山の写真館

私が撮影した山の風景を展示しています。

今回は少し時期遅れだけど、梅の花です。




土佐山村「嫁石地区」の梅花を見に行こうと決めてからもう2週間が過ぎていた。
だから「梅まつり」のメインイベントも千秋楽だったが、
「花の見頃は盛り過ぎ?」と勝手に決め込んで、土佐山村に向かった。

車で土佐山村に入ると、梅まつりの看板を無視して工石山方面に向かう。
だいたい私は「天の邪鬼」なのだ!、、と、いうより変な混雑が嫌いなので、
「工石山青少年の家」から「ふるさと林道工石線」を西に向かい、裏から嫁石に向かった。
この林道は展望も良く、すれ違う車はみんなアベックだった(^^;)
そういう向きにはそれなりに良い林道だが、
傾斜がきついのでブレーキを焼かないように気をつけないと大変なことになる。

そうして嫁石のウメ園に着いた。



訪れてみればウメ園はこれほどなく美しかった。

開心形や盃状形に仕立てられたウメは、
花を持つ枝が空に向かって放射状に立ち、
白の花びらはまるで火花のように、
あるいは白い波のように、山峡で舞っていた。



やっぱり、嫁石のウメは良いと思う。
乗用車がすれ違えないほど狭い道の奥にあるのに人を惹きつけて止まない。
巨岩をあしらった景観が、手入れされたウメの木が、
育む人が村が、真似できないものを見せてくれる。

ふと、思った。
観光の目玉と銘打ってでっかい2車線道路を整備しても、あちこち魂のない観光地だらけなのに、、、
なのにここはとびっきり元気なのだ。
あの、村を揺るがす巨額横領事件があったというのに。
もっとも、ここに住んでてあんな事件に手を染める、そんなことの方が理解できないことではある。

花は力の限りに咲く、そんなエネルギーを人は花にもらう。
私の奥さんのくちぐせである。


<データ>
2002年3月10日 土佐山村嫁石にて
デジタルカメラ:OLYMPUS−C2100UltraZoomにて撮影
*各画像は1600×1200ピクセルの元画像から被写体の周辺をカッティングしてリサイズ&Jpeg圧縮をしています