■ 4月の戯言 ■
4月5日
「もしもし、あのー、わたくしども、○○とゆー下着を扱っている会社なんですが…あ、わたくしAというものです」
雨降りでどこにも出かけられず、暇を持て余していた妻に話し相手現る!
A「つかぬ事をお伺いしますけど、下着を購入される場合、やっぱりアレですかね、ちゃんと試着はなさってから…?」
妻「(アレってなによアレってと思いつつも)はぁ、まぁね(←試着なんか生まれてこのかた一度もしたことない)」
A「そうですよねー、うん、うん、うん。試着しないと同じサイズでもメーカーが違ったりすると合うかどうかわかりませんものね。それが懸命ですよね、うん、うん、うん。で、いつもはどちらで下着をお買い求めになってらっしゃいますか?」
妻「…」
A「ジャスコとか?」
妻「(見透かされたようで悔しい!)いいえっ!」
A「あ、そうですか、申し訳ありません。デパートでしょうか」
妻「…(ここ数年下着なんか買ってないし…思いつかない)」
A「通信販売なんかご利用になられてるとか?」
妻「はぁ、まぁ、ときどきは」
A「そうですよねー、最近多いですものねー、うん、うん、うん。ガードルなんかはいかがでしょう」
妻「いかがて?」
A「お使いになってますか?」
妻「いや、ぜんぜん」
A「あー、そうですか。お腹の辺りの贅肉というかナンといいましょうか、気になったりしませんか?」
妻「いや、ぜんぜん(本当は気になるとゆーより、大いに邪魔だけど)」
A「あー、そうですか。いいですねー。でもほら、女性だと腰の辺りがもう少し括れてるといいなーとか、あるでしょ」
妻「いや、ぜんぜん」
A「てことは、スタイルがおよろしぃんで…でも、お尻が垂れてきたから気になるとか…」
妻「いや、ぜんぜん」
A「うわー、いいですねー。理想の体型を維持されてるんですね?」
妻「ええ!(維持ぢゃなくて意地)」
A「でも、気づかないうちに子供を生むとどうしても腰の辺りにお肉がついちゃったりなんてことあるんですよね。わたくしなんか今40代半ばですけど、食生活に気をつけていてもお尻の上の方に贅肉がついちゃって…うん、うん、うん。失礼ですけど、お子様は?」
妻「いませんけど」
A「あ、そうなんだー。ぢゃぁ、まだお若いんだ…。20代ですか?」
妻「いや」
A「では30代?」
妻「いや」
A「え!? ぢゃぁまだ10代?」
妻「(なんでそこで下がるかなーと思いつつ)いや」
A「あ、え! ぢゃ、40代でしょうか?」
妻「(この際なので)いや」
A「もしかして50代?」
妻「まぁね(それにしても、相手が年下なのか年上なのかで、瞬時にタメ口になったり敬語になったり器用なこと)」
そして結構長い間があって…。
A「うわ、失礼いたしました。すごくあのー、えーっと、声がお若いようにお見受けしましたので…うん、うん、うん」
妻「(うそこけ。無愛想で男みたいに低い声出してんのに)…」
A「そうですかー、うん、うん、うん。50代で理想の体型を維持してらっしゃるなんて、ご立派ですよね」
妻「まぁね(自分の下っ腹の肉を掴みながら)」
A「そうしますと、アレですかね。もぅガードルなんかは」
妻「履きませんね。というか、必要ないですし(だんだん虚しくなってくる)」
A「やっぱり、締め付けたりするのはお嫌いですか」
妻「脱ぐのに時間かかるのはダメね」
A「そうですよね。あ、でも当社のガードルはですね、素材がとても柔らかく出来てましてね、肌触りもいいし、フィット感抜群で履いているのも気にならないくらいなんですよ。脱ぐのに時間がかかるなんてこと、全くないですし。一度手にとっていただけると分かると思うんですが。で、今日もしお時間があればですね、お宅に伺ってですね、使い心地を試していただけると…」
妻「ちょっと待ってよ。くんの? うちに?」
A「ええ、勿論担当のものは女性ですし。下着の試着ですものね。男性社員なんて絶対伺いませんよ」
妻「(いや、そーゆー問題ぢゃなくてさ)…」
A「お時間も5分もあればわかっていただけると」
妻「あのね。下着はね、紙おむつしか使ってないんですよ、尿漏れが激しいから」
再び沈黙。
そして…。
ガチャ!
