■ 6月の戯言 ■

6月2日

お天気もいいことだし(つか、チト暑い)と、夫に頼まれていたスーツをザックに詰め込みクリーニング屋へと歩いて出かけました。

「今日は紫外線が強いので、対策を忘れずに〜」とTVのアナウンサーが言うてましたが、妻は男らしくすっぴんです。来るなら来い!

炎天下の元、テクテク歩くこと30分。

クリーニング屋の扉を開けて、ザックからスーツを取り出し「あ、これお願いしまーす」の後…。

うそーん。

いやーん。

財布を〜忘れて〜愉快なりえぴさん♪

ちっとも愉快と違う。

6月9日

人の場合。

飯炊きしながら、摘み食いしたり…。

食卓にちゃーんとお皿並べてるのに、立ったまま食べちゃったりすると…。

行儀が悪いなんて、小さいころよくおかんに叱られたものですが(現在は叱る人がいないため、しょっちゅうやってるだらしない妻)。

犬の場合、座ったまま飯食ってると、だらしなーく見えるのが不思議。

6月11日

緩やかなカーブを曲がった、その先にトラックが停まっているか否か。

ここのところ、お散歩の途中、Iさんと必ず確認しております。

トラックが停まっていなければ、そのまま直進。停まっていれば、手前の角を右に曲がり違う道を進むのです。

なんで、そのトラックを避けるのか。

「Mさんちのお隣、今、駐車場の工事やってるでしょ。工事に来てるおっちゃんがね、こないだ道路の反対側の土手に向かって立小便してたのよー。アタシからは4,5メートル離れてたんだけどね。見ないように顔を背けて、マグと一緒にコトが終わるのを待ってたの。

なのにね…。

おっちゃん、マグに気づいて『おいでおいでー』なんて言うんだよ。

まだしっこしてる最中なのに。

でもって、こっちに股間、向けそうになっててさー。

声かけられるからマグも喜んぢゃってね。

おっちゃんも犬を飼ってるらしくて、大の犬好きなんだ〜って言ってたけど…。

いつもだったら、撫でられたらすぐゴロンしちゃうぢゃない? でも、そのおっちゃんに撫でられてるとき、ずーっと股間をクンクンやってたのー。

あんまりしつこく臭いを嗅ぐマグに、そのおっちゃんたら『なんだべ、それはしっこのシミだっちゃー。旨そうな臭いすんのか?』って笑うんだよ。

尋常ぢゃないくらい濡れてんの。チャックの周りベチョベチョ。んもぅ、どんなしっこの切り方してんだかー。

アタシも気づいてたけどさー。

つか、おっちゃんも知ってたんかぃ!って話だよね。

片方は軍手してたけど、片方は素手でね。マグったら、その手までベロンベロン舐めるしー。

おっちゃんは、すんごい喜んでんの。舐められて。きゃー!でしょ。絶対しっこついてるでしょ、その手。

軍手してるほうの手で、マグの頭や背中をポンポンって叩くんだけどね、その度に軍手からものすごい量の埃が舞うんだよ。マグは黒いから分からないけど、びっくんやサラちゃんだったら、きっと撫でられるたびに汚れていくのが分かると思うよ」

そのおっちゃんには、次の日も遭遇してしまったIさん。

このときは、別に立小便の最中ぢゃなかったけれど、やはりマグを見つけて呼び止め、埃まみれの軍手でワシワシ。股間の周りにはお約束のシミがあったそうな。

てなわけで、トラックを避けてるんぢゃなくて、このおっちゃんを避けて歩いているのです。毎回、同じ時間に立小便してるわけぢゃないだろうけど…。我が家の2匹なんて、嬉しかないけど、きっとマグ以上におっちゃんの小便まみれの股間が大好物だろうしね。

