■ 10月の戯言 ■

10月4日

散歩友達のSさんと、愛犬を連れて散歩をしている途中、眉毛のあるコーギー犬を連れた品のいい奥様に会う。彼女に会うのは3ヶ月ぶりくらい。

「あら〜、随分とお久し振りですね」

挨拶を交わすと、彼女は妻にこういった。

「イメージチェンジしたんですか?」

なんのことはない、数日前に断髪した妻の髪の毛を見てこういったのだ。

「テヘヘ、美容院代ケチって自分で切っとるんですよ」

「まぁ〜そうなの? でも素敵。お上手ですわね。ちゃんと綺麗に揃ってらっしゃるし」

うそーん。うそうそうそーん。

お世辞なのはわかってるけど、なんだか背中がこそばゆい。

どう見ても左右の長さ、違うっしょ。今は右の方が長いよ、明らかに。今朝起きたときは左の方が長かったからバサっと切って合わせたつもりだったんだけど、思いのほか切りすぎちゃって…それなら今度は右いっとくか?っつー感じで…切れば切るほど対象ぢゃなくなっていく不思議。明らかに自分でやっちゃって収拾つかなくなりましたっつー髪型ぢゃんか、コレ。

彼女と別れた後、妻と奥様の会話には全く入らず、少し離れた場所にいたSさんがポツリ。

「あの人、普段からちょっと首が左に傾いてるものね…」

ぎゃー!

Sさん! アナタも気づいてたのね。妻の頭髪がアンバランスだったっつーこと。だったらもっと早くに言ってくれよー、見て見ぬフリっつーのが一番辛いわ。ネタにして笑ってもらうほうが、よっぽど気が楽っつーかなんつーか。

ま、アンバランスもバランスのうちっつーことでどうか一つ。

10月5日

晩飯の鍋の残りに冷や飯をぶち込んで食べようと蓋を開けようとしたら、ツルリと滑って土鍋の縁にあたりガシャン。

蓋が見事にパックリと割れてしまった。

妻、大ショック。

「でもほら、お玉を突っ込んどく為の穴になるし…蓋を開けなくても中身が取り出せるし…」などと自分を慰めるも、これだけ大きな割れ目ができると、本来の土鍋の効力なんて全く発揮してくれないわけで。

ボンドでくっつけるべきか? いやでもどーせ接着した部分に隙間ができて、そこからブクブク泡が噴き出るんだよなー。接着剤も熱で溶けて鍋の出汁になっちゃいそうだしなー。

そんなとき、タイミングよく(悪く?)同郷の友人から電話。

「なんケチなこと考えとんねっちゃ。蓋割ってしもたら、用をなさんやないね。補修しても無駄っちゃ。新しいの買わなたい。あら、蓋だけとか買えるんやったっけ? 売ってくれんよねぇ、蓋だけとか。それにしても、なし蓋なんね(笑! 蓋やないで土鍋本体を割っとけば、悩むこともなかったっちゅーのにから。今からでも遅くないけん、土鍋、割ってしまいっ!」

アドバイス、どうもありがとう。

未練を断ち切って、さっき頭に一被りした後捨てたよ…。

10月6日

ここのところ、車を運転していても、後続の車や対向車の運転手に狙われてるんぢゃないだろーかとゆー不安に駆られ(エアガンで)、前を向いて運転ができません(危。

明後日から野営に出かけるのですが、高速道路に乗るし、うわー、標的になったらどうしましょ。っつーわけで、高速道路の利用者の少ない早朝に出かける予定です。午前4時前。まさかこの時間なら、犯人たちは動き出すまい。

嘘です、ETC割引が目的なだけです。目的地お隣の福島なのにー。2時間でついちゃうのにー。バカ家族です。

ところで、もしも野営に向かう途中に「見ろよ、あのおばはん。運転しながら鼻糞ほぢって、ほぢった鼻糞飛ばしてるぞ。一発打ち込んで脅かしてみねぇ? 絶対自分の鼻糞で窓ガラスが割れたんぢゃないかって思うぜ」」などと犯人に目をつけられやられちゃったら…。

バーン!

見事命中して窓ガラス、ガッシャーン。

犯人のナンバーを確認して警察に協力せねば。

正義感働かせて時速150キロ以上のスピードで逃げる車の後ろを、同じくらいの速度で追いかけたときにオービスあったりしたら…ええと、自分もスピード違反で捕まるんですかね。警察に協力(しようと)したのに。

まぁ、どっちみち被害に遭えばその旨を必ず警察に伝えるわけですが。

事情徴収みたいなことされるんでしょ。

「急いでるんスよ。フリーサイトだから早く行って場所取りしなきゃいけないしさー。後で電話ちょーだい」なんて話は通用しないんでしょ。

「署まで同行しなきゃいけないなんて、やだやだ絶対ヤダ!いがねーぞ」

暴れて拒んだら公務執行妨害で逮捕ですかね。

被害にあわれた方の車は、証拠品として警察に押収されとったのですが、もしもこーゆー事故に明後日遭遇しちゃったら、野営道具満載の愛車がその場で警察に持ち去られちゃうんでしょうか。

例え「貴重品とか必要なモン持って行かないから下ろしてもよか」と言われたとしても、高速道路上で愛車から下ろされた大量の野営道具は、その後、どーやって運べと?