切れたーっ!
勝手に向こうからかけておきながら、いきなり切るなんてどーゆーこったぃ。
と、腹を立てつつも、便所へと走った妻なのでありました。途中で尿意が襲ってきたの。紙おむつ、本当に必要かも。4月7日
去勢や避妊をすると、性欲がなくなる分食欲が旺盛になることがあります〜。
なんてことを獣医さんが言ってましたが。
去勢や避妊の手術したわけでもないのに、性欲は衰え、食欲旺盛になってます。
食欲に比例して物欲までムクムクと。
去勢手術で持ち帰り、そのまま冷凍庫に仕舞ってある愚犬のタマ。
それを手に取り、もしかするとコイツをつければ、逆に食欲、物欲が抑えられるのかもしれないと思ったりする今日この頃。
妻の頭は既に春?
4月10日
日曜日、昼飯用のカップ麺をザックに詰め込み、朝ごはんも食べずに山へ向かう。
ギュルル〜。
朝飯抜きだと気合いも入らない。
お握りでも買って食べようということになり、途中のコンビニへ。
妻はサンドイッチ、夫はイクラと鮭がトッピングされたはらこめし弁当をチョイスしてレジへ。
「はい、これー」
「はーい。お弁当は温めますか?」
「え?」
「え?」
「えぇぇぇーーーーー!!」
「・・・?」
レジのねーちゃん、最後まで気づいてなかったようですが…。イクラて温めて食う人、いるんですかね?
4月21日
桜の花がプリントされたトイレットペーパーは、鼻を近づけると淡い桜の香りがする。トイレの中も春模様。
昨夜、食いすぎ飲みすぎで胃もたれ気味の妻、朝一でトイレに駆け込み用を足した。
切れの悪い便。
何回拭けば消えるのアナタ。
よもや糞塗れにされるとは、国花である桜も思ってなかっただろうに…。
4月24日
昨日、2匹をタップリ遊ばせた後、買い物をして帰ろうとスゥパの駐車場へ車を停める。春とはいえ日差しが強く、窓を閉め切った状態だと中で待っている2匹がアレかな(ナニ?)、と心配だったので、少し開けた状態で。
急いで買い物を済ませて、袋をぶら下げ車へと急ぐ。
と、我が家の車より3台手前に停めてあった車付近で、思わず眉間に皺を寄せたくなるような不快な香り。不快というより、体に良くなさそうな臭い。
妻の横を通り過ぎようとした家族も、首を捻りながら皆揃って鼻に手をやり「くさーい」といいたそうな表情。
異臭ってゆーんだよね、これ。
ヤバくね?
警察に通報したほうがいぐね?
3台手前の車をキィっと睨み、車内を素早く見る。
変わった様子なし。
とゆーより、3台目の車を通り越して、2台手前の車の方へ進むと、さっきよりも異臭は強くなってきた。
犯人はお前かっ!
お前だったのかっ!
んにゃろめーっ!
その赤い軽自動車を睨む。
舐めるように車内を調べるも、怪しいものが乗っている気配ナシ。
ううむ。
わからん。
つか、長居してたらその分異臭を吸い込んで体が痺れてくるかもしれん。
逃げろ、逃げるんだ、妻!
赤い軽自動車から離れ、我が家の車へと小走り。
プーーーーン。
異臭、更に強烈に。
ホワーィ!?
ええと、異臭の元は、我が家の車でした。後部座席の足元に放り投げてた、合わせて6回分のモリモリ糞が入ったうんこ袋。春の日差しをガラス越しに浴びて、ほどよく醗酵したその塊。ほんの少しだけあけていた窓の隙間からこぼれる糞臭、それが犯人。
ひょえ〜っ。
つか、よくもまぁ、そんな臭いところでグースカ腹出して寝てられたもんだ@サラ。