私が撮影した山の風景を展示しています。
最終回 2004年2月18日
今回は「バイカオウレン」です
ファインダー越しに覗くと、まるで粉雪を散らしたような、
そんな愛らしい群生。
早春の野山に季節を告げるバイカオウレンは、
木陰でそっと私を待っていてくれました。
「梅花黄連」とは、梅の花に似ているので名付けられたそうですが、
その花のつくりは全然違います。
白い花びらのような萼(がく)、黄色い柄杓のような花弁、
緑色の雌しべを取り囲むたくさんの雄しべ。
見れば見るほど変わった花です。
ちなみに、黄連とは根っこにあるベルベリン(アルカロイドの一種)が黄色いことによるそうです。
そして、バイカオウレンの葉っぱは、
高知県の生んだ偉大な植物学者牧野富太郎博士を記念する、
牧野植物園のシンボルマークにもなっています。
春を告げるキンポウゲ科の花々は、
やがて、ユキワリイチゲや、ニリンソウへと移り変わり、
山にも本格的な春が訪れるのです。
そうして、そんな花たちに出会うために、
今年もまた私は山々に出かけてゆくでしょう。
さて、2年余にわたり、山の写真館をご覧いただきありがとうございました。
また、いつか装いも新たに復活するまで、これでひとまず写真館を閉じたいと思います。
長い間、ほんとうにありがとうございました。
なお、次回からは新シリーズがスタートします。
ご期待ください〜(^_^)/~
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