチカチ、やってみて」

半ば面倒くさそうに聞いてくる医師。

「わからん」

医師の対応に合わせて、妻も面倒臭そうに答えてみる。

「はぁ〜? わからないぃ〜?」

チッ。再度小さな舌打ち音。

でもさ…どうですか?って聞かれても顎の痛みが取れたわけぢゃないし、わからんもんはわからんのよ。医者の調子に合わせて、「ええ、いいみたいですヨ」なんて患者の方が気ぃ遣えっつのか?

「だって、顎、まだ痛いんだもん。顎関節症かもだしー。痛い、痛い、痛いよーっ!」

O医師、顎を摩りながら訴える妻をバカにしたように見下ろしながらこう言い放つ。

「あのさー、顎関節症だとね、音がなるのよ。高橋さん、鳴ってないでしょ。だから違うっつーの」

なんだとーっ!? 負けないぞー!

「だってさだってさ、奥歯の治療する前は顎なんか痛くなんねかったもん。せんせが奥歯いぢってからだもん、痛くなったの」

妻、思わず大口開けて抗議したため、余計に顎に痛みが走る。痛い、痛い、せんせが悪い。悪い、悪い、痛い、痛いよぅー。

「高橋さんさぁー、歯医者ぢゃなくて耳鼻咽喉科とか整骨院とか行った方がいいんぢゃないの? ココぢゃわかんないから…はい、もぅ終わり!」

O医師、顔を歪めたまま口を開けて横たわる妻を残し立ち上がると、隣の患者の治療に取り掛かろうと背中を向けました。

ちょっとーっ!

ぎ、ぎ、逆切れですか?

受付カウンターで、おねいさんに「痛み止めを1週間分出します。1週間後、またかみ合わせの具合を…」といわれたので、最後まで聞かずに「もぅ来るかっ!」と捨て台詞をはいてO歯科医院を飛び出してきちゃったんですが…。

なんだか、貢ぎに貢いだくせに年下のヒモに捨てられた年増女の気分ですヨ、トホホ。

4月12日

妻はハンカチのアイロンがけが嫌い。一番簡単な代物ぢゃん!とバカにされるけど嫌い。下手クソだから。

OLをやってたころだって、ハンカチなんか一枚ももっていなかった。

持ち歩いていたのはタオル。

酒屋で貰う薄手のアレ。

ダッセー。あぁダサいさ。わかってました。わかってたけど、女性用のあんなペラペラのハンカチなんて、一度手を拭いたらビショビショになって、そのままポケットになんていれたかないでしょ。

その点タオルはお洒落ぢゃないけど、寒いときにはマフラー代わりにもなるという優れものですもん。

当時はまだ、現在売られているような小さなパイル地のハンカチなんか売ってなかったから。

その後、台所で使うパイル地の台布巾の方がよりお洒落ぢゃないか!とゆーことに気づいて酒屋印のタオルは卒業したのだけれど。

いや、そんな過去の恥ずかしい話ぢゃなくてハンカチにアイロンをかけるとゆー行為。

バンダナとしてや、弁当箱を包むのに使うような厚手のコットンハンカチはまだいい。でも、テロテロとした薄手の生地で、真ん中からアイロンを四隅に滑らせると正方形が正方形ぢゃなくなっていくようなヤツ、あれが苦手。正方形ぢゃなくなってるから、うまく畳めずイライラしてしまう。

アイロンを端っこまで滑らせて、そのままの状態で気を抜いて中央へ戻そうものなら、ハンカチの端がアイロンの蒸気穴に引っかかって蛇腹のように皺が寄ってしまうこともある。

夫にも出来ることならパイル地のチビタオルを使って欲しいのだけれども、「気に入ったのだよ、コレ」と購入してくるハンカチは、妻が一番毛嫌いするようなもの。でっかくて、それでいてテロっとしていて、収縮性まであったりして、ついでに隅っこの返し縫してあるところが手縫いだったり、ちょっと変ったタグがペロンとついてるようなものばかり。

そして昨夜もイライラしながらヤツらと格闘。

こういうちょっとしたイライラが100個くらい集まると「性格の不一致」とゆー離婚理由になるんぢゃないのか。なんてことまで考えてしまった。

そのくらいイヤなのよ、キミのお気に入りだっつーソレ!

