岩躑躅山   1999年5月29日(土曜日)

早明浦ダム湖を見下ろすように立つ岩躑躅山は、西から眺めれば露出した岩山に興味を惹かれる。
その名の通り岩肌に咲くミツバツツジやアケボノツツジが山名の由来だが、登山道にツツジ類はさほど多くない。

四国の水瓶「早明浦ダム」の左岸を縫うように走る県道17号線(本川大杉線)で土佐町から大川村に入るとすぐ、大川村役場の手前に架かる大川橋を渡り、県道6号線(高知伊予三島線)を再び土佐町域に引き返す。この道は吉野川の支流瀬戸川(せどがわ)を遡上し、アメガエリの滝や稲叢山へのアプローチで有名だ。少し行くと七尾地区にある「土佐町農協南川支所」が右手に見え、「和田、柚ノ木(265号線)」の看板が掛かる橋を渡れば、土佐町中村地区の集落になる。
ここには数戸の民家があり、細々と水田や茶畑が散在している。
民家が終わると舗装が切れるが道はそれほど荒れていない。

橋から30分も走ると車道には鎖止めがある。
平日なら山頂付近で作業をする車のために鎖は外れていることが多いが、休日ならマイカーはここまでである。

登山口
 登山口。車道の鎖から500mほど上にある。

登山口から坂を登りきると尾根を走る林道に出る。
この時、鎖がかけられていないなら車道を進むことができる。車道は送電鉄塔下を大きく迂回し登山口の上方に延びているが、途中には2番目の鎖止めがある。

作業道の走る尾根
 白く延びる作業道の先に目指す山頂が見える。

中江産業の造林作業道が尾根を蛇行して延びており、無理して尾根をつたうより作業道を歩く方が快適かも知れない。
所々開けた尾根からの眺めは素晴らしいが山馴れた人にとって山歩き自体に面白みは少ないかも知れない。
山頂直下で地籍調査の印を頼りに再び登山道にとりつけば、10分足らずで山頂である。

登山道東の眺望
 尾根の西側には自然が残っており、吉野川下流に向けての眺めは素晴らしい。