10. カイサリア到着
さて、使徒たちはカイサリアに着きました。ここカイサリアはヘロデ大王が、 アウグストゥス皇帝のために長い年月をかけて建造したもので
す。 写真1 はアウグストゥス皇帝です。 ここでこんな絵が発見されました。 写真2 がそれでありまして、ペトロが百人隊長のコルネリオに洗
礼を授けているところ です。そのカイサリアでは、伝道者フィリポの家に滞在しました。このピリポは、パウロがキリスト教に回心する前に、すで
に福音を述べ伝えていまして、サマリヤでの宣教は成功していま した。そのことは、使徒言行録八章六節にでています。この宣教は、伝統的
ユダヤ人によ り支配されていない地域での最初の宣教の成功でありました。その後は、彼はエルサレムから ガザにいたります砂漠の道で、
エチオピアの宦官を回心させまして、洗礼を施し、アゾトとそ れ以外のすべての町で宣教しました。フィリポには、未婚の四人の娘がいました。
彼女たちは預 言をし、パウロのエルサレムへの宣教にあたりましての遭遇いたします危険についても話した ことと思われます。
ところで、滞在していましたパウロのところに、アガポという預言者がやって きました。使徒言行録十一章二十八節によりますと、彼は数年
前に、「大飢饉が世界中に起こると"霊"によって予告したが、果たして、それはクラウディウス帝の時に起こった」とあります。このアガポが、パ
ウロの遭遇します危険につき警告しました。パウロの仲間たち も、エルサレムに行かないようにと、涙をもって懇願しました。けれども、パウロ
はただ投獄されるだけでなくて、主イエスのためにエルサレムで死ぬ覚悟であることを告げたのです。結 局、仲間たちは同意しまして、使徒の
将来を主の御手に委ねました。