4月13日

何を血迷ったか、妻、朝からヤカンを磨く。酵素パワーとか還元型漂白剤とか、油汚れや頑固な水垢や錆び付きも労せずしてラクにピカピカ〜♪なんてゆー文明の利器は一切使わず、いつ購入したのか、メーカーさえ聞いたことのないクレンザーで磨く。

別にヤカンでトンカツ揚げたわけぢゃないのに、なんでこうもドス黒くなるかなぁ…ってくらい黒々していたのですよホラネ(↓)。

コイツ以外に、ちょっとスレンダーで蓋なんかもちっこくて、持ち手もお洒落なヤカンがあるので、こいつはお払い箱にしてもよさそうなのだけれど、何故か捨てられない。とゆーのも、これは、結婚前に妻が夫の家に転がり込んだときに購入したものだから。つまり、唯一の花嫁道具なわけで。花嫁道具にしては、かなり安っぽすぎるけど。

花嫁道具が汚れている。それはつまり夫婦に陰りが見えることを意味するのダー! そりゃイカン。

てなわけで磨く。

ガシガシ磨く。

汗をダラダラと流し、何時間腕を動かし続けていたのかもわからぬほど。

で、こんなモンでいいだろうと自己判断で合格を下したのがこんな感じ(↓)。

余りにも力を入れすぎたからか、この状態で逆さにしても蓋が落ちませーん!(本体が歪んだ模様)で、ついでにゆーと、写真がボケてるのぢゃなくて、はっきりいって研磨剤の効果で無残、花嫁道具、光沢ナッシング。

夫婦も年とともに初々しさがなくなるっつーことですかね。

でも一応頑固な黒い汚れは落ちたから、これで堂々と町を歩けるヨ。

(特別出演@ヤカン君)

4月15日

妻の顎、日に日に痛みを増し、昨日は頭痛と肩こり、しまいには耳鳴りまでしだす始末。九州に住む愚弟からかかってきた電話に「顎が痛くて大口開けられないんだよ」とこぼすと、バカ弟、「そりゃヘンなモンの咥えすぎやろ」などとイヤらしく笑う。お前の想像しとるようなことはなーもないっつのアホ!

O歯科医には耳鼻咽喉科か整骨院へ行けと匙を投げられたけれど、奥歯の治療後に痛みが出始めたわけだし、こりゃ噛みあわせが原因に違いないとどうしても疑いが拭いきれない妻、最近できたAデンタルクリニックとゆーところに出向くことに。

で、行ってみて驚いた。

待合室には「ご自由にお使いください」なんつってクラビノーバが置かれてるし(下手クソなガキに弾かれでもしたら、具合悪くなりそうだけど)、マッサージチェアやらエスプレッソマシーンなんてのもある。子供づれのおかーさんたちが安心して治療を受けられるようにとチャイルドコーナーまで設けられてるし、カウンターの一角には患者さんが利用できるパソコンなんかも設置。最近の歯科医院つのは、こーゆー風にサロン化されてるのが一般的なんすか? 

いやぁ、さすがデンタルクリニックなんてカタカナで言うだけのことはあるね(勘違)。

タマゲタヨ。

だけどタマゲタついでに、そのパソコンで自分のサイトを開こうとしたら、アクセスでけないっつーのはどーゆーことですか。Funky Hot Dogはエロサイトだと判断されたんでしょうか。ちっ。まぁいいけど。