どうか、おっちゃんに見っかりませんよーにー。

6月19日

犬友達こたつままのブログで、弟さんがクモ膜下出血で倒れ、手術後奇跡の復活を果たしたという話を読んで、散歩中にIさんにそのことを話したのは先週。年齢ぢゃないんだよね。若くてもなっちゃうんだよね。気をつけようね、なんて言い合って…。

んで本日。

庭先に出てちまちまと草取りをしていた妻に、ウォーキング中の女性(会えば挨拶程度の話はするけど、お名前は知りまへん)が背後から静かににじり寄ってきて話しかけました。

「貴方も大変ねぇ。離れて暮らしてるか心配でしょ。お子さんもまだ小さいってゆーし…」

はて…何のことかちら。

ええと…。

いつの間にやら「名古屋に住む妻の実弟が、頭おかしくなって入院した」とゆー話に摩り替わってました。

ひょえー。

つか、何なの!

妻の弟が名古屋にいるって話、彼女にしたこともないのにー(汗。

あ、あ、貴方はどこまでアテクシのことを知ってるってのー!

いやはや、恐ろしいぜ、主婦の伝達網の速さといい加減さ。

まぁ、愚弟とは血を分けた姉弟。

病気しなくても、もともと頭はチトおかしいかもしれんから、強ち全てが間違いではないのだけど…。

てことで、よく知らない人だし、敢えて訂正もせず相槌打っときました。

許せ>愚弟

6月22日

今朝、おかんが電話をかけてきました。

「さっきね、奥の部屋のベランダの庇の上に猫が死んどったんよ! もぅ、ドキーッとして心臓が止まるかと思ってからさー。パパに『どうしよう!』とか言うても、あの人、見るのも嫌みたいでなーもしてくれんし。便利屋に電話しようかち言うたら、ほら、何もせんくせにパパはケチやん。

『110番に電話せぇ』とか言うんよね。110番ならタダで何とかしてくれるやろち。

このくらいのことで110番とかありえんやろ。

すぐAさんに電話して、どーしたらいいかねぇち相談したら、街造り推進課っちゅーとこに電話したらいいっち教えてくれたんよ。

でもその推進課っちゅーとこの電話番号が分からんやん。

やけ、110番で教えてもらおうち思うて電話したっちゃ」

えぇー!?

ええと、結局110番ですか。

ダメぢゃん。

「いや、だけ一応『つかぬ事をお伺いしますが…』ち頭につけたよ」

いや、そんな問題ではないと…。

「ほしたら、そういうことはココ本部ぢゃなくて近くの交番にとかいうて、別の番号教えられてね…。やけ、教えられた番号に電話したんやけど、一向に繋がらんでから…。結局、電話帳で役場の番号調べてかけたんよ」

普通の人は最初からそうします。

そうすべきだと思いますおかん。

「んで係りの人に、これこれこーで困っとるんやけどっちゅー話をしたらね、動物の死骸とかは、道路に落ちてれば回収するっちゅーんよ。やけ、その庇の上から道路の上に移動させとってくれち。

つか、それができんけ電話したんやん!ねぇ。まぁ、向こうの人は、高いところやと梯子を使わないけんし、そうなるともしもの場合、作業員が落ちて怪我することもあるし、うちの雨樋とか壊すこともあるやろし、保障の問題があーだこーだとかいろいろ言うとったけどね。でも、とにかくもって行ってくれってゴネたら、庇までの正確な高さを教えてくれっちゅーことになったんよ。

アタシは電話中やったけ、パパがメジャー持って高さ測りに行ったんやけどね…。

ほしたらね…

ほしたらほしたら…。

『おーい、動きよるぞ』ち。

死んどると思ったら、あんた!

寝とるだけやったんよ、その猫!」

いやはや、人騒がせな猫だったですな。

生きててよかった。

寝てるだけでホントよかった。

でもね、そんなことくらいで、警察なんかに電話しちゃダメだよ。

そう伝えた妻に、返ってきたおかんの言葉は…。

「え!? 110番ちゅーのは消防署やないん?」。

 

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