2. アテネ
パウロは、ベレアから海岸の方に向かい、そこからアテネに海路を辿りました 。おそらくは、右舷にオリュンポス山のあるサロニカ湾を下りま
して、散らばった島々である 北部スポラデスを通り過ぎ、エウボエアの島と本土との間の水路を通ったものと思われます。 エウボエアは、ギリ
シアの最大の山です。カルキスではエウポリス海峡は、幅がわずかに三十五メートルしかありません。そして、パナッサス山が右舷にありま
す。その航路はスニオン岬 の辺りまで続きます。スニオン岬の突端には、海の神さまのポセイドンの神殿があります。その十五の大理石の柱
が、今でも立っています。アテネからバスで、道の傍らに交通事故で亡くなっ た人たちの祠がところどころにあり、それを目にしながら、わたし
たちは、スニオン岬に辿り着きました。 写真1、2 は、そのポセイドンの神殿です。そこは、夕暮れどきの夕陽の絶景が素晴らし いことで有名
なところです。写真3は、そこからの展望です。写真4は、船からみたスニオン岬です。
アテネには、多くの港がありましたが、最大の港は、 写真5,6 のピレウス港でありまして、街から十キロのところにあります。 写真7 は、ホ
メリカス号に乗船しまして、ピレウスをでるところです。さて、そこに、使徒は上陸したとするのが可能性と しては、最も高いように思われます。
そのピレウス港から北に進み、二重の門であるディプロ ンのそばから、アテネに入ったようです。その門を通過する前に、パウロは広い墓地を
通った のでしょう。そこに沢山のアテネの市民の人たちの墓を目にしたに違いありません。この地区 は、またここに住み着きました陶芸家たち
の地域でもありました。それから、パウロはデメテル神殿、ポセイドンの像、ディオニソスの祭壇の近くに立っていますアテナ、ゼウス、アポロ
、ヘルメスの像を目にしたと思います。そこで、少しアテネを探索してみましょう。 写真8 は、オリンピック・スタディアムです。大統領の官邸前
でとりましたのが 写真9、10 です。どうしてかあまり接近して写真を撮るのがいやなようです。 写真11、12 は、ギリシア神殿のうちで最も完
成されました美しさを示すといわれていますパルテノン神殿です。また 写真13 は、エレクティオンを遠望したものであり、写真14は、考古学
博物館であり、さらに、写真15、16は、劇場でありまして、今でも音楽会などに使われています。