2時間後(予約してたのに、すげー待たされた)診察室に通されて、またビックリ。

どの診察椅子の頭上にも小さなテレビがぶら下がっていて、ヘッドホンをつければ治療中もテレビを観ることができるようになってたよ。スゲー。

レントゲンだって、O歯科医院では己の指を口の中に突っ込んでフィルムを押さえておけ、なんて命令されてたけど、ココは突っ立ってるだけで機械が勝手に頭の周りを回るもんね。しかもX線被爆量がO歯科医院みたいなやつに比べると3分の1以下だとゆーぢゃないの。出来上がった写真もカルテも、治療椅子前のモニタでチェキラできるし、すげーすげーと妻、まるで上京したばかりの田舎の小娘。開いた口(半開き)が塞がらないヨ、顎は痛いけど。

いや、そんな驚きはともかく、妻の見解どおり、やっぱ顎関節症だと診断が下されましたがなーっ! つーか、五十肩とかと同じで、加齢に伴いクッションの役割をする関節円板が磨り減って骨同士が当たって痛いんですと。まぁ、そうなった理由は奥歯の欠損やら前歯のブリッジやら、小さな要因が幾つも重なってしまってるらしいんですけんどね。トシってやーね。鮫軟骨のサプリを飲まなきゃいけないのは、サラぢゃなくて妻の方かも。

医師、妻の口の中に手を突っ込み、押したり引いたり整体治療を施す。

うーむ、悲しいかなあまり効果はありません。

症状が軽い場合は消炎鎮痛剤で痛みが引く場合もあるのでと、1週間は投薬治療で様子を見ることに。それでも痛みが取れない場合はバイトプレートなんつー矯正用のゴムみたいなやつを装着(就寝時のみ)しましょう、ですと。

消炎鎮痛剤っつーと、「顎が痛い!」と訴えてO歯科医院でも貰っていたわけなんですが…(いや、だから治療方法は殆どOもAも変らなかったっつーことでもあるんですけどね)。

Aデンタルクリニックで渡されたものは「ポンタール」。一方のO歯科医院で受け取った薬名は「カロナール」。

もぅさ、O歯科医院とあんな形で決別しちゃうと薬の名前にも疑いを持っちゃうよ。

痛みが軽くなるから「カロナール」?

人をおちょっくっとんのかっ、キサマーッ!なんつって…。

4月18日

薬の効果で、痛みは随分と和らぎました。朝起きて口が全く開けらんねー!なんてこともなくなりましたし。でも、相変わらず大口開けると閉じるときに激痛が走ります。で、その後数時間は数センチたりとも口が開かないっつーか、痛いわけで。

まぁ、欠伸してまで起きてなきゃならないこともないので、欠伸がでそうになったら朝だろうが昼だろうが寝てしまえばいいだけの話なんですけどね。

でも、困るのが食事。

噛めない。口に食い物が入れらんない。

故に流動食。

只今食事中に愛用しているのは、箸ではなくストローでありんす。

チューチューチュー。

ゴマ豆腐。

ストローで食うと、かなりの吸引力を要するくせに、激マズですよお試しあれ。

4月19日

連日報道される中国各地で起こっている反日デモの様子。

「うわーうわー、皆、暇なんだなー。この人たち、青春真っ只中っつー感じのお年頃みたいだけど、デートの予定とかないの? もしかして、デートがデモとか?」なんつー無責任なことを言いながらニュースを見ていたけれど、暴徒化した集団が日本領事館や日系企業を次々と襲撃していき、挙句の果てには現地の邦人が怪我をしたとゆー知らせに顔が歪み始める。

「日本の歴史教科書の記述が気に食わねーっ!」

そうかそうか。

南京大虐殺や従軍慰安婦の問題、尖閣諸島に竹島問題…暴動の発端は歴史認識の違いが原因らしいけど。

「悪いとは分かってても、教える相手は子供だし、どこまでリアルに教えるかなんて難しいよな。特に南京事件なんてさ。この問題以外でも、自国のことをなんとか正当化しようとするのは、どの国にもあることだろうし。ここいら辺はオブラートに包んだ表現でいいんでね〜か?なんて箇所、他の国の歴史の教科書にだって沢山あるんだろうね。もぅ、こうなったら、どの国の歴史の教科書も、いっそのこと国連に作ってもらうってのはどうかね」

妻、思いつきにしてはなかなかいい考えぢゃないかと自我自讃しつつ夫に提案。

「そうだなーそうだなー」と一度は賛同した夫、何かを思い出したようにダメ出しをしてきた。

「国連つっても、結局は常任理事国の匙加減になるんでねーのか?」

「うがが、中国も常任理事国だよな、ダメぢゃん」

ううむ、いい考えだと思ったのに。

おーし、こうなったらクジ引きで決めよう!