つか、押収されたら足なくなるしー。高速道路歩くわけにも行かないしー(豚2匹連れて)。

警察は代車を出してくれるんすかねー。

ミニパトとか。

でもミニパトには野営道具全部は積めそうにないから、ねずみ色のごつい護送車希望〜。

「あー、はいはい。ご希望の品をそろえますから、とりあえずそれまでの間署でお話を…」

目の前を行き交う行楽客の車ブブーン。

対する高橋一家、呆然。

うわー、やっぱやだ。押収なんかすんな! ぢゃなきゃ警察なんかに協力しねーぞ。

なんてことを昨日考えながら床についたら、手首にわっぱ掛けられて護送されてる夢見ちゃいました。

10月13日

お隣のアンドーさんが愛犬のチェロさんを連れ、回覧板を持ってきた。

「コレ、大至急って書いてあるから、すぐ回さなきゃいけないみたいなんですよ」

そうですか。

「ワタシ、ちょうど犬の散歩に出かけるところだから、ついでに次のAさんちまで持って行きますよ」

それはそれは、かたぢけない。では、急いで高橋の欄にサインをするので…ちょっと待ってくださいよ、判子、判子。あ、ありましたありました。

「ぢゃ、ココね」

はい。ムギュ〜ッ。

「それでは、またー」

どうもー。お世話様ですー。

あっ!

大至急の回覧板には一体何が書かれていたんだ?

10月14日

今朝見た風景。

10月17日

「11月から東京に行ってくれないかって言われたんだけど」

と、先ほど夫からの電話。

新しい仕事らしく、本人も面白そうだからやってみたいという。

「ふーん。いいんぢゃないの?」

そんなわけで、11月からは一人と2匹の生活が始まるわけなんですが…。

電話を切ってからずーっと、ソロテントをググってばっかいることは夫に内緒。

10月18日

母子家庭になっても、絶対キャンプに行ってやるぞー!てな話をちょろりと夫にしたところ、「一人で行くのはやめれ」と言われてしまいました。

どうも「女一人だから」という理由ではないらしい。

てことはアレか。

冬眠前の熊の餌食になりそうだからってことか。

うまそうだからってことか。

プリプリとよく肥えて脂が乗ってるからってことか…。

そんなわけなので、EBIちゃんご一緒してね。

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新聞で入手した情報によると、15日、万引き防止を訴える『マンボDEマンボー』ダンスコンクールっつーものが仙台市若林区文化センターで行われたんですと。主催は仙台南署。

ナンなんですか、このオヤヂギャグ的なイベントは…。

万引き防止とマンボって、「マン」しか同じぢゃないし。

だったらマンガコンクールだって、饅頭作り名人大会だって、満腹競争だって、万年床比べどれが一番ペタンコデショーだって、マンコ品評会だっていいわけぢゃん。ま、最後のやつはどう考えても無理だろうけど。参加者はすげー多そうだけどね。

次は保健所の健康対策課あたりが「リンボDEリンボー」(淋病防止を訴えるリンボーダンスコンクール)とかやっちゃいそうで、ちょっと楽しみなのでありました。

10月21日

風呂上り、いつものように綿棒で耳糞を掻きだしながら…この綿棒が竹野内豊とか妻夫木聡のフィギアになってて、そのフィギアの人差し指だけが実物大のものすごーくリアルなものだったらいいのにと思う。指毛とかササクレとか指紋までついたやつ。

耳糞だけぢゃなくて、鼻糞だってほぢれちゃう便利グッズ。

耳&鼻糞ほぢり専用フィギア。

大好きな男に糞をほぢらせるとゆーサディスティックな感情も満足させられるし、逆に大好きな男に糞を晒し辱めを受けるとゆーマゾヒズムも十分満足させることができる画期的な自慰グッズになるんでわ? などと思ったり。

「人差し指だけが実物大? きもーっ! しかも安定感わるーっ。売れるわけないっつの」

「そんな商品で一儲けしようと思ったわけ? バッカぢゃない。男の人の人差し指なんか鼻の穴に突っ込んでも、余裕なくて糞ほぢれるわけないぢゃん」

2人に話して、2人からバカモノ扱いされました。

うぐぐ。

妻なら買うぞ。絶対買うぞ。

糞ほぢりだけぢゃなくて、あんなこととかあんなこととかにも使ったり…ほんでもって最終的にはその指紋悪用して一儲けしたる(←こんな奴がいるだろうから商品なんてあり得ない)。

10月25日

10月27日

雨の日キャンプの後は、野営グッズを室内で干している高橋家。たいてい干す場所は、吹き抜けになっている2階の手摺。ココにブラ〜ンとタープやテントをぶら下げとるのですが…。

ブツが乾くにしたがって、そのブツに付着していた草や泥も乾燥してハラハラと降ってくるわけです。

掃除機をかけても、数分後にはハラハラハラリ(たまに干からびた昆虫類も落下)。

お陰で、室内なのに野営気分です(感涙。

で、只今、階段の真上から垂れ下がっているのはリビングシェル(この右隣にはテントがプラーリ)。

黒い紐のようなモノは、ビルディングテープっつーものなわけで。長ーい一本のテープなわけで。縄跳びみたいにプラーンと垂れてるわけで。

妻、軽快なステップで階段を駆け下り、あと3段を残したところでこのビルディング縄跳びを軽々と一足飛び〜…したたつもりが、右足が引っかかってドテーッ! 床に派手に突っ伏してしまいました。顎痛い。

そてにしても何故?

前に倒れたのに、乳でも鼻でもなく、最初に打ちつけたのが顎なわけ? つか、腕で防御しろよこの運動音痴女め。

まぁ、でもアレですよ。

このテープに引っかかってズッコケちゃったのは、自分が思っている以上に足が長かったっつーことで…。

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