私が撮影した山の風景を展示しています。
第14回 2003年4月14日
今回は「山葵」です
野山は春になりました。
今頃なら、湿って薄暗い湧水地や谷川のせせらぎに下りてゆくと、
山葵(ワサビ)の花に出会えます。
小さな白花は地味で目立たないけれど、
濃い緑の葉っぱとの対比は繊細で、可憐さそのものです。
山葵たちはたいがい群生しています。
だから、ひとつ見つかるとしめたものです。
昔はよく栽培もされていて、
そんな栽培地の下流に行くと、
大水で流された山葵が群落を形成していたりします。
栽培地のものはもちろん採ってはいけませんが、
下流に流されたものなら少しぐらいはかまわないでしょう。
葉ワサビのうまさは堪えられないもの。
ところで、我が家の奥さんはそんな山葵を食卓で育てています。
とある蕎麦屋さんで出された"もの"をいただいてきたそうです、しかも二つも。
「観葉植物の代わりよ」とせっせと水換えしてますが、
たぶんきっと、知らない間に胃の中かも?
それにしても、身をすり減らしてまでも、
人の役に立つ、そんな山葵に私もなりたい、、、
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