<信仰歴>(敬称略) 

○長坂鑒次郎牧師(神戸女子神学校)による伊丹伝道所の夕拝に連なり、求道の意志を固める。

○市川恭二牧師(日本基督教団大阪教会)より受洗。1947年4月。その聖書講義に出席。

○飯沼巌、道子(日本基督教団大阪教会)信仰の先達として、終生交わりを受ける。

○岡田稔(神戸改革派神学校)より、キリスト教神学の手ほどきを受け、それをもって、生涯、信仰の羅針盤とする。自由主義神学はもちろん、弁証法神学への批判をも深める。

○服部英次郎(神戸経済大学予科)の哲学の講義に列する。あわせてアウグスティヌスに関心をもつに至る。

○堀米庸三(東京大学)神戸経済大学予科の西洋史を受講し、西洋中世とそれ以降の社会とキリスト教との関係について学ぶ。

○桃谷勘三郎(桃谷順天館)発刊による青木澄十郎牧師執筆「家庭礼拝之友」の事業に参画。あわせて、そのキリスト教実業家としての歩みに感銘を受ける。

○佐藤健男牧師(日本基督教団伊丹教会)の牧する教会の役員として奉仕する。とくに「社会的福音」の流れの影響下に、キリスト教会と社会との関係についてのあり方について学ぶ。

○福田敬太郎(神戸大学)の演習に参加。協同組合の研究に端を発し、流通研究を生涯のライフ・ワークとする。学問においてその衣鉢を継ぐだけでなく、田中剛二牧師の牧する教会の役員として、牧師ともどもの二人三脚の生き方に、大きな影響を受ける。

○棟方文雄牧師(日本基督教団西宮教会)との個人的接触を通して、深く組合教会のあり方について学ぶ。各個教会主義は、本来聖書の信仰に基づくものであり、そのことを通してのみ、全体への奉仕が可能となることを知る。

○荒川文六(日本基督教団福岡警固教会)より、福岡在住中、十数年にわたり薫陶を受ける。教会に連なる教会員のあり方について身をもって教えられる。さらに、同じ教会の会員であった大平得三、今中次麿より感化をうける。

○中牟田喜一郎(岩田屋)福岡において、若き研究者を集め、励まし、その成長のために心を砕く。その愛顧は今も続く。感謝。

○坂田吉雄(京都大学人文科学研究所) 西田幾多郎の講筵に列し、和辻哲郎の薫陶をうけた岳父。天皇制の研究を頂点として業績をあげ、国際的な評価を受ける。京都学派としての学問に対する客観性と、栄誉を超越した学者としての真摯な生き方に深く教えられる。日本の思想界の潮流にヒューマニズムとキリスト教との二つの流れのあることを知り、前者を包みこむことをしない限り、キリスト教の伝道は困難であることを痛感。 

<愛読書>

三谷隆正「幸福論」

大塚久雄「宗教改革と近代社会」

クリストファー・ドーソン「聖アウグスティヌスとその時代」

ティ・ジー・メイチェン「基督教とは何ぞや−リベラリズムと対比して−」