■ 12月の戯言 ■
12月1日
コンビニの前にたむろしている男子高校生数人がおりまして。たまたまそのコンビニの駐車場で我が家の愛犬がいきなり脱糞し始めたので、聞くともなしに彼らの会話が耳に入ってしまったんですが。
「もぅさー、オレって理性ねーの」
「うわー、ありえねー!考えられねー。お前、野獣だべ」
「だよなー、普通だったら萎えるっつの。オエーッだっつの」
何の話だろーと思ったら、どうも昨晩の某番組で、北陽の虻ちゃん(でっかい方な)がレイザーラモンHGと同じ格好をして腰をクネクネしていたシーンがあったようで、その映像を見た瞬間条件反射で欲情してしまったらしいのです男子生徒Aが。
Aは他の男子生徒らにお前の下半身はどーかしてるだの、溜まりすぎだの笑いながら小突かれまくっておりました。
挙句の果てには、女なら誰でもいいんだろおばはんでもいいんだろと言う他の男子生徒ら。
しゃがんで犬糞拾ってるおばはんの目の前で。
思わず、立ち上がるときに腰をくねらせちゃいましたよほんの少し。
やつらのだーれも見てなかったけど。
ちっつ。
ヤリ損。
12月6日
午後の散歩から戻って、2匹を玄関に繋いだまま家の中へ入り、雑巾を取り出すと台所へ走る。
午後4時半。
電気をつけないでいると、この時期のこの時間は既に室内は暗いが、慣れた自宅だ。灯りはいらん。
台所の蛇口をあけて雑巾を濡らすと、レンジに投入。
冷たい雑巾で足を拭かれるのは寒かろうという、妻の優しさなわけです。
レンジボタンを押し、時間は1分20秒。
「待ってろよー」
そう玄関に向かって声を荒げ、妻は着ていたベンチコートを脱ぎ捨てる。
ピーッピーッピー。
「おーし、ホット雑巾完了、今行くからなー」
電子レンジの扉を開けて妻、固まる。
ぎゃー!
レンジボタンだと思って、グリルボタン押しとりました。
グラタンの上に振り掛けられたパン粉とチーズのように、ほんのり焦げ目のついた雑巾。お、お、おいしそう(違。
12月16日
ご近所のTさんの話によると、なんでも昨日の午後、帽子を被り、サングラスをかけ、マスクをした不審な男性に小学生の女児が追いかけられるという事件がおきたんだとか。
こっちへおいでよと声をかけられた女児は怖くなり、男を振り切って走り友人宅に逃げ込んだ為事なきを得たらしいのだけれど、男に付けられたのはかなりの距離。
場所を聞くと、なんと我が家の前の緩やかな坂道だという。
ひょえー。
「その前日も、○○丁目で同じようなことがあったし。その前は女子中学生が痴漢に会ったってゆーし。あ、痴漢の犯人は20代の男性らしいけど。小学生狙ったのは、どっちも同じおじさんみたいなんだよね。んで、子供たちに聞いたら、この辺で時々見かけるらしいのよ」
なるほど、そんな事件が立て続けに起こったからなのか。ここ数日間蛍光色のジャンパーを着たお年寄りの方が、小学生の登下校中道路の角々に立っているのはどうしてだろうと、散歩中目にして気になっていたのだ。
そのTさん情報を、犬仲間のスガワラさんにも伝える。
その昔、トーキョは怖いところだって言われてたけど、最近ぢゃ田舎の方がこういった児童が標的になる事件多いよねー。田舎の方がオカシな人多いのかしら? 暢気に暮らしていけないわねー。などと喋りつつ歩く。
「アタシも狙われないように注意しなくちゃ」
妻が話の流れでそういうと、スガワラさん。
「はぁ?」
いやほら。一応、妻だって女子だしさ。囮捜査なんかも、やろうと思えばやれなくなくね?とポーズを作ってみたり。
「ヲツムは小学生児童とかわんないだろうけどー。タッパと財布の中身だって小学生児童には負けてるかもしんないけどー。肌の張りが違うぢゃない!」
ガビチョーン。
「つか、犬に話しかけたり歌うたいながら歩いてるしさー。どっちかってゆーと、小学生たちに不審者だと思われるほうだってば〜」
12月19日
「毎日ぢゃないんだけど、明日から3日間、朝と夕方2回よー」
「うわー、そりゃ大変だね。つーか、一日2回なんて、出そうと思って出るもんぢゃないしさー。そんなの集めるのもやだよねー」
「…? 集めたりとかってのはないんだけど…旗もって立つのよー」
「うわー。旗のマークが気になるところだね(想像中)プププ。しっかし、3日間毎日だなんて、アタシにゃ無理だー! 酒タップリ呑んだ次の日だったら、何回もって感じだけどねー」
「えぇ? 二日酔いだと辛くてやりたくないよー」
「そうだよねー、普通より臭いしさー。しかも今、寒いぢゃん。お尻出すのも嫌なのに〜」
「…? ホント、朝なんて寒いもんね。じーっと立ってると腰が冷えるよ」
「それにしても、そんな名前の委員会があるなんて、おもろーい」
「物騒な世の中だからね」
「なるほど、物騒だから何でもアリなんだー」
通学中の子供を守ろうなんつー健全委員会の話をしているAさんと、健全委員会を検便委員会と聞き間違えた妻。聞き間違えたまま、およそ10分近く話を進めてしまったのでありました。
人の話を聞かないやつだと言われますが、ちゃんと聞いてはいるんですよ。自分なりの解釈で…。
12月22日
コーゲン(膠原)病ってのが、高原に行くとなる病気だと30歳過ぎまで思い込んでたバカでーす。
ほら、チョモランマなんかの高い山登るとなる高山病ってのがあるし。そこまで高くないトコロでなる、高山病よりも軽い症状の病気ってのがコーゲン病で、この二つは親戚とゆーか兄弟とゆーか、まぁ、そんなモンかと。
昨日、冒険家の本を風呂の中で読んでおりまして、高山病になると体の穴とゆー穴のシマリが悪くなるんダと書かれておりました。気圧の変化で屁も出放題。小便も糞も意識とは関係なく垂れ流しなんだとか。
妻も、昨日から屁がとめどなく出ます(卵の食いすぎで、これがまた臭いのなんの)。
ついでに屁を出したつもりが、同時に小便までチョロリと漏れたりして。
軽い高山病かもしれません。
ココ、はっきりいって山だしー。
住所にだって「山」がつくし…。
12月28日
手足が冷えるので、足元は冬用の分厚い靴下で寒さをガード。けれど、ここ数日間、持っている冬用靴下全てが脱衣籠に入っていてストックがなかったのです。洗濯すりゃいいだけの話なんですが、籠がいっぱいになったら洗濯しようと思ってるのに、妻一人の汚れ物ってなかなか溜まらないんだもーん(パンツと靴下以外何日間も連続着用中)。
仕方がないので普通の靴下を2枚重ねで寒さを凌ぐ。
しかーし。
ちゃんと毎日履き替えてるとゆーのに。
昨日も、そして今日も…。
なぜか親指が出てるんですけどー。