■ 11月の戯言 ■

11月12日

「もしもし、アネキ? オレオレ」

先日かかってきた北九州に住む愚弟と妻の会話でございます。

「あのさぁ、シーディーアールダブリューっちゅーやつがあるんやけどさぁ、この中身を消したいんやけどね。フォーマットかけても、ダメやったんよ。どうすりゃいいん?」

「そんなん、いちいち消さんでも、ナンか上書きすりゃええんと違うん?」

「それも出来んのっちゃ…オレが使いよるパソコンが悪いんやろか」

「アールっちゅーのは読めますっつーことよね。んで、ダブリューっちゅーのは書けますっちゅーことやろ。出来んハズないと思うけど…」

「…」

「あっ、ソレ、きっと書き込み防止になっとるんやがっ。ツメがあるやろツメが。ソコにセロテープでも貼ればいいんやないん? 絶対そうっちゃ!」

数秒間の沈黙の後、愚弟がポツリ。

「あのさぁ…アネキ、大丈夫なんね?」

はて…。ナニかおかしいことでも喋ったかしらん?

「これ、CDばい。ツメて…。カセットテープと違うっつの」

わははー、まさかカセットテープだなんてー。

そんなモノと勘違いなんてしてないわよっ、失礼なっ。

でも、実際には愚弟がCDと言ったのに、頭に浮かんでいたのはフロッピーディスクだったのでありました。

妻の頭は20年前から、時代の流れについて行けてないよーです。

11月15日

本日、車検のため愛車を車屋へ持って行きました。

店内でコーヒーを啜りながら待っていると、正面に座ったのは営業のFさんではなく、整備担当の若いおにーちゃん。このおにーちゃん、キューティクルは多分完全に死んでて、指の爪はどれも真っ黒なのですが、アイドル歌手にしてもいいほどのイケてる顔をしておるのです。

いやぁ〜、いつ見ても顔だけは爽やかだなぁー。

そう思いながら見とれる妻。

「ええと、バンパーを交換するんでしたよね。他に何か気になる点はありますか?」

そういいながら、にーちゃんは、書面に注意事項などを書き連ねておりました。

その字が、とっても綺麗。

思わず口をついて出てしまったのです。

「あら…字も綺麗なのねー」て。

にーちゃん、何のことか分からず一瞬戸惑った顔をしてましたけど。

字…「も」…て。

自分の言葉に思い切り赤面する40女。

我ながらかなり気持ち悪い。

車屋で、代車にと出してもらった車にはナビがついておらず、帰り迷子になってしまいました。

てへ。

こーゆーところで可愛らしさを、ちょっとアピールして挽回してみたり…(できてないか)。

11月16日

晩飯を食べながら海パン姿の小島よしおを見た後(何故か股間にばかり目がいって困ります)、チャンネルを変えて「ダンシング・ハバナ」を堪能いたしました。

主演のディエゴ・ルナ見たさに、この映画を観たのは3度目(ガエル・ガルシア・ベルナルも可愛いけど)。

彼は「ターミナルマン」にも出ておりましたが、この童顔の顔に髭は似合わないと思います。つか、妻はダンシング・ハバナだけで十分です。お願いだから、このまま成長しないでください。

この頃の笑顔なんて、キュートなのになんだかエロチック。そのギャップがたまらなく涎もので…。

「唇の薄い男も、たまにはええかもー」

鱈子唇持ちの夫に見慣れていると、こんなことを思ったりするものです。

布団に入ると、ディエゴ・ルナの踊るシーンを思い出しながら眠りにつきました。

妻の特技は、願望を夢で叶えること。

すると、やはりとゆーか、妻が相手役のロモーラ・ガライ演じるケイティになっている夢を見たのです。

もぅ完璧。

普段なら腰より上には上がらない足が、耳の横ちょまでピーン。

3回まわったらよろけて尻餅ついちゃうのに、夢の中だと軸もぶれずに10回転。

腰に手を回されたりなんかして、耳元で「素敵だよー」なんて声をかけられるのです。東北弁で。

「素敵だっちゃー」

んが、しばらくすると、何故か妻からちょいと体を離して両足を広げると、左手の拳を突き下ろし始めたディエゴ・ルナ。あの尖がった顎で、妻にも真似しろと促します。

いやーん。見たことあるポーズ。

そう思った瞬間、愛しのディエゴ・ルナが海パン一丁の姿に。

映画で履いてた海パンは、もっとダボっとしてたのにー。

その柄…そしてその小ささは…。

やはーりっ!

