■ 6月の戯言 ■
6月2日
先日、2匹を連れてまた吹上高原へとソロキャンプへ出かけたのですが、その途中で「あぁ、某キャンプ場に電話してみなくちゃ」と思い出しました。某キャンプ場てのは、今週末、夫が戻って来れそうだというので今年初のカヌーキャンプをするためのキャンプ場なのです。
道の駅の駐車場に車を乗り入れて、携帯電話を取り出し「あ行」の欄を華麗なタッチで(気持ちだけ)親指操作(両手使いで)。
そうそう、ココ。エコキャンプみちのく〜。
通話ボタンをプコッ。
2度ほど通話中が続き、3度目のリダイヤル操作でやっと呼び出し音が鳴りました。
プルル、プルル、プルル〜。
いつまで客を待たせるんだよ、さっさと出ろよ、受付けだろ。
随分と待たされて、やーっと受話器の向こうに出た女性。
「…」。
無言。
電話の向こうのその人は、キャンプ場という施設の受付けなわけで、受付けってことは「お電話ありがとうございます」とか「こちらはエコキャンプです」とか、電話をかけてきた客人が言葉を発する前に何か言うべきなんぢゃないの?と思い、妻もしばし無言。
沈黙が数秒間。
えーえーっ、そういう態度でいいわけ?
受付けなのにー。
ココはガツンと言ってやろうかしら。
受付けってのは、その会社(会社?)の顔でもあるのだぞ。電話の対応一つで、その会社(だからキャンプ場だってば)の信用を無くしたりもするんだぞ、と。悶々としていると受話器の向こうから聞こえてきました。
「もしもし…?」
ぎゃー!
やっぱり受付けにあるまじき声の歯切れのなさ。
で、もしもしの後は?
こちらエコキャンプですってのは?
ないの?
「…」
この辺りで、少々不安になってくる。もしやぁーっ。
恐る恐る尋ねてみる。
ええと、エコ…キャンプ場…ですか?
「いいえー、違いますけどー」
ひぃぃぃーっ。
妻が掛け間違ってました。
どーもでへへ、すいませんってな感じで慌てて電話を切る。
改めて正しい番号に…って思って、はたと考えるわけです。
携帯電話の登録した名前をプコプコやって通話ボタンを押したわけだし、それで違う先に繋がったってことは、登録したときの番号そのものが間違ってたっつーことなんぢゃないのか?と。出掛けにエコキャンプ場の電話番号を調べて慌てて登録したしな、うん、きっとそうだ。番号自体間違ってんだ。そう思って夫にメール。
「ネットでエコキャンプみちのくの電話番号調べてメールして。携帯に登録した番号、間違ってたみたいなの」と。
しばらくすると妻の携帯電話がメールを着信。
おぉ、夫にしては素早い対応。と思ったら、それは懐かしい人からのメールでして。
『エコキャンプ場じゃなくてすみませんでした(笑)』
えぇぇぇ?
なんで妻がエコキャンプ場に連絡をしようとしてるってこと、キミが知ってんの〜?なんでなんで?と焦る妻。もぅほんと、焦りまくり。焦りまくって、辺りを見回したりして(つけられてるわけでもないのに。アホか)。
ああそうだ、さっき夫に送ったと思ったメール、きっと間違って彼女に送っちゃったんだバカだ妻。そう思ったので、とりあえずココは謝っておけ、と即座に彼女に返信して一件落着。道の駅のトイレに篭って便器に跨り放尿している間、ゆっくりとコトの顛末を思い出してみる。
ええと。
夫に送ったメールは…たしか昨日よこしたヤツのメールを開いて、その画面から返信したよな確か。てことは、夫に送ったと思ったメールを間違って彼女に送ったわけぢゃないんだよな…てことは? どゆこと?
わけが分からずトイレットペーパーで拭くのも忘れて便座に屈みこんだままの妻。
てことはてことは…。
最初の電話?
屈んだまま、尻ポケットから携帯電話を取り出して、自分の通話記録を確認してみました。
5月31日午前9時。
エコキャンプみちのくにかけていなきゃいけないその相手先は…。
ぎゃはー。
やっぱり。
彼女だったのでした。
江口うり子さん。妻の携帯電話の「エコキャンプみちのく」のその真上の段に登録されてた人。ごみん。ほら、過去には自分の早とちり(4月9日参照)で相手に詰め寄っちゃうなんてこともあったしね。よかった。出るの遅すぎだとか、受付けのくせに対応が明るくないとか説教しなくて(汗。
つか、妻、気づくの遅すぎ。
6月8日
いつものお散歩仲間3人で愛犬を連れてタップリ住宅街を歩き、高橋家の家の前に到着して井戸端会議。そのときやっと気づきました。
「うわっ、Iさん…シャツのボタン、掛け違えてるー」
発見した妻、なんだか嬉しい。
発見されちゃったIさん、悔しそう。
「ぎゃー、ずーっとこんな格好で町を歩いてたなんてーっ! つか、皆、気づくの遅すぎーっ」
衣服を正しながらIさんの視線は何故か妻の股間へ。
「ちぇっ、今日は開いてないしー」
しょっちゅう全開だったり半開きだったりする妻の社会の窓のことのようです。うはは、そう毎日開けっ放しで歩いとるもんですかっ!
