■ 2月の戯言 ■
2月7日
3連休、社員旅行で沖縄へ行くという(天気予報は雨マークですよ、ウヘヘ)夫に、「パ、パ、パスポートは取ってあんの!?」と真顔で聞いた妻に、誰か沖縄返還について教えてやってください。
ところで、昨夜から今朝にかけて、電話が鳴りっぱなしでして。
受話器を取ると、ピーピーピーてファックス音がするんです。
誰ですかー。
誰なんですかー。
我が家の電話はね、ナンバーデスプレイ機能とかがないの。
でもってですね。
ファックスなんてついてませんからー。
つか、「あ、ファックスねーのかな?」て、3回くらいで気づいてくださいよ。
いや、気づかないってことは…犯人は…おかんなのか?
2月22日
「夫は毎晩キャバクラ通いして…若いオネーチャンに囲まれて…お酒だったら家に帰ってきて飲めばお金だってかからないのにって言うと、オマエみたいな萎れたババア眺めながら飲む酒なんて、旨くないやぃなんて言うんです。アタシだって…アタシだって、そりゃ一度くらい若い男性に囲まれてみたいですよ。なんで夫だけ許されるの? 不公平ぢゃないですか…シクシク」
『そうか。
そんなに涙するほどのことなら、一度貴女の願いを叶えてあげよう。
私について来るがいい。
ほら、この扉を開けて、中へ入りなさい』
薄暗い室内には彼女たった一人。案内されたボックス席だけに、やわらかい光が当たっている。彼女が恐る恐る腰を下ろすと、奥から一人、また一人とスーツを着た男たちが現れ、片膝をついて慇懃にもてなしてくれる。
「いらっしゃいませ、奥様」
「お待ちしておりました、奥様」
あらやだ…。
それまで、緊張と恥ずかしさで下を向いていた彼女が顔を上げ、初めて男たちの顔を見た。
左から…
出川哲朗、なだぎ武、バナナマンの日村、アンタッチャブルの太い方、品川庄司の筋肉モリモリの方…。
ぎゃー!
亀田のおやぢとその息子たち、ダチョウ倶楽部の3人…。
生理的に受け付けない男ばっかぢゃないの…。
なんなの?
ハイキングウォーキングの長髪の方…そして一番右の方は?
誰?
貴方、誰なの? その時代遅れなヘアースタイル。どこの理髪店でやってもらうの、その髭の形…。
黒いスーツを着たその男の腰のベルトには、なにやら長い棒のようなものが差し込まれてあった。
「織田信長と申す…」
ぎゃー!
「楽しんで…は、おられぬようですな…」
ぎゃー! アワワワ…近寄らないでよっ! つか、楽しめるかーっ!
「楽しめぬなら…殺してしまえ…」
腰に付けていた棒状の物を抜き取り、高々と振り上げると、それは光を受けてキラリと光った。日本刀ではないか!
気づいたときは時、既に遅し。
彼女の額目掛けてバッサリと振り下ろされたのだった。
「ご来店、真にありがとうございました~」
「お前、右目見ながら今、礼言ったの?」
「いいや、左目」
「どっちに焦点合わせればいいか、迷うよなー」
「どっちでもいいんぢゃね?」
「んぢゃ、俺も左目で…ご来店、真にありがとうございました~」
パックリと二つに割れた彼女の頭部。口々に礼を述べるホスト、生理的に受け付けないキモメンズたち。
…というような夢を見ました。
織田信長に殺される夢。
妻の前世は今川義元だったのでしょうか。
2月27日
夫が戻ってきた週末は、洗濯物が増えます。雪中キャンプなんぞに出かけると、防寒用の下着類なんかも加わるわけで…。
洗濯…籠もっこり(北海道では、まりもっこりが大流行らしいですね)。
大量の洗濯物を色分けせずに(ぐーたら)洗濯機の中にぶち込んで、スイッチオン。
ピロリロリ~ン♪と終了音が聞こえてきたので、一つずつ引っ張り出して畳みながら洗濯籠へ重ねていきます。
近頃の洗濯機とゆーのはよく出来ていて、長袖のシャツの端っこを引き抜いても他のものが絡まっているようなことはありません。
なのに…。
妻のテックアンダーサーモ。ま、要するにモモヒキなんですけどね。それに、なぜか夫のモモヒキが、中尾彬のねじねじマフラーよろしく絡み付いていたのです。長袖Tシャツの袖なんかぢゃなくて、夫のモモヒキが。
よりにもよって夫のモモヒキが。
モモヒキの男女合体。
振っても落ちない夫のモモヒキに、ちょっとイラっとした昼下がり。
肉体は拒絶しても、分身(分身?)は求め合っているのですね。
あぁ、愛って不思議(イラっとしたくせに)。
2月28日
晩御飯をたらふく食べて、パンパンに膨れた腹がパンツのベルトに食い込んで苦しいのでボタンを外して一息フゥ~。
それでも苦しいので、ファスナーを全開にしたまま、胡坐をかいてTVのニゥスを見ておりました。
ピンポーン。
月に一度の新聞の集金です。
長めのフリースを羽織ってるし…社会の窓から(いろんなモンが)コニチワ状態なの、バレないよね。
てことで、そのままの状態で財布を握り締め玄関へ。
今月分は、1,650円ですー(土日はとってません。ついでに、野営なんかでいないときはマメに止めとるんで、だいたい毎月この位のお値段)。
週末、飲みにいく予定のため、財布の中には普段いるハズのない諭吉さんが一人(小銭は10円玉が3枚だけ)。
んぢゃ、コリでよろちく、と諭吉さんを渡し、おつりが手渡されるのを待つ妻。
ジャラジャラジャラ。
あれ?