いつの間にか顔まで小島よしおになってるしーっ!

いやーん。

愛しのルナは、どこに行っちゃったの?

「ソレ〜ソレソレソレ〜♪」

妻もいつの間にか海パン一丁になっとりました。

ブラはどーした(ノーブラ)。

つか、夢とはいえ、妻の股間までモッコリになってるってどーゆーことだよっ。

特技は願望を夢で叶えることです。

でも、まだまだ改良の余地があります。

11月21日

今日明日と仙台は雪マーク。週末の三連休はもしかしたら、雪中キャンプになるかもしれません。なのに、我が家の愛車は未だにノーマル仕様でございます。

木曜日の夜帰ってくるらしい夫に、タイヤ交換してもらえばいいのですが、明日の昼間、どうしても車が必要な妻。

意を決してタイヤ交換することにいたしました。

倉庫からスタッドレスタイヤをゴロゴロと転がし、車体をジャッキアップ。

よっしゃやるゾ!と気合いを入れたのですが、ここで気になることが。

以前走行中にパンクさせたとき、スペアタイヤとの交換はやったことがあるのですが、4個もあるこのスタッドレスタイヤって、装着する場所が決まってたりするのん?

そんなわけで、夫へ電話。

「前シーズンで前輪につけてたのは後輪、後輪で使用してたのを前輪に使うのですよ」

そう言われたのですが、過去は振り返りたくない性分な妻。

どれが前輪についとったんやろ…分からん。

「汚れて減りの多いのが前輪だから…」

どれも同じくらい汚れとるし…分からん。

知らぬ存ぜぬを通して、夫に「前後の向きさえ間違ってなければ、問題ないのでもぅ気にしなくていいです」と承諾(諦めの言葉)してもらい作業再開。んがっ…。

「あ、ナットはどれでもいいってわけぢゃないですからね」と言われて、また手が止まりました。

おーけー。外した場所を覚えておいて、ちゃんとソコにつけるようにするから。ま、記憶力は当てにはならないけど。そう答えたのですが…。

「いやいや、そうではなくて…。スタッドレスタイヤのナットは、今付いてるナットとは違うのですよ。倉庫に入ってるから、ソレを使わないと」て。

てことは、そのナットを捜すとゆー新しい作業が加わったわけです。一気にヤル気が失せた妻。

ナットなんて、どれも一緒ぢゃん。

TVでは、ギッチリ締めてなくても、最近のナットは走っているその振動できちんと締まるようにできてるんだって言ってたし。嵌りゃええんでしょ、嵌りゃ。穴っぽこ見たら、大きさたいして変わらんみたいやしー。大丈夫て。嵌めてみせるぜ、B型気質で(無謀)。

「あのーぅ」

そんな妻に、夫。

「お願いですから、もぅ触らないでください…頼むから」

そう嘆願しました。

妻、全く信用されておりません。てへ。

ところで…昨日は、友人に「そういやキミは年甲斐もなくTバックパンツなんてのを履いてるよねー」と言われ、褌を締めると身が引き締まるというでしょう、ソレと同じだよと答えたのですが。

嘘です。

尻と呼ぶべきものが、一体どこまでなのか分からないからです。

たまに普通のパンツを履いて、尻タブ全部を布切れに捻じ込んでおいても、気づいたときには二段尻になってたり、布切れが殆ど割れ目に食い込んでいたりするし。もしかして、尻タブだと思っているコレは、足だったのか?

妻自身、自分が信じられません。

 

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