歴史教科書は自国でなく他国が作成するのダ。

2006年度日本の歴史の教科書を作成する国はぁー、ジンバブエ共和国に決定ぃー!なんつって。

4月21日

秘密を持つことは悪いけれど、わざわざ言うことでもないし、まして打ち明けるなんて恥ずかしくてできない。

以前は朝起きてから出勤するまでの間、いつもNHKつけていた夫。

それが4月頃から、毎日見ているのは決まってTBS(「朝ズバッ!」)。

そうか、そうだったのか?

妻、なんだか夫の秘密を知ってしまった気分。

口には出さなかったけど、夫、実はみのもんたのファンだったんだな。

なーんだ。言ってくれればクイズミリオネアだっておもいッきりテレビだって録画しといてあげるのに。

夫がもしも女に生まれてきていたら…。

みのサンに「お嬢さんたち〜」なんて声をかけられて(TVの向こうから)、齧っていた煎餅のカスをボロボロ零しながら喜んでいる夫の姿(女装中)を想像すると、急に右の顎が痛み出しました(ヤクが切れただけ)。

4月22日

歯を磨こうと専用の歯ブラシを取り上げたその瞬間…

勢い良すぎたのか、はたまた妻の歯ブラシに引っかかっていたのか、夫の歯ブラシ、宙を舞う〜
そして着地。洗面台の隣の便所に着地。頭から着地。
「見事! 10.0、10.0、10.0、満点ですっ!」
あぁぁ、なんで便器の蓋、開けたままにしてるかなぁ〜。
ごめんなさいごめんなさいごめんなさい。
謝りました心の中で。
なまんだぶなまんだぶなまんだぶ。
拝んどきました声に出して。
だから許してね。
(水洗いして、何事もなかったよーに元に戻しておいてあげたヨ)

願わくば、夫がココを目にしませんよーに。

4月25日

金曜日、Aデンタルクリニックの診療椅子の上で、ボケ〜っと頭上のテレビを見ていると「ポール牧、飛び降り自殺」のニュースが。

ポール牧といえば、随分と昔に妻が某週刊誌の仕事で対談をした相手。

対談の趣旨がなんだったのかも、話の内容も殆ど失念してしまったけれど(痴呆症悪化中)、当時流行っていた指パッチン芸をやりながら「私のこの指はね、不思議な力をもっておるんですヨ」なんてコトを喋っていたのは忘れない。

「なぜかね、この人差し指だけがブルブルと震えてるんです。私のこの指先に触るとブルっときますヨ」

そういいながら指先を妻の前に突き出してきます。

ふーん、そうなんですか。アル中で震えちゃってるだけなんぢゃ?

あまり興味のない妻。

「ほら、触っていいですよ。触ってごらんよ」

相変わらず興味のない妻。

「ほら、ほら」

仕方なく彼の人差し指に自分の人差し指をくっつけてみました。

「ともだち〜」とかET風にいいながら。

確かに差し出した人差し指だけがブルブルと小刻みに震えておりました。

「凄いでしょ。バイヴみたいでしょ。この指に女性はイチコロですよ〜貴方も試してみたいでしょ、カッカッカ」

妻、どっちらけ。

その数年後、ホステスへのセクハラ疑惑というニュースが報じられたとき、あぁ、どの女性に対しても「私の指は携帯バイヴ〜♪試してみまへんか?」みたいな感じで接していたら誤解されるかもしれないなぁ〜なんて思ったものです。

まぁ、そんなちょっとした縁のある人の訃報だったものだから、Aデンタルクリニックで思わずヘッドホンを頭に装着して診療中だとゆーのに聞き入っておったのですが…。

治療の手を止めた医師、妻にポツリ。

「大ファンだったんですね」

ウガガガーッ、そーぢゃないんです違うんですーっ! どっちかとゆーと、生理的に苦手な造作しとりますよコノ人!

