■ 4月の戯言 ■
4月2日
散歩で真っ白いペギニーズを連れた女性と会いました。
撫でて欲しくて近づいていったBJ。
女性はしゃがんで、股座に頭を突っ込みそうになっているBJの横っ腹を撫でながら、こう言いました。
「うわーっ、赤ちゃんいるんですね!?」
はぁ〜?
ナニィ〜!?
イミワカンナーイ。
つか、ソイツ、男なんですけどぉー。
「え? 男の子?」
腹を撫で、そしてやっと股間に目をやり…
「あ、ホント…男の子だ…」とボソリ。
いやぁ〜、久々に脱力感で倒れそうになったぜ。
4月9日
夫が単身赴任を終えて仙台に戻ってきて洗濯物が増えた。
洗濯物が増えたから、洗濯機を回す回数も増えた。
「一人のときは、1週間に1回でよかったのになー」なんて愚痴りながら、畳んだ洗濯物を干していく。
んで、ふと気づきました。
妻のパンツが2枚なのに、夫のパンツは4枚。
えぇぇぇー?
なぢぇに夫のパンツだけ多いんだ?
前回洗濯してから2日しか経ってないのに…。
もしかして、重ね着してるのか夫。シモが冷えやすいのか夫。軽い尿失禁でもあるのか夫。
ハンカチ代わりにパンツを持っていってないことだけを願います。
4月14日
家の前の集会所で、老人たちがカラオケやっとります。
窓全開にして大音量で。
しかも、口に入れた飯が、鼻の穴から飯粒ミサイルになって飛び出しちゃいそうなくらいド音痴の勢ぞろい。選曲はどれもナツメロ。皆さんフルコーラスを熱唱してくださってます。
うるさーい!
うるさいうるさいうるさーい!
「アカシアァァ〜の雨にうたれてぇ〜このままぁ〜死んでしまいたいぃぃ 〜♪」
とめねーよ。
4月16日
普段化粧をほとんどしない妻が、夫に「せめてこれだけはやっておきなさい」と言われて購入しているのが化粧水。コエンザイムがいいだの、いやいやローヤルゼリーだの、アスタキサンチンだのセラミド配糖体だのヒアルロン酸だのコラーゲンだのオゾンだの、なんちゃらエキスだの…。
財布に相談すると「ちふれにしとけ!」と言われるんですが、ケチなくせに欲張りな妻は、どれを選んだらいいのかさっぱり分からず毎回悩みまくっております。
せめて、まだら模様の顔からシミが消え去ってくれればええのにー。
そんなときに郵便受けに入っていたお試しセット。今朝はそれを手にしたままトイレへ入りました。
力みながらも、その説明書を熟読。
文字に見入ると、つい腹部に力を入れることを忘れてしまいます。
同時に2つのことが出来ない妻。
こりゃいかんと、お試しセットの袋を放り出し、下っ腹をグリグリ揉んでみたりして。
で、なぜか思わず己の臍の穴に見入ってしまいました。
そして妄想スタート。
「まだ季節的に早いのか、芝は枯れた薄茶色に染まっています。グリーンというより、パールブラウンですね。この広いコースに、ホラ、ココ! 見てください! このポッカリと開いた穴。
当時、プレイ中だった人が歩いていたんですが、その衝撃ででしょうか…この穴が開いてしまったと思われ、不幸にも転落してしまったとゆーのです…。
コースの全貌をお見せできるでしょうか…。
上空のカメラさん、お願いできますかー?
写ってますか?
大丈夫ですね、はい。
ちょうどコースの中央辺りに、ポツンと黒い丸いものが見えるでしょうか。それがソノ穴です。
奥のほうに行くとなだらかな小高い山になっておりまして、そこがブッシュ、つまり林になっているとゆーコースなわけです。ご覧いただけますでしょうか…あっ!」
あっ!
あああああーっ!
妻の妄想はここで中断。
シモの毛に白髪を発見いたしました。
ガビチョーン。
美白なんて考えとる場合ぢゃないで。
4月26日
TVのチャンネル捻ったら、胸のガバーっと開いたド派手な衣装に、腰くねらせながら喋ってるおっさんが映し出されました。素人のおばちゃんの化粧の仕方がなっちゃなぃ!と、その度に「イヤ〜ン」と大げさに叫んでおります。
「キャー! ダメダメ〜! ゴシゴシやっちゃダメなのぉ〜、優し〜くやんなきゃ〜」
そんなおっさん女が、どんな反応するのか見てみたい。
妻が浴用石鹸で顔ゴシゴシ洗ってる姿。
しかも、その石鹸…。
雑巾洗うのにもつこーとるで。
うんこついた便器の内側拭いたりする雑巾。