妻とIさんの会話を聞いていたSさん。何故か突然下を向きました。
「どしたの?」
:
:
「いやぁ、アタシは靴を左右履き間違えてこなかったかな〜と心配になっちゃってね…」
3人の中では最高齢のSさんゴジューウン才。
順番からイクと、彼女が一番先にボケそうなんだけど。
さて…
誰が一番最初に、愛犬忘れて散歩しちゃうことやら。
6月20日
週一回、我が家では生協サンの宅配に来ていただいております。ご近所数件と一緒に購入する、共同購入とかゆーやつ。
我が家に数軒分の注文した商品がドカっと届き、玄関先で仲良くお喋りをしながら仕分けを行うわけです。
「あれ〜? 先週も先々週も頼んだのに、今週もまたコレ、頼んだの?」
Tさんに言われたコレとゆーのは、トイレットペーパー12ロール。
あちゃー、ほんとだ(頼んでいたことすら忘れていたり)。
夫は単身赴任中で、自宅のトイレを利用するのは月に数回。1週間で1ロールを使い切るかどうかってゆーのに。
現在のストックは、30ロール以上。一体、どんな尻の拭き方してんだよって思われても仕方ないですよね、いやほんと。
でも、ちょっとだけいい訳させていただくと、妻はトイレットペーパーの在庫が少なくなるのが、とっても嫌なのですよ。あるにこしたことないとゆーか。数さえあれば、それで幸せとゆーか。できることなら、トイレットペーパーに埋もれていたいとゆーか。あ、これはパンツ(下着の方ね)についてもいえることなんだけど。新しいパンツ、大好き。パンツの山にダイブしてみたい、なんちって。
シンク下の扉を開けて、そこに大量のトイレットペーパが並んでいるのを見ると、それだけで満足なのです。
あぁ、小さな幸せ。
今朝、珍しく寝起きと同時に便意をもよおし、歯ブラシを口に突っ込んだまま2階のトイレでもりもりー。
すっきりしたなぁと一息つき、ペーパーホルダーに手をかけてガビチョーン。
トイレットペーパーの芯しかありませんでした。芯に張り付いた僅かばかりのトイレットペーパーの残骸。
1階のトイレのシンク下には30ロール以上もあるのにぃぃぃー!
6月23日
Cヶ丘町のとある大型酒店に買い物に行ったところ、レジに立っていたのは恰幅よくてパンチちょっと入ってる気合いの入った髪型のレジのおばちゃんだったわけで。
そのおばちゃんの「○×、○○円〜、△■、○○円〜。…合計で○○円になりまぁーす」というその声が、ピンクの電話(古過ぎ)の清水よし子のソレに似てて、うわーどこからそんな声出してんだよ!と驚いてまじまじと顔を見てしまいました。
余りにも不釣合いすぎ。
「お釣り、○○円ですー。ありがとうございましたー」
渡された残金を手にした妻、おばちゃんから目を片時も離さず取り敢えずはお礼を…言わなきゃいわなきゃ。
「あ、あ、ありがとぅございましたー」
何気なく発したその声が、いつもより3オクターブ高かったので、もっとウワーッ!
どうも妻は、人に感化されやすいタイプのようで…。
6月29日
西日が弱まった夕刻、やっと散歩に出かける。
午後6時を過ぎたこの時刻になると、あちらこちらの家で夕飯の支度がされてるようで、いやもぅ漂ってくる香りの美味しそうなことといったら。
こりゃ煮豚でも作ってらっしゃるのね。
こちらの家では今晩のメインディッシュは焼き魚かー。
落語の鰻のかざぢゃないけれど、白飯持ってりゃその香りだけで三杯飯が食えちゃいそう。
あぁ、涎が…。
けれど、妻が手にしているのは白飯ぢゃなくて、茶碗3杯分は裕にありそうな2匹の糞という現実。
口の中に溜まった唾を飲み込んだら、吐き気してきた。