否定しようにも、口の中に医師の手を突っ込まれてたので言葉にならず。

亡くなった人のことを悪くいうのはアレですが…別に必死になって弁解するようなことでもないんでしょうが…なんかちょっと後味悪いなーと思いつつご冥福を祈ってみたり(ギャラ、貰ったしね。もぅ跡形もなく消え失せたけど@銭)。

4月26日

GW中、新聞を止めてもらうために販売店に電話をする。

「ええと、○丁目の高橋ですけどー」

「あ、はい…こんにちわー」

「ええと、GWなんですけどー、留守にするんですよー」

「はぁ…ええと、ご旅行?」

「あ、ええ、まぁ」

「へー、そうなんですか。いいですね。どちらへ?」

「どちらって…キャンプに出かけるんですけど…」

「キャンプですかぁー、いいですねー」

「いや、それで29日から5日まで止めて欲しいんですけどー」

「はぁ?」

「新聞を…」

「はぁ…」

「いないから、止めてもらおうかと」

「あ、番号間違ってますよ。ウチ、○○ですけど?」

妻、バカ! 途中で気づけっ!

こうやって、個人情報は漏洩されちゃうのであります。

4月28日

昨日、散歩の途中で見つけたホノボノ写真を大公開。

「えっ!?本当?」とマジックで書かれたその下に、ちょいと見辛いですが、書かれている文字は「そうよ」。

誰と誰が落書きをしたのかわかりませんが…どうも立て看板を掲示板だと解釈しておる輩がおるようです大丈夫か?オマエたち。

でも、このまま見守っていると、もしかしたら空いたスペースに「なんで?」「道路は便所ぢゃないでしょ」「おとーさんは、酔っ払うとときどき電信柱に立ちションするよ」「アンタのおとーちゃんって、犬なの?」なんてゆー微笑ましい会話が続くのかもしれません。うーん、今後も目が離せないヨ!

いや、そんなことより、昨日見つけた看板だと1行目に書きましたが、正直に言うと見つけたのは4日前。

で、次の日「おーし、夫に見せてあげよう!」と思い、妻、散歩の途中で携帯電話に収めたつもりが、画像が荒すぎて書き込んだ文字が全く読めず。次の日、デジカメを手にして再度挑戦するも、今度はバッテリー切れでシャッターが下りない。ぬるすぎ、妻。で、3日目にして、ようやくゲットした貴重な(そうでもない)写真なわけです。

しかもこの看板が立っている真ん前の空き地が工事中で、ニッカポッカを履いたおにーちゃんたちが連日ウヂャウヂャ。

毎日、決まった時間にアホ面をした犬を連れたこれまた口半開きのアホ面飼い主がやってきて、何はともあれクソ看板の前に一目散に走り寄ると、いきなりうんこ座りをしてパシャパシャと写真を撮っている…(しかも、立て看板が随分と傾いているので、撮ってる妻も上半身思い切り傾いてたり)。

彼らに言わせりゃ、オマエの方が大丈夫か?ですよね、いやホント。

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明日から貧乏野営が始まります。GW…ゴールデンウィーク。高橋家にとっては、ちっとも黄金色ぢゃありません。どっちかとゆーとうんこ色。大型うんこ週間。ぎゃー。チリガミ大量使用。

いや、そんなわけでサイトもしばらく放置します。

携帯のバッテリーが息絶えるまでは、ファッキンホットログの方にチョー手抜きの(だって、携帯でテキスト打ち込むの、すげー苦手なんだもん)、画像の荒い(何が写ってるのかよくわからなかったりも)写真で貧乏野営の模様をアップできると思います。お暇な方は「うわー、ナニやってんだヨ、ったく物好きなやつらだな」と鼻で笑ってやってください。

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