ジャラジャラジャラ。
おかしぃなぁ。
ジャラジャラジャラ。
うーん、百円玉が…1枚足りないんで50円玉で許してもらえますかー?
ひゃぁっ!
あぁっ、あぁっ…うわうわ。
小銭握り締めたまま立ち尽くす集金のにーちゃんの目の前には、膝までズボン下ろした中年女が立っておりました。
(あらやだ、普段なら尻の肉でちゃーんと引っかかってるハズなのに…アテクシってば痩せたのかちら?←気のせい)
2月29日
自宅のセントラルヒーティングが機能しなくなって随分と経ちます。
未だに修理をしておりません。
この冬の寒さは、小さなキャンプ用ストーブ@通称フジカちゃんとファンヒーターで切り抜けました。
壊れたセントラルヒーティング。
業者に来てもらったところ、そもそもの原因は室内の設定温度を16~17度などとゆー低い温度に設定していたため、火が点いてるのかついてないのか分からないようなトロ火状態や不完全燃焼が続いたためにイカレポンチになったといいます。
「暖房入れるときは、ある程度温度高く設定してねーと、火がガーっとな、ガーっと点かんのだわ」
環境に配慮して(とゆーより、ケチってだけど)わざわざ設定温度を下げてたのに、なんたること。
「モーターがダメになっとる。これだけを交換しても、他の部品もそろそろダメになる頃やし…総取替えしたほうがええんぢゃないかね」
お値段25万円以上。
金額を聞いて、温暖化を待つことにしたのでした(気長すぎ)。
そして先月。
久しぶりに明け方冷え込むとゆーニゥスを耳にして、寝る前に水抜きをしておいたほうがいいのぢゃなかろうかと思った妻。
コントロールパネルのスイッチを入れて、洗面所の蛇口を思い切り開きました。
ジャーッ。
水が止まる気配はありません。
ええと、こいつもイカレポンチになってしまったわけで。
業者に連絡してみてもらうと、自宅外のマンホール下にある水抜栓のモーターが動かなくなっていたのです。
「ありゃりゃー、しばらく使ってないから、固まっちゃったんだべねー。モーター取替えなきゃ、こりゃダメだな」
金額を聞くと、4,5万円かなーと答える業者。
一応、外したモーターのその奥に突き出ている突起を、スパナのようなもので右に力いっぱい回せば(手動)水を抜くことが出来ることを知り、とりあえずは現状のままで過ごすことに。といっても、水を抜くためには、屋外へいちいち出なきゃいけないわけで。とすると、それは風呂から上がって、寒い中寝巻きのままだったり、深酒した夜、夜中に起きてゲロっても便器の中に残骸を残したまま、しかも口の中ゲロゲロ状態でスパナ握り締めて屋外へ出ていかなきゃいけないわけで。
想像しただけで、酸っぱい胃液が上がってきます。
念のため、もしもモーターを新しいものに取り替えた場合、その保障期間はどのくらいのものなのか尋ねてみました。
「1年だったかなー」
え?
ちょっと待て。
1年てナニ。
水を抜くっつーのは凍結防止のためですよね。
-5度(くらい?)以下になる真冬以外、こんなモノ使わんだろ。
つか、1年のうちに使用するなんて、1度か2度あるかないかだぞ。なのに1年て短かすぎやしねーか?
尚更、今後手動で乗り切ろうと心に決めた妻。
良かれと思ってやってること(勿体無いから使わない、とか)が裏目に出て、壊れていく我が家。
ついに一昨日、風呂場のシャワーノズルから、ひゃっこい水しか出ないようになってしまいました。設定温度40度にしてんのに。
追い炊きはできるんで、風呂に入ることはできるんですけどね。
台所の蛇口からも、もちろん冷水しか出てきません。
もしかして…。
もしかして、また妻のケチが災いして壊れちまったの?
お湯を出すとガス代かかるしってんで、食器は水洗いしてたから?
ちべたいけど頑張ってたのに。
洗った食器がヌルってたけど(水ぢゃ油が落ちねーでやんの)、我慢してたのに。
本日、業者に来てもらいました。
「煤が溜まって動かなくなってるねー。給湯熱交換機を取替えなきゃダメだな…」
そのお値段5万円。
しばらく我慢すれば春がやってくるし…。そうすりゃ水で食器洗うのも苦ぢゃなくなるし…。シャワーは別になくても…。
と、これまた現状維持でやり過ごそうとしたのですが、生気のない目をしているヤツを見てハっとしました。
月に1度のペースとはいえ、臭い愚犬を洗うのにシャワーは必要ぢゃないか、と。水でも大丈夫な夏まで待ってたら、大変なことになるぞ、と。生ゴミと間違ってゴミ置き場に捨ててきそうになるくらい臭くなるぞ、と。
てことで、慌てて修理を依頼。
エコな生活って、逆に金がかかっていかんです。