■ 9月の戯言 ■

9月2日

アテクシには必要がないのに、どうしても捨てられないもの。

それが生理でございます。

必要がないから、いつやってくるのかとか、何日周期だとか、自分のコトなのにさっぱり。

で、先日のキャンプで、うっかりコイツがやってきてしまったのです。何の前触れもなく。

近くにはコンビニもないし、しょうがないのでテッシュを数枚重ねたものをお股に挟んで凌いでおりました。

が、市販の生理用品に比べたら、吸水性なんてありゃしまへん。

漏れちゃ大変だと、頻繁にトイレに通うハメに。あぁ忙し。

で、この重ねたテッシュ。

パンツに貼り付けておくためのテープもありませんからね。

普段どおり歩いてるとにズンズン腰の辺りへ移動するのですよ。重力に反して。

いかんいかん。

テッシュが動かぬよう、ゆっくり歩かねば…。

ちょっと蟹股気味に、そろーり、そろーり。

そんなこんなでトイレから戻ってきた妻に、夫がボソリ。

「ウンコ、漏らしたんですか?」

かなりデッカいウンコを挟んで歩いとるように見えたようです。

己は経験者か。

9月3日

台風11号が北海道にまで北上した先日。

久しぶりに実家のおとんから電話がかかってきました。

多分、その被害を心配してのことだったのだと思いますが…。

「あ、もしもし…おとーさんやけどね…どうね、こっちは」

えっ?

こっち?

こっちて言われても。

そっちの言うこっちてのは、こっちのいうそっちちゃなくてこっちそっちあっちどっち…? ま、アレとかソレで会話を無理矢理成立させようとしちゃうアテクシが指摘するのもナンなんですけども。

9月16日

徒歩で買い物に出かけるって、いろんな発見があって結構楽しいものですね。

途中で雨が降りそうになったり、お腹がピーピーでいつ便意が襲ってくるかわからないときは困りモノですが。

ピーヒャララ。

ちょいとばかし腹に不安を抱えた、そんな本日の午後。買い物を済ませて自宅へ急いでいたとき、ちょうど曲がり角から出てきた女子高生2人が妻の後ろにピタリとついた気配が。後方から聞こえてくるすすり泣き。どうやら、2人のうちの1人が泣いているようです。

「忘れようよ…ね」

「…ひっくひっく」

おぉぉぉ、ナニナニ、ナニゴトー?

腹ピーでトイレへ急がねばとは思いつつも、人の不幸は蜜の味。話の内容が気になります。

女子高生の歩調に合わせ、耳を欹てながら彼女らの前をゆっくりゆーっくり歩く妻。肛門に力を入れ…。

「他に好きな人がいるわけぢゃないんヌチョ? なら、なんでダメなんだろねーヌチョヌチョ」

「…さぁ…」

ほほぅ、もしや好きな男子に告白してフラれたとか、そーゆー話ですかね。

「部活が忙しいつっても、そんなの関係ないよねぇヌチョ。だいたいさーヌチョ、優しい子とか笑顔の可愛い子が好きとか言うけどさーヌチョ」

つか、片方の女! 何か食いながら喋るなよ! んもぅ聞き取り辛いなぁ…。

「結局、顔で選んだりヌチョ、してんだよねー。ホント、男ってバカーヌチョ、つか子供ーヌチョ。ガキだからさ、ウチらの良さがまだ分かんないんだヌチョよ。だからさー、落ち込むことないってヌチョ。元気出し…」

「お…も…」

泣いてたほうの彼女が、お、も、て言うたー。

おもろー?

何? 励ましの言葉にオモロー?

妙に気になってしまって、思わず振り向いて2人を見てしまいました。

ドッシェー。

そして納得。

腕が重いってことだったのね。

つか、一瞬羽交い絞めにされとんのかと思ったわ。

いやそれより、ウチらって…ウチらの良さって…おまいが言うなよヌケヌケと。

口の周りチョコバーつけまくって…ガキかよ。

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