私が撮影した山の風景を展示しています。
第10回 2002年10月8日
今回は「奥神賀山参拝道の紅葉」です
今年も紅葉の季節がやってきました。
もう高山では先陣を切ってツタウルシなどが色づき始めた頃でしょう。
紅葉なら石鎚や剣界隈、あるいは名高い渓谷などに出かければ、
コメツツジをはじめとして、文句なく美しい秋の彩りに出会えます。
が、しかし、贅沢にも「独り占め」しようとするなら、
あまり人の行かない山に出かけるほかありません。
しかも、できるなら平日に。もちろん一人で。
歌人吉井勇の暮らした渓鬼荘がある河北町猪野々、
その集落の上には信仰の山「神賀山」があります。
はるか北にはその奥の院「奥神賀山」があり、
途中、中都山を経て奥神賀山にいたる参道は私の好きな山道のひとつです。
尾根を辿る参道から物部川沿いの営みと神賀山をふり返る。
あまり人の行かない山=地味な山なので、
モミジやウルシなどの「赤」は少ないけれど、
どちらかというと私の好きなパステルカラーの秋色が目にやさしく、
お気に入りの「マユミ」の木が多いのも特筆すべきことです。
ただ、最近は営利目的で盗伐されることが多く、
無惨にも枝を切り取られた跡の無数の切り口は痛々しくも腹立たしい限りです(`´)
ともかく、参道に点在するいくつかの祭場(結界)、
登るごとに移りゆく植生や眺望、そして畏敬の念を抱かせる「何もない静けさ」。
ちょっとヘソ曲がりな登山家には嬉し涙が出るかも知れません(^^;)
でも、くどいようですが重ねて何の変哲もない山です。
ですから、見る人によって姿を変える山です。
中都山から奥神賀山に向かう稜線にて。
それでも、だまされたと思って出かけられる方のために、
猪野々から神賀神社までは車道があり指導標も整備されています。
神賀神社から神賀山までは30分足らず、
神賀山から奥神賀山までは、ゆっくり歩いても3時間程度。
下山は神賀神社まで2時間あまりみておけば良いでしょう。
もちろん秋の陽はつるべ落とし、出発はお早めに!
さて、美しい紅葉の写真が撮れたなら、きっと見せてくださいね!
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